オリバー 619A上場済み
ホテル・病院・商業施設などの空間づくりを行う内装・家具の会社
業務用家具の製造販売に加え、ホテル・病院・商業施設・オフィスの内装の企画・設計・施工を一貫して請け負う。売上の約6割が改装案件。2021年にPEファンドのインテグラルによるMBOで上場廃止となり、5年ぶりの再上場。
上場の条件 — 日程・株数・主幹事
- 上場日
- 2026年9月16日 (水)・東京証券取引所スタンダード市場
- ブックビルディング
- 9月1日 (火) 〜 9月7日 (月)・公開価格の決定 9月8日 (火)
- 仮条件
- 295〜305円
- 公開価格
- 305円
- 公募・売出
- 公募 0株・売出 74,100,800株・オーバーアロットメント 11,115,000株
公募+売出に占める売出の比率 100.0% (既存株主の売却が中心) - 吸収金額
- 259.9億円 (公開価格 × 公募+売出+オーバーアロットメント)
- 時価総額
- 305億円 (公開価格 × 上場時発行済株式数 100,000,000株)・初値ベース 310億円
- 主幹事
- 野村證券・大和証券 (共同主幹事)
- 会社
- 1967年設立・代表 大川 和昌・従業員 631人 (単体・2026年6月末)・12月決算・OLIVER CORPORATION
事業の数字 — 目論見書に載っている指標
会社が目論見書で開示している事業指標。基準日は各行に記載。
| 指標 | 値 | 基準・補足 |
|---|---|---|
| 継続顧客からの売上 | 313億円 | 2025年12月期。売上全体の88% |
| 受注残高 | 90.1億円 | 2025年12月末 (+9.3%) |
| 受注率 | 67.2% | 2025年12月期 (2023年12月期は62.8%) |
| 1案件の平均売上 | 1,700万円 | 2025年12月期 |
| デザイナー社員 | 157人 | 2026年6月末 (2020年10月期は81人) |
| 改装案件の比率 | 約6割 | 上場会見 |
業績の推移 — 売上高・営業利益・純利益
目論見書「主要な経営指標等の推移」から。単位は百万円、▲は損失。前期比は売上高。会社予想は上場時に公表した今期の見通し。
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022/12期 | 単体・日本基準 | 22,124 | — | — | ▲493 | ▲124 |
| 2023/12期 | 単体・日本基準 | 24,984 | +12.9% | — | 2,676 | 2,064 |
| 2024/12期 | 単体・日本基準 | 33,103 | +32.5% | 2,627 | 2,481 | 1,411 |
| 2025/12期 | 単体・日本基準 | 35,003 | +5.7% | 3,174 | 3,153 | 2,073 |
| 2026/12期 会社予想 | IFRS | 38,000 | +8.6% | 3,844 | 3,807 | 2,618 EPS 26.18円 |
2026年12月期から会計基準を IFRS に変えたため、予想は IFRS (「経常利益」欄は税引前利益)。IFRS の実績は2025年12月期 売上収益35,015・営業利益3,544・当期利益2,511百万円。配当予想は18.33円 (配当性向70%目安・公開価格ベース利回り6.0%)。
主要株主とロックアップ — 上場後に誰が売れるか
上場前の株主構成 (目論見書「株主の状況」、潜在株式を含む比率)。ロックアップは主幹事との約束で、期間中は原則売れません。「1.5倍解除」は公開価格の1.5倍以上なら期間中でも売れる条件です。
| 株主 | 区分 | 持株比率 | ロックアップ・売出 |
|---|---|---|---|
| インテグラル4号投資事業有限責任組合 | ベンチャーキャピタル | 43.93% | PEファンド。売出40,761,400株・残り約6.1%・180日 |
| Initiative Delta IV L.P. | ベンチャーキャピタル | 19.16% | インテグラル系。売出17,777,000株・180日 |
| Innovation Alpha IV L.P. | ベンチャーキャピタル | 16.77% | インテグラル系。売出15,562,400株・180日 |
| インテグラル株式会社 | ベンチャーキャピタル | 7.17% | 運用会社本体。売出なし・180日 |
| 大川 和昌 (代表取締役社長) | 役員・従業員 | 5.04% | うち新株予約権1,871,500株。売出なし・180日 |
ベンチャーキャピタルが主要株主に居ます。ファンドは償還期限があるため、ロックアップ明けや1.5倍解除の水準で売り手になりやすい点を織り込んで読んでください。
公募資金の使い道
目論見書「新規発行による手取金の使途」から。売出の代金は株主に入り、会社には入りません。
注目点 — 編集部はここを見る
- 配当性向70%目安で18.33円、公開価格ベース利回り6.0%・予想PER11.7倍の高配当バリュー株として再上場。
- 建築費高騰で新築が減る一方、改装需要が拡大。売上の約6割が改装案件、継続顧客比率88%、受注残高90億円。
- 家具メーカーから設計・施工まで一貫へ。上流工程の売上は5年で5.3億円→35.9億円。
- 初値310円 (+1.6%) は公開価格の前後に落ち着いた。規模の大きい売出は上場後の需給が軽くならない典型例。
リスク — 目論見書「事業等のリスク」から
会社自身が開示しているリスクのうち、この会社に特徴的なものを抜き出しました。全文は目論見書をご確認ください。
- PEファンドの出口案件で公募ゼロ。売出はOA含め発行済の85.2%、吸収金額約260億円はスタンダード市場のIPOとして大型。初日の終値301円は公開価格割れ。
- MBO由来ののれんがIFRSで83億円 (総資産の28%)。借入契約に「純資産を前期の70%以上維持」「経常利益2期連続赤字にしない」の財務制限条項。
- 官公庁・3月決算企業の納期で1〜3月に売上が集中。2026年上期の営業キャッシュフローは仕入先への支払サイト短縮で12.9億円の流出。
- 事業は国内市場に依存し、人口減少による市場縮小を会社自身がリスクに挙げる。
前後の上場と、同じテーマの銘柄
出典
- JPX 新規上場会社概要 (オリバー)
- JPX 新規上場申請のための有価証券報告書 (Ⅰの部)
- 株式会社オリバー 2026年12月期の業績予想について
- 株式会社オリバー 売出価格決定のお知らせ
- Yahoo!ファイナンス 619A (時系列)
「どんな会社?」「主な事業」「注目点」は目論見書の記載を編集部が要約した意見で、会社の公式な説明ではありません。吸収金額・時価総額・PER は本ページに書いた式で当サイトが計算しており、株数の前提が異なる証券会社の資料と小数点以下がずれることがあります。
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