akippa 627A本日上場
空いている駐車場を貸し借りできるシェアリングサービス
個人宅・月極の空き区画・店舗の営業時間外駐車場をスマホから予約・事前決済できる駐車場予約サービス「アキッパ」。利用者は駐車料金と15%のサービス料を払い、貸し手は登録料・固定費ゼロの成果報酬。掲載駐車場5.5万台、利用者99万人 (2025年12月期)。 主力サービスは「アキッパ」。
上場の条件 — 日程・株数・主幹事
- 上場日
- 2026年9月18日 (金)・東京証券取引所スタンダード市場
- ブックビルディング
- 9月3日 (木) 〜 9月9日 (水)・公開価格の決定 9月10日 (木)
- 想定発行価格
- 540円
- 仮条件
- 540〜570円
- 公開価格
- 570円
- 公募・売出
- 公募 378,000株・売出 1,833,100株・オーバーアロットメント 331,600株
公募+売出に占める売出の比率 82.9% (既存株主の売却が中心) - 吸収金額
- 14.5億円 (公開価格 × 公募+売出+オーバーアロットメント)
- 時価総額
- 35.7億円 (公開価格 × 上場時発行済株式数 6,262,140株)
- 主幹事
- SBI証券
- 会社
- 2009年設立・代表 金谷 元気・従業員 61人 (単体・2026年7月末)・12月決算・akippa Inc.
事業の数字 — 目論見書に載っている指標
会社が目論見書で開示している事業指標。基準日は各行に記載。
| 指標 | 値 | 基準・補足 |
|---|---|---|
| 掲載駐車場数 | 5万5,020台 | 2025年12月 (+15.0%)。2026年6月は5万8,870台 (+8.7%) |
| 予約数 | 350万8,174件 | 2025年12月期 (+13.7%) |
| 利用者数 (重複除く) | 99万3,264人 | 2025年12月期 (+15.0%) |
| 累計会員数 | 500万人超 | 2025年12月末 |
| 手数料率 (テイクレート) | 原則53.7% | 2026年6月末時点 |
| 売上総利益率 | 50.4% | 2025年12月期 (2026年中間期は52.2%) |
| 利用目的の内訳 | イベント34%・通勤16% | 2025年12月期の駐車場売上 |
業績の推移 — 売上高・営業利益・純利益
目論見書「主要な経営指標等の推移」から。単位は百万円、▲は損失。前期比は売上高。会社予想は上場時に公表した今期の見通し。
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022/12期 | 単体 | 2,081 | — | — | ▲73 | ▲77 |
| 2023/12期 | 単体 | 2,618 | +25.8% | 50 | 50 | 85 |
| 2024/12期 | 単体 | 3,191 | +21.9% | 30 | 30 | 40 |
| 2025/12期 | 単体 | 3,828 | +20.0% | 201 | 204 | 223 |
| 2026/12期 会社予想 | 単体 | 4,300 | +12.3% | 340 | 341 | 302 EPS 56.90円 |
2026年8月18日公表。中間期 (1〜6月) は売上1,915・営業利益119百万円で社内計画を上回ったが、8〜9月の繁忙期を見てから修正の要否を判断するとして据え置き。上場で繰越欠損金の控除が所得の50%に制限され、法人税等が約56百万円増える見込み。
主要株主とロックアップ — 上場後に誰が売れるか
上場前の株主構成 (目論見書「株主の状況」、潜在株式を含む比率)。ロックアップは主幹事との約束で、期間中は原則売れません。「1.5倍解除」は公開価格の1.5倍以上なら期間中でも売れる条件です。
| 株主 | 区分 | 持株比率 | ロックアップ・売出 |
|---|---|---|---|
| SOMPOホールディングス | 親会社・事業会社 | 29.12% | 2019年の資本業務提携先。売出1,124,600株 (保有の57%)・360日 |
| 金谷 元気 (創業者・代表取締役社長CEO) | 創業者・経営陣 | 16.91% | うち新株予約権135,391株。売出なし・360日 |
| ディー・エヌ・エー | 親会社・事業会社 | 14.47% | 売出560,500株 (保有の57%)・180日 |
| 住友商事 | 親会社・事業会社 | 4.87% | 売出なし・180日 |
| グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合 | ベンチャーキャピタル | 4.27% | 売出69,400株・180日・1.5倍 (855円) 解除 |
| トリドールホールディングス | 親会社・事業会社 | 2.45% | 180日 |
| 日本駐車場開発 | 親会社・事業会社 | 2.33% | 親引け368,000株で第3位株主へ・180日 |
ベンチャーキャピタルが主要株主に居ます。ファンドは償還期限があるため、ロックアップ明けや1.5倍解除の水準で売り手になりやすい点を織り込んで読んでください。
公募資金の使い道
目論見書「新規発行による手取金の使途」から。売出の代金は株主に入り、会社には入りません。
注目点 — 編集部はここを見る
- 予約できる駐車場の掲載数で国内1位。土地を持たない仕組みで売上総利益率50%、手数料率は原則53.7%。
- 営業利益率は1.0% (2024年) →5.3% (2025年) →7.9% (今期予想) と、固定費の上に売上が積み上がる局面。中間期の営業利益は社内計画比+78%。
- 公開価格ベースの予想PER10.0〜11.8倍は、類似のアズーム・スペースマーケット等 (平均25.7倍) より低い。
- SOMPO・損保ジャパンの代理店網で駐車場を開拓し、Jリーグ20クラブなどイベント公式駐車場 (売上の34%) を持つ。
リスク — 目論見書「事業等のリスク」から
会社自身が開示しているリスクのうち、この会社に特徴的なものを抜き出しました。全文は目論見書をご確認ください。
- 公開株の85.1%が既存株主の売出+OA。筆頭株主のSOMPOとDeNAが保有の57%を売り、会社の手取りは吸収金額14.5億円の1割強。2019年の資本提携時の企業価値 (約146億円との推計) より低い評価での上場。
- 新規掲載の約16%が代理店経由で上位3社に集中。掲載駐車場の伸びは+15.0% (2025年12月) から+8.7% (2026年6月) へ減速。
- 売上は7〜9月の長期休暇とイベント期に偏り、台風・豪雨で予約取り消しが増える。繰越欠損金の控除制限で純利益の伸びは営業利益より鈍い。
- Apple・Google のアプリ配信基盤への依存、駐車場法・道路交通法の改正、創業社長への依存を届出書が列挙。
前後の上場と、同じテーマの銘柄
出典
- JPX 新規上場会社概要 (akippa)
- EDINET 有価証券届出書 (新規公開時・2026年8月18日)
- akippa株式会社 2026年12月期の業績予想について
- akippa株式会社 発行価格及び売出価格の決定のお知らせ
- Yahoo!ファイナンス 627A
「どんな会社?」「主な事業」「注目点」は目論見書の記載を編集部が要約した意見で、会社の公式な説明ではありません。吸収金額・時価総額・PER は本ページに書いた式で当サイトが計算しており、株数の前提が異なる証券会社の資料と小数点以下がずれることがあります。
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