EV・自動運転 🤖 自動運転専業
A

先進モビリティ

Advanced Smart Mobility

🗓 事実の最終確認: 関連記事の更新: 出典: 当サイト企業データベース (一次資料・自社記事の解剖に基づく)

主力製品・モデル
ASM-AD シリーズ (既存のバスを自動運転化した車両、6モデル)
上場
非上場
同業 4 社との比較 (企業データベースの同じ列)
企業 主力製品・モデル 評価額・時価総額 最新発表 / 確認日
小馬智行 (ポニー・エーアイ) 第7世代ロボタクシー (bZ4X、アルファT5、アイオンV… — 2026-10-01
文遠知行 (ウィーライド) ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り) — 2026-10-01
滴滴自動運転 (ディディ) Robotaxi R2 (広汽埃安と共同開発したロボタクシ… — 2026-10-01
白犀牛 (Rino.ai) RX (鑫源汽車と開発した無人配送車の量産車、2026年1… — 2026-09-28
執筆・監修: (編集長・アナリスト) 最終確認: — 公式発表・SEC/EDINET 等の一次資料と自社記事を突合 出典 19 件 更新: 記事→企業行は日次、一次情報の再確認は週次の自動運用 編集方針
東京大学発の自動運転ベンチャーで、バスやトラックなど大型車両の自動運転システムを開発する。2014年6月に設立し、本社は茨城県つくば市。既存の車両に自動運転システムを後付けして、自治体やバス会社に提供する。茨城県日立市のバス高速輸送システム「ひたちBRT」では、同社が改造した中型バスが2025年2月に、運転者を必要としない「レベル4」の営業運行を始めた。千葉県柏市の柏の葉地区でも、2026年1月に一般道でのレベル4運行が一部の便で始まった。高速道路では、経済産業省と国土交通省のトラックの実証事業で車両システムの開発を担った (2021〜2025年度)。未上場で、業績は公表していない。2026年3月に、レベル4に対応するバスのレンタル・販売・保守を体系化すると発表した。
🔗 公式サイト

Postation の入口

📦 製品・商品 (8)

📦 ASM-AD 製品

エーエスエムエーディー (自社開発の自動運転システム)

既存のバスやトラックに後付けする自動運転システム。車両を電気信号で操作できるように改造したうえで、認識と判断、制御を担う。堺市と東京都千代田区の実証実験では、比亜迪 (BYD) の電気バス「J6」に載せた。
センサー
LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー)、カメラ、ミリ波レーダー、衛星測位の受信機
搭載の例
BYD J6 (堺市 2025年10月〜2026年2月、東京都千代田区 2026年6月〜7月)
追加した機能
緊急車両のサイレンの検知 (米セレンスの技術、2026年8月)

対象: 自治体、バス会社、鉄道会社

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:b4ca174f-fff2-4fc0-bfa1-606a5f172b6b

🧠 ASM-AD シリーズ (電気バス) モデル

L-EV、M-EV、C-EV の3モデル

電気バスを基にした自動運転バス。大型路線バスの L-EV、中型路線バスの M-EV、小型コミュニティーバスの C-EV がある。レベル4で公道を走るには、法令に基づく許可と認可を別に取る必要がある。
仕様
顧客の運用計画に合わせて個別に提案
発表
2026年3月26日
モデル
ASM-AD L-EV (大型)、ASM-AD M-EV (中型)、ASM-AD C-EV (小型)

対象: 自治体、バス会社

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:fde58f2d-a9f7-4b9a-bad6-111f831689e0

🧠 ASM-AD シリーズ (エンジン車) モデル

L、M、C の3モデル

エンジン車のバスを基にした自動運転バス。大型路線バスの L、中型路線バスの M、小型コミュニティーバスの C がある。会社は、導入と運用がしやすいモデルと説明している。
発表
2026年3月26日
モデル
ASM-AD L (大型)、ASM-AD M (中型)、ASM-AD C (小型)

対象: 自治体、バス会社

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:fde58f2d-a9f7-4b9a-bad6-111f831689e0

🛠️ レベル4対応バスのレンタル・販売・保守 サービス

既存の車両を自動運転化して提供するサービス

レベル4に対応できる自動運転バスを貸し出し、販売し、保守するサービス。これまで個別に提供してきたものを、2026年3月に体系化した。保守の対応地域は顧客ごとに提案し、料金は公表していない。
料金
非公表
方式
既存の車両に自動運転システムを後付けする (会社の呼び名はレトロフィット方式)
発表
2026年3月26日

対象: 自治体、バス会社

出典: as-mobi.com/service/

🧠 ひたちBRT向けレベル4中型バス モデル

いすゞ エルガミオを改造した車両

茨城県日立市のバス高速輸送システム「ひたちBRT」を走る中型バス。2024年11月26日に、中型バスで国内初のレベル4の認可を受けた。茨城交通が2025年2月3日から、専用道の約6.1キロメートルでレベル4の営業運行を始めた。
乗車定員
28人 (着座のみ、乗務員席を含む)
最高速度
時速40キロメートル
車両寸法
全長8,990ミリメートル、全幅2,480ミリメートル、全高3,045ミリメートル
ベース車両
いすゞ エルガミオ
レベル4の区間
南部図書館〜河原子 (BRT) の約6.1キロメートル

対象: 茨城交通

出典: meti.go.jp/press/2024/01/20250124001/20250124001.html

🧠 柏の葉向けレベル4中型バス モデル

いすゞ エルガミオを改造した車両

千葉県柏市の柏の葉キャンパス駅と東京大学柏キャンパスを結ぶシャトルバスに使う中型バス。2025年8月29日にレベル4の認可を受けた。歩行者やほかの車両が行き交う一般道を走り、2026年1月13日に一部の便でレベル4の運行が始まった。
乗務員
運転席に乗る
最高速度
時速40キロメートル
ベース車両
いすゞ エルガミオ
レベル4の区間
一号近隣公園停留所〜三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド前停留所の700メートル

対象: 東武バスセントラル

出典: meti.go.jp/press/2025/01/20260113001/20260113001.html

🧠 自動運転トラックの実験車両 モデル

高速道路でのレベル4に向けた大型トラック

新東名高速道路の実証に使う大型トラック。2025年10月に始まった総合走行実証では、サービスエリアでの自動の発着と合流、車線変更を一連の流れで確かめた。走行は、運転者が乗って監視するレベル2と、レベル4を想定した自動走行を組み合わせた。
実証の区間
新東名高速道路 新御殿場インターチェンジ〜岡崎サービスエリア
実証の期間
2025年10月21日〜12月 (予定)
先進モビリティの役割
車両システムの開発、評価試験

対象: 経済産業省、国土交通省の実証事業

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:91cd1489-8ebd-4114-83ef-8ed6d0ec56f9

🛠️ 自動運転車の導入支援策 サービス

保険とリースを組み合わせた仕組み

損害保険ジャパン、三菱オートリースと共同で開発し、2020年6月に発売した。先進モビリティが車両の開発と運用の支援を、損害保険ジャパンが保険の特約を、三菱オートリースがリースを担う。埼玉県の事業者ビコーが初めて採用した。
保険
車両を開発した事業者などを対人・対物賠償の被保険者に加える特約
発表
2020年6月18日
リース
自動運転システムの保守料と専用の保険を含む

対象: 自動運転バスを導入する事業者

出典: as-mobi.com/news/detail/test13/

🧪 技術・サービス (8)

🧪 磁気マーカーによる自己位置推定 技術

道路に埋めた磁石を車両のセンサーで読み取る方式

道路に沿って敷いた磁気マーカーを、車両の底のセンサーで読み取って位置を求める。衛星の電波が届かないトンネルや、悪天候でも使える。磁気マーカーの仕組みは愛知製鋼が開発し、先進モビリティの車両に載せて実証してきた。
協業先
愛知製鋼 (2018年2月に出資)
ひたちBRTの例
専用道の約6.1キロメートルに敷設 (会社の事業紹介ページ、2026年10月1日に確認)
併用する技術
衛星測位、SLAM (周囲の形状から位置を推定する技術)

対象: 専用道や決まった路線を走るバス

出典: aichi-steel.co.jp/news_item/20180227_News1.pdf

🧰 既存の車両を自動運転化する改造 基盤

レトロフィット方式 (会社の呼び名)

既存の車両のハンドルやブレーキを、電気信号で操作できるように改造する装置一式。故障に備えて系統を二重にしている。この装置を介して、車両と自動運転システムをつなぐ。
対象
電気自動車とエンジン車の両方
安全の設計
系統を二重にする (会社の発表、2026年3月)

対象: 電気バス、エンジン車のバス、トラック

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:fde58f2d-a9f7-4b9a-bad6-111f831689e0

🧪 複数のセンサーを組み合わせた認識 技術

LiDAR、カメラ、ミリ波レーダーの併用

レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」、カメラ、ミリ波レーダーを併用し、歩行者や車両、障害物を検知する。カメラの映像は深層学習で分類する。ミリ波レーダーは悪天候のときの検知を補う。
LiDAR
3次元の点の集まりで距離と形を測る
カメラ
深層学習で物体を分類し、動きを予測する
ミリ波レーダー
悪天候のときの物体の検知

対象: バス、トラック

出典: as-mobi.com/business/bus/

🧪 信号機や道路側の設備との連携 技術

路車協調 (車両と道路側の設備が通信する仕組み)

信号機の情報や、道路側に置いたセンサーの情報を通信で受け取り、走行に使う。佐賀市の実証は、信号の無い交差点の右折を対象にした。車載センサーの死角にいる歩行者や車両を、道路側のセンサーで検知する。高速道路の実証では、故障車や落下物の情報を受けて車線変更をする。
佐賀市の実証
2025年6月〜2026年1月 (予定)。総務省の事業
高速道路の実証
道路側の機器から故障車や落下物の情報を受け、車線変更と速度の調整をする

対象: 市街地を走るバス、高速道路を走るトラック

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:ap:88879049-ffda-4de7-a177-8b4f3ddbc3f5

🧪 正着制御 技術

バス停に寄せて止める制御

バス停の縁石との隙間が小さくなるように、車両を寄せて止める制御。車いすやベビーカーの利用者が乗り降りしやすくなる。堺市の実証では、磁気マーカーで位置の精度を高め、停留所に隙間なく止められるかを検証した。
堺市の実証
2025年10月1日〜2026年2月27日。レベル2 (運転者が乗る)

対象: 路線バス

出典: city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R7toshinline.html

🧪 トラックの後続車無人隊列走行 技術

先頭車に後続のトラックが自動で付いて走る技術

先頭のトラックを人が運転し、後続のトラックが通信でつながって自動で付いて走る。2021年2月22日、新東名高速道路の約15キロメートルで、後続車の運転席を無人にした走行を実現した。経済産業省と国土交通省の事業で、先進モビリティは2016年から参加した。
区間
新東名高速道路 遠州森町パーキングエリア〜浜松サービスエリア (約15キロメートル)
安全の確保
後続車の助手席に保安要員が乗車
走行の条件
大型トラック3台、時速80キロメートル、車間距離約9メートル
事業の受託者
豊田通商

対象: 高速道路の幹線輸送

出典: mlit.go.jp/report/press/jidosha07_hh_000362.html

🧪 遠隔監視との連携 技術

離れた場所から車両の状態を見守る仕組み

車両のカメラの映像や状態を通信で送り、離れた拠点から監視する。横浜市の実証 (2026年1月) は、1人の監視員が2台を同時に監視する体制を検証の対象にした。先進モビリティは、自動運転システムの提供と、監視の仕組みとの接続の調整を担った。
代表機関
NTTドコモビジネス
横浜市の実証
相鉄本線鶴ケ峰駅〜よこはま動物園北門 (片道約5.3キロメートル)、2026年1月17日〜22日、レベル2

対象: バス会社、運行の管理者

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:7886d23b-979b-4a55-83fc-08f3a04e1613

🧪 緊急車両のサイレンの検知 技術

Cerence EVD (米セレンスの技術)

救急車、パトカー、消防車のサイレンを音で検知し、自動運転車が対応できるようにする。米セレンスの技術で、先進モビリティが2026年8月に、国内の実証実験で使う自動運転バスに採用した。セレンスによると、車外に付けたマイクで使うのは初めての例である。
発表
2026年8月25日
商用化の目標
2027年 (セレンスの発表)
対応するサイレン
47カ国、1,500種類以上 (セレンスの発表)

対象: 市街地を走る自動運転バス

出典: acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:880fc20c-654d-4fbe-9384-6b7bdb500faa

🔭 構想 (1)

会社が将来の事業として掲げているが、まだ事業として存在しないもの。売上・契約の実績はない。

🔭 ASM-A2D 構想

次世代の自動運転システム (仮称)

ASM-AD の次世代モデルとして、2027年以降に順次出す構想。走行データで認識用のAIを改良し、まれにしか起きない状況に対処するAIを加える。2026年5月の発表時点では、詳細な仕様と価格は示していない。
発表
2026年5月29日
提供の時期
2027年以降 (計画)

対象: 自治体、バス会社

出典: as-mobi.com/cms/wp-content/uploads/2026/07/%E5%85%88%E9%80%B2%E3%83%A2%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3-%E6%AC%A1%E4%B8%96%E4%BB%A3%E8%87%AA%E5%8B%95%E9%81%8B%E8%BB%A2%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%80%8CASM-A2D%E3%80%8D%E3%82%922027%E5%B9%B4%E4%BB%A5%E9%99%8D%E3%81%AB%E5%B1%95%E9%96%8B%E4%BA%88%E5%AE%9A.pdf

📊 開示データ (5)

未上場で業績の開示が無いため、会社と協業先、官庁の発表で確かめられる実績を表にまとめた。時期と数字は出所の発表のままである。

最終確認:

レベル4の認可と運行の実績

場所 車両 内容 時期
気仙沼線BRT (宮城県) 大型バス JR東日本がレベル4の認可を受けた。専用道の片道約4.8キロメートル。最高時速60キロメートルでの認可は国内初 2024年3月
ひたちBRT (日立市) 中型バス (いすゞ エルガミオ) 先進モビリティが道路運送車両法に基づくレベル4の認可を受けた。中型バスで国内初 2024年11月26日
ひたちBRT (日立市) 同上 茨城交通が茨城県公安委員会から特定自動運行の許可を取得 2024年12月18日
ひたちBRT (日立市) 同上 茨城交通がレベル4の営業運行を開始。専用道の約6.1キロメートル、最高時速40キロメートル 2025年2月3日
柏の葉 (千葉県柏市) 中型バス (いすゞ エルガミオ) 先進モビリティが道路運送車両法に基づくレベル4の認可を受けた。一般道を走る 2025年8月29日
柏の葉 (千葉県柏市) 同上 東武バスセントラルなどが千葉県公安委員会から特定自動運行の許可を取得 2025年11月12日
柏の葉 (千葉県柏市) 同上 東武バスセントラルが一部の便でレベル4の営業運行を開始。700メートル、最高時速40キロメートル 2026年1月13日
  • レベル4は、決められた条件の下で運転者を必要としない自動運転。
  • BRTはバス高速輸送システムの略。
  • ひたちBRTと柏の葉の車両は、先進モビリティが自動運転車両に改造した (経済産業省の発表)。
  • この2路線では、車両の認可を受けたのは先進モビリティで、運行の許可を受けたのはバス会社などである。
  • 柏の葉の運行は東京大学の学生、教職員、来訪者向けのシャトルバスで、運転席に乗務員が乗る。
  • 気仙沼線BRTの認可はJR東日本の発表による。
  • JR東日本の発表は、認可を受けた自動運行装置を「K-AITO」とし、装置を開発した会社の名を挙げていない。
  • 先進モビリティは公式サイトの沿革に、2024年の実績として載せている。
  • JR東日本は2026年5月8日、柳津駅と水尻川の間の約15.5キロメートルで、5月29日から7月4日の金曜と土曜にレベル4の走行をすると発表した。
  • ひたちBRTでは、茨城交通などが2026年度中に、関係者が乗らない車内無人の営業運行を目指すとしていた (2025年1月の発表)。

出典: JR東日本 気仙沼線BRTにおける自動運転バスレベル4の認可について (2024年3月22日) 、JR東日本 気仙沼線BRT 自動運転レベル4走行を実施します (2026年5月8日) 、先進モビリティ 公式サイト (企業情報) 、先進モビリティ ひたちBRTを運行する車両、自動運転レベル4の認可取得 (2024年11月26日) 、茨城交通ほか 国内最長距離&国内初の中型バスでのレベル4自動運転の営業運行 (2025年1月24日) 、経済産業省 国内初の中型バスでのレベル4自動運転による運行を開始します (2025年1月24日) 、CooL4 柏の葉地域を運行する中型バス車両の自動運転レベル4認可を取得 (2025年8月29日) 、東京大学ほか 柏の葉地区で特定自動運行 (自動運転レベル4) の運行開始 (2026年1月13日) 、経済産業省 一般道における中型バスでのレベル4自動運転による運行を開始します (2026年1月13日)

主な実証実験 (2025年1月以降)

場所 車両 内容 時期
栃木県下野市 いすゞ エルガミオ 既存のバス路線の片道約0.9キロメートル。往復63便のうち28便を自動運転で運行 2025年1月28日〜2月28日
佐賀市 ― 信号の無い3車線の交差点での右折と、通信が混み合う場所での監視映像の伝送を検証。総務省の事業 2025年6月〜2026年1月 (予定)
堺市 BYD J6 堺駅前と堺東駅前の間の片道約1.7キロメートル。レベル2。信号との連携とバス停への正着を検証 2025年10月1日〜2026年2月27日
新東名高速道路 大型トラック レベル4を想定した自動走行、サービスエリアでの自動の発着と合流を一連の流れで検証 2025年10月21日〜12月 (予定)
栃木県日光市 BYD K8 奥日光の低公害バス路線。路面に塗った線を読み取る方式。着席定員27人の大型電気バス 2025年11月4日〜30日
兵庫県洲本市 ― 日中は市街地と由良地区、夜間は温泉街と市街地を結ぶ2ルート 2025年11月14日〜12月14日
仙台市 日野 ポンチョ 沿岸部の片道約10キロメートルと、山間部の片道約29キロメートルの2ルート。レベル2。総務省の事業 2025年11月27日〜2026年1月30日
愛知県 知多半島 三菱ふそう エアロエース 高速道路を走る大型観光バスの実証。レベル2 2025年12月2日〜5日
横浜市 日野 ポンチョ 2台 鶴ケ峰駅とよこはま動物園の間の片道約5.3キロメートル。レベル2。総務省の事業 2026年1月17日〜22日
東京都千代田区 BYD J6 大手町・丸の内・有楽町地区の周遊ルート 2026年6月23日〜7月2日
北海道紋別市 ― オホーツク紋別空港と紋別バスターミナルを結ぶ周遊ルート。内閣府の交付金の事業 2026年7月27日〜8月9日
北海道音更町 日野 ポンチョ 道の駅と予備の駐車場を結ぶシャトル運行。レベル2。観光庁の事業 2026年10月1日〜14日
東京都八王子市 ― 八王子市と東京工科大学が運行する実証運行に参加 2026年10月3日〜12月25日 (予定)
  • レベル2は、運転者が乗って監視する自動運転。
  • 車両の欄の「―」は、発表に車種の記載が無いことを示す。
  • 時期は各発表の運行期間で、仙台市は2ルートを通した期間である。
  • 知多半島の時期は先進モビリティの公式サイト (実証実験事例) による。
  • 八王子市は2026年9月29日の会社のお知らせによる。
  • 紋別市の実証では、NTTドコモビジネス、紋別市と先進モビリティが、2028年度のレベル4の実装を目指すとしている。

出典: 先進モビリティ 栃木県下野市での自動運転実証運行に参画 (2025年1月28日) 、先進モビリティほか 総務省「地域社会DX推進パッケージ事業」における実証団体に採択 (2025年6月17日) 、堺市 SMI都心ラインの実証実験 (2026年7月21日更新) 、豊田通商ほか レベル4自動運転トラックの社会実装に向けた実証開始 (2025年10月21日) 、先進モビリティ 公式サイト (ニュース) 、先進モビリティ 公式サイト (実証実験事例) 、NTTドコモビジネスほか 宮城県仙台市の2エリアにおいて自動運転バスの実証実験を開始 (2025年11月27日) 、名鉄バスほか 愛知県が実施する「高速バスの自動運転実証」への参画について (2025年6月17日) 、NTTドコモビジネスほか 横浜市で自動運転の走行支援と遠隔監視の実証を開始 (2026年1月16日) 、先進モビリティ 大丸有地区にて自動運転バスの実証実験を実施 (2026年6月23日) 、NTTドコモビジネスほか 北海道紋別市における自動運転バスの実証運行の開始 (2026年7月14日) 、NTTドコモビジネスほか 北海道音更町における自動運転バスおよびシェアサイクル実証事業の開始 (2026年9月14日) 、先進モビリティ 東京都八王子で先進モビリティの自動運転バスが走行します (2026年9月29日)

国の事業への参加

事業 対象 所管 先進モビリティの役割 期間
隊列走行の実証 新東名高速道路のトラック 経済産業省、国土交通省 自動運転と隊列走行の技術開発。事業の受託者は豊田通商 2016〜2020年度
RoAD to the L4 テーマ2 ひたちBRT 経済産業省、国土交通省 自動運転システムの開発 2021年度〜
RoAD to the L4 テーマ3 高速道路のトラック 経済産業省、国土交通省 受託した4社の1社。車両システムの開発、評価試験 2021〜2025年度
RoAD to the L4 テーマ4 柏の葉のバス 経済産業省、国土交通省 コンソーシアムの構成員。車両の改造とレベル4の認可の取得 2021年9月採択〜
路車協調の実証実験 高速道路の自動運転トラック 国土交通省 実験車両の協力者として採択 2024年に採択
SBIRフェーズ3 地域公共交通に対応した自動運転技術実証 国土交通省 大型車両用のプラットフォームと部品の開発 2024〜2027年度
地域社会DX推進パッケージ事業 佐賀市 総務省 実証団体の1社として提案し、採択 2025年6月〜2026年1月 (予定)
地域社会DX推進パッケージ事業 横浜市、仙台市 総務省 自動運転システムと車両の提供。代表機関はNTTドコモビジネス 2025年11月〜2026年1月
V2N通信の検討事業 新東名高速道路のレベル4トラックの実証と連携 総務省 車両の運行に関わる業務全般と、遠隔監視アプリケーションの評価 2025年度
  • RoAD to the L4 は、経済産業省と国土交通省が2021年度から進める「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト」。
  • 4つのテーマのうち、先進モビリティは3つに参加する。
  • テーマ3を受託した4社は、豊田通商、先進モビリティ、日本工営、みずほリサーチ&テクノロジーズ。
  • SBIRは、スタートアップなどの大規模な技術実証を国が補助する制度。
  • 先進モビリティが参加するコンソーシアムはティアフォーが筆頭で、交付の上限額はコンソーシアム全体で4年間に約77億円 (会社の発表)。
  • 先進モビリティ1社が受け取る額は公表されていない。
  • V2N通信は、携帯電話の回線で車両と通信網をつなぐ方式。
  • 受託者は三菱総合研究所で、ソフトバンク、T2、豊田通商なども加わる。

出典: 先進モビリティ 公式サイト (ニュース) 、国土交通省 高速道路におけるトラックの後続車無人隊列走行技術を実現しました (2021年3月5日) 、先進モビリティ ひたちBRTを運行する車両、自動運転レベル4の認可取得 (2024年11月26日) 、豊田通商ほか 新東名高速道路で大型トラックを用いた自動運転技術の公道実証を開始 (2024年11月5日) 、豊田通商ほか レベル4自動運転トラックの社会実装に向けた実証開始 (2025年10月21日) 、CooL4 柏の葉地域を運行する中型バス車両の自動運転レベル4認可を取得 (2025年8月29日) 、先進モビリティ 中小企業イノベーション創出推進事業 (SBIR) に採択 (2024年4月2日) 、国土交通省 SBIRフェーズ3基金事業に係る補助対象事業の採択結果について (2024年3月29日) 、先進モビリティほか 総務省「地域社会DX推進パッケージ事業」における実証団体に採択 (2025年6月17日) 、NTTドコモビジネスほか 横浜市で自動運転の走行支援と遠隔監視の実証を開始 (2026年1月16日) 、NTTドコモビジネスほか 宮城県仙台市の2エリアにおいて自動運転バスの実証実験を開始 (2025年11月27日) 、三菱総合研究所ほか 総務省のV2N通信の実証に関する検討事業を受託 (2025年6月26日)

出資を公表した企業

企業 時期 金額 内容
ソフトバンク (9434) 2016年4月 5億円 第三者割当増資を引き受けると発表。合弁会社SBドライブ (現BOLDLY) の設立に合わせた
愛知製鋼 (5482) 2018年2月 3億円 磁気マーカーを使う自動運転の実証実験を共同で進めてきた
ジェイテクト (6473) 2019年5月 非公表 自動運転に関する産学連携の取り組みとして出資
三井不動産 (8801) 2020年2月 非公表 柏の葉での次世代の公共交通の導入で連携
安藤ハザマ (1719) 2023年3月 非公表 事業の拡大に必要な資金を出資。建設現場への技術の展開も検討
  • 時期と金額は、出資した企業か先進モビリティの発表による。
  • ソフトバンクは2016年3月29日に、4月に出資すると発表した。
  • 表の企業がいまも株主かどうかと、持ち株比率は公表されていない。
  • 資本金は9,500万円 (公式サイト、2026年10月1日に確認)。
  • 愛知製鋼の発表は、出資後の先進モビリティの資本金を、資本準備金を含めて10億1,000万円としていた。
  • 2017年3月の増資後、SBドライブへの先進モビリティの出資比率は0.3%だった (ソフトバンクとヤフーの発表)。

出典: ソフトバンク、先進モビリティ 合弁会社を設立 (2016年3月29日) 、愛知製鋼 自動運転ベンチャーの先進モビリティ株式会社に出資 (2018年2月27日) 、ジェイテクトレポート2019 、先進モビリティ、三井不動産 出資受け入れに関するお知らせ (2020年2月28日掲載) 、安藤ハザマ 先進モビリティ株式会社への出資について (2023年3月30日) 、先進モビリティ 公式サイト (企業情報)

これまでの主な実績 (2017〜2023年)

場所 内容 時期
沖縄県 内閣府の事業で、公道を使うバスの自動運転の実証実験。南城市、石垣市、宜野湾市、北中城村で実施 2017年3月〜12月
北海道大樹町 利用客から料金を受け取る実証実験を35日間実施 2019年5月〜6月
千葉県柏市 柏の葉キャンパス駅と東京大学柏キャンパスの間で、レベル2の営業運行の実証実験 2019年11月〜
気仙沼線BRT (宮城県) JR東日本の技術実証で、車両の制御システム全般と障害物の検知を担当 2019年11月〜2020年2月
羽田空港 制限区域内で、57人乗りの大型電気バス (BYD K9RA) を使う実証実験 2020年1月
新東名高速道路 後続車の運転席を無人にしたトラック3台の隊列走行 2021年2月22日
羽田空港 制限区域内で、従業員の移動に使う大型電気バスの試験運用 2021年2月1日〜12日
中部国際空港 空港島の2つのルートで2台を同時に運行。一部の区間は運転席を無人にした 2021年10月29日〜11月3日
  • 先進モビリティの発表と公式サイトによる。
  • 会社は、沖縄県の実証を公道を使うバスの自動運転で日本初、大樹町の実証を有料で全国初と説明している。
  • 羽田空港の実証は、全日本空輸、SBドライブ (現BOLDLY)、ビーワイディージャパンと実施した。
  • 隊列走行は時速80キロメートル、車間距離約9メートルで、後続車の助手席に保安要員が乗った (国土交通省の発表)。

出典: 先進モビリティ 公式サイト (実証実験事例) 、先進モビリティ 公式サイト (ニュース) 、国土交通省 高速道路におけるトラックの後続車無人隊列走行技術を実現しました (2021年3月5日)

📋 詳細情報

技術・事業

技術概要
自動運転システム「ASM-AD」を自社で開発し、既存のバスやトラックに後付けする。ハンドルとブレーキを電気信号で操作できるように車両を改造し、故障に備えて系統を二重にする。周囲の認識には、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」とカメラ、ミリ波レーダーを併用する。自車位置は、衛星測位と、道路に埋めた磁気マーカーを読み取る方式などを組み合わせて求める。信号機や道路側のセンサーと通信して走行を助ける仕組みにも対応する。
コア技術
大型車両に絞り、ソフトウェアと車両の改造を一体で手がける点に特色がある。会社は、ブレーキやステアリングなどレベル4向けの部品も自社で開発すると説明している。会社によると、電気バスとエンジン車のどちらにも対応し、小型から大型までの車種を改造した実績がある。位置の把握では、衛星の電波が届きにくいトンネルや悪天候に備え、磁気マーカーを併用する。茨城県日立市のバス高速輸送システム (BRT) では、専用道の約6.1キロメートルに磁気マーカーを敷いている (会社の事業紹介ページ)。
事業セグメント
事業の区分ごとの売上高は公表していない。公式サイトは事業を自動運転バスと自動運転トラックの2つに分けている。バスでは、自治体やバス会社の実証実験に車両と自動運転システムを提供し、運行を支援する。2026年3月には、レベル4に対応するバスのレンタル・販売・保守を体系化すると発表した。トラックでは、経済産業省と国土交通省の実証事業で、車両システムの開発と評価試験を受託してきた (2021〜2025年度)。
主力製品・モデル
ASM-AD シリーズ (既存のバスを自動運転化した車両、6モデル)
ガバナンス

経営陣・組織

CEO
瀬川雅也
創業者
須田義大氏 (東京大学名誉教授) ら。2014年6月に東京大学発ベンチャーとして設立
役員
取締役会長 青木啓二、取締役副会長 原田努、取締役 堀井浩之、社外取締役 須田義大 (東京大学名誉教授、東京工科大学片柳研究所 未来モビリティ研究センター長)
子会社
子会社についての公表は確認できない。2016年4月に設立されたSBドライブ (現BOLDLY) は、ソフトバンクと先進モビリティの合弁会社だった (ソフトバンクの発表)。2017年3月の増資後、SBドライブへの先進モビリティの出資比率は0.3%だった (ソフトバンクとヤフーの発表)。
専門指標

業界別スペック

主要製品
ASM-AD・ASM-AD シリーズ (電気バス)・ASM-AD シリーズ (エンジン車)・レベル4対応バスのレンタル・販売・保守・ひたちBRT向けレベル4中型バス・柏の葉向けレベル4中型バス・自動運転トラックの実験車両・自動運転車の導入支援策
主力モデル
ASM-AD シリーズ (既存のバスを自動運転化した車両、6モデル)
自動運転レベル
レベル4 (ひたちBRTと柏市柏の葉の車両で認可を取得)
事業の内容
大型バス・トラックの自動運転システム開発
自動運転システム
ASM-AD (自社開発の自動運転システム)
開発と運行の段階
改造したバスが2路線のレベル4の営業運行に使われた (ひたちBRTは2025年2月、柏の葉は2026年1月に開始)。実証実験は20都道府県以上
直近の資金調達
直近の公表は2023年3月の安藤ハザマの出資 (金額は非公表)
上場の状況
未上場
主な出資者
出資を公表した企業: ソフトバンク (2016年4月、5億円)、愛知製鋼 (2018年2月、3億円)、ジェイテクト (2019年5月)。ほかに三井不動産 (2020年2月)、安藤ハザマ (2023年3月)。各社がいまも株主かどうかと、持ち株比率は公表されていない。

⭐ 強み・特徴

  1. ①レベル4の認可の実績 レベル4は、決められた条件の下で運転者を必要としない自動運転を指す。先進モビリティは2024年11月、関東運輸局から道路運送車両法に基づくレベル4の認可を受けた。対象は、茨城県日立市のバス高速輸送システム「ひたちBRT」を走る中型バスである。会社は中型バスで国内初の認可と説明している。2025年8月には、千葉県柏市柏の葉の一般道を走る中型バスでも認可を受けた
  2. ②国の実証事業での役割 経済産業省と国土交通省の事業「RoAD to the L4」では、2021年度から4つのテーマのうち3つに参加してきた。日立市のバス、高速道路のトラック、柏市のバスで、車両や自動運転システムの開発を担ってきた
  3. ③車種を選ばない改造 電気バスとエンジン車の両方で、大型・中型・小型の計6モデルをそろえる (2026年3月発表)。運行中の車両も改造できる (会社の説明)
  4. ④各地での実証 公式サイトによると、実証実験は20都道府県以上、40カ所以上で行った (2026年10月1日に確認)

📝 現状分析

未上場で、売上高や損益は公表していない。資本金は9,500万円 (公式サイト、2026年10月1日に確認)。出資を公表した企業は、ソフトバンク、愛知製鋼、ジェイテクト、三井不動産、安藤ハザマの5社である。各社がいまも株主かどうかと、持ち株比率は公表されていない。2025年10月から2026年9月に載せたプレスリリース12件のうち、8件は実証実験への参加だった (編集部の集計)。レベル4の営業運行は、茨城県日立市のバス高速輸送システム「ひたちBRT」と千葉県柏市の柏の葉の2路線である。柏の葉のレベル4の区間は700メートルで、運転席に乗務員が乗る。2025年4月28日には、大阪・関西万博のシャトルバスが、手動運転で回送中に駐車場の擁壁に接触した。運行する大阪メトロ (大阪市高速電気軌道) は同年6月11日、自動運転システムの通信速度の設定誤りでパーキングブレーキが作動しなかったと公表した。大阪メトロの発表は、システムの開発会社の名を挙げていない。先進モビリティは翌12日、自社のシステムを載せたほかの車両では同じ事象が起きないことを確認したと発表した。きっかけになった車両側の通信エラーは未解明との認識も示した。

🧭 ビジョン・戦略

会社は、実証実験から営業運行へ進む「社会実装」を方針に掲げる。2026年3月には、個別に提供してきたバスのレンタル・販売・保守を体系化した。既存の車両を改造する方式で、自治体やバス会社に提供する。同年5月には、次世代の自動運転システム「ASM-A2D」(仮称) を2027年以降に順次出すと発表した。走行データで認識用のAIを改良し、対応できる道路環境を広げる。自社開発に加え、他社との提携を進める方針も示している。

🔮 今後の展望

次世代システム「ASM-A2D」(仮称) は2027年以降に順次出す計画である。米セレンス (Cerence) の技術で緊急車両を検知する取り組みは、2027年の商用化を目指す (セレンスの発表)。茨城県日立市のバス高速輸送システム「ひたちBRT」では、茨城交通などが2026年度中に車内無人の営業運行を目指すとしていた (2025年1月の発表)。北海道紋別市では、NTTドコモビジネス、紋別市と先進モビリティが2028年度のレベル4の実装を目指す。高速道路のトラックの実証事業は2025年度が最終年度で、受託した4社は成果を手引きにまとめるとしていた (2025年10月の発表)。

📊 詳細ビジネスデータ

⚙️ アルゴリズム・メカニズム

認識、判断、制御を自社のソフトウェアで行う。認識では、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」、カメラ、ミリ波レーダーの情報を組み合わせる。カメラの映像は深層学習で分類し、歩行者や車両の動きを予測する。判断には、人が定めたルールに基づく方式とAIを併用する。自車位置は、衛星測位、磁気マーカー、周囲の形状から位置を推定する技術 (SLAM) を使い分ける。制御では、ハンドルと速度を操作し、バス停に寄せて止める。異常を検知すると、自動で減速して止まる。次世代の「ASM-A2D」(仮称) では、まれにしか起きない状況に対処するためのAIを加える計画である。

🏗️ システム基盤構成

開発の拠点は、本社のある茨城県つくば市と、東京大学駒場キャンパス内の東京拠点の2カ所である。採用ページは、車両のハードウェア、車両制御、認識を担う3つの技術部を紹介している。車両に載せる装置は、自動運転用のコンピューター、センサー、ブレーキやステアリングの制御装置で構成する。運行中の車両は遠隔から監視する。横浜市の実証 (2026年1月) は、1人の監視員が2台を同時に監視する体制を検証の対象にした。車載コンピューターに使う半導体の調達先は公表していない。

💰 売上の見込み

会社は業績予想を公表していない。売上高や損益の実績も公表していない。公表済みの計画は2つある。1つは、次世代の自動運転システム「ASM-A2D」(仮称) を2027年以降に順次出すこと。もう1つは、レベル4に対応するバスのレンタル・販売・保守の詳細を順次発表すること。いずれも台数や金額の目標は示していない。

💸 売上の出どころ

対価を得る場面は3つある。1つ目は、自治体やバス会社の実証実験に車両と自動運転システムを提供し、運行を支援する仕事である。2つ目は国の実証事業の受託で、高速道路のトラックでは車両システムの開発と評価試験を担った (2021〜2025年度)。3つ目は、レベル4に対応するバスのレンタル・販売・保守で、2026年3月に体系化した。仕様や保守の対応地域は、顧客ごとに個別に提案する。料金や契約の金額は公表していない。2020年6月には、損害保険ジャパン、三菱オートリースと、保険とリースを組み合わせた導入支援策を発売した。

👤 経営者履歴

CEO — 瀬川雅也

瀬川雅也氏は博士 (工学)。東京農工大学スマートモビリティ研究拠点の客員教授を兼ねる。2019年8月時点の公式サイトは、同氏をジェイテクト所属の社外取締役として載せていた。2021年5月時点の公式サイトでは取締役。2023年8月28日の定時株主総会と取締役会を経て、代表取締役社長に就いた。それまで代表取締役だった青木啓二氏は、取締役会長に就いた。

🇯🇵 日本企業との取引・関係

出資を公表した上場企業は5社ある。各社がいまも株主かどうかは公表されていない。ソフトバンク (9434) は2016年3月、翌4月に5億円を出資すると発表した。愛知製鋼 (5482) は2018年2月に3億円の出資を発表した。ジェイテクト (6473) は2019年5月、三井不動産 (8801) は2020年2月、安藤ハザマ (1719) は2023年3月に出資した。高速道路のトラックの実証事業は、豊田通商 (8015) が全体の計画を管理した。2025年10月からは、いすゞ自動車 (7202)、日野自動車など商用車メーカー4社も加わった。日野自動車は2026年3月に上場を廃止し、ARCHION (543A) の完全子会社になった。バスでは、JR東日本 (9020) の気仙沼線のバス高速輸送システム (BRT) で技術実証に参加した (2019〜2020年)。東武鉄道 (9001) グループの東武バスセントラルは、柏の葉で先進モビリティが改造したバスを運行する。通信では、NTT (9432) グループのNTTドコモビジネスと各地の実証実験を進めてきた。パナソニック ホールディングス (6752) グループのパナソニック アドバンストテクノロジーとは、2026年5月に技術協力を始めた。

🚗 モデルラインナップ

自動運転システムを載せた車両を「ASM-AD」シリーズとして提供する (2026年3月発表)。電気バスは、大型路線バスの L-EV、中型路線バスの M-EV、小型コミュニティーバスの C-EV の3モデル。エンジン車も、大型の L、中型の M、小型の C の3モデルがある。ベース車両は顧客の路線に合わせて選ぶ。これまでに、いすゞ自動車の中型バス「エルガミオ」、中国の比亜迪 (BYD) の電気バス「J6」「K8」「K9RA」を改造した。日野自動車の小型バス「ポンチョ」、三菱ふそうトラック・バスの大型観光バス「エアロエース」でも実証実験をした。

🛡️ 安全機能

ハンドルとブレーキを電気信号で操作する系統は、故障に備えて二重にしている。異常を検知すると、自動で減速して止まる。2026年8月には、緊急車両のサイレンを検知する米セレンスの技術を、国内の実証実験で使う自動運転バスに採用した。車外に付けたマイクで音を拾い、カメラやレーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」を補う。2025年4月に大阪・関西万博のシャトルバスが駐車場で擁壁に接触した事故では、運行する大阪メトロが自動運転システムの通信速度の設定を直した。大阪メトロは、同じシステムを載せたほかの車両にも同じ対策をしたと公表した。

🤝 主要パートナーシップ

出資を公表した企業: ソフトバンク (2016年4月)、愛知製鋼 (2018年2月)、ジェイテクト (2019年5月)、三井不動産 (2020年2月)、安藤ハザマ (2023年3月)。
技術の協業: パナソニック アドバンストテクノロジー (2026年5月、自己位置推定と安全設計)、米セレンス (2026年8月、緊急車両の検知)、ティアフォー (2023年6月、小型バス向け電動化モジュールの共同開発)。
国の実証事業: 豊田通商、日本工営、みずほリサーチ&テクノロジーズ (高速道路のトラック)。東京大学、産業技術総合研究所、三菱総合研究所 (柏の葉)。茨城交通、みちのりホールディングス、日本総合研究所 (ひたちBRT)。
運行と通信: JR東日本、東武バスセントラル、名鉄バス、大阪メトロ、NTTドコモビジネス、楽天モバイル。

🌏 輸出先・市場

事業は国内向けで、海外での走行や販売の発表は確認できない。実証実験は北海道から沖縄県まで、20都道府県以上で行った (公式サイト、2026年10月1日に確認)。顧客は自治体、バス会社、鉄道会社、国の機関である。

基本情報

上場・財務

本社
茨城県つくば市 (東京拠点は東京大学駒場キャンパス内)
創業
2014
上場ステータス
未上場
コンプライアンス

信用・米制裁

銀行信用
健全
🇺🇸 米制裁
なし
グローバル

海外進出

資金流出
なし
出典・検証

📚 信頼性メタデータ

信頼度
🅱 専門メディア
最終確認
2026-10-01 16:33:44
検証者
claude+primary-sources

資金調達と資本提携の履歴

内容時期相手
第三者割当増資で5億円 (2016年3月29日の発表)。合弁会社SBドライブ (現BOLDLY) の設立に合わせた2016年4月ソフトバンク
3億円。出資後の資本金は資本準備金を含めて10億1,000万円 (愛知製鋼の発表)2018年2月愛知製鋼
出資。金額は非公表2019年5月ジェイテクト
出資。金額は非公表。柏の葉での次世代の公共交通の導入で連携2020年2月三井不動産
出資。金額は非公表。建設現場への技術の展開も検討2023年3月安藤ハザマ

出典 URL

  • https://www.as-mobi.com/company/
  • https://www.as-mobi.com/news/
  • https://www.as-mobi.com/case/
  • https://www.as-mobi.com/business/bus/
  • https://www.as-mobi.com/business/truck/
  • https://www.meti.go.jp/press/2024/01/20250124001/20250124001.html
  • https://www.meti.go.jp/press/2025/01/20260113001/20260113001.html
  • https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha07_hh_000362.html
  • https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo17_hh_000175.html
  • https://www.jreast.co.jp/press/2023/20240322_ho01.pdf
  • https://www.mri.co.jp/news/press/20260113.html
  • https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2016/20160329_01/
  • https://www.softbank.jp/drive/press/2017/20170324_01/
  • https://www.aichi-steel.co.jp/news_item/20180227_News1.pdf
  • https://www.jtekt.co.jp/ir/pdf/2019/JTEKT_Report2019.pdf
  • https://www.ad-hzm.co.jp/info/2023/20230330_01.php
  • https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000109020.html
  • https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20250611_park_and_ride_bus.php
  • https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R7toshinline.html

最新動向

業績 未上場で、業績は公表していない。2025年10月から2026年9月に、資金調達の発表は無い。

事業 2026年1月13日、千葉県柏市の柏の葉地区で、一部の便でレベル4の営業運行が始まった。東武バスセントラルが運行し、先進モビリティが改造したいすゞ自動車の中型バスを使う。レベル4の区間は700メートルで、最高速度は時速40キロメートル。東京大学などの発表は、東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県の公道で初めてのレベル4運行としている。2026年3月26日には、レベル4に対応するバスのレンタル・販売・保守を体系化すると発表した。実証実験は、堺市 (2025年10月〜2026年2月)、仙台市 (2025年11月〜2026年1月)、横浜市 (2026年1月) で行った。2025年11月から12月には、栃木県日光市、兵庫県洲本市、愛知県の高速道路でも走らせた。2026年の夏は、東京都千代田区の大手町・丸の内・有楽町地区 (6月23日〜7月2日) と、北海道紋別市 (7月27日〜8月9日) で走らせた。北海道音更町では、2026年10月1日から14日まで実証運行をする (同年9月14日の発表)。東京都八王子市では、八王子市と東京工科大学が運行する実証実験に加わり、10月3日から12月25日まで走らせる (9月29日の会社のお知らせ)。

技術 2026年5月27日、パナソニック アドバンストテクノロジーと技術協力を始めた。トンネル内でも位置を見失いにくい自己位置推定と、安全設計の強化に取り組む。5月29日には、次世代の自動運転システム「ASM-A2D」(仮称) を2027年以降に順次出すと発表した。8月25日には、米セレンスの緊急車両を検知する技術を、国内の実証実験で使う自動運転バスに採用した。

トラック 2025年10月21日、新東名高速道路で、レベル4のトラックの実用化に向けた総合走行実証が始まった。経済産業省と国土交通省の事業の最終年度に当たり、実証は2025年12月までの予定だった。先進モビリティは車両システムの開発と評価試験を担った。

経営陣 2025年10月から2026年9月に、役員の異動の発表は無い。公式サイトの役員の一覧には、2025年12月の時点で載っていなかった取締役の堀井浩之氏が加わった (2026年10月1日に確認)。2026年1月22日には、代表者の名をかたるメールへの注意を呼びかけた。

📧 Newsletter · 無料

半導体×供給網の動きを、毎日メールで。

毎日 18 時、その日の重要ニュースに、直近7日の供給網の動き (企業DB更新・米制裁速報) を添えて1通に。一次情報からの独自分析を、日本投資家視点で「次に効く事実」だけお届けします。

確認メールを1通お送りします (ダブルオプトイン)。いつでも解除でき、プライバシーは厳守します。

💬 この企業へのコメント 0

0/2000
コメントを読み込み中...

関連 EV・自動運転

🤖 自動運転専業

小馬智行 (ポニー・エーアイ)

ロボタクシーとロボトラックを手がける中国の自動運転企業で、2016年に設立した。米ナスダック (PONY) と香港証券取引所 (証券コード2026) に上場する。北京、上海、広州、深圳の4都市で、運転席が無人のロボタクシーを有料で運行している。ロボタクシーは2026年6月末に1,975台で、会社は年末に3,500台超へ増やす目標を掲げる。2025年12月期の連結売上高は9,000万ドル、営業損失は2億6,090万ドルだった。トヨタ自動車は発行済み株式の9.8%を持つ株主である (2026年3月末)。bZ4X を基にしたロボタクシーは、小馬智行と広汽トヨタが共同で生産している。

🤖 自動運転専業

文遠知行 (ウィーライド)

ロボタクシー、ロボバス、無人の清掃車、運転支援システムを手がける中国の自動運転企業。2017年に景馳科技として創業し、2018年10月に文遠知行 (WeRide) へ社名を改めた。米ナスダック (WRD) と香港証券取引所 (証券コード0800) に上場する。車両の販売と、運行や技術の支援の対価で収益を得る。レベル4の車両は約3,400台で、うちロボタクシーは1,800台を超える (2026年7月末)。アブダビとドバイでは米ウーバーテクノロジーズと組み、保安要員を乗せない有料運行をしている。2025年12月期の売上高は6億8,459万元、最終損失は16億5,490万元。ルノー、日産自動車、三菱自動車の投資会社が株主で、日産自動車の幹部が取締役を務める。

🤖 自動運転専業

滴滴自動運転 (ディディ)

中国の配車アプリ大手、滴滴出行 (ディディ) の自動運転部門で、レベル4のロボタクシーを開発し運行する。2016年に開発を始め、2019年8月に独立した会社になった。持ち株会社はケイマン諸島籍のボイジャー・グループ (Voyager Group) で、滴滴が70.2%を持つ (2026年4月時点)。ソフトバンクグループ傘下のファンドなどが出資し、2024年末までの調達額は累計11億2,300万ドル。広州汽車集団傘下の広汽埃安 (アイオン) と共同開発した専用車「R2」は、2026年1月に納車が始まった。8月には広州市と北京市の指定区域で、無人の試験運行に入った。部門単体の売上高と損益は開示されていない。

🤖 自動運転専業

白犀牛 (Rino.ai)

無人の配送車を開発、製造、販売する中国の未上場企業。百度 (バイドゥ) の自動運転部門の出身者が、2019年4月に北京市で設立した。宅配の営業所と中継拠点の間の輸送を主な用途とし、宅配大手の順豊 (SFエクスプレス) や中国郵政に車両を納めている。運用中の車両は2,000台を超え、170を超える都市で走る (2025年12月の会社発表)。2026年1月には、商用車メーカーの鑫源汽車と開発した量産車「RX」を発表し、4月に合弁会社の設立を発表した。資金は2025年に3回の調達で1億ドル超を集め、2026年5月にも調達した。売上高と損益は公表していない。

🧰 ツール・特集の入口

一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)

銘柄スキャナー 日本株 563 社を有報の連結実数・空売り残高・逆日歩・信用残・自社株買い・大株主の増減で絞り込む (無料・登録不要) 型: 成長株に空売りが厚い ほか 6 種開く → 注目IPO一覧 直近の新規上場を上場日順に。どんな会社か一言・主な事業・注目テーマ・公開価格・初値と騰落率・吸収金額・売上の推移を目論見書と JPX 新規上場会社情報から確かめて 1 社 1 行で 公開価格・初値・売上の推移開く → サプライチェーン3Dマップ 日本株と、エヌビディア・インテルなど米国の半導体・AI 企業、SMIC・BYD など中国企業のつながりを 3D ネットワークで俯瞰。銘柄をクリックして供給網をたどる 日本株×世界の供給網開く → AI企業 比較ツール オープンAI・アンソロピック・グーグル等の主要 AI 企業を、開示の実数と主力モデルで横並び比較 横並び比較開く → 半導体企業 比較ツール エヌビディア・TSMC・ASML から東京エレクトロン・ディスコまで、工程・製品・日本企業との取引で横並び比較 横並び比較開く → 系統用蓄電所ランキング 上場48社 送電網に直結した系統用蓄電所のうち、稼働中の設備に一次ソースで名前が出る上場企業 48 社を蓄電容量の企業別合算で順位付け 一次ソースの台帳 (2026-09-12 時点)開く → 世界のデータセンター一覧 世界 169 か国 5,875 拠点のデータセンターを日本語で一覧化。運営事業者・所在都市・接続ネットワーク数・回線事業者数から設置先を比較 施設データベース開く → AI計算資源・大規模モデル 体系解説 トークン化・注意機構・自己回帰・MoE の仕組みから、FLOPS・トークン原価・GPU クラウドの収支・冷却まで、設計理由を投資家視点で 体系解説開く → 蓄電事業 体系解説 系統用蓄電池の基礎、設備と系統接続、3つの市場と長期オークションの収支、日本と米国・G7の市場、投資前の確認表。収支シミュレーター付き 体系解説開く → 蓄電池の補助金一覧 産業用蓄電池と系統用蓄電池の国の補助金を、補助率・上限・公募期間・要件で比較。受付中の事業と補助額の概算 補助金開く → Postation AIアカデミー IPA の DX 推進スキル標準 6 類型 17 ロールを、理論・アルゴリズム・メカニズムの 3 視点で書き下ろした教科書 教科書開く → 半導体 用語辞典 半導体の技術用語を「とは」から引く索引。1 行定義と、基礎・高級・投資者視点の 3 段深度で 1 語 1 ページ 「とは」から引く開く → イラン制裁×中国製油所×日本株 イラン産原油禁輸の復活、中国独立系製油所 5 社への OFAC 制裁、ホルムズ海峡の戦争保険料を、規制タイムラインと日本株マップで 対中規制レンズ開く → 中国の対日輸出規制リスト×影響銘柄 中国商務部が 2026 年 2 月・6 月に指定した対日輸出規制の管理リスト 40 団体・注視リスト 40 団体と、リスト入りした日本企業・影響銘柄 対中規制レンズ開く →
日本で買えるEV データベース (国産・輸入) CEV補助金・実質価格・スペックを横断比較 — 購入検討はここから 今すぐ見る →