ChatGPT — オープンAI
文章で問いかけると文章・表・コードで答える対話の窓口。使い方の最小単位は「1つの問いに1つの答え」で、同じ画面で続けると前の会話を踏まえて答える。
動いているのは大規模言語モデルで、入力をトークン (日本語で1〜2文字) に刻み、次のトークンを確率で選ぶことを繰り返して文章を組み立てる。辞書を引いているのでも検索しているのでもなく、学習で固めた重みから「次に来やすい語」を出している。
無料でも使えるが (GPT-5.6 Luna、広告あり)、月20ドルの Plus で考える時間の長いモデル (GPT-5.6 Sol) と資料調査の機能が開く。まず無料で「自分の仕事のどこに使えるか」を試し、毎日使う段階になってから有料へ移るのが順序である。
会話が長くなるほど答えが鈍るのは、モデルが毎回「会話の全文」を読み直しているからで、読める長さ (文脈の窓) に上限がある。上限に近づくと古い部分が落ち、前に言ったことを忘れたように見える。長い作業は会話を分け、要点を最初に貼り直すほうが精度が出る。
有料の段で選べる推論モデルは、答えを出す前に内部で長い下書きを作る。1回の応答に使う計算量が数倍から数十倍になるため、料金の段が上がるほど1回の利用枠が制限される (Pro 月200ドルで Plus の20倍)。「賢さ」は無料ではなく、計算量として売られている。
幻覚 (もっともらしい誤り) は仕組みの副産物で、設定でゼロにはならない。数字・固有名詞・日付は必ず一次資料へ戻す。Deep Research のように出典を示す機能でも、示された出典を開いて確かめる工程は省けない。
オープンAIは非上場で、株式市場からは直接触れられない。最大の出資者はマイクロソフト (MSFT) で、日本の投資家がオープンAIの成長に乗る最も近い経路はマイクロソフト株になる。ただしマイクロソフトの売上高に占めるオープンAI関連の比率は開示されていない。
収益は個人の定額 (月20〜200ドル)、法人のライセンス数、API の従量課金の3本立て。2026年8月時点の年換算売上高は約400億ドル (報道) で、2月の250億ドルから半年で6割増えた。一方、学習と推論の計算費用が売上を上回る年が続き、資金調達と起債で埋めている。
上場企業の開示への出現は2,827件で対話型AIでは最多。企業が「導入した」と書く道具として基準になっている。投資家が見る指標は利用者数より「有料ライセンス数」と「API の従量売上」で、前者は席単価が決まっているぶん売上に直結する。