投資・分析 / 注目IPO

注目IPO一覧 — 2026年8〜10月の新規上場12社を1社1行で

2026年8〜10月に上場する・上場した新規上場 (IPO) を上場日順に並べ、 どんな会社か一言、主な事業、注目テーマ、公開価格、初値と騰落率、吸収金額、売上の推移を、 各社の目論見書と JPX 新規上場会社情報で確かめて載せています。 社名を押すと業績・主要株主・ロックアップ・資金使途・リスクまで見られます。

12社収録 (2026年8〜10月)
2社上場予定 (本日含む)
10社上場済み
75%初値が公開価格を上回った比率 (6/8社)
+19.9%初値騰落率の単純平均 (8社)
527.3億円吸収金額の合計 (12社・OA含む)
一次資料との照合: 2026年9月18日 (金)。初値・株価は取引所と各社の開示で確認した時点の値で、リアルタイムではありません。

一覧 — 上場日・銘柄・事業・注目テーマ・公開価格・初値

画面の広い端末では表、スマホでは1社1枚で表示します。「どんな会社?」は目論見書の「事業の内容」を編集部が一言に、注目テーマは事業内容と目論見書の記載から付けました。吸収金額は公開価格 × (公募+売出+オーバーアロットメント) で、時価総額は公開価格 × 上場時発行済株式数です。

上場予定 (近い順) · 2社
上場日銘柄 (コード・市場)どんな会社?主な事業内容注目テーマ 公開価格初値 (騰落率)吸収金額時価総額
10月13日 (火) あと4日 アイビスHD
9334名証ネクスト (福証Q-Boardと同時)
障害のある人の就労支援を行う会社 障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所15施設と施設外作業所10か所を運営する持株会社。収入の8割超は国保連からの給付費。TOKYO PRO Market・福岡PRO Marketから名証ネクスト・福証Q-Boardへ移る鞍替え上場。
福祉就労支援社会貢献鞍替え上場
想定 500円 10月2日 (金)決定 — 1.2億円 (想定) 10億円 (想定) 詳細 →
10月15日 (木) あと6日 ルクレ
648A東証グロース
現場の写真・記録をAIでクラウド管理する建設DXの会社 建設現場の工事写真管理ソフト「蔵衛門」を核に、専用端末とアプリで撮った写真を自社の記録AIで分類しクラウドで共有・帳票化する。保育園向け写真販売「みんなの写真屋さん」が売上の3割。
AI建設DX現場効率化
想定 1,360円 10月5日 (月)決定 — 52.2億円 (想定) 129.2億円 (想定) 詳細 →
10月13日 (火) アイビスHD 9334名証ネクスト (福証Q-Boardと同時)
障害のある人の就労支援を行う会社
障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所15施設と施設外作業所10か所を運営する持株会社。収入の8割超は国保連からの給付費。TOKYO PRO Market・福岡PRO Marketから名証ネクスト・福証Q-Boardへ移る鞍替え上場。
福祉就労支援社会貢献鞍替え上場
想定発行価格500円
初値 (騰落率)—
吸収金額1.2億円 (想定)
時価総額 (想定発行価格)10億円 (想定)
10月15日 (木) ルクレ 648A東証グロース
現場の写真・記録をAIでクラウド管理する建設DXの会社
建設現場の工事写真管理ソフト「蔵衛門」を核に、専用端末とアプリで撮った写真を自社の記録AIで分類しクラウドで共有・帳票化する。保育園向け写真販売「みんなの写真屋さん」が売上の3割。
AI建設DX現場効率化
想定発行価格1,360円
初値 (騰落率)—
吸収金額52.2億円 (想定)
時価総額 (想定発行価格)129.2億円 (想定)
上場済み (新しい順) · 10社
上場日銘柄 (コード・市場)どんな会社?主な事業内容注目テーマ 公開価格初値 (騰落率)吸収金額時価総額
9月25日 (金) レイヤード
634A東証スタンダード
病院・クリニック向けDXサービスを提供する医療DXの会社 医科診療所向けに、WEB問診「Symview」・予約「Wakumy」・電話自動応答「Iver」・待合室サイネージ「Medicastar」など機能ごとに分けた業務支援SaaSを提供。月額利用料 (ストック) が売上の55%、導入時の初期費用と広告配信が残り。利用医療機関は約6,000施設。
医療DXヘルスケアSaaS
1,400円 仮条件 1,350〜1,400 — 13.7億円 39.9億円 詳細 →
9月18日 (金) テクノクラフト
622A東証スタンダード
ゴルフカートのナビが主力の製品開発会社 ゴルフカート運行管理システム「マーシャルナビ」の開発・販売 (国内2,096コース中1,148コースに導入、シェア63%)。幼稚園・保育園向け基幹システム「コミュなび」や、熱中症対策の見守り端末も展開する。
ゴルフDX見守りDXIoT・ヘルスケア
650円 仮条件 630〜650 620円
−4.6%
14.4億円 30.5億円初値 29.1億円 詳細 →
9月18日 (金) ベルテックス
623A東証スタンダード
投資用不動産の開発・販売を行う会社 首都圏で投資用の区分マンションを自社開発・仕入れし、個人投資家と法人に販売する。販売後の賃貸・建物管理 (管理戸数5,259戸) と小口の不動産ファンドも手掛ける。自社ブランドは「VERXEED」。
不動産投資不動産開発資産運用高配当
550円 仮条件 530〜550 607円
+10.4%
23.7億円 61.9億円初値 68.3億円 詳細 →
9月18日 (金) かがやきHD
624A名証ネクスト
中小企業向けコンサルと士業法人向け人材派遣の持株会社 中堅・中小企業向けの経営コンサルティング・記帳代行などのBPO・M&A支援と、税理士法人などの士業法人への専門人材の派遣を営む6社の持株会社。資本関係のない「かがやき税理士法人」向けが売上の46%。
人材派遣中小企業コンサル事業承継
720円 仮条件 700〜720 1,206円
+67.5%
1.7億円 9.2億円初値 15.4億円 詳細 →
9月18日 (金) akippa
627A東証スタンダード
空いている駐車場を貸し借りできるシェアリングサービス 個人宅・月極の空き区画・店舗の営業時間外駐車場をスマホから予約・事前決済できる駐車場予約サービス「アキッパ」。利用者は駐車料金と15%のサービス料を払い、貸し手は登録料・固定費ゼロの成果報酬。掲載駐車場5.5万台、利用者99万人 (2025年12月期)。
シェアリング駐車場DX街づくり
570円 仮条件 540〜570 — 14.5億円 35.7億円 詳細 →
9月17日 (木) Skyfall
625A東証グロース
成果報酬型のインターネット広告会社 スマホゲームなどのアプリ内に広告枠を設け、利用者が会員登録や継続利用などの成果を達成したときだけ広告費が発生する成果報酬型広告「SKYFLAG」を運営。広告収益の約8割を媒体費としてアプリ運営者に分配する。
広告DXゲームアプリマーケティング
1,500円 仮条件 1,450〜1,500 1,760円
+17.3%
39.7億円 109.6億円初値 128.6億円 詳細 →
9月16日 (水) オリバー
619A東証スタンダード
ホテル・病院・商業施設などの空間づくりを行う内装・家具の会社 業務用家具の製造販売に加え、ホテル・病院・商業施設・オフィスの内装の企画・設計・施工を一貫して請け負う。売上の約6割が改装案件。2021年にPEファンドのインテグラルによるMBOで上場廃止となり、5年ぶりの再上場。
インバウンドホテル・内装空間デザイン再上場
305円 仮条件 295〜305 310円
+1.6%
259.9億円 305億円初値 310億円 詳細 →
9月16日 (水) オーディオストック
621A東証グロース
動画・ゲーム・映像向けの音楽・効果音を販売する音のマーケットプレイス クリエイター約4万組が制作したBGM・効果音・ボイスをオンラインで販売する「Audiostock」。単品販売と定額制の課金収入に加え、テレビ・ラジオで使われた楽曲の著作権使用料 (印税) が売上の6割。
クリエイター音楽・映像コンテンツDX
1,060円 仮条件 1,020〜1,060 1,554円
+46.6%
13.5億円 44.1億円初値 64.6億円 詳細 →
9月11日 (金) KOMPEITO
618A東証グロース
オフィスに健康的な食を届ける会社 オフィスに小型冷蔵庫を置いてサラダ・惣菜・弁当を提供する設置型社食「OFFICE DE YASAI」。企業が月額利用料を払い、従業員はアプリで1品100円から購入する。契約先の8割が従業員100人以下の中小企業。
福利厚生食・健康ストック型
1,600円 仮条件 1,560〜1,600 1,480円
−7.5%
77.1億円 158.4億円初値 146.5億円 詳細 →
8月4日 (火) エブリー
607A東証グロース
料理動画「デリッシュキッチン」を運営するメディアの会社 料理動画「デリッシュキッチン」など自社メディアの運営と、スーパーの店頭サイネージを含む食品メーカー・小売向けの広告・販促支援。
レシピ動画リテールメディア広告
230円 仮条件 220〜230 294円
+27.8%
15.7億円 47.7億円初値 61億円 詳細 →
9月25日 (金) レイヤード 634A東証スタンダード
病院・クリニック向けDXサービスを提供する医療DXの会社
医科診療所向けに、WEB問診「Symview」・予約「Wakumy」・電話自動応答「Iver」・待合室サイネージ「Medicastar」など機能ごとに分けた業務支援SaaSを提供。月額利用料 (ストック) が売上の55%、導入時の初期費用と広告配信が残り。利用医療機関は約6,000施設。
医療DXヘルスケアSaaS
公開価格1,400円
初値 (騰落率)—
吸収金額13.7億円
時価総額 (公開価格)39.9億円
9月18日 (金) テクノクラフト 622A東証スタンダード
ゴルフカートのナビが主力の製品開発会社
ゴルフカート運行管理システム「マーシャルナビ」の開発・販売 (国内2,096コース中1,148コースに導入、シェア63%)。幼稚園・保育園向け基幹システム「コミュなび」や、熱中症対策の見守り端末も展開する。
ゴルフDX見守りDXIoT・ヘルスケア
公開価格650円
初値 (騰落率)620円 −4.6%
吸収金額14.4億円
時価総額 (公開価格)30.5億円
9月18日 (金) ベルテックス 623A東証スタンダード
投資用不動産の開発・販売を行う会社
首都圏で投資用の区分マンションを自社開発・仕入れし、個人投資家と法人に販売する。販売後の賃貸・建物管理 (管理戸数5,259戸) と小口の不動産ファンドも手掛ける。自社ブランドは「VERXEED」。
不動産投資不動産開発資産運用高配当
公開価格550円
初値 (騰落率)607円 +10.4%
吸収金額23.7億円
時価総額 (公開価格)61.9億円
9月18日 (金) かがやきHD 624A名証ネクスト
中小企業向けコンサルと士業法人向け人材派遣の持株会社
中堅・中小企業向けの経営コンサルティング・記帳代行などのBPO・M&A支援と、税理士法人などの士業法人への専門人材の派遣を営む6社の持株会社。資本関係のない「かがやき税理士法人」向けが売上の46%。
人材派遣中小企業コンサル事業承継
公開価格720円
初値 (騰落率)1,206円 +67.5%
吸収金額1.7億円
時価総額 (公開価格)9.2億円
9月18日 (金) akippa 627A東証スタンダード
空いている駐車場を貸し借りできるシェアリングサービス
個人宅・月極の空き区画・店舗の営業時間外駐車場をスマホから予約・事前決済できる駐車場予約サービス「アキッパ」。利用者は駐車料金と15%のサービス料を払い、貸し手は登録料・固定費ゼロの成果報酬。掲載駐車場5.5万台、利用者99万人 (2025年12月期)。
シェアリング駐車場DX街づくり
公開価格570円
初値 (騰落率)—
吸収金額14.5億円
時価総額 (公開価格)35.7億円
9月17日 (木) Skyfall 625A東証グロース
成果報酬型のインターネット広告会社
スマホゲームなどのアプリ内に広告枠を設け、利用者が会員登録や継続利用などの成果を達成したときだけ広告費が発生する成果報酬型広告「SKYFLAG」を運営。広告収益の約8割を媒体費としてアプリ運営者に分配する。
広告DXゲームアプリマーケティング
公開価格1,500円
初値 (騰落率)1,760円 +17.3%
吸収金額39.7億円
時価総額 (公開価格)109.6億円
9月16日 (水) オリバー 619A東証スタンダード
ホテル・病院・商業施設などの空間づくりを行う内装・家具の会社
業務用家具の製造販売に加え、ホテル・病院・商業施設・オフィスの内装の企画・設計・施工を一貫して請け負う。売上の約6割が改装案件。2021年にPEファンドのインテグラルによるMBOで上場廃止となり、5年ぶりの再上場。
インバウンドホテル・内装空間デザイン再上場
公開価格305円
初値 (騰落率)310円 +1.6%
吸収金額259.9億円
時価総額 (公開価格)305億円
9月16日 (水) オーディオストック 621A東証グロース
動画・ゲーム・映像向けの音楽・効果音を販売する音のマーケットプレイス
クリエイター約4万組が制作したBGM・効果音・ボイスをオンラインで販売する「Audiostock」。単品販売と定額制の課金収入に加え、テレビ・ラジオで使われた楽曲の著作権使用料 (印税) が売上の6割。
クリエイター音楽・映像コンテンツDX
公開価格1,060円
初値 (騰落率)1,554円 +46.6%
吸収金額13.5億円
時価総額 (公開価格)44.1億円
9月11日 (金) KOMPEITO 618A東証グロース
オフィスに健康的な食を届ける会社
オフィスに小型冷蔵庫を置いてサラダ・惣菜・弁当を提供する設置型社食「OFFICE DE YASAI」。企業が月額利用料を払い、従業員はアプリで1品100円から購入する。契約先の8割が従業員100人以下の中小企業。
福利厚生食・健康ストック型
公開価格1,600円
初値 (騰落率)1,480円 −7.5%
吸収金額77.1億円
時価総額 (公開価格)158.4億円
8月4日 (火) エブリー 607A東証グロース
料理動画「デリッシュキッチン」を運営するメディアの会社
料理動画「デリッシュキッチン」など自社メディアの運営と、スーパーの店頭サイネージを含む食品メーカー・小売向けの広告・販促支援。
レシピ動画リテールメディア広告
公開価格230円
初値 (騰落率)294円 +27.8%
吸収金額15.7億円
時価総額 (公開価格)47.7億円

売上の推移 — 直近期の伸び率が大きい順

目論見書「主要な経営指標等の推移」の売上高 (連結があれば連結) を古い期から新しい期へ矢印で並べ、直近期÷前期の伸び率で順位を付けました。単位は億円。年率は最古の期から最新の期までの複利の伸びです。純利益は直近期の値で、▲は赤字。

銘柄売上高の推移 (億円)直近期の伸び年率直近期の純利益決算期
1 KOMPEITO 618A 9.6→17→31→57.4
+85.0% +81.4%4期 ▲1.6億円 2025/8期
2 オーディオストック 621A 4.2→5.8→8.9→15.1
+69.7% +53.1%4期 4.4億円 2025/9期
3 レイヤード 634A 7.1→9.3→11.6→14.6→19.8
+35.6% +29.5%5期 2.4億円 2026/6期
4 ルクレ 648A 15.8→16.5→22.2→29.2
+31.3% +22.7%4期 2.3億円 2025/9期
5 エブリー 607A 25.8→33.6→42.5
+26.5% +28.4%3期 ▲0.3億円 2025/6期
6 Skyfall 625A 69.1→81.6→128.7→162.2
+26.0% +32.9%4期 4.5億円 2025/9期
7 ベルテックス 623A 207.9→213.8→283.1→349.4
+23.4% +18.9%4期 12.8億円 2025/11期
8 アイビスHD 9334 9→10.9
+22.2% +22.2%2期 0.4億円 2025/10期
9 akippa 627A 20.8→26.2→31.9→38.3
+20.0% +22.5%4期 2.2億円 2025/12期
10 オリバー 619A 221.2→249.8→331→350
+5.7% +16.5%4期 20.7億円 2025/12期
11 かがやきHD 624A 15.3→17.8→20.1→20.1
−0.1% +9.6%4期 1.2億円 2026/6期
12 テクノクラフト 622A 20.9→20.7→24→23.7
−1.3% +4.4%4期 0.6億円 2025/9期

上場日の集中

同じ週に上場が重なると、投資家の資金が分散し初値が付きにくくなると言われます。週は月曜始まり。

1社8/3〜8/9
エブリー
1社9/7〜9/13
KOMPEITO
7社9/14〜9/20
オリバー・オーディオストック・Skyfall・テクノクラフト・ベルテックス・かがやきHD・akippa
1社9/21〜9/27
レイヤード
2社10/12〜10/18
アイビスHD・ルクレ

注目テーマ

1社に複数のテーマを付けています。数字はそのテーマを持つ銘柄の数。

レシピ動画 1 リテールメディア 1 広告 1 福利厚生 1 食・健康 1 ストック型 1 インバウンド 1 ホテル・内装 1 空間デザイン 1 再上場 1 クリエイター 1 音楽・映像 1 コンテンツDX 1 広告DX 1 ゲーム 1 アプリマーケティング 1 ゴルフDX 1 見守りDX 1 IoT・ヘルスケア 1 不動産投資 1 不動産開発 1 資産運用 1 高配当 1 人材派遣 1 中小企業コンサル 1 事業承継 1 シェアリング 1 駐車場DX 1 街づくり 1 医療DX 1 ヘルスケア 1 SaaS 1 福祉 1 就労支援 1 社会貢献 1 鞍替え上場 1 AI 1 建設DX 1 現場効率化 1

吸収金額の小さい順 — 需給の軽さ

吸収金額 (市場から吸い上げる金額) が小さいほど、少ない買い注文で初値が上に付きやすいと言われます。時価総額に対する吸収金額の比率 (オファリングレシオ) が高いほど、上場時に市場へ出る株の割合が大きいことを示します。

銘柄市場吸収金額時価総額比率初値 (騰落率)
1 アイビスHD 9334 名証ネクスト (福証Q-Boardと同時) 1.2億円 (想定) 10億円 (想定) 12.0% 上場前
2 かがやきHD 624A 名証ネクスト 1.7億円 9.2億円 18.5% 1,206円 +67.5%
3 オーディオストック 621A 東証グロース 13.5億円 44.1億円 30.6% 1,554円 +46.6%
4 レイヤード 634A 東証スタンダード 13.7億円 39.9億円 34.3% 未決定
5 テクノクラフト 622A 東証スタンダード 14.4億円 30.5億円 47.2% 620円 −4.6%
6 akippa 627A 東証スタンダード 14.5億円 35.7億円 40.6% 未決定
7 エブリー 607A 東証グロース 15.7億円 47.7億円 32.9% 294円 +27.8%
8 ベルテックス 623A 東証スタンダード 23.7億円 61.9億円 38.3% 607円 +10.4%
9 Skyfall 625A 東証グロース 39.7億円 109.6億円 36.2% 1,760円 +17.3%
10 ルクレ 648A 東証グロース 52.2億円 (想定) 129.2億円 (想定) 40.4% 上場前
11 KOMPEITO 618A 東証グロース 77.1億円 158.4億円 48.7% 1,480円 −7.5%
12 オリバー 619A 東証スタンダード 259.9億円 305億円 85.2% 310円 +1.6%

注目ポイント — この期間の IPO をどう読むか

📅 9月14日の週に7社

収録12社のうち7社が同じ週に集まります (オリバー・オーディオストック・Skyfall・テクノクラフト・ベルテックス・かがやきHD・akippa)。 ブックビルディングの申込も重なるため、資金を分けて申し込むか1社に絞るかの判断が要ります。

🏷 テーマはレシピ動画・リテールメディア・広告・福利厚生

テーマの出現回数が多い順にレシピ動画 1社、リテールメディア 1社、広告 1社、福利厚生 1社。 ソフトウエアと業務の効率化 (DX) を掲げる会社が多く、製造業や素材の上場は少ない期間です。

📈 初値は−7.5%から+67.5%まで

初値が付いた8社のうち、最も高く付いたのはかがやきHD (720円 → 1,206円)、 最も低かったのはKOMPEITO (1,600円 → 1,480円)。 吸収金額の小さいグロース市場の銘柄ほど上に付き、規模の大きいスタンダード市場の銘柄は公開価格の前後に落ち着く傾向が、この期間でも出ています。

💴 直近期の黒字は10社、赤字は2社

売上が伸びていても直近期が赤字の会社は、公開価格の PER (株価収益率) が計算できません。その場合は売上高に対する時価総額の倍率 (PSR) と、目論見書の今期予想で黒字化する時期を見ます。 ベンチャーキャピタルが主要株主に居る会社は6社で、売出が多い上場は上場後の売り圧力を個別ページのロックアップで確かめてください。

年初来のIPO — 2026年の件数と初値

上の表の外も含めた年初来の集計。2026年9月18日時点。

29件初値が付いた新規上場
62%初値が公開価格を上回った比率 (18/29)
+22.6%初値騰落率の単純平均
+17.1%公開価格加重の平均 (初値合計÷公開価格合計)

出所: 庶民のIPO (ipokabu.net) の2026年データと 96ut.com の一覧から当サイトが数え直し (REIT・インフラファンドを除く、本日上場の akippa は初値未決定のため除く)。公開価格加重の平均は媒体の公表値 (初値合計÷公開価格合計−1) で、単純平均は29件の騰落率の算術平均。

公募・売出の無い「新規上場」— 表に入れていないもの

持株会社化やスピンオフによる上場は公開価格も初値の抽選もなく、IPO の投資対象になりません。混同を避けるため表から外し、ここに並べます。

上場日会社 (コード)市場上場の形
9月29日 (火)クラサスケミカル 646A東証スタンダードレゾナック・ホールディングスの石油化学事業のスピンオフ (現物配当) による上場。公募・売出なし
10月1日 (木)ASNOVA Companies 640A東証グロース・名証ネクストASNOVA (9223) の単独株式移転による持株会社化 (テクニカル上場)
10月1日 (木)NOK Group 641A東証プライムNOK (7240) とイーグル工業 (6486) の共同株式移転による持株会社化 (テクニカル上場)
10月1日 (木)キューデンホールディングス 642A東証プライム・福証九州電力 (9508) の単独株式移転による持株会社化 (テクニカル上場)
IPO の教科書

IPOとは何か、どう決まるのか、どう学ぶか — 上の12社を教材にして読む

新規株式公開 (IPO) の仕組みを、制度の一次資料 (東証・日本証券業協会・金融庁) と、上の表の12社の実データで説明します。 「上限で決まる公開価格」「初値の気配運用」「ロックアップ」を、言葉の定義だけでなく実際の銘柄の数字で確かめられるのが、この節の目的です。

01IPOとは — 上場と「公募・売出」

IPO (Initial Public Offering、新規株式公開) は、未上場の会社が証券取引所に株式を上場し、誰でも売買できるようにすることです。 上場と同時に、会社が新しく株を発行する公募と、既存株主が持ち株を売る売出を行い、上場前に決まる公開価格で投資家に配ります。 投資家にとっての IPO は「上場前の価格で買う権利の抽選」と「上場日の初値で売買する機会」の2つを指します。

「上場」と「IPO」は同じではない

取引所の「新規上場」には、公募・売出を伴わないものが含まれます。持株会社化 (テクニカル上場)、事業のスピンオフ、プロ向け市場からの鞍替えなどです。 これらは公開価格も抽選もなく、上場日の株価は親会社や旧市場の株価から連続します。 本ページの期間では4件 (クラサスケミカル・ASNOVA Companies・NOK Group・キューデンホールディングス) がこれに当たり、表から外して別枠に置いています。 逆に、アイビスホールディングスのように既にプロ向け市場に上場している会社が一般市場へ移るときに公募を行えば、投資家から見れば IPO と同じ手続きになります。

会社はなぜ上場するのか — 5つの理由と、この期間の例

💴 資金調達

公募で新しい株を発行し、成長投資や借入返済に使う。例: ベルテックスは公募315万株 (公開株の約7割) で約16億円を広告と人材に。Skyfall は公募110万株の15億円を海外展開に

🚪 株主の出口

VC や PE ファンドが投資を回収する。売出が中心の上場はこの色が濃い。例: オリバーは PE ファンドの保有株の売出のみで公募ゼロ、KOMPEITO は放出株の約95%が投資ファンド

🏛 信用と知名度

取引所の審査を通った会社として、取引先・金融機関・採用市場での信用が上がる。例: かがやきHD は公募・売出とも小さく、上場そのものが目的に近い

🧑‍💼 従業員のインセンティブ

ストックオプションが現金化できるようになり、採用と定着に効く。例: ベルテックスは従業員約230名にオプション78.9万株。テクノクラフトは新株予約権者60名超

🔁 株式の流動性

創業者や親会社が持ち株の一部を換金し、後の M&A や増資にも使えるようになる。例: akippa は筆頭株主 SOMPO と DeNA が保有の57%を売出。ルクレは創業者が個人保有分を全株売出

どの市場に上場するのか — 東証3市場の基準

東京証券取引所は2022年4月に市場をプライム・スタンダード・グロースの3つに再編しました。IPO の多くはグロース (成長企業向け) とスタンダードで、 プライムへの直接上場は大型案件に限られます。基準の中心は「流通株式」(大株主・役員・自己株式を除いた、市場で売買されうる株) の時価総額と比率です。 地方取引所には名証ネクスト・メイン・プレミア、福証 Q-Board、札証アンビシャスがあり、プロ投資家だけが売買できる TOKYO PRO Market もあります。

基準プライムスタンダードグロース
想定する会社多くの機関投資家の投資対象になる大企業一定の時価総額と事業実績を持つ企業高い成長可能性を持つ企業
株主数800人以上400人以上150人以上
流通株式数2万単位以上2,000単位以上1,000単位以上
流通株式時価総額100億円以上10億円以上5億円以上
流通株式比率35%以上25%以上25%以上
時価総額250億円以上——
収益基盤直近2年の利益合計25億円以上、または売上高100億円以上かつ時価総額1,000億円以上直近1年の利益1億円以上利益の基準なし (事業計画の合理性を審査)
純資産連結50億円以上連結純資産が正—
事業継続年数3年以上3年以上1年以上
監査直近2年間の監査 (直近1年は原則無限定適正)同左直近2年間の監査 (直近1年は無限定適正)
上場維持 (流通株式時価総額)100億円以上10億円以上5億円以上。時価総額は上場10年経過後40億円以上 → 2030年3月1日から上場5年経過後100億円以上に引き上げ

出所: JPX 上場審査基準・上場維持基準 (2026-09-18 照合)。数値は形式要件の主なもので、実質審査 (事業の継続性・内部管理体制・開示の適正性など) は別にあります。 本ページの12社の内訳は 東証グロース 5社・東証スタンダード 5社・名証ネクスト 2社。

日本の IPO の規模 — 年別の新規上場会社数

81社2019年 (TPM 9)
92社2020年 (TPM 10)
123社2021年 (TPM 13)
87社2022年 (TPM 21)・4月に3市場へ再編
88社2023年 (TPM 32)
80社2024年 (TPM 50)
59社2025年 (TPM 46)・プライム7・スタンダード12・グロース40
29社2026 (9/18まで)年 (TPM 34)・スタンダード11・グロース18

出所: JPX「最近のIPOの状況」(公募・売出しを伴う新規上場。テクニカル上場・他取引所からの上場・TOKYO PRO Market からの上場を除く)。括弧内はプロ向けの TOKYO PRO Market の新規上場数で別枠。2019年は JPX 英語版の保存版から。2026年は9月18日時点で当サイトが JPX 新規上場会社情報から数えた値。

02IPOの仕組み — 承認から初値まで

上場承認から上場日まではおおむね1か月で、投資家が関われるのはブックビルディングと購入申込の約2週間です。akippa (627A) の実際の日程を例に、7つの段に分けて示します。

8/18
上場承認
上場日の約1か月前 (短縮方式なら21日程度前)
9/1
仮条件の決定
承認から約2週間 (短縮方式なら上場の9日程度前)
9/3〜9/9
ブックビルディング
5営業日前後
9/10
公開価格の決定
ブックビルディング翌営業日
9/11〜9/16
購入申込
4営業日前後
9/17
払込
上場日の前営業日
9/18
上場日
—
1上場承認
取引所が承認を公表。JPX に「新規上場会社概要」「Ⅰの部」、EDINET に有価証券届出書 (目論見書) が出る。想定発行価格が分かる
2仮条件の決定
機関投資家への事前の需要調査を経て、価格の幅 (仮条件) を主幹事が決める。訂正届出書で公表
3ブックビルディング
投資家が「仮条件の範囲でいくらなら何株買うか」を証券会社に申告する (需要申告)。個人はここで抽選に参加する
4公開価格の決定
需要の集まり方から公開価格を決める。当ページ収録12社のうち公開価格が決まった10社は全て仮条件の上限
5購入申込
抽選に当たった人が購入するか辞退するかを決めて申し込む。辞退分は補欠に回る
6払込
会社に公募の資金が入る (引受価額ベース)。公開価格との差が引受手数料
7上場日
取引所で売買が始まる。初値が付くまでは上場日特有の気配運用で、成行注文は出せない

公開価格はどう決まるのか — 5段の値付け

1主幹事の評価
同業の上場企業の株価収益率 (PER) や企業価値倍率などで理論価格を出し、事業計画や成長性で調整する。
2想定発行価格
承認時に目論見書へ載せる目安の価格。資金使途はこの価格で計算される。価格帯 (例: 270〜305円) で示す会社もある。
3仮条件
機関投資家に事前に需要を聞き、価格の幅を決める。幅の上限で決まることが多いのは、需要が強いときに幅を上に置くため。
4ブックビルディング
投資家の需要申告 (価格と株数) を集める。個人の申込はこの期間。証券会社ごとに抽選の方式が違う。
5公開価格
需要の厚みで決める。2023年10月以降に承認された案件は、仮条件の範囲外 (下限の80%以上・上限の120%以下) でもブックビルディングをやり直さずに決められる。
10/10社公開価格が仮条件の上限で決まった (この期間)
80〜120%2023年10月以降、仮条件の範囲外でも決められる幅 (下限の80%以上・上限の120%以下)
8%公開価格と引受価額の差 (引受手数料)。例: akippa 570円に対し引受価額524.40円 = 8.0%

公開価格が上限に張り付くのは、主幹事が需要の強さを見て仮条件の幅を上に置くため。2022年1月に公正取引委員会が「理論価格から20〜30%値引く慣行 (IPOディスカウント) に合理的根拠が示されていない」と指摘し、同年2月に日本証券業協会が仮条件の範囲外での価格決定、承認から上場までの短縮 (30日→21日程度)、想定発行価格を価格帯や非開示にできる扱いを決めました。オリバーの想定価格が「270〜305円」と幅で示されたのはこの制度によるものです。

公募・売出・オーバーアロットメント — 誰の株を誰が買うのか

公開株は3つに分かれます。公募 (会社が新しく発行、代金は会社へ)、売出 (既存株主の持ち株、代金は株主へ)、 オーバーアロットメント (OA) (需要が多いときに主幹事が大株主から借りて追加で売る株、上限は公募+売出の15%)。 主幹事は申込期間の終了翌日から最長30日間に、市場で買い戻す (シンジケートカバー取引) か、会社・大株主から公開価格で受け取る (グリーンシューオプション) かで借りた株を返します (日本証券業協会 引受規則第29条)。 買い戻しは公開価格以下で行うため、上場直後の株価が公開価格を割ったときの下支えになります。

例: akippa (627A) の公開株 2,542,700株の内訳

公募 15% 売出 72% OA 13%
公募378,000株 (会社の手取り約1.8億円) に対し、売出1,833,100株は SOMPO・DeNA などの既存株主が売る分、OA 331,600株は SOMPO と DeNA からの借株。 吸収金額14.5億円のうち会社に入るのは1割強です。
38%公募の比率の平均 (公募 ÷ 公募+売出、12社)
7社公募が4割未満 = 売出中心 (既存株主の換金が主)
12/12社OA を上限の15%まで設定
6社VC・PE ファンドが主要株主に居る

抽選と配分 — 誰にどれだけ配られるのか

公開株はまず引受証券会社の間で配分され、主幹事が9割前後を持ちます (本ページの主幹事はSBI証券 5社・SMBC日興証券 2社・東海東京証券 2社・野村證券・大和証券 1社・フィリップ・キャピタル証券 1社・野村證券 1社。)。 各証券会社は、日本証券業協会の配分規則で個人顧客への配分予定数量の10%以上を抽選で配ることになっています (残りは各社の裁量配分)。抽選の方式は会社ごとに違い、申込株数に関係なく1人1票の「完全平等抽選」、申込金額に応じて当選確率が上がる方式、過去の落選回数を点数にして優先する方式などがあります。 取引先や従業員持株会など会社が指定する先に配る親引けも公開株の一部で、目論見書に株数と継続保有の条件が書かれます。 公正取引委員会の2022年の調査では、主幹事の引受実績は上位5社 (野村・みずほ・SMBC日興・SBI・大和) で90.2%、IPOディスカウント (理論価格からの値引き) は「20%以上30%未満」が最多でした。

初値はどう付くのか — 上場日の気配運用

上場日の朝、板には公開価格を板中心値段にした特別な気配が立ちます。買い注文が売り注文を上回っている間は買い気配が段階的に切り上がり、売りと釣り合った価格で最初の売買が成立します。これが初値です。 その日の上限は公開価格の2.3倍、下限は0.75倍。上限に向かう気配は板中心値段の5%ずつ10分ごとに切り上がり (下限に向かう側は通常の値幅で3分ごと)、上限まで買いが売りを上回り続けると初値は付かず翌営業日に持ち越します。 翌営業日は前日の最終気配を板中心値段にして同じ運用を繰り返します。注文を受け付ける価格は公開価格の0.25倍〜4倍の範囲で、初値が決まるまで成行注文は出せません。値幅制限は初値が付いた後に初値を基準に適用されます。

428円下限 (0.75倍)
akippa の上場日 (JPX 通知)
板中心 570円・更新値幅 29円/10分
1,311円上限 (2.3倍)
+21.1%グロースの初値騰落率の平均 (4社)
+2.5%スタンダードの初値騰落率の平均 (3社)
+67.5%地方市場の初値騰落率の平均 (1社)
+34.3%吸収金額20億円未満の平均 (4社)
+5.5%吸収金額20億円以上の平均 (4社)

この期間の実データ。社数が少ないので傾向の確認に使い、確率として読まないでください。

初値に効くと言われる要素 — 本ページのどこで確かめるか

要素初値が上に付きやすい方向理由本ページでの見方
吸収金額小さい少ない買い注文で気配が切り上がる吸収金額の小さい順
市場グロース成長期待で買われやすく、規模も小さい一覧の市場の札
公募の比率高い売出中心は既存株主の換金と受け取られる個別ページ「公募・売出」
VC の比率低いロックアップ明けや1.5倍解除で売り手になりやすい個別ページ「主要株主とロックアップ」
テーマ・業種AI・DX・SaaS など類似の上場企業の評価が高い分野は需要が集まる注目テーマ
同日・同週の上場数少ない資金が分散しない上場日の集中
公開価格の位置仮条件の上限需要の強さの表れ (ただし上限が常態化している)一覧の「仮条件」注記
業績増収増益・黒字予想 PER で割安と判断されやすい売上の伸び順・個別ページ「業績の推移」

上場した後 — ロックアップ・決算・維持基準

🔒 ロックアップ

大株主・役員が90日または180日は売らない契約。法令ではなく主幹事との約束で、公開価格の1.5倍以上なら期間中でも売れる条件が付く株主もいる。これとは別に東証の規則で、上場前1年以内の第三者割当で得た株は上場後6か月間の継続所有が求められる。例: KOMPEITO は VC 5ファンドが90日・1.5倍 (2,400円) 解除、創業者は180日

📊 上場日の業績予想

上場日に「上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」で今期の会社予想が出る。公開価格 ÷ 予想 EPS が予想 PER。例: ベルテックスは上場日に売上394億円・純利益12.5億円の予想を公表

🛡 シンジケートカバー

上場後30日程度、主幹事が OA 分を公開価格以下で買い戻せる。公開価格割れの局面では下支えになる。例: Skyfall の行使期限は2026年10月15日

📏 上場維持基準

流通株式時価総額などの基準を満たし続ける必要がある。グロース市場の時価総額基準は「上場10年経過後40億円」から「上場5年経過後100億円」へ引き上げられ、2030年3月1日に施行される。小型上場には重い。例: テクノクラフトは「流通株式時価総額が上場維持基準に近い」と目論見書に明記

上場までの準備と費用 — 承認の前に何年かかるか

上場申請には直前2期分の監査証明が要り (プロ向けの TOKYO PRO Market は1期)、主幹事証券は上場の2〜3年前から準備を支援します。 東証の標準審査期間はグロースが2か月、プライム・スタンダードが3か月で、承認から上場まで約1か月。取引所に払う料金は下の表のとおりで、これとは別に主幹事への引受手数料 (公開価格と引受価額の差、公正取引委員会の調査では「8%としている証券会社が多い」)、監査報酬、印刷・名簿管理の費用がかかります。

東証の料金 (消費税別)プライムスタンダードグロース
上場審査料400万円300万円200万円
新規上場料1,500万円800万円100万円
公募・売出しに係る料金公募・売出株数 × 公開価格 × 万分の9同左同左 (上限1,900万円)
年間上場料96万〜456万円72万〜432万円48万〜408万円 (時価総額6段階 + TDnet 利用料12万円)

出所: JPX 上場料金 (2025年6月17日更新)・新規上場ガイドブック・公正取引委員会 実態把握 (2022年1月)。

03IPOを学ぶ — 3つの道と目論見書の読み方

目的に合わせて3つの道を用意しました。どの道も、上の一覧と個別ページを教材にして進められます。

🎯 申し込む人の道 — 抽選に参加して初値で売るまで

IPO 投資を始めたい人

  1. 主幹事になることが多い証券会社 (SBI・野村・大和・SMBC日興・みずほ・東海東京) の口座を開く。当ページの「主幹事」列で偏りが分かる
  2. 上場承認日に本ページの一覧と個別ページで、事業・業績・吸収金額・ロックアップを確かめる
  3. ブックビルディング期間に仮条件の範囲で申告する (上限で申告するのが一般的。上限未満の申告は公開価格が上限に決まると無効)
  4. 抽選結果を確認し、当選したら購入申込期間に申し込む。辞退すると補欠に回る
  5. 上場日の初値を確かめ、初値で売るか保有するかを決める。売却益は課税口座で20.315%、NISA 口座なら非課税

📄 読む人の道 — 目論見書を30分で読む順番

数字で判断したい人

  1. 「事業の内容」: 誰に何をどう課金しているか。ストック型かフロー型か
  2. 「主要な経営指標等の推移」: 売上・利益の5期。赤字期があれば理由を注記で確かめる
  3. 「株主の状況」と「募集又は売出しに関する特別記載事項」: VC の比率、売出人、ロックアップの期間と1.5倍解除の有無
  4. 「新規発行による手取金の使途」: 公募の資金が何にいつ使われるか。売出中心なら会社には入らない
  5. 「事業等のリスク」: 特定顧客への依存、規制、創業者依存。会社が「影響度: 大」と書いた項目から読む
  6. 上場日の「上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」: 今期の会社予想。公開価格 ÷ 予想 EPS で PER を出す

🏛 深く学ぶ人の道 — 制度と統計から

仕組みを理解したい人

  1. 東証の上場審査基準 (形式要件と実質審査) と、2022年4月の市場再編で3市場になった経緯
  2. 日本証券業協会の公開価格の設定プロセスの見直し (2022年報告書) と公正取引委員会の実態把握。仮条件の範囲外での価格決定、日程の短縮、価格帯での想定価格
  3. 上場日の気配運用の規則 (JPX)。板中心値段・上限2.3倍・下限0.75倍・更新の仕組み
  4. 年別の新規上場会社数と初値騰落率の分布。当ページの年初来集計と JPX の統計
  5. グロース市場の上場維持基準の見直し (時価総額基準の引き上げと適用時期) が、小型 IPO に与える影響

IPO 用語辞典 — 22語を1行で

公募会社が新しく株を発行して売ること。代金は会社に入り、資金使途が目論見書に書かれる。
売出既存株主 (創業者・VC・親会社など) が持ち株を売ること。代金は株主に入る。
想定発行価格承認時に示す目安の価格。目論見書の資金使途や吸収金額の初期値はこの価格で計算される。
仮条件需要調査を経て示す価格の幅。ブックビルディングはこの幅の中で申告する。
ブックビルディング投資家の需要 (価格と株数) を積み上げて公開価格を決める方式。需要申告とも言う。
公開価格公募・売出の売却価格。上場前に株を買える唯一の価格。
引受価額証券会社が会社・売出人から株を買い取る価格。公開価格との差が引受手数料になる。
初値上場日に最初に成立した売買の価格。公開価格に対する騰落率が IPO の成否の目安に使われる。
吸収金額公開価格 × (公募 + 売出 + オーバーアロットメント)。市場から吸い上げる金額。
オファリングレシオ公開株数 ÷ 上場時発行済株式数。上場時に市場へ出る株の割合。
オーバーアロットメント需要超過時に主幹事が大株主から借りて追加で売る株。上限は公募・売出の15%。
グリーンシューオプション主幹事が借りた株を返すために、会社や大株主から公開価格で株を取得できる権利。
シンジケートカバー取引主幹事が借りた株を返すために上場後の市場で買い戻す取引。公開価格以下で行う。
ロックアップ大株主が上場後の一定期間は株を売らない契約。90日・180日が多く、1.5倍解除の条件が付くことがある。
親引け公開株の一部を、取引先や従業員持株会など会社が指定する先に配ること。長期保有が条件になる。
主幹事証券上場準備の助言・引受審査・価格決定・配分を主導する証券会社。公開株の9割前後を配ることが多い。
流通株式大株主・役員・自己株式などを除いた、市場で売買されうる株。上場基準と維持基準の中心指標。
Ⅰの部取引所へ出す「新規上場申請のための有価証券報告書」。目論見書とほぼ同じ内容で JPX に載る。
目論見書投資家向けの募集・売出の説明書。EDINET の有価証券届出書と同じ内容。
テクニカル上場持株会社化や合併で新会社が上場すること。公募・売出がなく、投資家が申し込む IPO ではない。
VC (ベンチャーキャピタル)未上場企業に投資するファンド。IPO は投資回収の出口で、売出やロックアップ明けの売り手になりやすい。
セカンダリー上場後の市場での売買。初値で買う投資は「セカンダリー投資」と呼ぶ。

よくある質問

IPO (新規株式公開) とは何ですか?

未上場の会社が証券取引所に株式を上場し、誰でも売買できるようにすることです。上場と同時に会社が新しく株を発行する「公募」と、既存株主が持ち株を売る「売出」を行い、上場前に決まる公開価格で投資家に配ります。持株会社化やスピンオフによる上場は公募・売出がないため、投資家が申し込む IPO ではありません。

IPO 株はどうやって買うのですか?

引受証券会社に口座を開き、ブックビルディング期間に仮条件の範囲で価格と株数を申告します。需要が多いと抽選になり、当選したら購入申込期間に申し込みます。日本証券業協会の規則で、各証券会社は個人顧客への配分予定数量の10%以上を抽選で配ることになっています。主幹事証券が公開株の9割前後を配るため、当選を狙うなら主幹事になることが多い証券会社の口座が要ります。

公開価格と初値の違いは何ですか?

公開価格は上場前に会社と主幹事が決める売却価格で、抽選に当たった投資家はこの価格で買います。初値は上場日に取引所で最初に成立した売買の価格で、買い注文と売り注文の釣り合いで決まります。初値が公開価格を上回れば当選者は含み益、下回れば含み損から始まります。

初値はどのように決まりますか?

上場日は通常の値幅制限ではなく上場日特有の気配運用で、公開価格を中心 (板中心値段) に買い注文が売り注文を上回っている間は買い気配が10分ごとに段階的に切り上がり、釣り合った価格で初値が付きます。その日の上限は公開価格の2.3倍、下限は0.75倍で、上限まで売買が成立しなければ初値は翌営業日に持ち越され、前日の最終気配を板中心値段にして続けます。初値が決まるまで成行注文は出せません。

吸収金額とは何ですか?

上場時に市場から吸い上げる金額で、公開価格 × (公募株数 + 売出株数 + オーバーアロットメント株数) で計算します。小さいほど少ない買い注文で初値が上に付きやすいと言われ、時価総額に対する比率 (オファリングレシオ) が高いほど上場時に市場へ出る株の割合が大きいことを示します。

ロックアップとは何ですか?

大株主や役員が上場後の一定期間 (90日・180日が多い) は株を売らないと主幹事証券に約束する契約です。法令ではなく引受契約に基づくもので、「公開価格の1.5倍以上なら期間中でも売れる」条件が付く株主もいます。解除日や条件は目論見書の「募集又は売出しに関する特別記載事項」に書かれています。

オーバーアロットメントとは何ですか?

需要が多いときに主幹事証券が大株主から株を借りて追加で売る仕組みで、上限は公募・売出株数の15%です (日本証券業協会の引受規則第29条)。主幹事は申込期間の終了翌日から最長30日間に、市場で買い戻す (シンジケートカバー取引) か、会社や大株主から公開価格で株を受け取る (グリーンシューオプション) かで借りた株を返します。買い戻しは公開価格以下で行うため、上場直後の株価を下支えする効果があると言われます。

目論見書はどこで読めますか?

上場承認日に EDINET (金融庁) で有価証券届出書として公開され、JPX の「新規上場会社情報」にも「新規上場申請のための有価証券報告書 (Ⅰの部)」が載ります。事業内容・リスク・業績の推移・株主の状況・ロックアップ・資金使途はすべてここに書かれており、当ページの数値もこれらから取っています。

IPO 株は NISA で買えますか?

公募・売出の申込を NISA 口座 (成長投資枠) で受け付ける証券会社では、当選した株を NISA で買えます。取り扱いは証券会社ごとに異なるため、申込前に確認が要ります。課税口座で売却益が出た場合の税率は20.315%です。

上場承認から上場までの日程はどのくらいですか?

おおむね1か月です。承認の約2週間後に仮条件が決まり、5営業日前後のブックビルディング、翌営業日の公開価格決定、4営業日前後の購入申込、上場日前営業日の払込を経て上場します。2023年10月以降は、上場審査の終盤に届出書を出す方式なら承認から上場まで21日程度に短縮できる制度もあります。当ページの各社の日程は個別ページの「上場の条件」に載せています。

制度の一次資料 — ここから確かめる

  1. JPX 新規上場会社情報 (承認銘柄の一覧・概要・Ⅰの部)
  2. JPX 上場審査基準 (プライム・スタンダード・グロースの形式要件)
  3. JPX 上場維持基準
  4. JPX グロース市場の上場維持基準の見直し (2025年9月26日・2030年3月1日施行)
  5. JPX 新規上場日の初値決定前の気配運用について (例: akippa 2026年9月17日)
  6. JPX 気配の更新値幅 (通常の値幅表)
  7. JPX 最近の IPO の状況 (年別の新規上場会社数)
  8. JPX 新規上場ガイドブック (グロース市場編・審査期間と日程)
  9. JPX 上場料金 (上場審査料・新規上場料・年間上場料)
  10. 日本証券業協会 公開価格の設定プロセスの見直し (2022年報告書と2023年10月からの制度)
  11. 日本証券業協会 有価証券の引受け等に関する規則 (第29条 オーバーアロットメント)
  12. 日本証券業協会 株券等の募集等の引受け等に係る顧客への配分等に関する規則 (第3条 抽選)
  13. 公正取引委員会 新規株式公開 (IPO) における公開価格設定プロセス等に関する実態把握 (2022年1月28日)
  14. EDINET (金融庁) 有価証券届出書・目論見書の閲覧
  15. 国税庁 タックスアンサー No.1463 株式等を譲渡したときの課税 (申告分離課税)

制度の数値は 2026-09-18 に上記の一次資料で照合したものです。取引所の規則は改正されるため、申込前には各資料の最新版をご確認ください。本節は制度の説明であり、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。

出典と更新の方針

上場日・市場・仮条件・公開価格・株数・主幹事は JPX「新規上場会社情報」と各社の有価証券届出書・目論見書 (EDINET)。 業績は目論見書「主要な経営指標等の推移」、初値は取引所の約定値 (各社の適時開示・報道で時刻を確認)、直近終値は表示した日付の終値です。 「どんな会社?」「主な事業内容」「注目テーマ」は目論見書「事業の内容」を編集部が要約したもので、会社の公式な説明ではありません。 新しい上場承認があれば行を足し、初値が付けば当日中に反映します。数値の正確な内容は必ず各社の目論見書をご確認ください。

銘柄スキャナーは有価証券報告書を提出済みの上場企業が対象で、上場したばかりの会社は最初の有価証券報告書が出た後に加わります。 上場から時間が経った銘柄は 全収録銘柄 から探せます。

当サイトの数表は EDINET (金融庁) の開示原文からの機械抽出、買い推奨・売り推奨などの見解は Postation 編集部の分析に基づく意見です。いずれも不特定多数の読者に無償で公開する一般的な 情報提供であり、金融商品取引法上の投資助言・代理業 (報酬を伴う契約に基づく助言) として 提供するものではありません。将来の株価や成果を保証するものではなく、最終的な投資判断は ご自身の責任で行ってください。数値の正確な内容は必ず各社の開示原文をご確認ください。

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一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)

銘柄スキャナー 日本株 563 社を有報の連結実数・空売り残高・逆日歩・信用残・自社株買い・大株主の増減で絞り込む (無料・登録不要) 型: 成長株に空売りが厚い ほか 6 種開く → 注目IPO一覧 直近の新規上場を上場日順に。どんな会社か一言・主な事業・注目テーマ・公開価格・初値と騰落率・吸収金額・売上の推移を目論見書と JPX 新規上場会社情報から確かめて 1 社 1 行で 公開価格・初値・売上の推移表示中 サプライチェーン3Dマップ 日本株と、エヌビディア・インテルなど米国の半導体・AI 企業、SMIC・BYD など中国企業のつながりを 3D ネットワークで俯瞰。銘柄をクリックして供給網をたどる 日本株×世界の供給網開く → AI企業 比較ツール オープンAI・アンソロピック・グーグル等の主要 AI 企業を、開示の実数と主力モデルで横並び比較 横並び比較開く → 半導体企業 比較ツール エヌビディア・TSMC・ASML から東京エレクトロン・ディスコまで、工程・製品・日本企業との取引で横並び比較 横並び比較開く → 系統用蓄電所ランキング 上場48社 送電網に直結した系統用蓄電所のうち、稼働中の設備に一次ソースで名前が出る上場企業 48 社を蓄電容量の企業別合算で順位付け 一次ソースの台帳 (2026-09-12 時点)開く → 世界のデータセンター一覧 世界 169 か国 5,875 拠点のデータセンターを日本語で一覧化。運営事業者・所在都市・接続ネットワーク数・回線事業者数から設置先を比較 施設データベース開く → AI計算資源・大規模モデル 体系解説 トークン化・注意機構・自己回帰・MoE の仕組みから、FLOPS・トークン原価・GPU クラウドの収支・冷却まで、設計理由を投資家視点で 体系解説開く → 蓄電事業 体系解説 系統用蓄電池の基礎、設備と系統接続、3つの市場と長期オークションの収支、日本と米国・G7の市場、投資前の確認表。収支シミュレーター付き 体系解説開く → 蓄電池の補助金一覧 産業用蓄電池と系統用蓄電池の国の補助金を、補助率・上限・公募期間・要件で比較。受付中の事業と補助額の概算 補助金開く → Postation AIアカデミー IPA の DX 推進スキル標準 6 類型 17 ロールを、理論・アルゴリズム・メカニズムの 3 視点で書き下ろした教科書 教科書開く → 半導体 用語辞典 半導体の技術用語を「とは」から引く索引。1 行定義と、基礎・高級・投資者視点の 3 段深度で 1 語 1 ページ 「とは」から引く開く → イラン制裁×中国製油所×日本株 イラン産原油禁輸の復活、中国独立系製油所 5 社への OFAC 制裁、ホルムズ海峡の戦争保険料を、規制タイムラインと日本株マップで 対中規制レンズ開く → 中国の対日輸出規制リスト×影響銘柄 中国商務部が 2026 年 2 月・6 月に指定した対日輸出規制の管理リスト 40 団体・注視リスト 40 団体と、リスト入りした日本企業・影響銘柄 対中規制レンズ開く →
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