EV・自動運転 🤖 自動運転専業
B

BOLDLY

BOLDLY Inc.

🗓 事実の最終確認: 関連記事の更新: 出典: 当サイト企業データベース (一次資料・自社記事の解剖に基づく)

主力製品・モデル
Dispatcher (自動運転車両の運行管理システム)
上場
非上場
同業 4 社との比較 (企業データベースの同じ列)
企業 主力製品・モデル 評価額・時価総額 最新発表 / 確認日
小馬智行 (ポニー・エーアイ) 第7世代ロボタクシー (bZ4X、アルファT5、アイオンV… — 2026-10-01
文遠知行 (ウィーライド) ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り) — 2026-10-01
滴滴自動運転 (ディディ) Robotaxi R2 (広汽埃安と共同開発したロボタクシ… — 2026-10-01
白犀牛 (Rino.ai) RX (鑫源汽車と開発した無人配送車の量産車、2026年1… — 2026-09-28
執筆・監修: (編集長・アナリスト) 最終確認: — 公式発表・SEC/EDINET 等の一次資料と自社記事を突合 出典 26 件 更新: 記事→企業行は日次、一次情報の再確認は週次の自動運用 編集方針
ソフトバンク (9434) の子会社で、自治体や交通事業者から自動運転バスの導入と運行を請け負う。社名の読みはボードリー。車両は自社で造らず、国内外のメーカーから調達し、遠隔監視と運行管理のシステム「Dispatcher (ディスパッチャー)」につないで走らせる。2020年11月に茨城県境町で、自治体による国内初の定常運行を始めた (BOLDLY調べ)。羽田イノベーションシティと北海道上士幌町では、レベル4の認可を申請者として取得した。公式サイトは13地域の運行実績を載せている (2026年10月1日時点)。一方、2026年4月に新潟県弥彦村で人身事故が起き、境町と上士幌町は車両メンテナンスを理由に運行を止めている。2025年12月に創業時からの社長の佐治友基氏が退き、北内諒氏が就いた。業績は公表していない。
🔗 公式サイト

Postation の入口

📦 製品・商品 (8)

🛠️ Dispatcher サービス

ディスパッチャー (自動運転車両の運行管理システム)

自動運転車両を遠隔地から監視し、運行を管理するシステム。走行の指示、車両の状態の監視、緊急時の対応、運行前後の点呼と点検の記録ができる。国内の定常運行と実証実験で使われている。
通信
携帯電話の4G回線でも大きな遅延なく遠隔監視できる (会社の説明)
主な機能
走行指示、状態監視、緊急時対応、走行可否判断
提供開始
2017年
接続できる車両
30種類の自動運転の車両や機器 (2023年6月時点)
追加で選べる機能
降雨検知、サイレン音検知、信号機連携、顔認証、LINEでの乗車予約

対象: 自動運転バスを運行する交通事業者、自治体

出典: softbank.jp/drive/service/dispatcher/

🛠️ Dispatcher for ファンファーレ サービス

ティアフォーの車両向けに、他社が自社ブランドで使える版

ティアフォーの自動運転EVの提供サービス「ファンファーレ」に対応する全車種につなげる運行管理システム。導入する企業は、車両と遠隔監視システムを一式にして自社のブランドで販売できる。
提供の形
導入する企業のブランドで提供
提供開始
2023年6月20日

対象: 自動運転の事業に参入する企業

出典: softbank.jp/drive/set/data/press/2023/shared/20230621_01.pdf

🛠️ 自動運転バスの導入と運行の支援 サービス

企画、走行ルートの設定、運行体制づくりの受託

環境の調査、走行ルートの選定、3次元地図のデータ収集、車両の設定、許認可の手続き、運行体制づくりを請け負う。岐阜市の事業では運行管理の受注者、熊本市の実証では市の委託先を務める。
走らせた車両
29車種 (公式サイト)
実証実験の回数
全国各地で136回 (2023年2月時点)
実証実験の乗車人数
9万1,119人 (2023年2月時点)

対象: 自治体、交通事業者、施設の運営会社

出典: softbank.jp/drive/service/demonstration/

🛠️ 境町自動運転遠隔監視センター サービス

茨城県境町に置く遠隔監視の拠点

Dispatcherで複数の地域の車両を監視する拠点。境町の車両のほか、羽田イノベーションシティと北海道上士幌町の車両も監視してきた。監視の業務は協業先のセネックなどが担う。
所在地
茨城県境町
監視した地域
境町、羽田イノベーションシティ、上士幌町

対象: Dispatcherを使う運行事業者

出典: kajima.co.jp/news/press/202406/26a1-j.htm

🛠️ オペレーターの育成 サービス

自動運転バスに乗るオペレーターと遠隔監視者の訓練

自動運転バスに乗るオペレーターと、遠隔監視者を訓練する。公式サイトによると、国内で初めて仏ナビヤからARMAのオペレーターの資格を得た。運行の業務を地域の交通事業者に移すときにも訓練を行う。
育成した人数
ARMAのオペレーター累計110人 (2022年8月時点)

対象: 地域の交通事業者

出典: softbank.jp/drive/press/2022/

🧠 MiCa モデル

ミカ (エストニアのオーブテック製の自動運転EV)

オーブテックがBOLDLYの協力を得て日本仕様を開発した小型の自動運転EV。BOLDLYは世界で初めて購入し (オーブテック調べ)、日本で唯一の販売代理店を務める (2023年12月の発表時点)。2023年10月にナンバープレートを取得した。
乗車
最大8人 (2022年10月の発表。弥彦村の車両は乗客7人)
充電
急速充電の型は約1時間
寸法
全長4.2メートル、全幅1.8メートル、全高2.5メートル
センサー
LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) 7台、カメラ8台
導入した地域
境町、羽田、弥彦村、多気町、伊予市、帯広市

対象: 自治体、施設の運営会社

出典: softbank.jp/drive/press/2023/20231023_01/

🧠 ARMA モデル

アルマ (仏ナビヤ製の自動運転バス)

ハンドルの無い小型の電気バス。BOLDLYが国内の定常運行で最初に使った車両で、羽田と上士幌町ではレベル4の認可を得た。輸入と保守はマクニカが担った。
最高速度
レベル4の運行では時速約12キロメートル (羽田と上士幌町)
境町の台数
5台 (町の公式サイト、2026年9月20日更新)
導入した地域
境町、羽田、上士幌町、日進市、岐阜市

対象: 自治体、施設の運営会社

出典: wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000325959.pdf

🧠 Minibus モデル

ミニバス (ティアフォー製の自動運転の小型電気バス)

ティアフォーの自動運転ソフトで走る小型の電気バス。小松市ではBOLDLYがDispatcherでの遠隔監視と交通事業者の訓練を担い、熊本市では車両の手配と運行の支援を担う。千葉県横芝光町の通年運行と愛知県日進市の実証運行でも使われた。
小松市
2024年3月9日に通年運行を開始、2025年3月28日にレベル4の認可 (申請者は北鉄加賀バス)
日進市
2025年2月と2025年10月〜11月に実証運行 (Minibus 2.0)
熊本市
2025年3月21日に実証運行を開始 (Minibus 2.0、定員15人)
横芝光町
2024年2月2日に通年運行を開始、2026年2月27日に終了

対象: 自治体、交通事業者

出典: city.komatsu.lg.jp/material/files/group/71/unyukyokuninka.pdf

🧪 技術・サービス (6)

🧰 Dispatcherコネクト 基盤

車両や外部のシステムとつなぐ仕組み

Dispatcherが得た車両の位置や警報の情報を、外部のシステムに渡す仕組み。会社のカタログによると、車両メーカーは運行管理に必要な情報を交通事業者に提供でき、配車のサービスは複数の車種に走行の指示を出せる。
提供開始
2022年6月

出典: softbank.jp/drive/set/data/service/img/shared/pdf_catalog_03.pdf

🧪 車内移動検知AI 技術

走行中の乗客の立ち歩きを検知する機能

車内のカメラ映像から乗客の頭の動きをAIが認識し、走行中の立ち歩きを検知して遠隔の監視者に知らせる。車高が低く、斜め上からの映像しか撮れない車両にも対応した。
提供開始
2023年3月

出典: softbank.jp/drive/set/data/press/2023/shared/20230620_01.pdf

🧪 位置情報のGTFS連携 技術

標準的なバス情報フォーマット (GTFS) での位置情報の提供

Dispatcherが得たバスの位置情報を、標準的なバス情報フォーマット (GTFS) に自動で変換し、経路検索サービスに提供する。境町では、全車両の位置を地図のアプリで確かめられるようになった。
提供開始
2023年8月
時刻表とバス停の情報の提供
2020年11月から

出典: softbank.jp/drive/set/data/press/2023/shared/20230929_01.pdf

🧪 サイレン音の検知と自動停車 技術

緊急車両が近づいたときに車両を止める仕組み

車両のマイクが拾った音から、AIが緊急車両のサイレンだけを聞き分け、Dispatcherが自動で停車を指示する。鹿島建設とBOLDLYが、羽田でのレベル4の許可の取得に向けて開発した。
使われた場所
羽田イノベーションシティ
あわせて行った対策
通信回線の二重化、LiDAR 2個の追加、自動運転の状態を示す表示装置の設置

出典: kajima.co.jp/news/press/202406/26a1-j.htm

🧪 信号協調と路車協調 技術

信号機や道路の設備と車両をつなぐ仕組み

信号機に取り付けた装置が、信号の色の情報を通信で自動運転バスに送る。バスは、交差点で進むか止まるかを自動で判断する。岐阜市の事業で導入を計画した。
岐阜市の計画
信号協調15か所、路車協調1か所 (2023年11月の発表)

出典: softbank.jp/drive/press/2023/20231127_01/

🏭 レベル4の認可と許可の取得 工程

道路運送車両法の認可と、道路交通法の特定自動運行の許可

レベル4で走るには、車両について国土交通省の認可を受けたうえで、都道府県の公安委員会の許可を受ける。BOLDLYは羽田と上士幌町で認可を申請者として取得し、羽田では許可も得た。
羽田の許可
2024年6月21日 (東京都公安委員会)。2026年2月4日に失効
羽田の認可
2023年10月20日 (関東運輸局)
上士幌町の認可
2024年5月31日 (北海道運輸局)

出典: keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kotsu/application/tokutei_jidou.files/BOLDLY.pdf

📊 開示データ (6)

会社は単体の業績を公表していない。ここでは、会社の公式サイトと発表文、協業先の発表文、自治体と官庁の文書で確かめられる数字と日付を表にまとめた。時点は表ごとに示す。

最終確認:

地域ごとの累計の乗車人数と便数 (2026年10月1日時点)

地域 累計の乗車人数 累計の便数 運行の開始 確認できた運行の状況
岐阜県岐阜市 101,264人 10,370便 2023年11月 新車両は中心部ルートの6便で運行。残りは運休 (2026年8月)
羽田イノベーションシティ 75,240人 18,281便 2020年9月 レベル4の運行の許可が失効 (2026年2月)
茨城県境町 51,081人 38,073便 2020年11月 休止。普通車で代替運行 (2026年9月)
石川県小松市 45,944人 8,910便 2024年3月 運行中。当面は手動運転 (2026年9月)
愛媛県松山市 16,979人 6,091便 2024年12月 松山観光港の路線は休止 (2025年10月末)
愛知県日進市 11,900人 4,305便 2023年1月 2025年度の実証運行は終了 (2025年11月)
三重県多気町 10,360人 2,412便 2023年12月 ―
新潟県弥彦村 6,862人 4,748便 2024年2月 人身事故 (2026年4月)。村が検証中
北海道上士幌町 3,893人 2,726便 2022年12月 運休 (2026年6月20日から)
愛媛県伊予市 2,806人 1,853便 2024年1月 休止 (2025年8月1日から)
熊本県熊本市 2,273人 478便 2025年3月 ―
千葉県横芝光町 1,297人 1,254便 2024年2月 事業を終了 (2026年2月27日)
北海道帯広市 949人 452便 2024年1月 実証運行を終了 (2026年2月)
  • 乗車人数と便数は、BOLDLYの公式サイトのトップページに表示される値で、2026年10月1日に確認した (9月28日の確認と同じ値)。
  • 集計の始まりの日と数え方は、公式サイトに示されていない。
  • 運行の開始は、定常運行か実証運行を始めた月。
  • 運行の状況は、自治体と協業先の公表で確かめられたものだけを載せ、確かめられない地域は「―」とした。
  • 横芝光町は延べ利用者を約4,800人 (2026年1月末) と公表しており、公式サイトの値と合わない。
  • 違いの理由は確かめられていない。
  • 羽田イノベーションシティは、鹿島建設などが累計6万8,870人 (2024年6月20日時点) と発表している。
  • 岐阜市は、2026年3月15日に累計10万人を超えたと公表した。

出典: BOLDLY 公式サイト (2026年10月1日に確認) 、BOLDLY 発表文の一覧 (2016年〜2025年) 、岐阜市公式サイト 自動運転バスのページ 、警視庁 特定自動運行許可の失効の公示 、境町公式サイト (2026年9月20日更新) 、小松市公式サイト 自動運転バスの運行について (2026年9月11日更新) 、伊予鉄グループ 発表文 (2025年10月27日) 、日進市公式サイト (2025年11月20日更新) 、弥彦村 第1回事故等検証委員会 議事概要 (2026年7月16日開催) 、上士幌町 自動運転バス運休のお知らせ (2026年6月20日) 、伊予市公式サイト 自動運転バス運行休止のお知らせ (2025年7月23日) 、住友商事・BOLDLYなど5社 発表文 (2025年3月17日) 、横芝光町公式サイト 自動運転バス実証事業終了のご案内 、帯広市公式サイト (2026年4月9日更新) 、鹿島建設・BOLDLY・羽田みらい開発 発表文 (2024年6月26日)

レベル4の認可と許可

場所 手続き 日付 申請者・実施者 車両と区間
羽田イノベーションシティ 道路運送車両法の認可 (関東運輸局) 2023年10月20日 BOLDLY ARMA。施設内の全周約800メートル
北海道上士幌町 道路運送車両法の認可 (北海道運輸局) 2024年5月31日 BOLDLY ARMA。バスルートの一部約630メートル。最高速度は時速約12キロメートル
羽田イノベーションシティ 特定自動運行の許可 (東京都公安委員会) 2024年6月21日 BOLDLY ARMA。1周約800メートル。最高時速12キロメートル
愛媛県松山市 レベル4の路線バスの運行開始 2024年12月25日 伊予鉄バス 高浜駅と松山観光港の間の往復約1.6キロメートル。BOLDLYは自動運転システムの委託先
石川県小松市 道路運送車両法の認可 (北陸信越運輸局) 2025年3月28日 北鉄加賀バス ティアフォーのMinibus。全長約7.5キロメートル。BOLDLYは遠隔監視を担う
羽田イノベーションシティ 特定自動運行の許可の失効 2026年2月4日 BOLDLY 警視庁の公示は理由を「特定自動運行を行わないこととしたため」とする
  • レベル4は、決められた条件の下で運転者を必要としない自動運転。
  • レベル4で走るには、車両について国土交通省 (地方運輸局) の認可を受けたうえで、都道府県の公安委員会から特定自動運行の許可を受ける。
  • 国土交通省は、レベル4の運行を始めた地域として9か所を挙げている (2025年11月時点)。
  • このうちBOLDLYが関わるのは、羽田、上士幌町、三重県多気町、松山市の4か所 (編集部の集計)。
  • 多気町の認可の日付は、官庁の文書で確かめられなかったため載せていない。
  • 松山市の新しい2路線は、開始が2度延期された (2026年2月26日の発表)。
  • 愛媛県と伊予鉄バスは、2026年度中の運行開始を目指すとしている (2026年7月24日の発表)。

出典: 関東運輸局 発表文 (2023年10月20日) 、北海道運輸局 発表文 (2024年5月31日) 、鹿島建設・BOLDLY・羽田みらい開発 発表文 (2024年6月26日) 、伊予鉄グループ 発表文 (2024年12月10日) 、国土交通白書2025 コラム (伊予鉄バスのレベル4の路線バス) 、北陸信越運輸局 発表文 (2025年3月28日) 、小松市・BOLDLYなど5者 発表文 (2025年3月28日) 、警視庁 特定自動運行許可の失効の公示 、国土交通省 自動運転の普及・拡大に関する取組 、伊予鉄グループ 発表文 (2026年2月26日) 、愛媛県・伊予鉄バス 発表文 (2026年7月24日)

導入してきた車両

車両 メーカー 特徴 使われた地域
ARMA ナビヤ (フランス) ハンドルの無い小型の電気バス。羽田と上士幌町でレベル4の認可を得た 境町、羽田、上士幌町、日進市、岐阜市
MiCa オーブテック (エストニア) LiDAR 7台とカメラ8台で周囲を捉え、障害物を自動で避ける。最大8人 境町、羽田、弥彦村、多気町、伊予市、帯広市
Minibus ティアフォー (日本) 小型の電気バス。小松市でレベル4の認可を得た 小松市、横芝光町、日進市、熊本市
小型の電気バス EVモーターズ・ジャパン (日本) 乗客12人。松山観光港の路線でレベル4の運行に使った 松山市
新路線向けの電気バス ― カメラ13個、LiDAR 5個、11席。最高時速40キロメートル 松山市 (運行の開始は未定)
  • BOLDLYは車両を造らず、メーカーの車両を調達して運行管理システム「Dispatcher」につなぐ。
  • LiDAR (ライダー) はレーザー光で距離を測るセンサー。
  • MiCaの数字は2022年10月の発表による日本仕様の予定値。
  • BOLDLYは2023年10月4日に、MiCaについて関東運輸局長の基準緩和認定を受け、ナンバープレートを取得した。
  • 松山市の新路線向けの車両は、伊予鉄グループの発表文にメーカーの記載が無い。

出典: BOLDLY・オーブテック 発表文 (2022年10月24日) 、BOLDLY 発表文 MiCaのナンバープレート取得 (2023年10月23日) 、北海道運輸局 発表文 (2024年5月31日) 、関東運輸局 発表文 (2023年10月20日) 、北陸信越運輸局 発表文 (2025年3月28日) 、伊予鉄グループ 発表文 (2024年12月10日) 、伊予鉄グループ 発表文 (2025年10月27日) 、住友商事・BOLDLYなど5社 発表文 (2025年3月17日) 、帯広市公式サイト (2026年4月9日更新) 、境町公式サイト (2026年9月20日更新) 、横芝光町公式サイト 自動運転バス実証事業終了のご案内 、日進市公式サイト (2025年11月20日更新)

事故と、運行の休止・終了 (2023年11月以降)

時期 場所 内容 公表した機関
2023年11月25日 福岡市 実証実験中のMiCaが、後方から来たタクシーと接触した。負傷者は無く、12月8日に運行を再開した BOLDLY
2024年6月と8月 新潟県弥彦村 自損事故が2回起きた (電柱の支線への衝突と、縁石への乗り上げ) 弥彦村
2025年1月30日 熊本市 試験走行中のMinibus 2.0が、後続の路線バスに接触された。負傷者は無かった 住友商事など5社
2025年8月1日 愛媛県伊予市 国庫補助が不採択になり、運行を休止した 伊予市
2025年8月29日 東京都八王子市 都の実証実験の車両が街路樹に衝突し、乗客3人が軽傷を負った。BOLDLYは再委託先 東京都
2026年2月4日 羽田イノベーションシティ 特定自動運行の許可が失効した 警視庁
2026年2月27日 千葉県横芝光町 実証事業を終了した 横芝光町
2026年4月12日 新潟県弥彦村 MiCaが歩道の歩行者2人を負傷させた。村は検証委員会を設けた 弥彦村
2026年6月20日 北海道上士幌町 車両メンテナンスのため運休した 上士幌町
2026年9月14日 石川県小松市 縁石との接触事故の後に代替車両で運行していた自動運転バスが、運行を再開した。当面は手動運転 小松市
2026年9月時点 茨城県境町 車両メンテナンスのため休止し、普通車で代替運行している (町の公式サイト、9月20日更新) 境町
  • 小松市は、車両と自動運転システムに問題は無かったと公表した。
  • 小松市の接触事故が起きた日は、市の公式サイトに記載が無い。
  • 八王子市の事故について、東京都は、自動運転システムが古い目標位置の情報を誤って読み込む設計上の不備が直接の原因だったと公表した。
  • 車両はE-city L6で、運転者が乗るレベル2で走っていた。
  • 受託者は日本工営で、BOLDLYと西東京バスが再委託先だった。
  • 弥彦村の事故は、警察の捜査と国土交通省の調査が続いている (2026年7月16日の検証委員会での村長の説明)。
  • 村の検証委員会は、2026年11月に報告書を取りまとめる予定である。
  • 境町の休止が始まった日は、町の公式サイトに記載が無い。

出典: BOLDLY 発表文 福岡市での接触事故後の運行再開 (2023年12月8日) 、弥彦村 第1回事故等検証委員会 議事概要 (2026年7月16日開催) 、住友商事・BOLDLYなど5社 発表文 (2025年3月17日) 、伊予市公式サイト 自動運転バス運行休止のお知らせ (2025年7月23日) 、東京都都市整備局 発表文 (2025年11月10日) 、警視庁 特定自動運行許可の失効の公示 、横芝光町公式サイト 自動運転バス実証事業終了のご案内 、上士幌町 自動運転バス運休のお知らせ (2026年6月20日) 、小松市公式サイト 自動運転バスの運行について (2026年9月11日更新) 、境町公式サイト (2026年9月20日更新)

主な協業先

協業先 証券コード 場所・対象 役割
ソフトバンク 9434 ― 親会社。会社概要に載る株主はソフトバンクだけ
鹿島建設 1812 羽田イノベーションシティ レベル4の運行の許可を共同で取得した
マクニカ 3132 境町、羽田 ARMAの輸入、販売、保守
ティアフォー 593A 小松市、熊本市 Minibusと自動運転システムの提供
アイサンテクノロジー 4667 小松市 高精度3次元地図のデータの作成
損害保険ジャパン 8630 小松市 走行ルートのリスク評価
住友商事 8053 熊本市 事業全体の企画と管理
大日本印刷 7912 新潟県弥彦村 運行状況を知らせる屋外の電子看板の設置
京葉銀行 8544 千葉県横芝光町 通年運行を共同で始めた
オーブテック ― MiCa 車両の製造。日本仕様を共同で開発した
セネック ― 境町、羽田、上士幌町 遠隔監視と運行管理。羽田では車内の主任者
伊予鉄バス ― 松山市 路線バスの運行。自動運転システムをBOLDLYに委託
  • 証券コードはEDINETコードリストで確かめた。
  • マクニカの欄は親会社のマクニカホールディングス、損害保険ジャパンの欄は親会社のSOMPOホールディングスのコード。
  • 「―」は、証券コードを確かめていない会社。
  • 役割は、それぞれの発表文に書かれた分担による。

出典: BOLDLY 会社概要 、鹿島建設・BOLDLY・羽田みらい開発 発表文 (2024年6月26日) 、BOLDLY 発表文の一覧 (2016年〜2025年) 、小松市・BOLDLYなど5者 発表文 (2025年3月28日) 、住友商事・BOLDLYなど5社 発表文 (2025年3月17日) 、BOLDLY・オーブテック 発表文 (2022年10月24日) 、伊予鉄グループ 発表文 (2024年12月10日) 、EDINETコードリスト (金融庁)

沿革と株主の移り変わり

時期 出来事 内容
2016年4月 SBドライブを設立 ソフトバンクの100%子会社として設立し、先進モビリティへの株式譲渡で合弁会社にする計画だった
2017年3月 第三者割当増資 ヤフー (当時) が約4億9,000万円、ソフトバンクが約1億9,000万円を出資。増資後はソフトバンク51.1%、ヤフー48.6%、先進モビリティ0.3%
2017年 Dispatcherの提供を開始 自動運転車両の運行管理システム
2020年4月 BOLDLYに社名変更 発表文は、株主はソフトバンクから変更が無いと説明した
2020年9月 羽田で定常運行を開始 羽田イノベーションシティの構内を循環するARMA
2020年11月 境町で定常運行を開始 ARMA 3台。自治体による国内初の定常運行 (BOLDLY調べ)
2022年10月 オーブテックと協業 MiCaの日本仕様の開発で戦略的協業に合意
2023年10月 レベル4の認可 羽田のARMAについて関東運輸局が認可
2024年6月 特定自動運行の許可 羽田で東京都公安委員会が許可。民間企業が主体の事業で国内初 (BOLDLY調べ)
2025年12月 社長の交代 佐治友基氏が退任し、北内諒氏が代表取締役社長兼CEOに就いた

2017年3月の増資の後、株主がソフトバンクだけになった時期は、公表資料で確かめられない。ソフトバンクの有価証券報告書 (2026年3月期) に、BOLDLYの記載は無い。

出典: ソフトバンク・先進モビリティ 発表文 (2016年3月29日) 、SBドライブ 発表文 (2017年3月24日) 、BOLDLY 発表文の一覧 (2016年〜2025年) 、BOLDLY・オーブテック 発表文 (2022年10月24日) 、関東運輸局 発表文 (2023年10月20日) 、鹿島建設・BOLDLY・羽田みらい開発 発表文 (2024年6月26日) 、BOLDLY 代表取締役社長の交代に関するお知らせ (2025年12月9日) 、BOLDLY 会社概要

📋 詳細情報

技術・事業

技術概要
中核の製品は、自動運転車両の運行管理システム「Dispatcher」で、2017年に提供を始めた。遠隔地の監視者が、車両の位置と状態、車内外のカメラ映像を確かめ、走行の指示や乗客との通話を行う。運行前の点呼と車両点検、走行できる条件の確認も記録できる。車内のカメラ映像をAIが解析し、走行中に乗客が立ち歩くと監視者に知らせる。会社は2023年6月時点で、バス、ドローン、物流ロボットなど30種類の自動運転の車両や機器と接続できると説明している。
コア技術
車両のメーカーが違っても、同じ画面と同じ操作で運行できるようにする設計をとる。自動運転のソフトウェアは車両メーカーのものを使う。BOLDLYは、運行管理システム「Dispatcher」での運行管理と遠隔監視、走行ルートの設定を担う。車両や外部のシステムとつなぐ仕組みを「Dispatcherコネクト」と呼び、2022年6月に提供を始めた。エストニアのオーブテック (Auve Tech) の自動運転EV「MiCa」は、製造の段階でDispatcher向けの機器を載せている。ティアフォー (593A) の車両向けには、他社が自社のブランドで販売できる版を2023年6月に提供し始めた。
事業セグメント
事業の区分と売上高の内訳は公表していない。会社概要に載る事業は3つある。自動運転車の導入と運用に関する調査・コンサルティング、旅客と貨物の情報サービスの開発・運営、物体検出技術を使ったシステムの構築である。発表文から確かめられる仕事も3つに分けられる (編集部の整理)。1つ目は自治体などの運行事業の受託で、企画、走行ルートの設定、運行体制づくりを担う。2つ目は運行管理システム「Dispatcher」の提供。3つ目は車両の販売で、エストニアのオーブテック製の自動運転EV「MiCa」では、日本で唯一の販売代理店を務める (2023年12月の発表時点)。
主力製品・モデル
Dispatcher (自動運転車両の運行管理システム)
ガバナンス

経営陣・組織

CEO
北内諒
創業者
設立時の代表取締役社長は佐治友基氏 (ソフトバンクが2016年4月にSBドライブとして設立、2020年4月に社名変更)
役員
代表取締役会長 萩原康一、取締役兼CFO (最高財務責任者) 兼CCO 上村穣、監査役 稲垣博昭、CTO (最高技術責任者) 須山温人、CISO (最高情報セキュリティ責任者) 山口淳、アドバイザー 須田義大、顧問 内藤原平 (会社概要、2026年10月1日時点。CCOの正式名称は会社概要に記載が無い)
親会社
ソフトバンク (9434)
専門指標

業界別スペック

主要製品
Dispatcher・Dispatcher for ファンファーレ・自動運転バスの導入と運行の支援・境町自動運転遠隔監視センター・オペレーターの育成・MiCa・ARMA・Minibus
主力モデル
Dispatcher (自動運転車両の運行管理システム)
自動運転レベル
レベル4 (羽田と上士幌町で認可。羽田の許可は2026年2月に失効)
事業の内容
自動運転バスの導入・運行支援と運行管理システム
自動運転システム
Dispatcher (遠隔監視と運行管理。自動運転のソフトウェアは車両メーカー製)
開発と運行の段階
公式サイトは13地域の運行実績を掲載 (2026年10月1日時点)。休止中と終了済みの地域を含む
上場の状況
非上場 (ソフトバンクの子会社)

⭐ 強み・特徴

  1. ①国内で早くから続けてきた通年運行 2020年9月に羽田イノベーションシティ、同年11月に茨城県境町で定常運行を始めた。境町は3ルート、1日33便まで広がった (2025年2月時点)
  2. ②レベル4の認可を自ら申請した経験 羽田 (2023年10月) と北海道上士幌町 (2024年5月) で、道路運送車両法に基づくレベル4の認可を申請者として取得した。国土交通省がレベル4の運行を始めた地域に挙げる9か所 (2025年11月時点) のうち、4か所にBOLDLYが関わる (編集部の集計)
  3. ③車種を選ばない運行管理 運行管理システム「Dispatcher」は、30種類の自動運転の車両や機器と接続できる (2023年6月時点)。実証実験で走らせた車両は29車種に上る (公式サイト)
  4. ④運行を担う人の育成 仏ナビヤ製の自動運転バス「ARMA」のオペレーターを累計110人育てた (2022年8月時点)。遠隔監視は茨城県境町のセンターに集め、羽田と上士幌町の車両もここから監視してきた

📝 現状分析

単体の業績は公表されていない。親会社ソフトバンクの有価証券報告書 (2026年3月期) にも、BOLDLYの記載は無い。売上高と損益は確かめられない。受託する事業の多くは、自治体が国の補助金を使って進めるものである。愛媛県伊予市は2025年度の国庫補助が不採択になり、2025年8月に運行を休止した。千葉県横芝光町は、全区間でのレベル4の認可取得は当面難しく、事業の継続は技術と財政の両面で難しいと判断し、2026年2月に事業を終えた。負傷者の出た事故も2件ある。2025年8月に東京都八王子市の実証実験で街路樹への衝突事故が起き、乗客3人が軽傷を負った。2026年4月には新潟県弥彦村で、歩行者2人が負傷する事故が起きた。弥彦村の検証委員会では、村の担当者が、安全の確保をBOLDLYに任せきりにしていたと説明した。羽田で得たレベル4の運行の許可は、2026年2月4日に失効した。

🧭 ビジョン・戦略

会社は、自動運転車両が必要な地域を高い頻度で循環する移動サービスを「横に動くエレベーター」と呼び、その担い手になることを掲げる。運行や保守の主な業務は、地域の交通事業者が担えるように支援する方針をとる。当初はBOLDLYや協業先が運行を支え、準備が整えば地元の事業者に移す。2025年12月には、安全対策、検査体制、運行の業務を横断して統括するCSO (最高安全責任者) を置いた。会社は、安全性の向上とガバナンス (企業統治) の強化が目的だと説明している。

🔮 今後の展望

会社は数値の目標を公表していない。次に確かめる点は4つある。1つ目は弥彦村の検証委員会の報告書で、村は2026年11月に取りまとめる予定を示している。2つ目は、伊予鉄バスが松山市の2路線で計画するレベル4の運行である。開始は2度延期され、愛媛県と伊予鉄バスは2026年度中の開始を目指している。3つ目は、境町と上士幌町で止まっている運行の再開。4つ目は、岐阜市の新しい車両がレベル4の許認可を得られるかどうかである。熊本市の実証は、2026年度以降のレベル4での運行を目指している (2025年1月の発表)。

📊 詳細ビジネスデータ

⚙️ アルゴリズム・メカニズム

BOLDLYの公表資料に、自社で開発した自動運転のソフトウェアは出てこない。周囲の認識、運転の判断、車両の制御は、車両メーカーの自動運転システムが担う。仏ナビヤ製の「ARMA」と、エストニアのオーブテック製の「MiCa」は、あらかじめ作った3次元の地図を基に、決められたルートを走る。MiCaは、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」7台とカメラ8台で周囲を捉え、障害物を自動で避ける。BOLDLYは、ルートの選定、3次元地図のデータ収集、センサーと車両の設定を受け持つ。岐阜市では、信号機の色の情報を通信で車両に送る「信号協調」を15か所に入れる計画を示した (2023年11月の発表)。

🏗️ システム基盤構成

運行の基盤は、運行管理システム「Dispatcher」と遠隔監視センターである。茨城県境町に遠隔監視センターがあり、境町のほか、羽田イノベーションシティと北海道上士幌町の車両も監視してきた。監視の業務は、協業先のセネックなどが担う。会社は、携帯電話の4G回線でも大きな遅延なく遠隔監視できると説明している。羽田では、緊急車両が近づいたときに確実に止まれるよう、通信回線を二重にした。緊急車両のサイレンをAIが聞き分け、Dispatcherから自動で停車を指示する仕組みも開発した。バスの位置情報は「標準的なバス情報フォーマット (GTFS)」に変換し、経路検索サービスに提供している (2023年8月から)。

💰 売上の見込み

会社は業績予想を公表していない。単体の決算も開示しておらず、親会社ソフトバンクの有価証券報告書 (2026年3月期) にBOLDLYの業績は載っていない。公表済みの計画は、個別の地域のものに限られる。岐阜市の運行の期間は2028年3月31日までである。熊本市は2026年度以降にレベル4での運行を目指す。愛媛県と伊予鉄バスは、松山市の2路線について2026年度中の運行開始を目指している。

💸 売上の出どころ

対価の額と契約の条件は公表されていない。公表資料で確かめられる収益の得方は3つある。1つ目は運行事業の受託である。岐阜市の事業では市が発注者、BOLDLYが運行管理の受注者で、運行の期間は2028年3月までとなっている。熊本市の実証でも市から委託を受けた。伊予鉄バスからは、自動運転システムの業務委託を受けている。2つ目は運行管理システム「Dispatcher」の提供。3つ目は車両の販売で、境町にはオーブテック製の自動運転EV「MiCa」を販売した。弥彦村、横芝光町、伊予市、日進市の事業は、国土交通省の補助金を使って進められた。

👤 経営者履歴

CEO — 北内諒

北内諒氏は1982年4月29日生まれ。2007年にシステム開発会社に入り、システムエンジニアとして開発案件のリーダーを務めた。2011年10月にソフトバンクテレコム (現ソフトバンク) に入社し、法人向けの営業と営業推進を担当した。2025年4月にBOLDLYへ出向し、ビジネスシステム推進本部長として事業戦略、開発部門、安全対策 (検査部) を管掌した。2025年12月10日付で代表取締役社長兼CEO (最高経営責任者) に就いた。

🇯🇵 日本企業との取引・関係

親会社はソフトバンク (9434) で、会社概要に載る株主はソフトバンクだけである。2016年4月に、ソフトバンクと先進モビリティの合弁会社SBドライブとして設立された。2017年3月にはヤフー (当時) が約4億9,000万円を出資し、増資後の保有比率は48.6%だった。その後の株主の移り変わりは、公表資料では確かめられない。協業先には上場企業とその子会社が多い。鹿島建設 (1812) とは、羽田イノベーションシティでレベル4の運行の許可を取得した。仏ナビヤ製の自動運転バス「ARMA」の輸入と保守は、マクニカ (マクニカホールディングス、3132) が担った。石川県小松市では、ティアフォー (593A)、アイサンテクノロジー (4667)、損害保険ジャパン (SOMPOホールディングス、8630) と組む。住友商事 (8053) とは熊本市、大日本印刷 (7912) とは新潟県弥彦村、京葉銀行 (8544) とは千葉県横芝光町で協業した。

🚗 モデルラインナップ

自社で車両は造らない。導入してきた主な車両は3つある。仏ナビヤ (Navya) の「ARMA」はハンドルの無い小型の電気バスで、境町、羽田、上士幌町、日進市、岐阜市で使われた。エストニアのオーブテックの「MiCa」は障害物を自動で避ける機能を持ち、境町、羽田、弥彦村、多気町、伊予市、帯広市で使われた。ティアフォーの「Minibus」は、小松市、千葉県横芝光町、愛知県日進市、熊本市で使われた。岐阜市は2026年1月、カメラ13台とセンサー5台を備えた新車両を加えた。伊予鉄バスが松山市の新路線に使う電気バスは、カメラ13個とLiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) 5個を載せる。

🛡️ 安全機能

運行管理システム「Dispatcher」は、車両から警報が上がると遠隔の監視者に知らせる。監視者は車内と通話し、車内の画面に状況を表示できる。乗客が走行中に席を立つと、AIが検知して自動の音声で注意する。雨や緊急車両のサイレンを検知して車両を止める機能は、追加で選べる。羽田で走る仏ナビヤ製の自動運転バス「ARMA」は、レベル4の許可に向けて、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」を2個足した。高さ15センチメートル以上の障害物を検知できる。一方、2025年8月に東京都八王子市で乗客3人、2026年4月に新潟県弥彦村で歩行者2人が負傷する事故が起きた。2025年12月には、安全を統括するCSO (最高安全責任者) の職を置いた。

🤝 主要パートナーシップ

車両: オーブテック (エストニア。MiCaの日本仕様を共同で開発、2022年10月に戦略的協業で合意)、ティアフォー (Minibusと、Dispatcher for ファンファーレ)、マクニカ (仏ナビヤ製ARMAの輸入と保守)。
運行: セネック (遠隔監視と運行管理)、伊予鉄バス、岐阜乗合自動車、名鉄バス、上士幌タクシー。
施設と自治体の事業: 鹿島建設と羽田みらい開発 (羽田イノベーションシティ)、住友商事 (熊本市)、大日本印刷 (弥彦村)、京葉銀行 (横芝光町)、損害保険ジャパンとアイサンテクノロジー (小松市)。

🌏 輸出先・市場

事業は国内向けである。公式サイトが運行実績を載せるのは、北海道から熊本県までの13地域 (2026年10月1日時点)。海外での定常運行は、公表資料では確かめられない。海外との関係は車両の調達が中心で、フランスのナビヤ、エストニアのオーブテックの車両を日本に導入してきた。

基本情報

上場・財務

本社
東京都港区海岸1-7-1 (東京ポートシティ竹芝)
創業
2016
上場ステータス
未上場
コンプライアンス

信用・米制裁

銀行信用
健全
🇺🇸 米制裁
なし
グローバル

海外進出

資金流出
なし
出典・検証

📚 信頼性メタデータ

信頼度
🅱 専門メディア
最終確認
2026-10-01 16:33:44
検証者
claude+primary-sources

資金調達と資本提携の履歴

内容時期相手
SBドライブとして設立。ソフトバンクの100%子会社として設立し、先進モビリティへの株式譲渡で合弁会社にする計画だった2016年4月ソフトバンク、先進モビリティ
第三者割当増資。ヤフーが約4億9,000万円、ソフトバンクが約1億9,000万円を出資。増資後の保有比率はソフトバンク51.1%、ヤフー48.6%、先進モビリティ0.3%2017年3月ヤフー (当時)、ソフトバンク
BOLDLYに社名変更。発表文は、株主はソフトバンクから変更が無いと説明した2020年4月ソフトバンク

出典 URL

  • https://www.softbank.jp/drive/
  • https://www.softbank.jp/drive/company/
  • https://www.softbank.jp/drive/service/dispatcher/
  • https://www.softbank.jp/drive/service/demonstration/
  • https://www.softbank.jp/drive/set/data/press/2025/shared/20251209_01.pdf
  • https://www.softbank.jp/drive/set/data/press/2023/shared/20230620_01.pdf
  • https://www.softbank.jp/drive/set/data/service/img/shared/pdf_catalog_03.pdf
  • https://www.softbank.jp/drive/press/2023/20231023_01/
  • https://www.softbank.jp/drive/press/2017/20170324_01/
  • https://www.softbank.jp/corp/set/data/ir/documents/security_reports/pdf/sbkk_fy2025_security_reports.pdf
  • https://www.kajima.co.jp/news/press/202406/26a1-j.htm
  • https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000304988.pdf
  • https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000325959.pdf
  • https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kotsu/application/tokutei_jidou.files/BOLDLY.pdf
  • https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001979064.pdf
  • https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/11/2025111004
  • https://www.vill.yahiko.niigata.jp/assets/images/content/content_20260911_182704.pdf
  • https://www.town.ibaraki-sakai.lg.jp/page/page002440.html
  • https://www.kamishihoro.jp/entry/00006994
  • https://www.city.gifu.lg.jp/kurashi/douro/1002587/1023154/1023168.html
  • https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2025/1027_gbam.pdf
  • https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2026/0226_gbam.pdf
  • https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2026/0724_bpab.pdf
  • https://www.city.komatsu.lg.jp/material/files/group/71/unyukyokuninka.pdf
  • https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1985/rosenbasu/4/16580.html
  • https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/important/group/20250317

最新動向

業績 単体の決算は公表されていない。親会社ソフトバンクの有価証券報告書 (2026年3月期) にも、BOLDLYの業績の記載は無い。

経営陣 2025年12月9日の株主総会で、取締役の人事を決めた。創業時から社長を務めた佐治友基氏が同日付で退任し、12月10日付で北内諒氏が代表取締役社長兼CEO (最高経営責任者) に就いた。佐治氏は、ソフトバンクでモビリティ関連の事業に携わる。12月1日付で、村上大地氏がCSO (最高安全責任者) に就いた。

事故 2025年8月29日、東京都の実証実験で走っていた自動運転バスが、八王子市の国道20号で街路樹に衝突した。乗客3人が軽傷を負った。車両は運転者が乗るレベル2で走っていた。BOLDLYは、受託者の日本工営から再委託を受けていた。都は11月10日、自動運転システムが古い目標位置を誤って読み込む設計上の不備が直接の原因だったと公表した。2026年4月12日には、新潟県弥彦村の歩道で、オーブテック製の自動運転EV「MiCa」が歩行者2人を負傷させた。BOLDLYは村の事業の元請けである。村は6月に検証委員会の設置を決め、7月16日に初回を開いた。報告書は11月に取りまとめる予定である。

運行の休止と終了 伊予市は2025年8月1日に運行を休止した。日進市は2025年度の実証運行を11月8日に終えた。伊予鉄バスは、新しい2路線に注力するため、松山観光港の路線でのレベル4の運行を2025年10月末で休止した。その2路線は、開始を2度延期した。愛媛県と伊予鉄バスは2026年7月24日、国の補助の交付決定を受け、2026年度中の開始を目指すと発表した。羽田イノベーションシティでは、レベル4で走るための特定自動運行の許可が、2026年2月4日に失効した。警視庁の公示は、理由を「特定自動運行を行わないこととしたため」としている。横芝光町は2月27日に運行を終えた。上士幌町は6月20日から、車両メンテナンスのため運休している。境町も車両メンテナンスを理由に休止し、普通車で代替運行している (町の公式サイト、2026年9月20日更新)。小松市では、縁石との接触事故の後に代替車両で運行していた自動運転バスが、9月14日に運行を再開した。市は、車両と自動運転システムに問題は無かったとし、当面は手動運転で走らせる。

事業 岐阜市は2026年1月17日、障害物を自動で避ける新車両の運行を中心部ルートで始めた。累計の乗車人数は3月15日に10万人を超えた。その後に運行を見合わせた新車両は、8月3日に中心部ルートの6便で再開した。残りの6便と岐阜公園ルートは運休が続く。熊本市では2025年3月21日に、ティアフォーの小型電気バス「Minibus 2.0」を使う実証運行が始まった。

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