EV・自動運転 🤖 自動運転専業
E

イージーマイル

EasyMile

🗓 事実の最終確認: 関連記事の更新: 出典: 当サイト企業データベース (一次資料・自社記事の解剖に基づく)

主力製品・モデル
EZTow (自動運転のけん引車。車体はTLD、ソフトはイージーマイル)
上場
非上場
同業 4 社との比較 (企業データベースの同じ列)
企業 主力製品・モデル 評価額・時価総額 最新発表 / 確認日
小馬智行 (ポニー・エーアイ) 第7世代ロボタクシー (bZ4X、アルファT5、アイオンV… — 2026-10-01
文遠知行 (ウィーライド) ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り) — 2026-10-01
滴滴自動運転 (ディディ) Robotaxi R2 (広汽埃安と共同開発したロボタクシ… — 2026-10-01
白犀牛 (Rino.ai) RX (鑫源汽車と開発した無人配送車の量産車、2026年1… — 2026-09-28
執筆・監修: (編集長・アナリスト) 最終確認: — 公式発表・SEC/EDINET 等の一次資料と自社記事を突合 出典 65 件 更新: 記事→企業行は日次、一次情報の再確認は週次の自動運用 編集方針
フランス・トゥールーズの自動運転ソフト企業で、2026年9月に空港地上支援機材大手TLDの親会社アルベスト (ALVEST) に買収された。買収後は、合弁会社トラクトイージーとTLDの無人運転事業と合わせて、新会社「TLDロボティクス」に統合された。2014年の設立後の主力は自動運転のシャトルバス「EZ10」で、DeNAが2016年に日本へ持ち込んだ。2024年7月にトゥールーズ商事裁判所で再生手続きが始まり、2025年3月に10年間の再生計画が認められた。乗客輸送から撤退し、空港と工場で使うけん引車の自動運転ソフトに事業を絞った。日本航空は2025年12月、成田空港でこの技術を使うけん引車のレベル4運行を始めた。2024年12月期の売上高は844万ユーロ、最終損失は1,425万ユーロだった。
🔗 公式サイト

Postation の入口

📦 製品・商品 (7)

🧠 EZTow モデル

イージートウ (自動運転の電動けん引車)

空港で手荷物や貨物を、工場で部品を引く自動運転の電動けん引車。TLDの空港用けん引車「JET16」を基に造り、ソフトはイージーマイルが供給する。屋内と屋外をまたいで走り、人や車が混じる場所で運転者なしに動く。2018年にステランティスのソショー工場で運用を始め、2024年6月時点で20台超を導入した。
動力
電動 (鉛電池かリチウムイオン電池)
寸法
全長3,200ミリ、全幅1,940ミリ、全高2,050ミリ
回転半径
4,750ミリ
基の車両
TLD の JET16 (フランス・サンラン工場で製造)
最高速度
時速15キロメートル
運用開始
2018年6月 (ソショー工場)。完全無人は2019年11月の成田空港が最初 (会社の年表)
新しい機能
トレーラーの自動の連結と切り離し (2025年7月)
けん引できる重さ
14トン (トラクトイージーの仕様表。同じページの本文と2024年の発表文は20トン、2022年の発表文は25トン)

対象: 空港の地上業務の会社、工場と物流拠点を持つメーカー

出典: tracteasy.com/eztow/

🧠 EZDolly モデル

イージードリー (自動運転の航空貨物の台車)

航空貨物のコンテナ (ULD) やパレットを、貨物上屋と航空機の間で運ぶ自動運転の電動台車。運転席を持たず、荷の載せ替えも自動で行う。TLDの搬送車「TF」を基に造る。2024年9月に発表し、最初の2台の注文は2025年5月の納入分だった。2025年9月に量産型を公開した。
動力
電動 (リチウムイオン電池、自動充電)
発表
2024年9月17日 (米デンバー)
回転半径
0メートル (その場で回れる)
最高速度
時速15キロメートル
荷の固定
ULD とパレットの自動ロック (5,000キログラムまで)
最大の積載
7トン
量産型の公開
2025年9月16日 (米ラスベガス、International GSE Expo)

対象: 空港の貨物の取扱会社、航空会社

出典: tracteasy.com/ezdolly/

📦 EZFleet 製品

イージーフリート (運行管理システム)

複数の自動運転の車両の位置の監視、経路の最適化、運行の予定の管理を1つの画面で行うシステム。1人の監視者が多数の車両を見られる。顧客の倉庫管理システムや空港の運行管理システムと API (外部のソフトとつなぐ接続口) でつなぐ。
安全
GDPR (欧州の個人情報の規則) に沿うデータの扱い
接続
API で顧客のシステムと接続。シナオス (SYNAOS) の管理ソフトとも接続 (2025年3月)
機能
リアルタイムの監視、経路の最適化、運行の予定、運行データの収集と報告

対象: 自動運転の車両を運行する空港と工場

出典: tracteasy.com/eztow/

🧠 EZ10 モデル

イージーテン (自動運転のシャトルバス。事業を終了)

定員12人の自動運転の電動シャトルバス。2015年にスイス・ローザンヌ連邦工科大学で6台の運行を始め、2021年4月時点で180台超を導入し、世界の自動運転シャトルの6割を占めたと会社は説明していた。日本ではDeNAが2016年に「ロボットシャトル」として導入した。乗客輸送からの撤退で、2026年3月までに事業を終えた。
乗降
電動のスロープを内蔵
定員
12人 (900キログラムまで)
導入台数
約150台 (2020年5月)、180台超 (2021年4月)
事業の終了
2026年3月31日の発表で撤退を完了
使える環境
大雨、雪、霧。気温はマイナス15度から45度まで
寸法 (2022年の仕様)
全長4,050ミリ、全幅1,892ミリ、全高2,871ミリ。車両総重量3,130キログラム
最高速度 (2016年のDeNAの資料)
時速40キロメートル

対象: 公共交通の運行会社、自治体、大学、企業の敷地

出典: web.archive.org/web/20220616170823/https://easymile.com/vehicle-solutions/ez10-passenger-shuttle

🧠 EZTug モデル

イージータグ (港湾用の自動運転のコンテナ搬送車。2026年の製品一覧に無い)

オランダのテルベルグと共同開発した自動運転のコンテナ搬送車 (ターミナルトラクター)。2022年6月にオランダ・フリシンゲンのターミナルで、ほかの車両と混じる環境で運行を試した。2024年4月の記事では、同地の物流会社リネージの敷地で、コンテナを積んだ状態の搬送を試したと報告した。2026年の公式サイトの製品一覧には無い。
試験
2022年6月 フリシンゲン (オランダ)。リネージの敷地での試験は2024年4月の記事で報告
開発の相手
テルベルグ (オランダ)

対象: 港湾のコンテナターミナル、物流会社

出典: web.archive.org/web/20240525210956/https://easymile.com/news/successful-autonomous-container-transport-lineage-logistics

🏢 トラクトイージー 子会社・関連

TractEasy (TLDとの合弁会社。2026年9月にTLDロボティクスへ統合)

EZTow と EZDolly を独占的に販売し、導入と保守を担う合弁会社。アルベスト (TLDとスマート・エアポート・システムズ) とイージーマイルが2024年6月27日に正式に発足させた。CEO (最高経営責任者) はリチャード・リノ氏。2024年12月にベルリンに TractEasy GmbH を設立した。2026年9月16日、TLDロボティクスとして統合された。
CEO
リチャード・リノ
出資
アルベストが過半 (2024年9月の発表)
拠点
米デンバー (TractEasy LLC)、ドイツ・ベルリン (TractEasy GmbH、2024年12月17日)
発足
2024年6月27日 (パリとトゥールーズで発表)
統合
2026年9月16日に TLDロボティクスへ

対象: 空港と工場の顧客

出典: tracteasy.com/news/alvest-group-and-easymile-officially-launch-joint-venture/

🏢 TLDロボティクス 子会社・関連

TLD Robotics (買収後の統合先。アルベストの子会社)

アルベストが2026年9月16日に発足を発表した会社で、イージーマイル、トラクトイージー、TLDの無人運転事業を1つにした。ソフト、車両の製造、導入、保守を1社で担う。発表時点で35か所超、空港15か所超、工場20か所超、10か国超で運行し、無人運転の運行は5万回を超えたとしている。
CEO
リチャード・リノ
親会社
アルベスト (ALVEST。社長兼CEO バランタン・シュミット)
顧客の例
ドナタ (dnata)、BMW、ダイムラー・トラック、ボッシュ、ディア、ミュンヘン空港、成田空港、日本航空、ルフトハンザ・カーゴ
発足の発表
2026年9月16日 (発表文の発信地は米シカゴ。展示会 GSE Expo Europe で公表)
運行の規模
35か所超、10か国超、無人運転の運行5万回超 (発表時点)

対象: 空港と工場の顧客

出典: easymile.com/en/news-insights/tld-robotics-launched-as-alvest-group-acquires-easymile-and-tracteasy

🧪 技術・サービス (8)

🧰 自動運転ソフト一式 基盤

車種を選ばない自社開発の自動運転スタック

自車の位置の推定、全周の認識、走行経路の計画、安全停止の制御をまとめたソフト。すべて自社で開発し、けん引車、貨物の台車、産業用の台車に載せ替えられる。磁気テープや反射板のような専用の設備を敷かずに走れる点を、従来の無人搬送車 (AGV) との違いに挙げる。
実績
300か所超、30か国超、150万キロメートル超 (2026年の公式サイト)
認識
カメラ、LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー)、レーダーで全周を見る
位置の推定
地図、センサーの統合、車輪の回転からの移動量、衛星測位 (GNSS)。センチメートル単位
対応する環境
雨、霧、雪。屋内と屋外。人や車が混じる場所

対象: 重量物を運ぶ車両のメーカーと運行会社

出典: easymile.com/en/technology

🧪 安全の連鎖 (セーフティーチェーン) 技術

ブレーキの二重化と認証済みの制御装置による安全の仕組み

ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、どの状況でも車両を予測できる形で止める仕組み。ブレーキの経路の二重化、認証を受けた安全用の制御装置 (セーフティーPLC)、連続の自己診断から成る。会社は、CEマークを取得し、各国の規制当局の認可を受けていると説明している。
認証
CEマーク
沿う規格 (機械)
ISO 12100 と ISO 13849-1 (機械の安全)、ISO 3691-4 (無人の産業車両)
沿う規格 (自動車)
ISO 26262 (機能安全)、ISO 21448 (意図した機能の安全性)

対象: 規制当局、空港と工場の安全部門

出典: easymile.com/en/technology

📐 ISO 26262 の適合 (ASIL D まで) 規格

機能安全の管理の手順の認証 (2024年4月)

自動車の機能安全の規格 ISO 26262 の第2部と第8部について、最高の安全水準 ASIL D までの適合を認められた。審査は認証機関セルトエックス (CertX) が行った。2024年4月23日に発表した。対象は機能安全の管理の手順で、製品の開発の全工程にわたる。
審査
セルトエックス (CertX)
発表
2024年4月23日
範囲
ISO 26262 第2部と第8部、ASIL D まで

対象: 自動車メーカー、規制当局

出典: web.archive.org/web/20240423142424/https://easymile.com/news/iso-26262-certification-easymile-successful-achievement-important-step-required-ensure-safety

📐 ISO 9001:2015 の認証 規格

品質管理の国際規格 (2019年6月)

品質管理の国際規格 ISO 9001:2015 の認証を2019年6月に取得した。会社は、自動運転の技術を供給する企業として初めてだと説明している。審査はビューローベリタスが行った。
取得
2019年6月
審査
ビューローベリタス

対象: 顧客、規制当局

出典: web.archive.org/web/20230530111414/https://www.easymile.com/about-us

📐 公道でのレベル4の認可 (フランス) 規格

トゥールーズのオンコポールでの実験の認可 (2021年)

フランスの運輸省と環境移行省は、トゥールーズのがん治療拠点オンコポールで EZ10 を車内に係員を置かずに走らせる実験を認可した。経路は構内と駐車場を結ぶ約600メートルの公道である。会社は2021年11月22日、欧州で初めてのレベル4の認可だと発表した。アルストムと組んだ国の実証事業 SAM の一部だった。乗客輸送からの撤退で、この事業は続いていない。
場所
トゥールーズ・オンコポール (約600メートル、自転車や車が混じる公道)
発表
2021年11月22日
相手
アルストム、トゥールーズ・メトロポール、IUCT-オンコポール
枠組み
国の実証事業 SAM (フランス環境・エネルギー管理庁 ADEME の支援)

対象: 公共交通の運行会社、自治体

出典: web.archive.org/web/20211122202036/https://easymile.com/news/easymile-first-authorized-level-4-autonomous-driving-public-roads

🏭 遠隔監視による無人運行 工程

車内に係員を置かず、管制室から複数台を見守る運行

車内に保安要員を置かず、管制室の監視者が複数の車両を見守る運行の形。2018年12月にTLDのソリニー工場で EZ10 の1.5キロメートルの路線で始めたのが最初で、2019年11月に成田空港のけん引車に広げた。2024年3月時点で、遠隔監視の運行は10か所超と会社は説明していた。
最初の運行
2018年12月 (フランス・ソリニー、TLDの工場)
けん引車での最初
2019年11月 (成田空港)
遠隔監視の運行の数
10か所超 (2024年3月、会社発表)

対象: 空港と工場の運行会社

出典: web.archive.org/web/20220701044327/https://easymile.com/news/another-milestone-easymile-first-fully-driverless-service

🧪 トレーラーの自動の連結と切り離し 技術

EZTow の新しい機能 (2025年7月)

けん引車が自らトレーラーの位置に合わせて後退し、連結して出発し、目的地で切り離す機能。2025年7月10日に発表した。人がトレーラーを扱う工程を無くし、夜間や人手の少ない時間帯でも運行を続けられる。目印や設備の追加は必要ないと会社は説明している。
動作
後退、位置合わせ、連結、切り離しを自動で行う
発表
2025年7月10日
使った例
エアバスのサンナゼール工場 (2025年5月)

対象: 空港と工場の運行会社

出典: easymile.com/en/news-insights/new-feature-automated-hooking-and-unhooking

🧪 遠隔操作との組み合わせ (日本) 技術

パナソニック ホールディングスの遠隔管制システム X-Area Remote との接続

日本では、パナソニック ホールディングスの遠隔管制システム「X-Area Remote」と組み合わせ、遠隔操作と自動運転を両方使う形で実証した。2022年11月に三菱ふそうトラック・バスの川崎工場、2023年4月と2024年12月〜2025年4月に関西空港で実施した。車両は、2022年は NAGASE (発表文の表記)、2024〜2025年はナガセテクノサービスが提供した。
三菱ふそう川崎工場
2022年11月、6日間、約900メートルの経路でエンジンを運ぶ想定
関西空港 (遠隔操作)
2023年4月、1週間。ピーチ・アビエーションの事務所から遠隔操作
関西空港 (レベル3・4)
2024年12月〜2025年4月、第2ターミナルのランプエリア

対象: 日本の空港と工場

出典: flypeach.com/application/files/7117/4556/7642/20250425-Press-Release-J1.pdf

📊 開示データ (7)

イージーマイルは未上場で、業績の定期的な発表は無い。会社と合弁会社の発表文、日本側の発表文、フランスの企業登記と裁判所の公告から、確かめられる数字と予定を表にまとめた。金額は出所の通貨のままで、円に換算していない。

最終確認:

車両の仕様

項目 EZTow EZDolly EZ10 (事業を終了)
種類 自動運転の電動けん引車 自動運転の電動の貨物台車 自動運転の電動シャトルバス
用途 空港の手荷物と貨物、工場の部品の搬送 航空貨物のコンテナ (ULD) とパレットの搬送 敷地内や公道の乗客輸送
車体 TLD (JET16 を基に製造) TLD (搬送車 TF を基に製造) リジェ・グループ
けん引・積載 14トン (発表文によっては20トン) 7トン 乗客12人 (900キログラムまで)
最高速度 時速15キロメートル 時速15キロメートル 時速40キロメートル (2016年の資料)
寸法 (全長×全幅×全高) 3,200×1,940×2,050ミリ ― 4,050×1,892×2,871ミリ (2022年の仕様)
回転半径 4,750ミリ 0メートル ―
電池 鉛電池かリチウムイオン電池 リチウムイオン電池 (自動充電) ―
運用の開始 2018年6月 (ステランティスのソショー工場) 2025年 (最初の注文は5月納入分) 2015年4月 (スイス・ローザンヌ連邦工科大学)
現状 現行 (TLDロボティクスが販売) 現行 (2025年9月に量産型を公開) 2026年3月までに事業を終了
  • EZTow と EZDolly の数字はトラクトイージーの仕様ページの仕様表による。
  • EZTow のけん引できる重さは、同じページの本文と2024年の発表文で20トン、2022年の発表文で25トンとされ、仕様表の14トンを採った。
  • EZ10 の寸法と定員は2022年6月の公式サイトの保存版、最高速度はDeNAの2016年の発表文の数字で、世代が違う。
  • EZ10 の電池の容量は確かめられなかった。

出典: トラクトイージー「EZTow」(仕様) 、トラクトイージー「EZDolly」(仕様) 、公式サイト「Solutions」(EZTow と EZDolly の仕様) 、公式サイト「EZ10」の2022年6月の保存版 (仕様) 、DeNA の発表文 (2016年7月7日) 、公式サイト「About us」(年表) 、EZDolly 発表の発表文 (2024年9月17日) 、EZDolly 量産型公開の発表文 (2025年9月16日)

空港での導入と認可の実績

時期 空港 相手先 内容
2019年11月 成田 (日本) 日本航空 完全無人のけん引を世界で初めて実施 (会社の年表)
2020年初め〜 成田 (日本) 日本航空、成田国際空港、国土交通省 第2旅客ターミナル本館とサテライトの間で手荷物を搬送。遠隔監視のみ
2021年2月 アムステルダム・スキポール (オランダ) KLM、スマート・エアポート・システムズ 手荷物を航空機まで運ぶ実証
2021年8月〜 チャンギ (シンガポール) チャンギ空港グループ、SATS、民間航空庁 就航便の手荷物を運ぶ実証。その後、複数台で運用
2022年後半〜2023年11月 トゥールーズ・ブラニャック (フランス) アリジア (地上業務) 手荷物のけん引。2023年11月にレベル4 (車内に人なし) へ移行
2023年4月 関西 (日本) ピーチ・アビエーション、パナソニック ホールディングス 遠隔操作で機材を運ぶ実証 (1週間)
2024年3月 オスロ・ガーデモエン (ノルウェー) 欧州の研究事業 AWARD 雪の中でレベル4の運行を試験
2024年9月〜 グリーンビル・スパルタンバーグ (米国) 空港、ピードモント航空 貨物機の積み降ろしと手荷物の搬送の実演
2024年12月〜2025年4月 関西 (日本) ピーチ・アビエーション、パナソニック ホールディングス、ナガセテクノサービス、関西エアポート 第2ターミナルのランプエリアでレベル3、続いてレベル4の実証
2025年7月〜 アル・マクトゥーム (ドバイ) ドナタ (dnata) 6台を運行。レベル3で始め、2026年初めにレベル4へ移す計画。投資額600万ディルハム
2025年〜 フランクフルト (ドイツ) ルフトハンザ・カーゴ 2台が24時間運行。1年超で2万キロメートル超、最多で1日120回 (2026年4月の発表)
2025年12月 成田 (日本) 日本航空 レベル4 (特定条件下の完全無人運転) の実用化。航空当局の認可を得たとイージーマイルが説明
2025年12月 ミュンヘン (ドイツ) ミュンヘン空港 貨物のけん引の自動運転に向けた協業。計画を共同で作る段階
2026年6月 イスタンブール (トルコ) ターキッシュ・カーゴ 貨物上屋とエプロンの間でレベル4の運行を実施
  • 会社は2026年3月時点で空港10か所超、2026年9月時点で15か所超と説明している。
  • 表は発表文で確かめられたものだけを載せた。
  • 2025年3月の発表文は、ダラス・フォートワース (米国) での貨物の運用も挙げているが、時期と相手先は書かれていない。
  • レベル4は、決められた条件の下で運転者を必要としない自動運転。
  • レベル3は、運転者が乗って監視する。

出典: 公式サイト「About us」の2023年5月の保存版 (年表) 、トラクトイージーの導入事例「成田国際空港」 、スキポール空港での実証の発表文 (2021年2月1日、保存版) 、チャンギ空港での実証の発表文 (2021年7月26日、保存版) 、トゥールーズ・ブラニャック空港のレベル4の発表文 (2023年11月7日) 、関西空港での遠隔操作の実証の発表文 (2023年4月13日、保存版) 、オスロ空港での雪中の運行の記事 (2024年3月13日、保存版) 、グリーンビル・スパルタンバーグ空港の発表文 (2024年9月4日) 、ピーチ・アビエーションの発表文 (2025年4月25日) 、ドナタ (dnata) の導入の発表文 (2025年7月15日) 、ルフトハンザ・カーゴでの運行の発表文 (2026年4月7日) 、日本航空の発表文 (2025年12月15日) 、ミュンヘン空港との協業の発表文 (2025年12月15日) 、イスタンブール空港での運行の発表文 (2026年6月3日) 、事業の転換を終えたとする発表文 (2026年3月31日) 、TLDロボティクス発足とアルベストによる買収の発表文 (2026年9月16日) 、EZDolly の進捗と空港の一覧の発表文 (2025年3月24日)

工場と物流拠点での導入の実績

時期 場所 相手先 内容
2018年6月〜 ソショー (フランス) ステランティス (旧PSA)、ジェオディス 部品を組み立てラインへ運ぶ。2020年1月に完全無人へ
2018年12月 ソリニー (フランス) TLD EZ10 で従業員を食堂へ運ぶ1.5キロメートルの路線。車内に係員を置かない初めての運行
2021年11月〜 ヴェルト (ドイツ) ダイムラー・トラック 900メートルの経路で部品を搬送。2交代の試験運用 (2024年6月の記事)
2022年11月 川崎 (日本) 三菱ふそうトラック・バス、パナソニック ホールディングス、NAGASE (発表文の表記) 約900メートルの経路でエンジンを運ぶ想定の実証 (6日間)
2023年〜 ディンゴルフィング (ドイツ) BMW 屋外の経路で部品を搬送。2024年3月に3交代のレベル4運行へ
2024年3月 イーストモリン (米国) ディア (ジョンディア) 収穫機の運転室を組み立てラインへ運ぶ実証を経て、世界の供給先に採用
2024年8月 ブラジ (ルーマニア) ボッシュ 2.5キロメートルの屋外の経路で3交代・週7日の運行
2025年5月 サンナゼール (フランス) エアバス 新棟と既存の建物の間 (往復1.5キロメートル) で小部品を搬送。レベル4
2025年6月 ドイツ 自動車部品メーカー (発表文の引用はフェストアルピーネ) 全長16.1メートルの2台連結の荷を引き、9か所の生産拠点を回る
  • 会社は2026年3月時点で工場15か所超、2026年9月時点で20か所超と説明している。
  • 2025年6月の発表文は、題では「欧州の大手自動車部品メーカー」としか書いていない。
  • 本文のトラクトイージーCEOの引用は、オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネ (voestalpine) と名指ししている。

出典: 公式サイト「About us」の2023年5月の保存版 (年表) 、IFOY賞受賞の発表文 (2020年7月14日、保存版) 、初めての完全無人運行の発表文 (2019年1月、保存版) 、トラクトイージーの導入事例「ダイムラー・トラック ヴェルト工場」 、三菱ふそうトラック・バスでの実証の発表文 (2022年11月24日、保存版) 、BMWディンゴルフィング工場の発表文 (2024年3月19日、保存版) 、ディアの供給先入りの発表文 (2024年3月11日) 、ボッシュ・ブラジ工場の発表文 (2024年8月27日) 、エアバス・サンナゼール工場の発表文 (2025年5月21日) 、2台連結の運行の発表文 (2025年6月24日) 、事業の転換を終えたとする発表文 (2026年3月31日) 、TLDロボティクス発足とアルベストによる買収の発表文 (2026年9月16日)

日本での実績

時期 相手先 (証券コード) 場所 内容
2016年7月 ディー・エヌ・エー (2432) ― 業務提携。EZ10 を使う私有地向けの交通システム「ロボットシャトル」を発表
2016年8月〜 イオンモール (2025年6月に上場廃止。イオン (8267) の完全子会社) 千葉市・豊砂公園 イオンモール幕張新都心に隣接する公園で試験運行
2016年11月 ディー・エヌ・エー、仙北市 秋田県・田沢湖畔 県道の一部を閉鎖して実演。地方創生担当大臣が同乗
2017年4月 ディー・エヌ・エー、横浜市 金沢動物園 180メートルの経路で来園者が試乗
2019年11月〜2020年初め 日本航空 (9201) 成田空港 けん引車 EZTow の完全無人の運行。2020年初めから手荷物の搬送を常時運用
2022年11月 三菱ふそうトラック・バス、パナソニック ホールディングス (6752)、NAGASE (発表文の表記) 川崎工場 屋外の経路でエンジンを運ぶ想定の実証 (6日間)
2023年4月 ピーチ・アビエーション (ANAホールディングス 9202 の子会社)、パナソニック ホールディングス (6752) 関西空港 遠隔管制システム X-Area Remote で遠隔操作の実証 (1週間)
2024年12月〜2025年4月 ピーチ・アビエーション (ANAホールディングス 9202 の子会社)、パナソニック ホールディングス (6752)、ナガセテクノサービス、関西エアポート 関西空港 第2ターミナル レベル3 (2024年12月〜2025年4月20日)、続いてレベル4の実証
2025年12月 日本航空 (9201) 成田空港 レベル4の実用化。第2旅客ターミナル本館とサテライトの間で受託手荷物を搬送
  • 日本航空は2025年12月15日、成田と羽田の2空港で同時にレベル4の実用化を始めた。
  • 羽田の車両は別のメーカー (AiRO) 製で、イージーマイルの技術ではない。
  • トラクトイージーは、日本航空を「最初の空港の顧客」で「6年の道のり」と説明している。
  • イオンモールは2025年6月27日に上場廃止になり、同年7月1日の株式交換でイオンの完全子会社になった。
  • ピーチ・アビエーションは ANAホールディングスのグループ企業一覧に航空運送の会社として載る。
  • 三菱ふそうトラック・バスはダイムラー・トラックの子会社で、日本に上場していない。
  • ナガセテクノサービス、関西エアポートも上場していない。
  • 2022年の発表文の NAGASE が、どの会社を指すかは発表文に書かれていない。
  • 証券コードは日本取引所グループの上場銘柄一覧 (2026年8月末) で確かめた。

出典: DeNA の発表文 (2016年7月7日) 、仙北市での実演の記事 (2016年11月、保存版) 、金沢動物園での実演の記事 (2017年4月、保存版) 、公式サイト「About us」の2023年5月の保存版 (年表) 、トラクトイージーの導入事例「成田国際空港」 、三菱ふそうトラック・バスでの実証の発表文 (2022年11月24日、保存版) 、関西空港での遠隔操作の実証の発表文 (2023年4月13日、保存版) 、ピーチ・アビエーションの発表文 (2025年4月25日) 、日本航空の発表文 (2025年12月15日)

資金調達と再建の経過

時期 内容 額 相手・出所
2014年6月 設立 (リジェ・グループとロボソフトの合弁会社) ― 会社登記。現在の法人は6月20日に別名で登記。2017年2月に EasyMile を吸収合併して改称
2017年1月 シリーズA 非公表 アルストム、フランス公的投資銀行 (Bpifrance)、コンチネンタル
2021年4月 シリーズB 5,500万ユーロ サーチライト・キャピタル・パートナーズ (主導)、マックウィン、ネクストステージAM。既存の3社も参加
2024年7月25日 再生手続き (redressement judiciaire) の開始 ― トゥールーズ商事裁判所。支払いの停止の日は2024年6月30日
2025年3月31日 再生計画を認める判決 ― トゥールーズ商事裁判所。計画の期間は10年
2025年 (8月14日に公告) 持ち株会社 EasyMile Holding が社長 (法人) に就任 ― 就任は2025年8月14日の法定公告で公告された。EasyMile Holding は2025年3月6日設立、社長はジルベール・ガニェール氏 (政府の企業名簿)
2025年8月14日 増資と社長の変更を公告 資本金1,020万ユーロ BODACC
2026年6月11日 増資を公告 資本金1,700万ユーロ BODACC
2026年9月16日 アルベスト (ALVEST) による買収を発表 非公表 TLDロボティクスに統合
  • シリーズAの額は、会社の発表文と公式サイトの年表に書かれていない。
  • コンチネンタルは2019年の文章で「2017年から出資している」と記している。
  • 増資の引受先と、買収で既存の出資者が受け取った対価は公表されていない。
  • 2026年9月25日時点のフランスの企業登記は、社長 (法人) を EasyMile Holding としたままで、買収による変更は載っていない。
  • 登記の履歴は法定公告 (BODACC) による。
  • EasyMile Holding の就任は2025年8月14日の公告で確かめられ、正確な就任日は公告に無い。

出典: 公式サイト「About Us」の2016年1月の保存版 (設立時の出資者) 、公式サイト「About us」の2023年5月の保存版 (年表) 、シリーズBの発表文 (2021年4月28日、保存版) 、BODACC (フランスの法定公告) 再生手続き開始の判決 (2024年7月25日) 、BODACC 再生計画の判決 (2025年3月31日) 、BODACC 資本と社長の変更 (2025年8月14日) 、BODACC 増資 (2026年6月11日) 、フランス政府の企業名簿 (EasyMile、SIREN 803 184 845) 、フランス政府の企業名簿 (EasyMile Holding、SIREN 942 092 131) 、TLDロボティクス発足とアルベストによる買収の発表文 (2026年9月16日)

会社が示してきた規模の数字

時点 数字 出所と説明
2020年5月 EZ10 約150台が運行、米国16都市で実証 米国での乗車停止の解除の発表文
2021年4月 シャトルバス180台超、世界の6割、300か所超・30か国超、80万キロメートル シリーズBの発表文
2022年11月 300か所超・30か国超、100万キロメートル超 三菱ふそうでの実証の発表文
2024年6月 車両200台超を導入 合弁会社発足の発表文
2024年6月 EZTow 20台超を導入 トラクトイージーの導入事例 (ダイムラー・トラック)
2026年3月 ソフトの供与30か所超、空港10か所超、工場15か所超。2026年に15か所超を追加 事業の転換の発表文
2026年 300か所超、30か国超、150万キロメートル超、事故ゼロ 公式サイト「Solutions」
2026年9月 35か所超、空港15か所超、工場20か所超、10か国超、無人運転の運行5万回超 TLDロボティクス発足の発表文
  • 数字はすべて会社と合弁会社の発表で、第三者の確認は無い。
  • 2021年までの数字は乗客輸送のシャトルバスが中心で、2026年の数字は空港と工場のけん引車が中心のため、同じ尺度では比べられない。
  • 2024年3月の発表文には「1億キロメートル」の記載があるが、前後の発表文 (100万キロメートル) と桁が合わず、表に載せなかった。

出典: 米国での乗車停止の解除の発表文 (2020年5月15日、保存版) 、シリーズBの発表文 (2021年4月28日、保存版) 、三菱ふそうトラック・バスでの実証の発表文 (2022年11月24日、保存版) 、合弁会社トラクトイージー発足の発表文 (2024年6月27日) 、トラクトイージーの導入事例「ダイムラー・トラック ヴェルト工場」 、事業の転換を終えたとする発表文 (2026年3月31日) 、公式サイト「Solutions」(EZTow と EZDolly の仕様) 、TLDロボティクス発足とアルベストによる買収の発表文 (2026年9月16日)

沿革

時期 出来事
2014年6月 リジェ・グループとロボソフトの合弁会社として設立。トゥールーズとシンガポールに拠点
2015年4月 EZ10 がスイス・ローザンヌ連邦工科大学で6台の運行を開始
2016年7月 DeNA と業務提携。8月から千葉市の豊砂公園で「ロボットシャトル」を試験運行
2017年1月 シリーズA (アルストム、Bpifrance、コンチネンタル)
2017年10月 TLD とけん引車の自動運転で協業を発表
2018年6月 けん引車 (当時の名前は TractEasy) がステランティスのソショー工場で運用を開始
2018年12月 TLD のソリニー工場で、車内に係員を置かない EZ10 の運行を開始
2019年6月 ISO 9001:2015 を取得
2019年11月 成田空港で完全無人のけん引を実施
2020年2月〜5月 米コロンバスでの急停止を受け、米運輸省道路交通安全局 (NHTSA) が乗客の乗車を一時停止。5月に解除
2020年7月 けん引車が IFOY 賞 (無人搬送車の部門) を受賞
2021年4月 シリーズBで5,500万ユーロを調達
2021年11月 トゥールーズの公道でレベル4の実験の認可 (欧州で初と発表)
2022年2月 ベルリンの旧テーゲル空港に研究開発の拠点を開設
2024年4月 ISO 26262 の ASIL D までの適合を認証
2024年6月 アルベストと合弁会社トラクトイージーを正式に発足
2024年7月 トゥールーズ商事裁判所が再生手続きの開始を決定
2024年9月 自動運転の貨物台車 EZDolly を発表
2025年3月 10年間の再生計画が認められる
2025年12月 日本航空が成田空港でレベル4の運行を開始
2026年3月 乗客輸送から撤退し、空港と工場向けに絞る転換を完了
2026年9月 アルベストが買収。TLDロボティクスに統合

出来事は会社と合弁会社の発表文、公式サイトの年表、フランスの法定公告による。けん引車の名前は、2024年6月の合弁会社の発足まで TractEasy、その後は EZTow と呼ばれ、TractEasy は合弁会社の名前になった。

出典: 公式サイト「About us」(年表) 、公式サイト「About us」の2023年5月の保存版 (年表) 、公式サイト「About Us」の2016年1月の保存版 (設立時の出資者) 、DeNA の発表文 (2016年7月7日) 、TLDとの協業の記事 (2017年10月、保存版) 、IFOY賞受賞の発表文 (2020年7月14日、保存版) 、初めての完全無人運行の発表文 (2019年1月、保存版) 、米国での乗車停止の解除の発表文 (2020年5月15日、保存版) 、シリーズBの発表文 (2021年4月28日、保存版) 、フランスでの公道レベル4認可の発表文 (2021年11月22日、保存版) 、ベルリンの拠点拡張の発表文 (2022年2月3日、保存版) 、ISO 26262 適合の発表文 (2024年4月23日、保存版) 、合弁会社トラクトイージー発足の発表文 (2024年6月27日) 、BODACC (フランスの法定公告) 再生手続き開始の判決 (2024年7月25日) 、EZDolly 発表の発表文 (2024年9月17日) 、BODACC 再生計画の判決 (2025年3月31日) 、日本航空の発表文 (2025年12月15日) 、事業の転換を終えたとする発表文 (2026年3月31日) 、TLDロボティクス発足とアルベストによる買収の発表文 (2026年9月16日)

📋 詳細情報

技術・事業

技術概要
製品は、自社で開発した自動運転のソフト一式と、それを載せた重量物向けの車両である。車両は2種類。1つは空港や工場で荷物を引く自動運転のけん引車 (トーイングトラクター)「EZTow」。もう1つは航空貨物のコンテナを運ぶ自動運転の台車「EZDolly」で、車体はいずれもTLDが造る。ソフトは、自車の位置の推定、カメラとLiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) とレーダーによる全周の認識、走行経路の計画、安全停止の制御を担う。複数の車両を1人の監視者が管理する運行管理システム「EZFleet」を備える。以前の主力だった自動運転のシャトルバス「EZ10」は、2026年3月までに事業をやめた。
コア技術
設計の要は「安全の連鎖 (セーフティーチェーン)」と呼ぶ、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた安全の仕組みである。ブレーキの経路を二重にし、認証を受けた安全用の制御装置と自己診断を組み合わせ、どの状況でも予測できる形で車両を止める。会社は、この仕組みで欧州のCEマークを取ったと説明している。沿う規格として、自動車の機能安全の ISO 26262、無人の産業車両の ISO 3691-4、意図した機能の安全性の ISO 21448 などを挙げる。ソフトは特定の車種に依存せず、けん引車、貨物の台車、産業用の台車に載せ替えられる。磁気テープや反射板のような専用の設備を敷かずに走れる点を、従来の無人搬送車 (AGV) との違いに挙げる。
事業セグメント
会社は事業の区分ごとの数字を公表していない。2026年3月31日の発表では、事業を空港と工場向けの自動運転ソフトの供与 (ライセンス) に絞ったと説明した。販売の窓口は、TLDとの合弁会社トラクトイージー (TractEasy) が担ってきた。イージーマイルは自動運転の技術を独占的に供給し、トラクトイージーが車両と導入、保守を顧客に販売する形である。2026年9月16日の買収発表で、イージーマイル、トラクトイージー、TLDの無人運転事業は「TLDロボティクス」に統合された。以前の事業の柱だった乗客輸送 (自動運転のシャトルバス EZ10) は、約18か月かけて撤退した。港湾のコンテナ搬送車「EZTug」も、2026年時点の製品一覧には無い。
主力製品・モデル
EZTow (自動運転のけん引車。車体はTLD、ソフトはイージーマイル)
パフォーマンス

業績・市場

前年比成長
-13.90%
ガバナンス

経営陣・組織

CEO
ジルベール・ガニェール (創業者。2026年9月の買収後は TLDロボティクスのリチャード・リノCEOが統括)
創業者
ジルベール・ガニェール氏とフィリップ・リジェ氏 (2014年6月。トゥールーズとシンガポールで始めた。現在の法人は同年6月20日に別名で登記され、2017年2月に EasyMile を吸収合併して改称)
役員
買収前の経営陣 (会社の発表文から): CEO (最高経営責任者) ジルベール・ガニェール。ゼネラルマネージャー ブノワ・ペラン (2021〜2024年の発表文に登場)。統合先のTLDロボティクス (2026年9月16日の発表文から): CEO リチャード・リノ (トラクトイージーの CEO)。コミュニケーション担当ディレクター ベニーケ・ショット (トラクトイージーの CMO=最高マーケティング責任者)。トラクトイージーの経営陣 (2026年10月1日時点の公式サイト): CCO (最高商務責任者) ベネディクト・シュペルリング。同氏は2020年にはイージーマイルのドイツ・東欧担当のマネージングディレクターだった。親会社アルベストの社長兼 CEO はバランタン・シュミット (2024年にはTLDの CEO)。
親会社
アルベスト (ALVEST。2026年9月16日に買収を発表。会社登記上の親会社は EasyMile Holding、2026年9月25日時点)
子会社
ドイツ: EasyMile GmbH (ベルリン。2017年から。2022年2月に旧テーゲル空港の跡地に研究開発の拠点)。米国: EasyMile Inc. (デンバー)。シンガポール: 設立時からの拠点。合弁: トラクトイージー (TractEasy。2024年6月に正式発足。アルベストが過半を出資し、TractEasy LLC はデンバー、TractEasy GmbH はベルリン、2024年12月設立)。親会社 (登記上): EasyMile Holding (トゥールーズ、2025年3月6日設立、社長ジルベール・ガニェール)。2026年9月16日の発表で、イージーマイルとトラクトイージーは「TLDロボティクス」に統合された。
専門指標

業界別スペック

主要製品
EZTow・EZDolly・EZFleet・EZ10・EZTug・トラクトイージー・TLDロボティクス
主力モデル
EZTow (自動運転のけん引車。車体はTLD、ソフトはイージーマイル)
自動運転レベル
レベル4 (空港の制限区域と工場の敷地。公道は2021年に仏で実験の認可)
事業の内容
空港・工場のけん引車の自動運転ソフト (乗客輸送から撤退)
自動運転システム
自社開発の自動運転ソフト一式と運行管理システム「EZFleet」
半導体の調達先
非公表
開発と運行の段階
空港10か所超・工場15か所超で商用運行 (2026年3月)。35か所超・10か国超 (2026年9月)
資金調達の累計
公表された調達額はシリーズBの5,500万ユーロだけ (2021年4月)。シリーズAの額は非公表
直近の資金調達
シリーズB 5,500万ユーロ (2021年4月)。2024年7月に再生手続き、2025年3月に再生計画
上場の状況
未上場。2026年9月にアルベスト (ALVEST) が買収
主な出資者
買収前の出資者 (会社の発表文から)。事業会社: アルストム (フランスの鉄道車両大手)、コンチネンタル (ドイツの自動車部品大手。2017年から出資)。公的機関: フランス公的投資銀行 (Bpifrance)。投資会社: サーチライト・キャピタル・パートナーズ (2021年のシリーズBを主導)、マックウィン、ネクストステージAM。設立時の出資者はリジェ・グループとロボソフト。2026年9月16日、アルベスト (ALVEST) が買収を発表した。買収額と出資者の売却の条件は公表されていない。

⭐ 強み・特徴

  1. ①空港と工場での商用運行の実績 2026年3月時点で、自動運転のソフトを30か所超に供与し、空港10か所超と工場15か所超で商用運行している (会社発表)。買収後のTLDロボティクスは、35か所超、10か国超、無人運転の運行5万回超と説明している (2026年9月)
  2. ②車体を造る相手が親会社になった けん引車の車体を造るTLDは、7か国に12の工場を持つ空港地上支援機材の最大手である (TLDロボティクスの発表)。2026年9月の買収で、ソフト、車体、販売、保守が1つの会社にまとまった
  3. ③安全の認証 2024年4月、機能安全の管理の手順が ISO 26262 の最高水準 ASIL D まで適合すると認められた。審査は認証機関セルトエックス (CertX) が行った。2019年6月には自動運転の企業として初めて ISO 9001:2015 を取得した (会社発表)
  4. ④日本での先行 日本航空 (9201) は2025年12月、成田空港でこの技術を使うけん引車のレベル4運行を始めた。イージーマイルは日本で初めてのレベル4のけん引運行と説明し、トラクトイージーはJALを「最初の空港の顧客」と呼んでいる

📝 現状分析

資金の面では厳しい時期を経た。企業登記所に提出した単体の決算書 (フランス政府の公開データ) では、売上高は3期続けて減った。2022年12月期の1,090万ユーロが、2023年12月期に980万ユーロ、2024年12月期に844万ユーロになった。最終損失は2022年12月期2,710万ユーロ、2023年12月期2,220万ユーロ、2024年12月期1,425万ユーロだった。借入金は2024年末に2,190万ユーロあった (同)。2024年7月25日、トゥールーズ商事裁判所は再生手続き (redressement judiciaire) の開始を決めた。支払いの停止の日は2024年6月30日とされた。2025年3月31日、同裁判所は10年間の再生計画を認めた。2025年8月の法定公告で、創業者が設立した持ち株会社 EasyMile Holding が社長 (法人) になったことと増資が公告された。2026年6月にも増資を公告し、資本金は1,700万ユーロになった。会社自身も、2025年を「大きな組織の見直しの年」と呼んでいる。2026年9月のアルベストによる買収で、資金と販路は親会社の下に移った。買収額は公表されていない。

🧭 ビジョン・戦略

会社が2026年3月31日に公表した方針は、自動運転が今すぐ採算に合う市場に絞ることである。公共の乗客輸送は、運賃の上限がバスの運賃に縛られ、補助金が切れると運行が止まったと、ガニェールCEO (最高経営責任者) は2026年7月の文章で振り返った。これに対し、工場の生産ラインの間や空港の制限区域は、決まった経路を繰り返し走り、顧客が稼働率で価値を測るため、自動運転の費用を回収できると説明している。販売は合弁会社トラクトイージーに一本化し、イージーマイルはソフトの供与に集中する形を取った。2026年9月の買収後は、TLDロボティクスとして車両の製造から保守までを1社で担う体制になった。TLDロボティクスは、車両の数を毎年3倍に増やしており、今後数年で規模をさらに10倍にすると述べている。

🔮 今後の展望

会社と親会社が公表している予定は次のとおり。トラクトイージーは、2026年中に新たに15か所超へ自動運転のソフトを供与するとした (2026年3月)。ドバイのドナタ (dnata) は、6台のけん引車の運行を2026年初めにレベル4へ移す計画だった (2025年7月の発表)。ミュンヘン空港とは2025年12月に協業を結び、貨物のけん引の自動運転に向けた計画を共同で作る。日本航空は、成田と羽田のレベル4運行を皮切りに、導入台数と走行の区域を広げ、ほかの空港にも広げる方針を示した (2025年12月)。読者が次に見るべきものは3つある。1つ目は、買収後の会社登記の変更 (EasyMile Holding からアルベスト側への社長の交代) がフランスの企業登記所に載るかどうか。2つ目は、再生計画の履行の状況で、トゥールーズ商事裁判所の公告 (BODACC) に出る。3つ目は、2025年12月期の決算書の提出である。2024年12月期の決算は2026年7月に公告された。

📊 詳細ビジネスデータ

⚙️ アルゴリズム・メカニズム

走行の仕組みは3つの段階で構成する。1つ目は自車の位置の推定で、事前に作った地図、複数のセンサーの情報の統合、車輪の回転からの移動量、衛星測位 (GNSS。使える場所のみ) を組み合わせ、センチメートル単位で位置を決める。2つ目は認識で、カメラ、LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー)、レーダーで全周を見て、人、物、障害物を検出する。3つ目は走行経路の計画で、認証を受けた安全の論理に従って、最も安全で効率のよい経路を選ぶ。車両は事前に定めた経路を走り、障害物との距離に応じて減速と停止をする。交差点や横断歩道での判断、路側の設備との通信 (V2X)、迂回、トレーラーの自動の連結と切り離し (2025年7月に追加) を備える。1つのAIが認識から操作までを担うエンドツーエンド (E2E) 方式ではなく、機能ごとに分けた方式である。

🏗️ システム基盤構成

運行の基盤は運行管理システム「EZFleet」である。複数の車両の位置の監視、経路の最適化、運行の予定の管理を1つの画面で行い、1人の監視者が多数の車両を見られる。顧客の倉庫管理システムや空港の運行管理システムと API (外部のソフトとつなぐ接続口) でつなぐ。ドイツのシナオス (SYNAOS) の屋内の無人搬送車の管理ソフトとも接続した (2025年3月)。保守は遠隔の診断を増やす方針で、2026年は標準的な作業の50%超を遠隔で行う目標を掲げる。車載の半導体の供給元は公表していない。拠点は、本社のトゥールーズ、2017年開設のベルリン (EasyMile GmbH)、米デンバー (EasyMile Inc.)、シンガポールである。ベルリンには2022年2月、旧テーゲル空港の跡地の研究・産業団地「Urban Tech Republic」に研究開発の拠点を開いた。

💰 売上の見込み

会社は業績予想を公表していない。公表済みの計画は、2026年中に15か所超へ自動運転のソフトを新たに供与すること (2026年3月31日の発表) である。買収後のTLDロボティクスは、車両の数が毎年3倍に増え、計画より1年以上早く進んでいると説明している (2026年9月16日の発表)。数字で確かめられる直近の実績は、2024年12月期の単体決算である。売上高844万ユーロ、営業損失1,680万ユーロ、最終損失1,425万ユーロ (フランス政府の公開データ) で、2026年7月5日に提出が公告された。2025年12月期の決算書はまだ公告されていない (2026年10月1日時点)。

💸 売上の出どころ

対価を得る相手は、空港の運営会社と地上業務の会社、工場や物流拠点を持つメーカーである。2026年3月の発表では、収益の形を自動運転ソフトの供与 (ライセンス) とし、多くの顧客と基本供給契約を結び、複数台や複数拠点で供与していると説明した。車両の販売と導入、保守は合弁会社トラクトイージーが顧客と契約し、イージーマイルはトラクトイージーへ技術を独占的に供給する形だった。単価や契約額は公表していない。公表された案件の規模の例は、ドナタ (dnata) のドバイ・アル・マクトゥーム国際空港の6台である。投資額は600万ディルハム (160万ドル) だった (2025年7月、ドナタの発表)。2024年12月期の単体の売上高は844万ユーロで、2021年12月期の1,000万ユーロから3期続けて減った (フランス政府の公開データ)。

👤 経営者履歴

CEO — ジルベール・ガニェール (創業者。2026年9月の買収後は TLDロボティクスのリチャード・リノCEOが統括)

ジルベール・ガニェール氏は共同創業者で、2014年6月の設立から CEO (最高経営責任者) を務めた。1960年11月生まれ (フランスの企業登記)。設立時の会社は、小型車メーカーのリジェ・グループと、ロボット技術のロボソフトの合弁会社だった。2025年3月に持ち株会社 EasyMile Holding を設立した。同年8月14日の法定公告で、その会社がイージーマイルの社長 (法人) になった。2026年7月の文章では、12年かけた乗客輸送の事業は技術ではなく採算の面で成り立たなかったと振り返り、工場と空港への転換を説いた。2026年9月の買収後、統合先のTLDロボティクスの CEO はリチャード・リノ氏が務める。ガニェール氏の新しい役職は発表されていない。

🇯🇵 日本企業との取引・関係

日本との関係は2016年に始まった。ディー・エヌ・エー (2432) は2016年7月7日、イージーマイルと業務提携し、EZ10を使う私有地向けの交通システム「ロボットシャトル」を発表した。最初の導入先はイオンモール (当時の証券コード8905。2025年7月にイオン (8267) の完全子会社になり上場廃止) で、同年8月からイオンモール幕張新都心に隣接する豊砂公園で試験運行した。2016年11月には秋田県仙北市の田沢湖畔で、2017年4月には横浜市の金沢動物園で実演した。空港では日本航空 (9201) が最初の顧客で、成田空港のけん引車 EZTow は2020年初めから第2旅客ターミナル本館とサテライトの間で手荷物を運んできた。JALは2025年12月15日、成田空港でこのけん引車のレベル4 (特定条件下の完全無人運転) の実用化を始めた。羽田空港では別のメーカー (AiRO) の車両を使う。関西空港では、ピーチ・アビエーション (ANAホールディングス (9202) の子会社) が実証した。パナソニック ホールディングス (6752) の遠隔管制システム「X-Area Remote」と組み合わせる形である。2023年4月に遠隔操作、2024年12月〜2025年4月にレベル3とレベル4を試した。2024〜2025年の車両はナガセテクノサービスが提供し、関西エアポートが協力した。三菱ふそうトラック・バス (ダイムラー・トラックの子会社) は2022年11月、川崎工場でエンジンを運ぶ想定の実証を6日間行った。

🚗 モデルラインナップ

現行の車両は2つ。EZTow は自動運転の電動けん引車で、TLDの空港用けん引車「JET16」を基に造る。けん引できる重さは14トン、最高時速15キロメートル (トラクトイージーの仕様表。同じページの本文と2024年の発表文は20トンとする)。EZDolly は航空貨物のコンテナ (ULD) とパレットを運ぶ自動運転の電動台車で、TLDの搬送車「TF」を基に造る。積載は7トン、最高時速15キロメートル、その場で回れる。運転席を持たない。2024年9月に発表し、2025年9月に量産型を公開した。以前の車両は、自動運転のシャトルバス EZ10 (定員12人、電動) と、港湾用のコンテナ搬送車 EZTug (オランダのテルベルグと共同開発) である。EZ10 は乗客輸送からの撤退で事業を終え、EZTug は2026年時点の製品一覧に無い。

🛡️ 安全機能

安全の仕組みは、ブレーキの経路の二重化、認証を受けた安全用の制御装置 (セーフティーPLC)、連続の自己診断から成る。センサーが障害物を検知すると、距離に応じて減速と停止をする。車両はCEマークを取得し、各国の規制当局の認可を受けていると会社は説明している。機能安全の管理の手順は、2024年4月に ISO 26262 の第2部と第8部で ASIL D (最高の安全水準) までの適合を認められた。審査は認証機関セルトエックス (CertX) が行った。会社は、創業から事故ゼロの記録を公表している (2026年の公式サイト)。ただし2020年2月、米オハイオ州コロンバスで EZ10 が時速7.1マイルで急停止し、乗客が座席から落ちた。米運輸省道路交通安全局 (NHTSA) は米国内での乗客の乗車を一時停止させ、同年5月に安全対策の計画を条件に解除した (会社の発表)。

🤝 主要パートナーシップ

親会社と車体: アルベスト (ALVEST。2026年9月に買収)、TLD (2017年10月に協業、けん引車の車体を製造)、スマート・エアポート・システムズ (アルベスト傘下、空港向けの販売)。
空港: 日本航空 (成田)、ドナタ (dnata、ドバイ)、ルフトハンザ・カーゴ (フランクフルト)、ミュンヘン空港、ターキッシュ・カーゴ (イスタンブール)。アリジア (トゥールーズ・ブラニャック)、チャンギ空港グループとSATS (シンガポール)、KLM (アムステルダム・スキポール)。
工場: BMW (ディンゴルフィング)、ダイムラー・トラック (ヴェルト)、ディア (ジョンディア、米イーストモリン)。ボッシュ (ルーマニア・ブラジ)、フェストアルピーネ (voestalpine、ドイツ)、エアバス (サンナゼール)。
日本: ディー・エヌ・エー (2016年)、ピーチ・アビエーション、パナソニック ホールディングス、ナガセテクノサービス、三菱ふそうトラック・バス。
出資者 (買収前): アルストム、コンチネンタル、フランス公的投資銀行 (Bpifrance)。サーチライト・キャピタル・パートナーズ、マックウィン、ネクストステージAM。
ソフト: シナオス (SYNAOS。無人搬送車の管理ソフトとの接続)。

🌏 輸出先・市場

商用運行は欧州、米国、中東、アジアにある (2026年3月の会社発表)。空港は、成田 (日本)、関西 (日本、実証)、チャンギ (シンガポール)、アル・マクトゥーム (ドバイ)、フランクフルト、ミュンヘン、イスタンブール。さらにトゥールーズ・ブラニャック、アムステルダム・スキポール、オスロ (実証)、米国のグリーンビル・スパルタンバーグとダラス・フォートワース。工場は、ドイツ (BMW、ダイムラー・トラック、フェストアルピーネ) とフランス (エアバス、ステランティスのソショー工場)。ルーマニア (ボッシュ) と米国 (ディア) にもある。買収後のTLDロボティクスは、10か国超・4大陸で35か所超と説明している。乗客輸送の時代には、30か国超・300か所超でシャトルバスを走らせた。

基本情報

上場・財務

本社
フランス・トゥールーズ (21 Boulevard de la Marquette)
創業
2014
上場ステータス
未上場
売上高 (最新期)
844万ユーロ (2024年12月期・単体。最終損失1,425万ユーロ。フランス政府の公開データ)
コンプライアンス

信用・米制裁

銀行信用
健全
🇺🇸 米制裁
なし
グローバル

海外進出

資金流出
なし
出典・検証

📚 信頼性メタデータ

信頼度
🅱 専門メディア
最終確認
2026-10-01 18:31:00
検証者
claude+primary-sources

海外子会社・拠点

会社役割所在地出資比率
EasyMile GmbHドイツと東欧の販売と保守。2017年から。2022年2月に旧テーゲル空港の跡地の研究・産業団地に研究開発の拠点を開設ドイツ・ベルリン (Kastanienallee 84)非公表 (会社の発表は子会社と記載)
EasyMile Inc.米国の事業。2020年までに16都市で EZ10 の実証。2020年の NHTSA との協議の窓口米国コロラド州デンバー非公表
シンガポールの拠点設立時からの拠点。2016年にガーデンズ・バイ・ザ・ベイで EZ10 の商用運行、2021年にチャンギ空港で EZTow の実証シンガポール非公表
トラクトイージー (TractEasy LLC、TractEasy GmbH)EZTow と EZDolly の独占的な販売、導入、保守。2024年6月に正式発足、2026年9月にTLDロボティクスへ統合米国デンバー、ドイツ・ベルリンアルベストが過半 (2024年9月の発表)。イージーマイルの比率は非公表

資金調達と資本提携の履歴

内容時期相手
合弁会社として設立。現在の法人は6月20日に Robosoft Driverless Solutions の名でビダール (仏) に登記。2017年2月に EasyMile (6月24日登記) を吸収合併して改称2014年6月リジェ・グループ、ロボソフト
シリーズA。額は非公表2017年1月アルストム、フランス公的投資銀行 (Bpifrance)、コンチネンタル
シリーズBで5,500万ユーロ2021年4月サーチライト・キャピタル・パートナーズ (主導)、マックウィン、ネクストステージAM。アルストム、Bpifrance、コンチネンタルも参加
再生手続き (redressement judiciaire) の開始。支払いの停止の日は2024年6月30日2024年7月トゥールーズ商事裁判所
10年間の再生計画を認める判決 (3月31日)2025年3月トゥールーズ商事裁判所
社長 (法人) に就任。増資を登記し、資本金は1,020万ユーロ (8月14日の公告)2025年4月〜8月EasyMile Holding (創業者の持ち株会社)
増資を登記。資本金は1,700万ユーロ (6月11日の公告)2026年6月非公表
買収を発表 (9月16日)。買収額は非公表。TLDロボティクスに統合2026年9月アルベスト (ALVEST)

出典 URL

  • https://easymile.com/en/news-insights/tld-robotics-launched-as-alvest-group-acquires-easymile-and-tracteasy
  • https://easymile.com/en/news-insights/easymile-confirms-strategic-pivot-to-autonomous-heavy-duty-vehicles-enters-new-growth-phase
  • https://easymile.com/en/news-insights/a-decade-chasing-the-autonomous-future-have-we-finally-arrived
  • https://easymile.com/en/news-insights/from-data-to-action-how-easymile-s-impact-is-growing
  • https://easymile.com/en/news-insights/easymile-powers-120-daily-autonomous-missions-at-lufthansa-cargo-frankfurt
  • https://easymile.com/en/news-insights/easymile-technology-in-munich-airport-partnership-to-advance-autonomous-cargo-towing
  • https://easymile.com/en/news-insights/easymile-technology-powers-japan-s-first-level-4-autonomous-towing-at-narita-international-airport-2
  • https://easymile.com/en/news-insights/serial-ready-ezdolly-revealed
  • https://easymile.com/en/news-insights/dnata-rolls-out-autonomous-vehicles-in-airport-operations
  • https://easymile.com/en/news-insights/new-feature-automated-hooking-and-unhooking
  • https://easymile.com/en/news-insights/easymile-sets-new-standard-with-record-length-autonomous-tandem-tow-at-major-european-tier-1-automotive-supplier
  • https://easymile.com/en/about-us
  • https://easymile.com/en/technology
  • https://easymile.com/en/solutions
  • https://tracteasy.com/news/alvest-group-and-easymile-officially-launch-joint-venture/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-launches-autonomous-cargo-dolly/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-achieves-record-breaking-summer-with-major-orders-and-market-milestones/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-gmbh-launches/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-deploys-eztow-autonomous-tow-tractor-with-airbus/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-selected-to-automate-outdoor-flow-for-major-european-manufacturer/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-joins-john-deere-supply-base/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-deploys-autonomous-cargo-operations-at-istanbul-airport/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasy-and-synaos-announce-partnership-to-advance-automated-material-handling/
  • https://tracteasy.com/news/tracteasys-autonomous-cargo-dolly-reaches-next-milestone-for-series-production-expands-interest/
  • https://tracteasy.com/news/autonomous-baggage-tractor-at-toulouse-blagnac-airport-goes-fully-driverless-and-extends-route/
  • https://tracteasy.com/news/eztow-autonomous-tow-tractor-deployed-at-greenville-spartanburg-international-airport/
  • https://tracteasy.com/use-cases/narita-international-airport-enhances-efficiency-with-driverless-baggage-handling/
  • https://tracteasy.com/use-cases/tracteasy-rolls-out-at-daimler-truck-ag-plant-in-germany/
  • https://tracteasy.com/eztow/
  • https://tracteasy.com/ezdolly/
  • https://tracteasy.com/about-us/
  • https://press.jal.co.jp/ja/release/202512/009185.html
  • https://www.flypeach.com/application/files/7117/4556/7642/20250425-Press-Release-J1.pdf
  • https://dena.com/jp/news/3097/
  • https://www.bodacc.fr/pages/annonces-commerciales-detail/?q.id=id:A202401502728
  • https://www.bodacc.fr/pages/annonces-commerciales-detail/?q.id=id:A202500751118
  • https://www.bodacc.fr/pages/annonces-commerciales-detail/?q.id=id:B20250155715
  • https://www.bodacc.fr/pages/annonces-commerciales-detail/?q.id=id:B20260109938
  • https://www.bodacc.fr/pages/annonces-commerciales-detail/?q.id=id:C202601263100
  • https://data.economie.gouv.fr/explore/dataset/ratios_inpi_bce/table/?q=803184845
  • https://annuaire-entreprises.data.gouv.fr/entreprise/easymile-803184845
  • https://annuaire-entreprises.data.gouv.fr/entreprise/easymile-holding-942092131
  • https://web.archive.org/web/20210428085221/https://easymile.com/news/easymile-raises-55-million-series-b-round-commercially-scale-autonomous-solutions
  • https://web.archive.org/web/20211122202036/https://easymile.com/news/easymile-first-authorized-level-4-autonomous-driving-public-roads
  • https://web.archive.org/web/20200929105604/https://easymile.com/news/low-speed-emergency-stop-for-safety-triggers-partial-us-suspension
  • https://web.archive.org/web/20240423142424/https://easymile.com/news/iso-26262-certification-easymile-successful-achievement-important-step-required-ensure-safety
  • https://web.archive.org/web/20221124074633/https://easymile.com/news/mitsubishi-fuso-truck-and-bus-corporation-mftbc-trial-easymiles-tracteasy-driverless-tow-1
  • https://web.archive.org/web/20230524094757/https://easymile.com/news/tracteasy-used-driverless-towing-equipment-kansai-airport
  • https://web.archive.org/web/20220203085318/https://easymile.com/news/easymile-extends-german-presence-new-hub
  • https://web.archive.org/web/20220701044327/https://easymile.com/news/another-milestone-easymile-first-fully-driverless-service
  • https://web.archive.org/web/20240325232041/https://easymile.com/news/driverless-tow-tractor-3-shift-operations-major-german-car-manufacturing-plant
  • https://web.archive.org/web/20210726114815/https://easymile.com/news/automating-baggage-transport-changi-airport
  • https://web.archive.org/web/20210223124905/https://easymile.com/news/schiphol-tests-autonomous-baggage-tractor
  • https://web.archive.org/web/20240325232252/https://easymile.com/news/autonomous-baggage-towing-snow-oslo-gardermoen-airport
  • https://web.archive.org/web/20200929100831/https://easymile.com/news/easymiles-autonomous-tow-tractor-leads-industry-ifoy-award-win
  • https://web.archive.org/web/20230530111414/https://www.easymile.com/about-us
  • https://web.archive.org/web/20250524131655/https://easymile.com/about-us
  • https://web.archive.org/web/20220616170823/https://easymile.com/vehicle-solutions/ez10-passenger-shuttle
  • https://web.archive.org/web/20160717194647/http://easymile.com/dena-partners-easymile-launch-driverless-bus-service-japan/
  • https://web.archive.org/web/20170511045659/http://easymile.com/demo-kanazawa-zoo-japan/
  • https://web.archive.org/web/20170903101148/http://easymile.com/demonstration-senboku-japan/
  • https://web.archive.org/web/20171026082405/http://easymile.com/easymile-tld-announces-partnership-introduce-tracteasy-first-autonomous-baggage-tractor/
  • https://web.archive.org/web/20160119151956/http://easymile.com/about-us-2/
  • https://web.archive.org/web/20240525210956/https://easymile.com/news/successful-autonomous-container-transport-lineage-logistics
  • https://web.archive.org/web/20200929101702/https://easymile.com/news/ez10-autonomous-shuttle-fleet-public-roads-monheim

最新動向

経営 2026年9月16日、空港地上支援機材大手TLDの親会社アルベスト (ALVEST) が、イージーマイルを買収したと発表した。発表文は米シカゴ発で、展示会 GSE Expo Europe の場で新会社「TLDロボティクス」の発足を公表した。イージーマイル、合弁会社トラクトイージー、TLDの無人運転事業を1つにした会社である。CEO (最高経営責任者) はトラクトイージーのリチャード・リノ氏が務める。買収額は公表されていない。発表は、35か所超・10か国超で運行し、無人運転の運行が5万回を超えたとしている。フランスの企業登記は2026年9月25日時点で、社長 (法人) を創業者の持ち株会社 EasyMile Holding としたままである。

再建 2024年7月25日、トゥールーズ商事裁判所が再生手続きの開始を決めた (支払いの停止の日は2024年6月30日)。2025年3月31日、同裁判所は10年間の再生計画を認め、計画の履行を監督する委員を置いた。2025年4月に EasyMile Holding が社長 (法人) になった。増資も登記し、資本金は2025年8月の公告で1,020万ユーロ、2026年6月の公告で1,700万ユーロになった。2026年7月5日、2024年12月期の決算書 (売上高844万ユーロ、最終損失1,425万ユーロ) の提出が公告された。

事業 2026年3月31日、乗客輸送から撤退し、空港と工場向けの自動運転ソフトに絞る転換を終えたと発表した。30か所超にソフトを供与し、空港10か所超と工場15か所超で商用運行していると説明した。2026年4月7日、ルフトハンザ・カーゴのフランクフルト拠点の運行の実績を発表した。2台のけん引車 EZTow が1年超で2万キロメートル超を走り、最も多い日は1日120回の運行をこなした。2026年6月3日、トラクトイージーはイスタンブール空港でターキッシュ・カーゴと貨物の運行を実施した。2025年12月15日には、日本航空が成田空港でレベル4の運行を始め、ミュンヘン空港との協業も発表した。2025年7月15日、ドナタ (dnata) がドバイのアル・マクトゥーム国際空港で6台の EZTow の運行を始めたと発表した。

技術 2025年7月10日、EZTow にトレーラーの自動の連結と切り離しの機能を加えた。2025年9月16日、米ラスベガスの International GSE Expo で、量産型の自動運転の貨物台車 EZDolly を公開した。2025年6月24日には、ドイツの自動車部品メーカーの工場で、全長16.1メートルの2台連結の荷を引く運行を始めた。2026年6月25日の報告では、2025年に顧客の排出を125トン (二酸化炭素換算) 減らしたと推計した。2026年は標準的な保守作業の50%超を遠隔で行う目標を示した。

経営陣 創業者のジルベール・ガニェール氏が買収まで CEO を務めた。2026年7月8日の文章で、乗客輸送の事業が採算の面で成り立たなかったと振り返った。買収後の役職は発表されていない。統合先のTLDロボティクスの CEO はリチャード・リノ氏、親会社アルベストの社長兼 CEO はバランタン・シュミット氏である。

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小馬智行 (ポニー・エーアイ)

ロボタクシーとロボトラックを手がける中国の自動運転企業で、2016年に設立した。米ナスダック (PONY) と香港証券取引所 (証券コード2026) に上場する。北京、上海、広州、深圳の4都市で、運転席が無人のロボタクシーを有料で運行している。ロボタクシーは2026年6月末に1,975台で、会社は年末に3,500台超へ増やす目標を掲げる。2025年12月期の連結売上高は9,000万ドル、営業損失は2億6,090万ドルだった。トヨタ自動車は発行済み株式の9.8%を持つ株主である (2026年3月末)。bZ4X を基にしたロボタクシーは、小馬智行と広汽トヨタが共同で生産している。

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一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)

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