EV・自動運転 🤖 自動運転専業
M

モイア

MOIA

🗓 事実の最終確認: 関連記事の更新: 出典: 当サイト企業データベース (一次資料・自社記事の解剖に基づく)

主力製品・モデル
ID. Buzz AD (自動運転の電気ミニバン。VW商用車が製造)
上場
非上場
同業 4 社との比較 (企業データベースの同じ列)
企業 主力製品・モデル 評価額・時価総額 最新発表 / 確認日
小馬智行 (ポニー・エーアイ) 第7世代ロボタクシー (bZ4X、アルファT5、アイオンV… — 2026-10-01
文遠知行 (ウィーライド) ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り) — 2026-10-01
滴滴自動運転 (ディディ) Robotaxi R2 (広汽埃安と共同開発したロボタクシ… — 2026-10-01
白犀牛 (Rino.ai) RX (鑫源汽車と開発した無人配送車の量産車、2026年1… — 2026-09-28
執筆・監修: (編集長・アナリスト) 最終確認: — 公式発表・SEC/EDINET 等の一次資料と自社記事を突合 出典 16 件 更新: 記事→企業行は日次、一次情報の再確認は週次の自動運用 編集方針
モイア (MOIA) は、ドイツのフォルクスワーゲン (VW) グループで自動運転の移動サービスを担う子会社だ。2016年に設立し、本社はベルリンにある。2019年からハンブルクで運転手つきの乗り合いサービスを運行し、利用者は累計1,200万人を超えた (2025年8月時点)。いまは交通事業者や配車会社に、自動運転の電気ミニバン「ID. Buzz AD」と運行管理のソフト、運行の支援を一式で売る事業に軸足を移した。自動運転システムはイスラエルのモービルアイが供給する。2026年7月にハンブルクで保安要員が乗る乗客の試験運行を始めた。米国ではウーバー・テクノロジーズの配車アプリで、2026年後半に乗車を始める計画だ。単体の業績は開示していない。
🔗 公式サイト

Postation の入口

📦 製品・商品 (7)

🧠 ID. Buzz AD モデル

アイディー・バズ・エーディー (自動運転の電気ミニバン)

フォルクスワーゲン (VW) の自動運転車として初めて量産を前提に作る車両で、2025年6月にハンブルクで量産仕様を公開した。ハンブルク、ベルリン、オスロ、米国の都市で、保安要員が乗る試験に使っている。
座席
4席と荷物入れ2か所
生産
VW商用車のハノーバー工場。2026年3月に先行生産を開始し、年内に約500台
二重化
ブレーキ、操舵、電源
センサー
計27個 (カメラ13、レーザー光で距離を測る LiDAR 9、レーダー5)
基になる車
VWの電気ミニバン ID. Buzz (ホイールベースを延長し、屋根を高くした)
量産の開始
2027年の計画
EUの型式認可
2027年の取得が目標
自動運転システム
モービルアイの Mobileye Drive (高性能コンピューター2台)

対象: 交通事業者、配車会社

出典: moia.io/en/news/europes-first-roboshuttle-with-mobileye-technology-enters-pre-series-production

🛠️ MOIA Turnkey Solution サービス

自動運転の移動サービスの一式

自動運転の移動サービスを始めるのに必要な車両、ソフト、運行の支援をまとめて提供する。同社の事業の中心で、2025年6月に発表した。
車両
ID. Buzz AD
ソフト
AD MaaS (配車、乗客管理、遠隔監視)
主な採用先
ベルリン交通局、ルーターとホロ (オスロ)、ビープ (米国)
運行の支援
Operator Enablement (計画、訓練、保守、遠隔の支援)

対象: 交通事業者、市、配車会社

出典: moia.io/en/solutions/autonomous-mobility

📦 AD MaaS 製品

エーディー・マース (自動運転の車両群を動かすソフトの基盤)

自動運転の車両群をリアルタイムで配車し、乗客の乗り降りを自動で管理するソフト。MaaS は移動をサービスとして提供する仕組みを指す。ハンブルクの乗り合いで使う配車の仕組みやアプリと同じ環境に、自動運転の車両を組み込む。
接続
外部の予約アプリや運行システムとつなぐ機能
機能
車両の配車、乗客の管理、遠隔監視、運行の分析
アプリ
相手先のブランドで出せるアプリ (ホワイトラベル)
対応する要件
レベル4の車両に求められる遠隔監視と、緊急時の対応

対象: 自動運転の車両を運行する事業者

出典: moia.io/en/blog/tech-provider-moia

🛠️ Operator Enablement サービス

オペレーター・イネーブルメント (運行会社の立ち上げ支援)

交通事業者が自動運転のサービスを立ち上げ、運行を続けられるよう支える。運転手がいない車両の運行に必要な新しい職務を定め、職員を訓練する。
内容
インフラの助言、職員の訓練と認定、当局との協議、保守と部品、遠隔の支援
訓練の場
MOIA AD Academy (2026年8月に紹介)
訓練の対象
保安要員、運行管理の担当者、整備士、消防や救急の隊員

対象: 交通事業者

出典: moia.io/en/blog/moia-ad-academy-building-skills-autonomous-mobility

🛠️ モイアの乗り合いサービス (ハンブルク) サービス

運転手つきの電気自動車による乗り合い

同じ方向に向かう乗客が1台に乗り合う、アプリで呼ぶ移動サービス。仮想の停留所で乗り降りする。自動運転の配車と運行の仕組みは、この運行の経験を基にしている。
区域
約270平方キロ (2023年1月に200平方キロから拡大)
車両
280台 (公式サイトの表示)
開始
2019年4月15日
位置づけ
2023年1月からハンブルクの公共交通の一部として認可
累計の利用者
1,200万人超 (2025年8月時点)

対象: ハンブルク市民

出典: moia.io/en/why-moia

🧠 MOIA +6 モデル

モイア・プラス・シックス (乗り合い専用の電気自動車)

同社が乗り合いのために最初に開発した車両で、運転手が運転する。自動運転の機能は無い。
動力
電気
基になる車
フォルクスワーゲン (VW) の商用車クラフター

対象: ハンブルクの乗り合いサービス

出典: moia.io/en/blog/autonomous-ridepooling-id-buzz-ad

🛠️ Mobility Consulting サービス

モビリティ・コンサルティング (需要の試算と運行の設計)

自動運転の乗り合いをどこにどれだけ置くかを、需要の試算で決める支援。ミュンヘンとオーストリアのシュタイアーマルク州で案件の実績がある (2023年9月時点)。
手法
携帯電話の通信網のデータなどを使う交通の模擬計算
経緯
2023年9月に分析部門 Mobility Analytics を新設。2025年6月の発表文では Mobility Consulting の名で登場
公表した試算
ドイツ全体で30万台が1日最大1,200万回を運び、平均の待ち時間は10分 (2025年6月)

対象: 市、交通事業者

出典: moia.io/en/news/fully-autonomous-mobility-made-in-europe

🧪 技術・サービス (6)

🧰 Mobileye Drive 基盤

モービルアイ・ドライブ (モービルアイの自動運転システム)

ID. Buzz AD の運転を担う自動運転システム。周囲の認識、判断、操作をまとめて受け持つ。モイアはこれに配車や乗客管理のソフトを組み合わせる。
契約
2024年3月20日。当事者はフォルクスワーゲン (VW) の自動運転子会社 Volkswagen ADMT GmbH
構成
高性能コンピューター2台、カメラ13、LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) 9、レーダー5
供給元
モービルアイ (イスラエル)
供給するもの
ソフト、部品、デジタル地図

出典: mobileye.com/news/volkswagen-admt-announces-agreement-with-mobileye-for-autonomous-driving/

🧪 InnovizTwo 技術

イノビズ・ツー (LiDAR)

レーザー光で周囲の物の距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」。ID. Buzz AD の周り360度を捉える。
経緯
モービルアイが Mobileye Drive に採用 (2024年12月)。2025年5月に供給の拡大を発表
供給元
イノビズ・テクノロジーズ (イスラエル)
1台あたり
9個 (長距離用と短中距離用)

出典: prnewswire.com/news-releases/innoviz-technologies-accelerates-delivery-of-newly-designed-lidar-platform-to-volkswagen-autonomous-mobility-to-equip-a-fleet-of-id-buzz-ad-shuttles-in-2025-302453790.html

🧪 乗客管理システム 技術

運転手の付随業務を代わるソフト

運転以外で運転手が担ってきた安全の確認を自動化する同社のソフト。数秒で発車の可否を車に伝え、判断できない場合は運行管理センターに引き継ぐ。
機能
扉の開け閉め、乗車人数とシートベルトの確認、車内の異常の検知、乗客との通話
基本ソフト
アペックス・エーアイ (Apex.AI、米国) の Apex.Grace と Apex.Ida (2023年5月に採用)
車内の解析
エモーション3D (emotion3D、オーストリア) の CABIN EYE

出典: moia.io/en/news/ai-takes-over-safety-tasks-from-the-driver

🛠️ 遠隔監視と運行管理センター サービス

車両群の監視と走行の承認

車が自ら判断できない場面で、担当者が状況を確かめて走行を承認する。自動化により、担当者1人が見る車両の数を増やせると同社は説明している。
役割
走行の承認、乗客との音声の通話、事故や故障への対応
接続
車両と運行管理センターを常時つなぐ
制度との関係
ドイツの道路交通法が定める技術監督者 (遠隔で走行を承認・停止する人) による監督の要件に対応すると同社は説明

出典: moia.io/en/innovation/autonomous-driving

🏭 試験と検証の手順 工程

仮想の試験から公道まで

新しいソフトの版ごとに、仮想の試験、試験台、テストコース、公道の順に確かめる。オスロでは雪と氷、氷点下の冬の道で試験した。
公道
7都市 (ハンブルク、ベルリン、オスロ、ミュンヘン、オースティン、ロサンゼルス、オーランド。2026年7月時点)
試験台
車両の部品とコンピューターをつなぎ、予約から降車までを検証
走行距離
数十万キロ (2025年3月時点)
仮想の試験
数百万の交通場面でソフトを検証
テストコース
ミュンヘン

出典: moia.io/en/blog/autonomous-vehicles-testing

📐 ドイツの自動運転法 規格

レベル4の運行を認める制度

決められた区域で運転手のいない車を走らせることを認める制度。ベルリン交通局は、本格展開の前提に、連邦とベルリン州の当局によるレベル4車両の量産車としての認可を挙げている。
政令
自動運転車の許可と運行に関する政令 (AFGBV)。2022年7月1日施行
法律
2021年7月12日の法律で道路交通法に第1d条以下を追加
必要な許可
連邦自動車庁 (KBA) の運行許可かEUの型式認可、当局が承認した運行区域、登録
EUの型式認可
EU規則2022/1426 など。年1,500台までの少量の生産に限られる (同社の説明、2026年4月)

出典: gesetze-im-internet.de/stvg/__1e.html

🔭 構想 (1)

会社が将来の事業として掲げているが、まだ事業として存在しないもの。売上・契約の実績はない。

🔭 荷物の配送への応用 構想

Transport as a Service の研究

乗客向けに作った自動運転の仕組みを、短い距離の荷物の配送に使う構想。VW商用車と研究しており、製品として存在しない。
発表
2026年9月、IAA トランスポーテーション (ハノーバー)
試作
ID. Buzz を基にした車に、荷物の受け取り用の区画を付けた
調査
ネット通販の利用者4,000〜5,000人に聞き、70〜80%が使ってもよいと回答

対象: 配送会社

出典: moia.io/en/blog/transport-as-a-service-autonomous-delivery

📊 開示データ (5)

モイアはフォルクスワーゲン (VW) グループの子会社で、単体の業績を開示していない。このため業績の表は作らず、会社の発表文、VWの年次報告書、協業先と交通事業者の発表で確かめられる数字と計画を表にまとめた。時点は表ごとに示す。

最終確認:

ID. Buzz AD の仕様

項目 内容
基になる車 VWの電気ミニバン ID. Buzz。ホイールベースを延ばし、屋根を高くした
座席 4席。荷物入れは前後に2か所
カメラ 13台
LiDAR 9台 (イノビズの InnovizTwo。長距離用と短中距離用)
レーダー 5台
センサーの合計 27個
自動運転システム モービルアイの Mobileye Drive
コンピューター 独立した高性能コンピューター2台
二重化 ブレーキ、操舵、電源
乗車の方法 スマートフォンか暗証番号の端末で扉を開ける
製造 VW商用車のハノーバー工場
先行生産 2026年3月に開始。年内に約500台
量産の開始 2027年の計画
EUの型式認可 2027年の取得が目標
  • LiDAR はレーザー光で距離を測るセンサー。
  • センサーとコンピューターの構成は、モービルアイの発表文 (2024年3月) とMOIAの発表文 (2025年6月) で一致する。
  • 電池の容量、寸法、最高速度は会社の発表文に記載が無い。
  • 量産仕様は2025年6月17日にハンブルクで公開した。

出典: MOIA の発表文 ID. Buzz AD の量産仕様 (2025年6月17日) 、MOIA のブログ ID. Buzz AD の概要 (2025年6月23日) 、モービルアイの発表文 VW ADMT との契約 (2024年3月20日) 、イノビズの発表文 ID. Buzz AD 向け LiDAR (2025年5月13日) 、MOIA の発表文 ID. Buzz AD の先行生産 (2026年3月5日) 、MOIA の発表文 ルーター・ホロとの提携 (2025年12月10日)

自動運転の運行と計画の都市 (2026年10月1日時点)

都市 相手 台数 時期と状況
ハンブルク ホッホバーン (ALIKE 計画) 最大10台 2026年7月15日に事前登録した市民の予約を開始。無料で保安要員が乗る
ベルリン ベルリン交通局 (BVG) 5台 2025年10月17日に開始。事業内の利用者で試験中で、外部の利用者の受け付けは日程未定
オスロ ルーター、ホロ 6台 2025年12月に提携。新車両は2026年夏から。乗客の受け入れは夏の後と案内
ロサンゼルス ウーバー・テクノロジーズ 試験中に100台超 2026年4月に公道試験を開始。配車アプリでの乗車は2026年後半の計画
オーランド ビープ 今後10年で最大5,000台 (米国の複数の市場の合計) 2026年4月に提携、レイク・ノナで試験。乗車は2026年中の計画
オースティン ― 10台 (開始時) 2023年7月から試験
ミュンヘン ― ― 2023年から試験。テストコースもある
  • どの都市も、試験の段階では保安要員が乗る。
  • ハンブルクの台数は MOIA の車両の上限で、ALIKE 計画全体ではホロンの車両を含め最大20台。
  • ベルリンの計画は連邦交通省が計950万ユーロ、ハンブルクの ALIKE は2,600万ユーロを助成する。
  • ウーバーとは、米国の複数の市場で今後10年に数千台を運行する計画を2025年4月に発表した。
  • ベルリンとオスロの状況は、ベルリン交通局とルーターの案内を2026年10月1日に確認した。

出典: MOIA の発表文 ハンブルクで乗客の試験運行を開始 (2026年7月15日) 、MOIA の発表文 ALIKE の運行区域 (2024年11月8日) 、MOIA の発表文 ベルリンの自動運転シャトル (2025年10月17日) 、ベルリン交通局 NoWeL4 の案内 (2026年10月1日に確認) 、MOIA の発表文 ルーター・ホロとの提携 (2025年12月10日) 、ルーターの発表文 サービスの一時休止と新車両 (2026年2月11日) 、ルーター Selvkjørende の案内 (2026年10月1日に確認) 、MOIA America の発表文 ロサンゼルスでのウーバーとの試験 (2026年4月8日) 、MOIA の発表文 VWとウーバーの提携 (2025年4月24日) 、MOIA America の発表文 ビープとの提携 (2026年4月23日) 、MOIA 公式サイト Why MOIA (2026年10月1日に確認) 、MOIA のブログ ミュンヘンの試乗会 (2023年8月7日) 、MOIA のブログ 試験の方法 (2026年7月7日)

ハンブルクの乗り合い (運転手つき) の実績

指標 値 時点
運行の開始 2019年4月15日 ―
累計の利用者 670万人超 2023年4月
月間の利用者 約22万7,000人 2023年3月
ピーク時の台数 最大300台 2023年3月
年間の利用者 290万人超 2023年
区域 200→270平方キロ 2023年1月に拡大
車いす対応の車両 15台 2024年2月
累計の利用者 1,000万人超 2024年7月
累計の利用者 1,100万人超 2024年11月
累計の利用者 1,200万人超 2025年8月
車両の数 280台 公式サイトの表示 (時点の記載なし)
従業員 (ドイツ全体) 約1,400人 2023年4月
  • 数字はすべて MOIA の発表文と公式サイトによる。
  • 2023年1月に、ハンブルクの公共交通の一部として初めて認可を受けた。
  • 従業員の約1,400人には、ハンブルクの運転手約900人を含む。
  • 車両は VW の商用車クラフターを基にした電気自動車 MOIA +6。

出典: MOIA の発表文 ハンブルクの4年 (2023年4月13日) 、MOIA の発表文 ハンブルクの2023年の実績 (2024年2月6日) 、MOIA の発表文 emotion3D との車内解析 (2024年7月24日) 、MOIA の発表文 ハンブルクの試験 (2024年11月) 、MOIA のブログ 技術の提供者へ (2025年8月27日) 、MOIA 公式サイト Why MOIA (2026年10月1日に確認) 、MOIA のブログ ID. Buzz AD の概要 (2025年6月23日)

主な協業先

相手 国 内容 時期
VW商用車 ドイツ ID. Buzz AD の開発と製造 2021年から開発
モービルアイ イスラエル 自動運転システム Mobileye Drive の供給 2024年3月に契約
イノビズ・テクノロジーズ イスラエル LiDAR の供給 (1台に9個) 2025年5月に供給拡大を発表
ホッホバーン ドイツ ハンブルクの ALIKE 計画の主導 2023年10月に開始
ベルリン交通局 (BVG) ドイツ ベルリンの試験 NoWeL4 2025年10月に開始
ルーター、ホロ ノルウェーほか オスロ近郊の自動運転の乗り合い 2025年12月に提携
ウーバー・テクノロジーズ 米国 ロサンゼルスから配車アプリで運行 2025年4月に提携
ビープ 米国 公共交通向けの運行 (オーランドから) 2026年4月に提携
エモーション3D (emotion3D) オーストリア 車内カメラの映像の解析 2024年7月に発表
アペックス・エーアイ (Apex.AI) 米国 乗客管理システムの基本ソフト 2023年5月に発表
国際公共交通連合 (UITP) ― 自動運転の乗り合いの普及で覚書 2025年7月
  • モービルアイとの契約の当事者は、VWの自動運転子会社 Volkswagen ADMT GmbH。
  • ウーバーとの提携の当事者は、VWグループ・オブ・アメリカの子会社 Volkswagen ADMT, LLC である。
  • Volkswagen ADMT, LLC は2026年初めに MOIA America に社名を変えた。
  • ルーターはオスロ市とアーケシュフース県が持つ公共交通の運営会社で、ホロは北欧で自動運転の運行を手がける会社。

出典: モービルアイの発表文 VW ADMT との契約 (2024年3月20日) 、イノビズの発表文 ID. Buzz AD 向け LiDAR (2025年5月13日) 、MOIA の発表文 ALIKE の開始 (2023年10月24日) 、MOIA の発表文 ベルリンの自動運転シャトル (2025年10月17日) 、MOIA の発表文 ルーター・ホロとの提携 (2025年12月10日) 、MOIA の発表文 VWとウーバーの提携 (2025年4月24日) 、MOIA America の発表文 ロサンゼルスでのウーバーとの試験 (2026年4月8日) 、MOIA America の発表文 ビープとの提携 (2026年4月23日) 、MOIA の発表文 emotion3D との車内解析 (2024年7月24日) 、MOIA の発表文 Apex.AI の採用 (2023年5月25日) 、MOIA のブログ UITP との覚書 (2025年7月29日) 、ルーターの発表文 サービスの一時休止と新車両 (2026年2月11日)

沿革

時期 出来事
2016年12月 VWグループが MOIA の設立を公表。本社はベルリン
2018年夏 ハノーバーで乗り合いサービスを開始
2019年4月 ハンブルクで乗り合いサービスを開始
2023年1月 ハンブルクの公共交通の一部として認可。区域を270平方キロに拡大
2023年7月 米国オースティンで ID. Buzz AD の試験を開始
2023年9月 市や交通事業者向けのライセンス事業を開始
2023年10月 ハンブルクの ALIKE 計画が始動
2024年3月 VWの自動運転子会社がモービルアイと契約
2025年初め オスロで冬の試験を開始
2025年4月 VWの米国子会社がウーバーと提携
2025年6月 ID. Buzz AD の量産仕様と、移動サービスの一式を発表
2025年10月 ベルリン交通局と NoWeL4 を開始
2025年12月 オスロのルーター、ホロと提携
2026年初め 米国の Volkswagen ADMT が MOIA America に改称
2026年3月 ID. Buzz AD の先行生産を開始
2026年4月 ロサンゼルスでウーバーと公道試験。ビープと提携
2026年7月 ハンブルクで乗客の試験運行を開始

オスロの冬の試験は、2025年3月の発表文に「今年の初めから」とある。量産は2027年に始める計画。

出典: VWグループの発表文 MOIA の設立 (2016年12月5日) 、MOIA の発表文 emotion3D との車内解析 (2024年7月24日) 、MOIA の発表文 ハンブルクの4年 (2023年4月13日) 、MOIA 公式サイト Why MOIA (2026年10月1日に確認) 、MOIA の発表文 ライセンス事業 (2023年9月20日) 、MOIA の発表文 ALIKE の開始 (2023年10月24日) 、モービルアイの発表文 VW ADMT との契約 (2024年3月20日) 、MOIA の発表文 オスロの冬の試験 (2025年3月6日) 、MOIA の発表文 VWとウーバーの提携 (2025年4月24日) 、MOIA の発表文 ID. Buzz AD の量産仕様 (2025年6月17日) 、MOIA の発表文 ベルリンの自動運転シャトル (2025年10月17日) 、MOIA の発表文 ルーター・ホロとの提携 (2025年12月10日) 、MOIA America の発表文 ロサンゼルスでのウーバーとの試験 (2026年4月8日) 、MOIA の発表文 ID. Buzz AD の先行生産 (2026年3月5日) 、MOIA America の発表文 ビープとの提携 (2026年4月23日) 、MOIA の発表文 ハンブルクで乗客の試験運行を開始 (2026年7月15日)

📋 詳細情報

技術・事業

技術概要
モイアが売るのは、自動運転の移動サービスを始めるのに必要なものを一式にした「MOIA Turnkey Solution」である。中身は3つある。1つ目は、フォルクスワーゲン (VW) 商用車が製造する自動運転の電気ミニバン「ID. Buzz AD」。2つ目は、配車と乗客の管理、遠隔監視を担うソフトの基盤「AD MaaS」。ADは自動運転、MaaSは移動をサービスとして提供する仕組みを指す。3つ目は、運行会社の計画づくりや職員の訓練を支える「Operator Enablement」である。車を自動で走らせる部分は、モービルアイの自動運転システム「Mobileye Drive」を使う。
コア技術
モイアの強みは、運転の部分ではなく、運転手がいない車で乗客を安全に運ぶための周辺の仕組みにある。運転手が担ってきた仕事を、ソフトで置き換える。扉の開け閉め、乗車人数とシートベルトの確認、車内の異常の検知、乗客との通話がその例だ。車内カメラの映像はオーストリアのエモーション3D (emotion3D) のAIで解析し、数秒で発車の可否を判断する。判断できない場合は運行管理センターに引き継ぐ。モイアは、ハンブルクで2019年から運転手つきの乗り合いを運行してきた経験を、配車と運行の設計に生かしていると説明する。
事業セグメント
事業は大きく3つある。1つ目は、ハンブルクでの運転手つきの乗り合いサービスで、2023年1月から市の公共交通の一部として認可を受けている。2つ目は、自動運転の移動サービス一式「MOIA Turnkey Solution」を、交通事業者や配車会社に提供する事業で、いまの中心である。3つ目は、需要の試算や運行の設計を請け負うコンサルティング「Mobility Consulting」である。事業別の売上高や構成比は開示していない。
主力製品・モデル
ID. Buzz AD (自動運転の電気ミニバン。VW商用車が製造)
ガバナンス

経営陣・組織

CEO
サシャ・マイヤー
創業者
フォルクスワーゲン (VW) グループが2016年12月に設立 (初代の最高経営責任者はオーレ・ハームス氏)
役員
業務執行役 (Managing Directors) は3人。クリスティアン・ゼンガー氏、サシャ・マイヤー氏 (モイアの最高経営責任者)、フランク・レスラー氏 (Frank Roesler) である。ゼンガー氏はフォルクスワーゲン・オートノマス・モビリティ (Volkswagen Autonomous Mobility) の最高経営責任者を兼ねる。監査役会の議長はシュテファン・メハ氏 (Stefan Mecha)。MOIA America の商業化担当プレジデントはポール・デロング氏。いずれも2026年10月1日時点の公式サイトと2026年の発表文による。
親会社
フォルクスワーゲン (Volkswagen AG) グループ
子会社
フォルクスワーゲン (VW) の年次報告書2025は、次の2社を連結子会社に挙げる。MOIA GmbH (ベルリン) と MOIA Operations Germany GmbH (ハノーバー) である。米国の事業は MOIA America (カリフォルニア州ベルモント) が担う。2026年初めに、VWグループ・オブ・アメリカの自動運転の子会社 Volkswagen ADMT から社名を変えた。MOIA GmbH との資本関係は開示されていない。
専門指標

業界別スペック

主要製品
ID. Buzz AD・MOIA Turnkey Solution・AD MaaS・Operator Enablement・モイアの乗り合いサービス (ハンブルク)・MOIA +6・Mobility Consulting
主力モデル
ID. Buzz AD (自動運転の電気ミニバン。VW商用車が製造)
自動運転レベル
レベル4を目指す (保安要員が乗る試験の段階)
事業の内容
自動運転の移動サービス一式 (車両・ソフト・運行支援)
自動運転システム
Mobileye Drive (モービルアイの自動運転システム)
半導体の調達先
モービルアイ (自動運転システム一式。高性能コンピューター2台)
開発と運行の段階
ハンブルクで乗客の試験運行 (2026年7月〜)。EUの型式認可は2027年が目標
研究開発費
非開示 (単体の決算を公表していない)
資金調達の累計
非開示 (VWグループが出資)
上場の状況
未上場 (VWグループの連結子会社)

⭐ 強み・特徴

  1. ①大きな乗り合いの運行実績 2019年4月からハンブルクで運転手つきの乗り合いを運行し、利用者は累計1,200万人を超えた (2025年8月時点)。2023年3月にはピーク時に最大300台を走らせた
  2. ②量産を前提にした車両 ID. Buzz AD は、フォルクスワーゲン (VW) 商用車のハノーバー工場で、普通の ID. Buzz と同じ生産ラインを通る。2026年中に約500台を作り、2027年に量産を始める計画だ
  3. ③運転手の仕事を代わる仕組み 乗客の確認や扉の操作を車内のAIとソフトで自動化した。運行会社の職員を訓練する「AD Academy」も持つ
  4. ④公共交通との近さ ハンブルク、ベルリン、オスロの交通事業者と組む。国際公共交通連合 (UITP) とも2025年7月に覚書を結んだ

📝 現状分析

単体の業績は開示されていない。フォルクスワーゲン (VW) の年次報告書2025は、MOIA GmbH を連結子会社に挙げる。同時に、ドイツ商法の免除規定を使い、単体の決算書の公表を省く会社の一覧にも載せている。自動運転の事業はまだ試験の段階で、ハンブルク、ベルリン、オスロ、米国のどの都市でも保安要員が乗っている。ドイツで運転手のいない運行をするには、車両の運行許可か型式認可と、当局が承認した運行区域が必要になる。EUの型式認可は2027年の取得が目標である。自動運転システムはモービルアイ1社に頼っている。米国での配車はウーバー・テクノロジーズの配車アプリと、運行会社のビープに頼る。

🧭 ビジョン・戦略

モイアは、ここ数年で移動サービスの運営会社から技術の提供者へ変わったと説明している。自ら運行するのではなく、交通事業者や配車会社が自動運転のサービスを始められるよう、車両、ソフト、運行の支援を一式で売る。同社が挙げる使い道は、運転手の不足への対応と、需要の少ない郊外や地方の移動である。公共交通を補う役割を前面に出し、ハンブルク、ベルリン、オスロの交通事業者と組む。米国では配車のウーバー・テクノロジーズと、公共交通向けの運行会社ビープを通じて広げる。

🔮 今後の展望

次の節目は4つある。1つ目は、ウーバー・テクノロジーズの配車アプリで、ロサンゼルスの乗客を乗せ始める2026年後半である。2つ目は、ID. Buzz AD の量産の開始とEUの型式認可で、どちらも2027年の計画だ。3つ目は、ベルリンとオスロで外部の乗客を受け入れる時期で、2026年10月1日時点で日程は公表されていない。4つ目は、保安要員を降ろした運行の許可である。連邦交通省とハンブルク市は、2030年までに市内の自動運転の車両を最大1万台にする目標で合意している (2023年10月の発表文)。

📊 詳細ビジネスデータ

⚙️ アルゴリズム・メカニズム

周囲の認識から運転の判断と操作までは、モービルアイの自動運転システム「Mobileye Drive」が担う。カメラ13台、LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) 9台、レーダー5台で車の周り360度を捉える。高精度の地図を使い、クラウドから地図の更新と他の車の交通情報を受け取る。モイアの担当は、運転以外の判断である。車内カメラの映像から、乗車人数、シートベルト、扉の周りの障害物を確かめ、発車を許可する。車が自ら判断できない場面では、遠隔の運行管理センターの担当者が状況を確かめ、走行を承認する。

🏗️ システム基盤構成

ID. Buzz AD は、独立した高性能コンピューター2台を載せ、ブレーキ、操舵、電源を二重化している。LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) はイスラエルのイノビズの InnovizTwo を1台に9個使う。生産はフォルクスワーゲン (VW) 商用車のハノーバー工場で、屋根のセンサー一式と助手席側のコンピューターは追加の工程で組み付ける。試験は、仮想の環境での検証、部品をつないだ試験台、ミュンヘンのテストコース、公道の順に進める。公道の試験は7都市で行う (2026年7月時点)。乗客管理システムの開発には、米アペックス・エーアイ (Apex.AI) の基本ソフトを使う。

💰 売上の見込み

会社は業績予想を公表していない。公表済みの計画は次のとおり。ID. Buzz AD の先行生産は2026年中に約500台へ増やし、量産は2027年に始める。米国では、ウーバー・テクノロジーズと今後10年で数千台、ビープと今後10年で最大5,000台を運行する計画を掲げる。

💸 売上の出どころ

モイアが対価を得る相手は、自動運転の移動サービスを運行する交通事業者や配車会社である。売るものは、ID. Buzz AD の車両、配車と乗客管理のソフト、運行の支援の3つで、一式でも提供する。2023年9月には、乗り合いの仕組みを市や交通事業者に使わせるライセンス事業を始めた。ハンブルクの運転手つきの乗り合いでは、乗客から運賃を受け取る。単価や契約の形は公表していない。

👤 経営者履歴

CEO — サシャ・マイヤー

サシャ・マイヤー氏はモイアのCEO (最高経営責任者) で、2023年5月以降の発表文にCEOとして登場する。ハンブルクの ALIKE 計画、ベルリンとオスロの交通事業者との提携の発表で、同社を代表して話している。2026年4月の米国の発表文では、フォルクスワーゲン (VW) の自動運転事業会社のCCO (最高商務責任者) としても登場する。会社名はフォルクスワーゲン・オートノマス・モビリティ (Volkswagen Autonomous Mobility) である。

🇯🇵 日本企業との取引・関係

日本企業との資本・取引・協業や、日本での事業の計画を示す開示は確認できない。2026年10月1日に、公式サイトの発表文 (2023〜2026年) とフォルクスワーゲン (VW) の年次報告書2025を確かめた。モービルアイとイノビズの発表文も見た。部品の供給元として名前が出るのは、イスラエルの2社である。自動運転システムのモービルアイと、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」のイノビズだ。

🚗 モデルラインナップ

自動運転の車両は ID. Buzz AD である。フォルクスワーゲン (VW) の電気ミニバン ID. Buzz を基に、ホイールベースを延ばし屋根を高くして、座席を4つにした。2025年6月に量産仕様を公開し、2026年3月に先行生産を始めた。運転手つきの乗り合いには、VWの商用車クラフターを基にした電気自動車「MOIA +6」を使う。

🛡️ 安全機能

ID. Buzz AD は、ブレーキ、操舵、電源を二重化している。カメラ、LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー)、レーダー計27個のセンサーで周囲を重複して捉える。車内では、黄色のシートベルトと手すり、点字の表示、座席の横の呼び出しボタンを備える。運行管理センターは常時つながり、車内の乗客と音声で話せる。緊急車両が来たときは路肩に寄る設計で、消防や救急の隊員にも車両の扱いを教えている。試験の段階では、すべての車に保安要員が乗る。

🤝 主要パートナーシップ

車両と自動運転システム: フォルクスワーゲン (VW) 商用車が ID. Buzz AD を製造する。イスラエルのモービルアイが自動運転システムを、同じくイスラエルのイノビズが LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) を供給する。
運行の相手 (欧州): ハンブルクのホッホバーン (HOCHBAHN、ALIKE 計画の主導)、ベルリン交通局 (BVG)、オスロのルーターとホロ。
運行の相手 (米国): ウーバー・テクノロジーズ (ロサンゼルス)、ビープ (フロリダ州オーランド)。
ソフト: オーストリアのエモーション3D (emotion3D、車内の解析)、米アペックス・エーアイ (Apex.AI、基本ソフト)。
団体: 国際公共交通連合 (UITP) と覚書 (2025年7月)。

🌏 輸出先・市場

運転手つきの乗り合いはハンブルクで運行し、2018年夏にはハノーバーでも運行を始めた。自動運転の公道試験は7都市で行う。ドイツのハンブルク、ベルリン、ミュンヘン、ノルウェーのオスロ、米国のオースティン、ロサンゼルス、オーランドである (2026年7月時点)。日本での運行や計画は公表していない。

基本情報

上場・財務

本社
ドイツ・ベルリン (登記上の本社)。ハンブルクにも拠点
創業
2016
従業員
約1,400人 (2023年4月、運転手約900人を含む)
上場ステータス
未上場
売上高 (最新期)
非開示 (VWの連結子会社で、単体の決算書の公表を省いている)
コンプライアンス

信用・米制裁

銀行信用
健全
🇺🇸 米制裁
なし
グローバル

海外進出

資金流出
なし
出典・検証

📚 信頼性メタデータ

信頼度
🅱 専門メディア
最終確認
2026-10-01 18:10:47
検証者
claude+primary-sources

海外子会社・拠点

会社役割所在地出資比率
MOIA America (MOIA America, LLC)米国での自動運転の試験と事業化。拠点はロサンゼルス、オースティン、オーランド。2026年初めに改称米国カリフォルニア州ベルモント非開示 (旧社名 Volkswagen ADMT はVWグループ・オブ・アメリカの子会社)

出典 URL

  • https://www.moia.io/en/imprint
  • https://www.volkswagen-group.com/en/press-releases/moia-the-volkswagen-groups-new-mobility-services-company-16424
  • https://www.volkswagen-group.com/en/moia-16058
  • https://annualreport2025.volkswagen-group.com/notes/basis-of-presentation/basis-of-consolidation.html
  • https://www.moia.io/en/news/moia-launches-passenger-test-operation-in-hamburg
  • https://www.moia.io/en/news/moia-america-autonomous-id-buzz-on-uber-platform-in-la-2026
  • https://www.moia.io/en/news/moia-america-strategic-partnership-with-beep
  • https://www.moia.io/en/news/europes-first-roboshuttle-with-mobileye-technology-enters-pre-series-production
  • https://www.moia.io/en/news/ruter-and-holo-enter-partnership-with-moia
  • https://www.moia.io/en/news/autonomous-shuttles-for-berlin
  • https://www.moia.io/en/news/moia-unveils-series-production-version-id-buzz-ad-and-turnkey-solution-for-fully-autonomous-mobility-services
  • https://www.moia.io/en/news/volkswagen-and-uber-long-term-strategic-partnership
  • https://www.mobileye.com/news/volkswagen-admt-announces-agreement-with-mobileye-for-autonomous-driving/
  • https://www.bvg.de/de/unternehmen/nachhaltige-mobilitaet/mobilitaet-der-zukunft/nowel4
  • https://www.mynewsdesk.com/no/ruter/pressreleases/midlertidig-opphold-for-ruters-selvkjoeringstjeneste-i-groruddalen-og-loerenskog-3431670
  • https://www.gesetze-im-internet.de/afgbv/BJNR098610022.html

最新動向

業績 単体の業績は開示されていない。フォルクスワーゲン (VW) の年次報告書2025は、MOIA GmbH を連結子会社に挙げる。あわせて、ドイツ商法の免除規定で単体の決算書の公表を省く会社にも挙げている。

事業 (欧州) 2025年10月17日、ベルリン交通局 (BVG) と自動運転の乗り合いの試験「NoWeL4」を始めた。ID. Buzz AD 5台で、約15平方キロの区域の約80か所の停留所を結ぶ。連邦交通省が計950万ユーロを助成する。12月10日には、オスロの公共交通の運営会社ルーターと、運行会社ホロとの提携を発表した。ルーターは2026年2月11日の発表文で、同年夏から新しい ID. Buzz 6台を使う計画を示した。乗客の受け入れは夏の後と案内している (10月1日時点)。2026年7月15日、ハンブルクで事前に登録した市民の予約を受け付け始めた。運賃は無料で保安要員が乗り、最大10台を使う。

事業 (米国) 2026年4月8日、ウーバー・テクノロジーズとロサンゼルスで公道試験を始めたと発表した。試験の車両を100台超に増やし、配車アプリでの乗車は2026年後半の計画だ。VWの米国の自動運転子会社 Volkswagen ADMT は、2026年初めに MOIA America へ社名を変えた。4月23日には、運行会社ビープとの提携を発表した。フロリダ州オーランドのレイク・ノナで試験を始め、今後10年で最大5,000台を運行する計画である。

技術と生産 2026年3月、VW商用車のハノーバー工場で ID. Buzz AD の先行生産を始めた。年内に約500台へ増やし、欧州と米国の計画に充てる。量産は2027年に始める計画で、EUの型式認可も2027年の取得を目指す。7月には、公道の試験を7都市で行っていると公表した。9月23日には、VW商用車と共同で、自動運転の車両で荷物を届ける研究を見本市 IAA トランスポーテーションで発表したと公表した。

経営陣 CEO (最高経営責任者) はサシャ・マイヤー氏。2026年4月の米国の発表文では、別の肩書でも登場した。フォルクスワーゲン・オートノマス・モビリティ (Volkswagen Autonomous Mobility) のCCO (最高商務責任者) である。

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