EV・自動運転 🤖 自動運転専業
M

モーショナル

Motional

🗓 事実の最終確認: 関連記事の更新: 出典: 当サイト企業データベース (一次資料・自社記事の解剖に基づく)

主力製品・モデル
IONIQ 5 ロボタクシー (現代自動車の電気自動車が基)
上場
非上場
同業 4 社との比較 (企業データベースの同じ列)
企業 主力製品・モデル 評価額・時価総額 最新発表 / 確認日
小馬智行 (ポニー・エーアイ) 第7世代ロボタクシー (bZ4X、アルファT5、アイオンV… — 2026-10-01
文遠知行 (ウィーライド) ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り) — 2026-10-01
滴滴自動運転 (ディディ) Robotaxi R2 (広汽埃安と共同開発したロボタクシ… — 2026-10-01
白犀牛 (Rino.ai) RX (鑫源汽車と開発した無人配送車の量産車、2026年1… — 2026-09-28
執筆・監修: (編集長・アナリスト) 最終確認: — 公式発表・SEC/EDINET 等の一次資料と自社記事を突合 出典 20 件 更新: 記事→企業行は日次、一次情報の再確認は週次の自動運用 編集方針
韓国・現代自動車グループが過半を出資する米国の自動運転企業で、運転者を必要としないレベル4のロボタクシーを開発する。2020年3月、現代自動車グループと米自動車部品大手アプティブ (Aptiv) の合弁として発足した。2026年3月13日、米ウーバー・テクノロジーズの配車アプリを通じた運行をラスベガスで始めた。当初は保安要員が運転席に乗り、無人の運行は2026年内に始める計画である。車両は、現代自動車の電気自動車を基にした「IONIQ 5 ロボタクシー」を使う。会社は、商用化に向けた過去の試験運行で、乗車が累計13万回を超えたと説明している。2025年12月期の売上高は21億3,700万ウォン、最終損失は5,022億5,200万ウォンだった (現代自動車の開示)。
🔗 公式サイト

Postation の入口

📦 製品・商品 (4)

🧠 IONIQ 5 ロボタクシー モデル

アイオニック5 ロボタクシー (レベル4の電気自動車)

現代自動車の電気自動車 IONIQ 5 を基に、現代自動車グループと共同で開発したロボタクシー。2021年8月に公開した。米連邦自動車安全基準 (FMVSS) の認証を受け、シンガポールの同グループの工場で生産している。
生産
シンガポールの現代自動車グループの工場 (2023年〜)
認証
米連邦自動車安全基準 (FMVSS、2023年11月発表)
車台
現代自動車グループの電気自動車専用の車台 E-GMP
二重化
経路の案内、ステアリング、ブレーキ、電源
センサー
カメラ、レーダー、レーザー光で距離を測る LiDAR (ライダー) を合わせて30個超
検知できる距離
最長250メートル (2024年8月時点の会社の説明)
自動運転のレベル
レベル4

対象: 配車会社、配送サービス

出典: motional.com/news/motional-ioniq-5-robotaxi-be-manufactured-new-hyundai-motor-group-innovation-center-singapore

🛠️ ラスベガスのロボタクシー運行 サービス

ウーバーの配車アプリを通じた運行

2026年3月13日に始めた配車サービス。ウーバーで配車を頼むと、モーショナルの車両が割り当てられることがある。当初は保安要員が運転席に乗り、無人の運行は2026年内に始める計画である。
乗務
保安要員が運転席に乗る (2026年10月1日時点)
契約
ウーバーと10年間の枠組み契約 (2022年10月)
料金
通常の配車と同じ (追加料金なし)
開始
2026年3月13日
乗降場所
ラスベガス大通り沿いのホテル、市の中心部、商業地区タウンスクエアなど

対象: ウーバーの利用者

出典: motional.com/news/uber-and-motional-launch-robotaxi-service-las-vegas

🛠️ 配車会社向けの運行支援 サービス

Partner Platform (配車と監視の仕組み)

配車会社が、自社のネットワークにロボタクシーを組み込むための仕組み。配車と車両の監視、利用者向けの画面、クラウドからのソフトの更新、車両の保管と校正の支援を含む。
機能
配車と監視、利用者向けの画面、ソフトの更新、保管と校正
遠隔の支援
利用者は乗車中いつでも担当者に連絡できる

対象: 配車会社

出典: motional.com/technology

🛠️ 自動運転による食事の配送 サービス

ウーバーイーツでの試験運行

2022年5月に、米カリフォルニア州サンタモニカで始めた試験運行。利用者はアプリで車両の後部座席を開け、料理を受け取る。2023年にはロサンゼルスで対象の店を20超に広げた。会社は現在の試験地をラスベガスとピッツバーグとしている。
開始
2022年5月16日 (サンタモニカ)
対象の店
20超 (2023年、ロサンゼルス)

対象: ウーバーイーツの利用者と加盟店

出典: motional.com/news/motional-and-uber-eats-launch-autonomous-deliveries-santa-monica

🧪 技術・サービス (7)

🧪 大規模運転モデル (LDM) 技術

Large Driving Models (運転を学ばせた大きなAIモデル)

大量の走行データで学習させた少数の大きなAIモデルで、自動運転システムの中心になる。2025年7月に開発を公表した。会社は、新しい都市へ広げるときの開発費を抑えられると説明している。
公表
2025年7月29日
安全の確保
従来の安全確保の仕組みを組み合わせる
学習に使うデータ
ラスベガス、ピッツバーグ、ボストン、ロサンゼルス、シンガポールの走行データ

出典: motional.com/news/how-motional-accelerating-scale-affordability-and-safety-large-driving-models-ldms

🧪 機械学習による運転の判断 技術

ML Planner (予測と判断を1つの枠組みで学習する方式)

周囲の動きの予測と、自車の運転の判断を1つの枠組みで学習する方式。予測モデル PredictNet が走行経路の候補をつくり、別のモデルが順位を付ける。2025年2月に公表した。
公表
2025年2月20日
学習
モデル自身の誤りを数手先まで追う方法と強化学習
学習の費用
分散処理の基盤で8分の1以下に抑えた (会社の説明)
順位付けの基準
安全、乗り心地、人の運転への近さ

出典: motional.com/news/technical-speaking-transitioning-rule-based-ml-powered-motion-planning

🧰 Continuous Learning Framework 基盤

継続学習の枠組み (クラウド上の学習基盤)

走行データからまれな場面を探し、AIモデルの学習と評価に回すクラウド上の基盤。車両が走るたびにデータが増え、モデルの改良に使われる。
用途
まれな場面の抽出、学習、評価

出典: motional.com/technology

🧰 nuScenes 基盤

ニューシーンズ (公開の走行データセット)

2019年に公開した走行データセット。研究者は無償で使える。会社は、自動運転の研究で標準のデータセットになっていると説明している。2020年以降、nuImages、nuPlan などを加えた。
公開
2019年
利用条件
研究目的は無償、商用はライセンス
関連のデータセット
Panoptic nuScenes、nuImages、nuPlan、nuReality、nuReasoning

出典: motional.com/nuscenes

🧰 nuReasoning 基盤

ニューリーズニング (運転の判断の理由を付けたデータセット)

歩行者の飛び出しや夜間の工事など、まれな場面を集めたデータセット。それぞれの場面に、運転の判断とその理由を注釈として付けた。2026年6月に一部を、9月8日に全体を公開した。
注釈
24万7,000件
共同開発
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) の研究室
場面の数
2万 (1つ20秒以上、計105時間)
元のデータ
1万時間の走行記録から選んだ
先行公開分のダウンロード
5万回超 (2026年9月時点)

出典: motional.com/news/motional-open-sources-dataset-help-autonomous-vehicles-master-human-reasoning

🧪 CW-Net 技術

Concept-Wrapper Network (AIの判断の理由を示す手法)

AIが運転の判断に使った理由を、「止まっている車に近づいている」など人が分かる言葉で示す手法。米マサチューセッツ工科大学 (MIT) との共同研究で、2026年に英科学誌ネイチャーに載った。
検証
保安要員が乗った車両で、試験場とラスベガスの公道を走った
発表
2026年9月2日
性能への影響
既存の手法との差は1%未満 (会社の説明)

出典: motional.com/news/inside-brain-self-driving-car-how-motional-and-mit-are-cracking-open-black-box-ai

🧪 イメージングレーダーの処理方式 技術

Imaging Radar Architecture (レーダーの生データを機械学習で処理)

レーダーの生データを機械学習で処理する研究。レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」に近い精度の点群を得ることを目指す。会社は2024年8月、高価な LiDAR への依存を減らし、車両の費用を下げる狙いだと説明した。
公表
2024年8月13日
段階
研究開発

出典: motional.com/news/technically-speaking-motionals-imaging-radar-architecture-paves-road-major-improvements

📊 開示データ (10)

モーショナルは非上場で、単体の決算を公表していない。株主のアプティブと現代自動車が出した書類、モーショナルの発表文から、確かめられる数字を表にまとめた。数字は出所の書類のままで、単位は表ごとに示す。△はマイナス (損失や資金の流出) を表す。

最終確認:

業績の推移 (監査済み) 単位: 百万ドル

項目 2020年12月期 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期
売上高 1 1 1 1
研究開発費 152 327 425 476
販管費 47 106 136 114
償却費 15 14 12 12
営業損益 △213 △446 △572 △601
最終損益 △185 △451 △582 △602
営業キャッシュフロー △138 △316 △456 △442
  • 米国会計基準の連結決算で、監査済み。
  • アプティブが、重要な持分法適用会社の財務諸表として米証券取引委員会に出した。
  • 2020年12月期は、事業を始めた2020年3月26日からの数字。
  • 販管費は販売費及び一般管理費。
  • 償却費は無形資産の償却。
  • 売上高について、財務諸表は重要な額でないと記している。
  • 2023年12月期の監査報告書は、継続企業の前提に重要な疑義があると記した。
  • 2024年12月期からは、この形の財務諸表は公表されていない。

出典: モーショナルの連結財務諸表 (2023年12月期、監査済み。アプティブの年次報告書の訂正版に添付) 、モーショナルの連結財務諸表 (2022年12月期、監査済み。アプティブの年次報告書に添付)

財政状態 (監査済み) 単位: 百万ドル

項目 2021年12月末 2022年12月末 2023年12月末
現金及び現金同等物 159 56 61
有価証券 924 517 56
のれん 1,806 1,806 1,806
総資産 3,572 3,025 2,459
負債合計 171 183 153
持ち分合計 3,401 2,842 2,306
累積損益 △636 △1,218 △1,820
  • 米国会計基準の連結。
  • 有価証券は、流動資産と長期資産に分けて載る売却可能な債券の合計 (編集部の計算)。
  • 現金及び現金同等物には含まれない。
  • のれんは、2020年3月の合弁の発足で計上した。
  • 設立時の持ち分は4億口で、1口10ドル。
  • 2024年3月、現代自動車グループの米国の投資会社 HMG Global から、5,000万ドルのつなぎ融資を受けた。

出典: モーショナルの連結財務諸表 (2023年12月期、監査済み。アプティブの年次報告書の訂正版に添付) 、モーショナルの連結財務諸表 (2022年12月期、監査済み。アプティブの年次報告書に添付)

現代自動車の開示に載る要約 単位: 百万ウォン

項目 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2025年1〜6月期 2026年1〜6月期
売上高 1,775 2,264 2,137 1,848 1,237
最終損益 △803,742 △369,313 △502,252 △234,550 △279,363
流動資産 195,840 307,159 553,079 688,219 347,732
非流動資産 2,954,385 3,332,977 3,203,581 3,083,042 3,451,843
流動負債 132,590 72,769 60,009 62,581 66,497
非流動負債 290,284 155,461 309,514 184,287 396,144
純資産 2,727,351 3,411,906 3,387,137 3,524,393 3,336,934
  • 現代自動車が、主な共同支配企業の要約として連結財務諸表の注記に載せた数字。
  • 韓国が採用した国際会計基準による。
  • 最終損益は、継続事業からの当期損益。
  • 資産と負債は各期末 (1〜6月期は6月末) の残高。
  • 純資産は、資産の合計から負債の合計を引いた編集部の計算。
  • モーショナル自身の監査済み財務諸表 (米国会計基準、ドル建て) とは、会計基準と通貨が違う。
  • このため、2つの表の数字は一致しない。
  • 1〜6月期は監査でなくレビューの対象。

出典: 現代自動車 連結財務諸表と監査報告書 (2024年12月期) 、現代自動車 連結財務諸表と監査報告書 (2025年12月期) 、現代自動車 中間連結財務諸表とレビュー報告書 (2026年1〜6月期)

出資と資金の履歴

時期 出し手 金額 内容
2019年9月23日 現代自動車グループ、アプティブ 拠出の合計40億ドル 合弁の設立で合意。持ち分は50%ずつ
2020年3月26日 現代自動車グループ 現金16億ドルと役務など4億ドル相当 合弁が発足。役務などは、車両開発、研究開発、知的財産の利用
2020年3月26日 アプティブ 現物の拠出 自動運転の技術、知的財産、約700人の従業員
2024年3月14日 HMG Global 5,000万ドル 無担保のつなぎ融資枠。年8.2%、期限は2029年12月31日
2024年5月2日 現代自動車グループ 4億7,500万ドル 普通持ち分の11.7%分を新たに取得。アプティブは応じなかった
2024年5月16日 現代自動車グループ 約4億4,800万ドル アプティブから普通持ち分の11%を取得。代金はアプティブが受け取った
2024年5月16日 アプティブ ― 普通持ち分の約21%分を、同数の優先持ち分に交換
2025年5月30日 現代自動車グループ 約4億4,000万ドル 普通持ち分を新たに取得。アプティブは応じなかった
  • 現代自動車グループは、現代自動車、起亜、現代モービスの3社を指す。
  • 2020年の現金の受け取りは、モーショナルの財務諸表では16億800万ドル。
  • 2024年5月16日の約4億4,800万ドルは、株主どうしの売買の代金で、モーショナルには入っていない。
  • 現代自動車1社の拠出は、2024年が出資3,416億3,900万ウォンと取得3,191億ウォン、2025年が3,160億6,500万ウォン。
  • アプティブは2024年の契約で、将来の追加出資の義務を負わなくなった。

出典: アプティブと現代自動車グループの発表文 (2019年9月23日、アプティブの臨時報告書に添付) 、アプティブ 年次報告書 (2020年12月期) 、モーショナルの連結財務諸表 (2022年12月期、監査済み。アプティブの年次報告書に添付) 、モーショナルの連結財務諸表 (2023年12月期、監査済み。アプティブの年次報告書の訂正版に添付) 、アプティブ 四半期報告書 (2024年4〜6月期) 、アプティブ 年次報告書 (2025年12月期、2026年2月6日提出) 、現代自動車 連結財務諸表と監査報告書 (2025年12月期)

株主の持ち分と簿価

時点 アプティブの普通持ち分 アプティブの簿価 (百万ドル) 現代自動車の持ち分 現代自動車の簿価 (百万ウォン)
2020年3月 (発足時) 50% ― ― ―
2023年12月末 50% 普通 1,096 26.00% 700,691
2024年12月末 約15% 普通 256、優先 899 44.20% 1,377,465
2025年12月末 約13% 普通 246、優先 899 45.04% 1,468,366
2026年6月末 約13% 普通 222、優先 899 45.04% 1,458,212
  • 現代自動車の欄は、現代自動車1社の数字。
  • グループの起亜と現代モービスの持ち分は含まない。
  • 発足時は、グループ3社の合計が50%だった。
  • グループ全体の現在の比率は、今回調べた書類では確かめられなかった。
  • アプティブは普通持ち分を持分法で処理している。
  • 優先持ち分は取得時の公正価値で計上し、その後は減損か同じ発行者の観察できる取引があったときだけ見直す方式 (測定の代替法) で処理している。
  • 簿価は2024年末から8億9,900万ドルで変わっていない。
  • 現代自動車はモーショナルを共同支配企業に分類している。
  • 配当などの決定に、ほかの出資者が指名した取締役の同意が必要なためである。

出典: アプティブ 年次報告書 (2025年12月期、2026年2月6日提出) 、アプティブ 四半期報告書 (2026年4〜6月期、2026年8月4日提出) 、アプティブ 四半期報告書 (2024年4〜6月期) 、現代自動車 連結財務諸表と監査報告書 (2024年12月期) 、現代自動車 連結財務諸表と監査報告書 (2025年12月期) 、現代自動車 中間連結財務諸表とレビュー報告書 (2026年1〜6月期)

株主が計上した持分法の損益

期 アプティブ (百万ドル) 現代自動車 (百万ウォン)
2020年12月期 △83 ―
2021年12月期 △200 ―
2022年12月期 △279 ―
2023年12月期 △299 △201,394
2024年12月期 △118 △121,081
2025年12月期 △38 △196,878
2026年1〜6月期 △34 △118,720
  • アプティブの欄は、持分法を適用するすべての会社の合計 (税引き後)。
  • アプティブは、主な要因はモーショナルだと説明している。
  • 2020年12月期は、モーショナルの損失9,800万ドルを、ほかの会社の利益が一部打ち消した。
  • アプティブは、2024年12月期から額が小さいのは普通持ち分が50%から約15%、約13%へ下がったためだと説明している。
  • 現代自動車の欄は、モーショナルへの投資にかかる損益。
  • 2022年12月期までの現代自動車の数字は、今回は調べていない。

出典: アプティブ 年次報告書 (2020年12月期) 、アプティブ 年次報告書 (2021年12月期) 、アプティブ 年次報告書 (2022年12月期) 、アプティブ 年次報告書 (2023年12月期) 、アプティブ 年次報告書 (2024年12月期) 、アプティブ 年次報告書 (2025年12月期、2026年2月6日提出) 、アプティブ 四半期報告書 (2026年4〜6月期、2026年8月4日提出) 、現代自動車 連結財務諸表と監査報告書 (2024年12月期) 、現代自動車 連結財務諸表と監査報告書 (2025年12月期) 、現代自動車 中間連結財務諸表とレビュー報告書 (2026年1〜6月期)

運行と試験の都市

都市 内容 時期
ラスベガス (米国) ウーバーの配車アプリで一般の利用者を乗せる。保安要員が運転席に乗る 2026年3月13日〜
ラスベガス (米国) 無人の商用運行 (計画) 2026年内に開始の計画
ラスベガス (米国) 従業員向けの配車 (保安要員が乗車) と、無人の状態での走行 2025年末〜
ラスベガス (米国) リフトとウーバーの配車で一般向けに運行 (保安要員が乗車)。ビアとは2022年2月から中心部で無料の運行 2018年〜 (リフトとウーバーで6年余り、会社の説明)
ピッツバーグ (米国) 公道の試験。車両の開発の拠点 継続中 (2026年9月時点)
ロサンゼルス、サンタモニカ (米国) ウーバーイーツの食事の配送 (試験運行) と公道の試験 2022年5月〜。現在の試験地には含まれない
ボストン (米国) 本社。過去に公道の試験 現在の試験地には含まれない
シンガポール 開発の拠点。過去に公道の試験。車両の生産地 現在の試験地には含まれない
カリフォルニアシティー (米国) 現代自動車の試験場で、時速75マイルの自動走行 2025年1月に公表
  • 現在の試験地は、会社の報道向け資料による (ラスベガスとピッツバーグ)。
  • 無人の商用運行は、2026年10月1日時点で、会社の発表文の一覧に開始の知らせが無い。
  • リフトとウーバーを通じた過去の一般向けの運行について、会社は6年余り続けたと説明している。
  • 終了の日付は公表していない。
  • 会社は2024年5月、目先の商用展開を抑えると公表した。
  • 累計の乗車は13万回超、自動運転の走行は200万マイル超 (いずれも会社の説明)。
  • カリフォルニア州の試験許可の保有者の一覧 (2026年9月17日時点) に、モーショナルの名は無い。

出典: モーショナル発表文 ウーバーとラスベガスで運行開始 (2026年3月13日) 、モーショナル CEO の寄稿 (2026年2月2日) 、モーショナル 公式サイト (報道向け資料) 、モーショナル 公式サイト (会社概要と沿革) 、モーショナル 公式サイト (拠点) 、モーショナル 公式サイト (協業先) 、モーショナル発表文 ビアとラスベガスで運行 (2022年2月24日) 、モーショナル発表文 ウーバーイーツの配送 (2022年5月16日) 、モーショナル記事 高速走行の試験 (2025年1月8日) 、モーショナル CEO の寄稿 方針の見直し (2024年5月7日) 、カリフォルニア州車両管理局 自動運転の許可の保有者

車両の仕様 (IONIQ 5 ロボタクシー)

項目 内容
基になる車 現代自動車の電気自動車 IONIQ 5
車台 現代自動車グループの電気自動車専用の車台 E-GMP
自動運転のレベル レベル4
センサー カメラ、レーダー、LiDAR を合わせて30個超
検知できる距離 最長250メートル (2024年8月時点)
二重化した機能 経路の案内、ステアリング、ブレーキ、電源
遠隔の支援 想定外の場面で、担当者が車両につなぎ新しい経路を指示
認証 米連邦自動車安全基準 (2023年11月発表)
生産 シンガポールの現代自動車グループの工場 (2023年〜)
長距離の LiDAR 米アウスターの Alpha Prime VLS-128 (2026年までの供給契約)
画像処理の半導体 米アンバレラの CVflow (2021年3月に採用を発表)
公開 2021年8月31日
  • LiDAR (ライダー) は、レーザー光で距離を測るセンサー。
  • レベル4は、決められた条件の下で運転者を必要としない自動運転。
  • 検知できる距離は会社の技術記事による。
  • 中国のヘサイは2025年11月、モーショナルと新たに LiDAR の供給契約を結んだと発表した。
  • 対象の車両と時期は公表していない。
  • 車載コンピューターの調達先は、会社の公式サイトに記載が無い。

出典: モーショナル発表文 IONIQ 5 ロボタクシーの公開 (2021年8月31日) 、モーショナル発表文 シンガポールでの生産と米国の安全基準の認証 (2023年11月21日) 、モーショナル 公式サイト (技術) 、モーショナル技術記事 イメージングレーダー (2024年8月13日) 、アウスター 決算発表 (2023年5月11日、臨時報告書に添付) 、アンバレラ 発表文 (2021年3月2日) 、ヘサイ 決算発表 (2025年7〜9月期、2025年11月12日提出)

沿革

時期 出来事
2013年 前身のニュートノミーとオットマティカが設立。それぞれマサチューセッツ工科大学とカーネギーメロン大学から生まれた
2015年 アプティブ (当時の社名はデルファイ・オートモーティブ) がオットマティカを買収
2016年 ニュートノミーがシンガポールでロボタクシーの試験運行
2017年 アプティブがニュートノミーを買収
2018年 アプティブがラスベガスでリフトと一般向けの運行を開始
2019年9月 アプティブと現代自動車グループが合弁の設立で合意
2020年3月 合弁が発足 (3月26日)
2020年8月 社名をモーショナルと公表
2020年11月 ネバダ州が、運転席に人を乗せない走行を許可
2020年12月 リフトと、複数の都市での無人運行の展開で合意
2021年2月 ラスベガスの公道で無人の走行をしたと公表
2021年8月 IONIQ 5 ロボタクシーを公開
2022年5月 ウーバーイーツと食事の配送を開始 (サンタモニカ)
2022年10月 ウーバーと10年間の枠組み契約
2022年12月 ウーバーの配車でラスベガスの運行を開始 (保安要員が乗車)
2023年11月 シンガポールでの生産と、米連邦自動車安全基準の認証を公表
2024年5月 現代自動車グループが追加出資し、アプティブは持ち分を減らした。目先の商用展開を抑え、人員を減らすと公表
2024年9月 カール・イアグネマ氏が CEO を退き、ローラ・メジャー氏が暫定 CEO に
2025年5月 現代自動車グループが約4億4,000万ドルを追加出資
2025年6月 ローラ・メジャー氏が社長兼 CEO に正式に就任
2025年7月 大規模運転モデルの開発を公表
2026年3月 ウーバーの配車でラスベガスの一般向けの運行を開始 (保安要員が乗車)
2026年9月 データセット nuReasoning を公開
  • CEO は最高経営責任者。
  • 2018年までの出来事は、前身の会社とアプティブによるもの。
  • 公式サイトの沿革は、ウーバーとの運行の開始を2025年と記している。
  • 発表文の日付は2026年3月13日で、表は発表文に合わせた。

出典: モーショナル 公式サイト (会社概要と沿革) 、アプティブと現代自動車グループの発表文 (2019年9月23日、アプティブの臨時報告書に添付) 、アプティブ 年次報告書 (2020年12月期) 、モーショナル発表文 公道での無人走行 (2021年2月22日) 、モーショナル発表文 リフトとの合意 (2020年12月16日) 、モーショナル発表文 IONIQ 5 ロボタクシーの公開 (2021年8月31日) 、モーショナル発表文 ウーバーとの10年契約 (2022年10月6日) 、モーショナル発表文 シンガポールでの生産と米国の安全基準の認証 (2023年11月21日) 、アプティブ 年次報告書 (2025年12月期、2026年2月6日提出) 、モーショナル CEO の寄稿 方針の見直し (2024年5月7日) 、モーショナル発表文 経営陣の交代 (2024年9月18日) 、モーショナル発表文 CEO の就任 (2025年6月12日) 、モーショナル CEO の寄稿 大規模運転モデル (2025年7月29日) 、モーショナル発表文 ウーバーとラスベガスで運行開始 (2026年3月13日) 、モーショナル発表文 nuReasoning の公開 (2026年9月8日) 、モーショナル 公式サイト (発表文の一覧)

主な協業先

協業先 分野 内容
現代自動車グループ (韓国) 出資、車両 過半を出資。IONIQ 5 ロボタクシーを共同で開発し、シンガポールの工場で生産
アプティブ (米国) 出資 設立時の株主。普通持ち分は約13% (2026年6月末)。事務所の一部をモーショナルに転貸
ウーバー・テクノロジーズ (米国) 配車、配送 2022年10月に10年間の枠組み契約。2026年3月からラスベガスで運行
リフト (米国) 配車 2018年からラスベガスで運行。2020年12月に複数の都市での展開で合意
ビア (米国) 配車 2020年に提携。2022年2月からラスベガスの中心部で無料の運行
アウスター (米国) センサー 長距離の LiDAR を2026年まで独占して供給する契約 (2023年5月発表)
ヘサイ (中国) センサー LiDAR の新たな供給契約。ヘサイが2025年11月の決算発表で公表し、モーショナル側の発表は無い
アンバレラ (米国) 半導体 カメラの画像処理に使う半導体 CVflow (2021年3月発表)
テュフズード (ドイツ) 安全の評価 無人で走らせる前の審査 (2021年2月発表)。IONIQ 5 ロボタクシーの評価にも参加
マサチューセッツ工科大学 (米国) 研究 AIの判断の理由を示す手法の共同研究。2026年に英科学誌ネイチャーに掲載
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (米国) 研究 データセット nuReasoning と公開の競技会を共同でつくった
  • LiDAR (ライダー) は、レーザー光で距離を測るセンサー。
  • リフトとビアとの運行が今も続いているかは、会社の資料では確かめられなかった。
  • 公式サイトの協業先の一覧には、両社の名が載っている (2026年10月1日時点)。
  • 日本企業との協業は、会社の発表文と株主の書類では確認できなかった。

出典: モーショナル 公式サイト (協業先) 、モーショナル発表文 ウーバーとラスベガスで運行開始 (2026年3月13日) 、モーショナル発表文 リフトとの合意 (2020年12月16日) 、モーショナル発表文 ビアとラスベガスで運行 (2022年2月24日) 、アプティブ 年次報告書 (2025年12月期、2026年2月6日提出) 、アプティブ 四半期報告書 (2026年4〜6月期、2026年8月4日提出) 、アウスター 決算発表 (2023年5月11日、臨時報告書に添付) 、ヘサイ 決算発表 (2025年7〜9月期、2025年11月12日提出) 、アンバレラ 発表文 (2021年3月2日) 、モーショナル発表文 公道での無人走行 (2021年2月22日) 、モーショナル発表文 テュフズードによる評価 (2022年4月7日) 、モーショナル記事 マサチューセッツ工科大学との共同研究 (2026年9月2日) 、モーショナル発表文 nuReasoning の公開 (2026年9月8日) 、モーショナル発表文 シンガポールでの生産と米国の安全基準の認証 (2023年11月21日)

📋 詳細情報

技術・事業

技術概要
車両、自動運転システム、運行を支えるソフトの3つを手がける。車両の IONIQ 5 ロボタクシーは、カメラ、レーダー、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」を合わせて30個超載せる。自動運転システムは、2025年7月に開発を公表した「大規模運転モデル (LDM)」を中心に据える。配車会社向けには、配車と監視、クラウドからのソフトの更新、車両の保管と校正を支える仕組みを用意している。研究者向けには、走行データセット「nuScenes」などを公開している。
コア技術
設計の軸は、少数の大きなAIモデルに運転を学ばせる大規模運転モデル (LDM) である。会社は、用途ごとに小さなモデルを並べる方式について、都市を増やすたびに開発と保守の費用がかさむと説明する。1つのAIが認識から操作までを担うエンドツーエンド (E2E) 方式だけでは、まれな場面の安全を確かめにくいとも指摘している。このため、LDMに従来の安全確保の仕組みを組み合わせる。モデルの内部を点検できる余地を残し、問題の原因を特定しやすくする狙いがある。
事業セグメント
事業はロボタクシーの開発と運行の1つで、区分別の開示は無い。中心は配車サービス向けの運行で、2026年3月からラスベガスでウーバーの利用者を乗せている。食事の配送は2022年5月にウーバーイーツと始め、2023年にはロサンゼルスで対象の店を20超に広げた。データセットは、研究目的には無償で、商用にはライセンスで提供する。監査済みの2023年12月期は、売上高が100万ドル、研究開発費が4億7,600万ドルだった。
主力製品・モデル
IONIQ 5 ロボタクシー (現代自動車の電気自動車が基)
ガバナンス

経営陣・組織

CEO
ローラ・メジャー
創業者
韓国・現代自動車グループと米アプティブ (2020年3月に合弁として発足)
役員
社長兼CEO (最高経営責任者) ローラ・メジャー、CFO (最高財務責任者) コ・デグォン (前職は現代自動車アジア太平洋地域本部のCFO)、CSO (最高戦略責任者) キム・ギテ (現代自動車出身)、自動運転・AI担当上級副社長 フィル・ミシェル、人事担当上級副社長 ジャクリン・トムリンソン、商用化担当副社長 デビッド・キャロル、運行担当副社長兼安全責任者 アダム・グリフィン、ソフトウェア担当副社長 デーブ・シュワンキー、法務責任者 レン・ホー (2026年10月1日時点の公式サイト)。自動運転・AI担当のミシェル氏は入社前、米クルーズと米ゼネラル・モーターズ、米アマゾンで自動運転やAIの部門を率いた。トヨタ・リサーチ・インスティテュートでは機械学習の組織をつくり、トヨタ自動車にAI戦略を助言した。東京大学の特任助教も務めた。
親会社
韓国・現代自動車グループ (現代自動車の持ち分は45.04%、2026年6月末)
専門指標

業界別スペック

主要製品
IONIQ 5 ロボタクシー・ラスベガスのロボタクシー運行・配車会社向けの運行支援・自動運転による食事の配送
主力モデル
IONIQ 5 ロボタクシー (現代自動車の電気自動車が基)
自動運転レベル
レベル4 (運行は保安要員が乗車、2026年10月1日時点)
事業の内容
ロボタクシーの開発と運行
自動運転システム
大規模運転モデル (LDM) を中心にした自動運転システム
半導体の調達先
米アンバレラ (2021年3月に画像処理半導体の採用を発表)
開発と運行の段階
ラスベガスでウーバーの配車に対応 (2026年3月〜、保安要員が乗車)。無人運行は2026年内に始める計画
研究開発費
4億7,600万ドル (2023年12月期、監査済みの研究開発費)
資金調達の累計
設立時の拠出は計40億ドル。2024年と2025年に現代自動車グループが計約9億1,500万ドルを出資 (編集部の合算)
直近の資金調達
2025年5月に現代自動車グループが約4億4,000万ドルを出資
上場の状況
非上場
主な出資者
現代自動車グループ、アプティブ。設立時の出資者は、現代自動車、起亜、現代モービスの3社とアプティブだった。現代自動車の持ち分は45.04% (2026年6月末)。アプティブの普通持ち分は約13% (同)。アプティブは別に、簿価8億9,900万ドルの優先持ち分を持つ。

⭐ 強み・特徴

  1. ①大株主が自動車メーカー 現代自動車グループが過半を出資し、車両の開発と生産を担う。IONIQ 5 ロボタクシーは、シンガポールにある同グループの工場で2023年から生産している
  2. ②米国の安全基準の認証 IONIQ 5 ロボタクシーは、米連邦自動車安全基準 (FMVSS) の認証を受けた。会社は2023年11月、レベル4の車両では最初期の例の1つだと説明した
  3. ③配車会社との運行の経験 前身のアプティブの部門が、2018年にラスベガスでリフト (Lyft) と運行を始めた。2022年からはウーバーとも運行した。会社は、乗車が累計13万回、自動運転の走行が200万マイルを超えたと説明している。自社に過失のある事故は無いとしている
  4. ④公開データセット 2019年に走行データセット nuScenes を公開した。2026年9月には、運転の判断の理由を注釈に付けた「nuReasoning」を公開した

📝 現状分析

単体の決算は公表していないが、株主の開示から規模が分かる。現代自動車の連結財務諸表によると、2025年12月期の売上高は21億3,700万ウォン、最終損失は5,022億5,200万ウォンだった。2026年1〜6月期は売上高が12億3,700万ウォン、最終損失が2,793億6,300万ウォン。損失は前年同期の2,345億5,000万ウォンから広がった。資金は株主の出資に頼る。2023年12月期の監査済み財務諸表は、継続企業の前提に重要な疑義があると記した。手元の資金では、その後1年間の事業を賄えないためである。現代自動車グループは2024年5月に4億7,500万ドル、2025年5月に約4億4,000万ドルを出資した。アプティブは応じず、普通持ち分は約13%に下がった (2026年6月末)。

🧭 ビジョン・戦略

2024年5月、目先の商用展開を抑え、中核の自動運転技術の開発に経営資源を集める方針を示した。あわせて人員を減らした。その後はAIを中心にした開発へ切り替え、2025年7月に大規模運転モデル (LDM) の開発を公表した。商用化はラスベガスから始める。保安要員が乗る運行で利用者の声を集めたうえで、2026年内に無人の運行へ移る計画である。現代自動車グループは2026年1月、グループ内の連携を広げると説明した。相手は先進車両プラットフォーム部門と、ソフト子会社のフォーティーツードット (42dot) である。

🔮 今後の展望

会社の目標は、2026年内にラスベガスで無人の商用運行を始めることである。2026年10月1日時点で、会社の発表文の一覧に開始の知らせは無い。乗降場所と運行の地域は順次広げるとしている。ウーバーとの契約は米国の複数の都市が対象だが、次の都市は公表していない。今後の材料は3つある。1つ目は無人運行の開始の発表。2つ目は、現代自動車の四半期ごとの報告書に載る売上高と損益。3つ目は、アプティブの報告書に載る持ち分の比率と簿価である。

📊 詳細ビジネスデータ

⚙️ アルゴリズム・メカニズム

従来は、センサーの処理、認識、追跡、予測、人が定めたルールによる運転の判断を順に並べていた。会社はこの方式について、段階ごとに情報が落ち、誤差が積み重なると説明する。2025年2月に公表した方式は、予測と運転の判断を1つの枠組みで学習する。予測モデル「PredictNet」が周囲の状況を読み取り、走行経路の候補をつくる。別のモデルが、安全、乗り心地、人の運転への近さで候補に順位を付ける。学習では、モデル自身の誤りを数手先まで追って直す方法と、強化学習を使う。2025年7月には、これらを少数の大きなモデルにまとめる大規模運転モデル (LDM) の開発を公表した。

🏗️ システム基盤構成

学習の基盤は、クラウド上の「Continuous Learning Framework (継続学習の枠組み)」である。走行データからまれな場面を探し、学習と評価に回す。車両のセンサーは30個超。2024年8月時点の構成は、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」、レーダー、複数のカメラだった。長距離のLiDARは、米アウスター (Ouster) が2026年までの供給契約を結んだ (2023年5月発表)。中国のヘサイ (禾賽科技) は2025年11月、モーショナルと新たに供給契約を結んだと発表した。カメラの画像処理には、米アンバレラ (Ambarella) の半導体を採用した (2021年3月発表)。運行の拠点はラスベガスの技術センターで、指令室が全車両を常時監視する。公道の試験はラスベガスとピッツバーグで行う。

💰 売上の見込み

会社は業績予想を公表していない。公表済みの計画は、2026年内にラスベガスで無人の商用運行を始めることである。株主のアプティブは2025年12月期の年次報告書で、商用化できる自動運転車の実現までの期間が延びたと記した。時期にはなお大きな不確実性があるとしている。アプティブは2024年の契約で、将来の追加出資の義務を負わなくなった。

💸 売上の出どころ

収益の得方は3つある。1つ目は配車会社のネットワークでの運行で、相手はウーバーである。両社は2022年10月に10年間の枠組み契約を結んだ。対価の決め方は公表していない。2つ目は食事の配送で、2022年からウーバーイーツと試験的に運行した。3つ目はデータセットの商用ライセンスである。監査済みの財務諸表によると、役務の収益は提供した期間にわたって計上する。永久ライセンスの収益は、提供した時点で計上する。売上高は2020〜2023年12月期の各期とも100万ドルだった。

👤 経営者履歴

CEO — ローラ・メジャー

ローラ・メジャー氏は、2020年の発足時からCTO (最高技術責任者) を務めた。2024年9月に暫定のCEO (最高経営責任者) に就き、2025年6月12日に社長兼CEOに正式に就任した。入社前は米ドレイパー研究所に12年勤め、宇宙飛行士や兵士の判断を支える装置を設計した。その後、ドローンを手がける米アリア・インサイツで、技術担当の副社長とCTOを務めた。ジョージア工科大学とマサチューセッツ工科大学 (MIT) を卒業した。人とロボットの協働を扱った共著がある。

🇯🇵 日本企業との取引・関係

日本企業との資本関係や取引、日本での走行や事業の計画について、確認できる開示は無い (2026年10月1日時点)。会社の発表文の一覧、協業先の一覧、株主のアプティブと現代自動車の報告書を調べた。拠点は米国のボストン、ピッツバーグ、ラスベガスとシンガポールで、日本には無い。公道の試験もラスベガスとピッツバーグだけである。ウーバーとの10年間の枠組み契約 (2022年10月) の対象も米国の都市で、日本は含まれない。

🚗 モデルラインナップ

車両は IONIQ 5 ロボタクシーの1車種である。現代自動車の電気自動車 IONIQ 5 を基に、現代自動車グループと共同で開発した。2021年8月に公開し、2022年8月にラスベガスで乗客を乗せ始めた。2023年から、シンガポールにある現代自動車グループの工場で生産している。食事の配送に使う車両には、後部座席に専用の収納を設けた。

🛡️ 安全機能

IONIQ 5 ロボタクシーは、経路の案内、ステアリング、ブレーキ、電源を二重化している。想定外の場面では、遠隔の担当者が車両につなぎ、新しい経路を指示する。ラスベガスの指令室は全車両を常時監視する。無人で走らせる前に、自社で2年かけて安全を評価し、独テュフズード (TÜV SÜD) の審査を受けた (2021年2月発表)。安全の考え方は、自主的な安全報告書にまとめて公開している。会社は、自動運転の走行が200万マイルを超え、自社に過失のある事故は無いと説明している。

🤝 主要パートナーシップ

配車と配送: ウーバー・テクノロジーズ (2022年10月に10年間の枠組み契約、2026年3月からラスベガスで運行)、リフト (2018年からラスベガスで運行、2020年12月に複数都市での展開で合意)、ビア (Via、2020年に提携)。
車両: 現代自動車グループ (共同開発と生産)。
センサーと半導体: アウスター、ヘサイ、アンバレラ。
安全の評価: 独テュフズード (TÜV SÜD)。
研究: マサチューセッツ工科大学 (MIT)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA)。

🌏 輸出先・市場

一般の利用者を乗せているのは、米ネバダ州ラスベガスだけである (2026年10月1日時点)。公道の試験はラスベガスとペンシルベニア州ピッツバーグで行う。過去にはボストン、ロサンゼルス、シンガポールでも試験をした。カリフォルニア州の車両管理局は、試験許可の保有者の一覧を公表している。2026年9月17日時点の一覧に、モーショナルの名は無い。

基本情報

上場・財務

本社
米マサチューセッツ州ボストン
創業
2020
従業員
非公表 (設立時にアプティブから約700人が移籍)
上場ステータス
未上場
売上高 (最新期)
21億3,700万ウォン (2025年12月期。現代自動車の連結財務諸表に載る要約で、監査済みのドル建て決算は2023年12月期が最後)
コンプライアンス

信用・米制裁

銀行信用
健全
🇺🇸 米制裁
なし
グローバル

海外進出

資金流出
なし
出典・検証

📚 信頼性メタデータ

信頼度
🅱 専門メディア
最終確認
2026-10-01 16:50:56
検証者
claude+primary-sources

海外子会社・拠点

会社役割所在地出資比率
シンガポール拠点自動運転とデータ基盤の開発。前身のニュートノミーが2016年にロボタクシーの試験運行をしたシンガポール (シンガポール・サイエンスパーク)非公表

資金調達と資本提携の履歴

内容時期相手
合弁の設立で合意。拠出の合計は40億ドル、持ち分は50%ずつ2019年9月現代自動車グループ、アプティブ
合弁が発足 (3月26日)。現代自動車グループは現金16億ドルと、車両開発の役務など4億ドル相当を拠出。アプティブは技術、知的財産、約700人を拠出2020年3月現代自動車グループ、アプティブ
無担保のつなぎ融資枠5,000万ドル (年8.2%)。3月22日までに全額を借りた2024年3月HMG Global (現代自動車グループの米国の投資会社)
4億7,500万ドルを出資 (普通持ち分の11.7%分)。アプティブは応じず、普通持ち分は50%から約44%に2024年5月2日現代自動車グループ
アプティブが普通持ち分の11%を約4億4,800万ドルで売却。約21%分は優先持ち分に交換。アプティブの普通持ち分は約15%に2024年5月16日現代自動車グループ、アプティブ
約4億4,000万ドルを出資。アプティブは応じず、普通持ち分は約13%に2025年5月30日現代自動車グループ

出典 URL

  • https://motional.com/news/uber-and-motional-launch-robotaxi-service-las-vegas
  • https://motional.com/news/our-journey-commercialize-driverless-ride-hail-las-vegas
  • https://motional.com/news/how-motional-accelerating-scale-affordability-and-safety-large-driving-models-ldms
  • https://motional.com/news/motional-appoints-laura-major-renowned-expert-ai-and-robotics-president-and-ceo
  • https://motional.com/news/new-path-motional
  • https://motional.com/news/motional-ioniq-5-robotaxi-be-manufactured-new-hyundai-motor-group-innovation-center-singapore
  • https://motional.com/news/motional-open-sources-dataset-help-autonomous-vehicles-master-human-reasoning
  • https://motional.com/who-we-are
  • https://motional.com/technology
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1521332/000152133226000009/aptv-20251231.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1521332/000152133226000061/aptv-20260630.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1521332/000152133224000026/ex991motional2023report.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1521332/000152133223000013/ex991motional2022report.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1521332/000152133219000037/exhibit991september2019.htm
  • https://www.hyundai.com/content/dam/hyundai/ww/en/images/company/investor-relations/financial-Information/report-en/2025/2025-q4-consolidated-audit-report-en.pdf
  • https://www.hyundai.com/content/dam/hyundai/ww/en/images/company/investor-relations/financial-Information/report-en/2026/2026-q2-consolidated-audit-report-en.pdf
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1816581/000119312523142039/d480914dex991.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1861737/000110465925109629/tm2530871d1_ex99-1.htm
  • https://www.ambarella.com/news/motional-selects-ambarella-cvflow-ai-vision-processors-for-its-driverless-vehicles/
  • https://www.dmv.ca.gov/portal/vehicle-industry-services/autonomous-vehicles/autonomous-vehicle-testing-permit-holders/

最新動向

業績 現代自動車は2026年8月14日付で、中間連結財務諸表を公表した。モーショナルの2026年1〜6月期の売上高は12億3,700万ウォン、最終損失は2,793億6,300万ウォンだった。前年同期は売上高が18億4,800万ウォン、最終損失が2,345億5,000万ウォン。アプティブの持分法による投資損失は、2026年1〜6月期に3,400万ドルだった。アプティブは、主な要因はモーショナルだと説明している。

資本 2025年5月30日、現代自動車グループが約4億4,000万ドルを出資した。アプティブは応じず、普通持ち分は約15%から約13%に下がった。現代自動車の持ち分は45.04%である (2026年6月末)。2026年1〜6月期に、現代自動車による追加の出資は無かった。

事業 2025年末、ラスベガスで従業員向けの配車を始めた。保安要員が乗る形である。2026年2月の時点で、無人の状態での走行も始めていた。2026年1月には、無人の商用運行を同年内にラスベガスで始めると公表した。3月13日には、ウーバーのアプリを通じた運行を始めた。乗降場所は、ラスベガス大通り沿いのホテル、市の中心部、空港に近い商業地区など。料金は通常の配車と同じで、利用者は人が運転する車に切り替えられる。2025年11月には、中国のヘサイ (禾賽科技) がモーショナルとの供給契約を発表した。対象は、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」である。

技術 2025年12月、複数の物体の追跡を1つのモデルで行う手法を公表した。2026年6月、まれな場面を集めたデータセット nuReasoning の一部を公開した。9月8日に公開した全体は、2万の場面と24万7,000件の注釈を収める。公開の競技会も始めた。9月2日には、米マサチューセッツ工科大学 (MIT) との共同研究が英科学誌ネイチャーに載ったと発表した。AIの判断の理由を、人が分かる言葉で示す手法である。

経営陣 2025年6月12日、ローラ・メジャー氏が社長兼CEO (最高経営責任者) に正式に就いた。2024年9月から暫定のCEOを務めていた。前任のカール・イアグネマ氏は、同月に上級戦略顧問へ移った。2026年1月23日付の米証券取引委員会への届け出は、CFO (最高財務責任者) をコ・デグォン氏と記す。

📧 Newsletter · 無料

半導体×供給網の動きを、毎日メールで。

毎日 18 時、その日の重要ニュースに、直近7日の供給網の動き (企業DB更新・米制裁速報) を添えて1通に。一次情報からの独自分析を、日本投資家視点で「次に効く事実」だけお届けします。

確認メールを1通お送りします (ダブルオプトイン)。いつでも解除でき、プライバシーは厳守します。

💬 この企業へのコメント 0

0/2000
コメントを読み込み中...

関連 EV・自動運転

🤖 自動運転専業

小馬智行 (ポニー・エーアイ)

ロボタクシーとロボトラックを手がける中国の自動運転企業で、2016年に設立した。米ナスダック (PONY) と香港証券取引所 (証券コード2026) に上場する。北京、上海、広州、深圳の4都市で、運転席が無人のロボタクシーを有料で運行している。ロボタクシーは2026年6月末に1,975台で、会社は年末に3,500台超へ増やす目標を掲げる。2025年12月期の連結売上高は9,000万ドル、営業損失は2億6,090万ドルだった。トヨタ自動車は発行済み株式の9.8%を持つ株主である (2026年3月末)。bZ4X を基にしたロボタクシーは、小馬智行と広汽トヨタが共同で生産している。

🤖 自動運転専業

文遠知行 (ウィーライド)

ロボタクシー、ロボバス、無人の清掃車、運転支援システムを手がける中国の自動運転企業。2017年に景馳科技として創業し、2018年10月に文遠知行 (WeRide) へ社名を改めた。米ナスダック (WRD) と香港証券取引所 (証券コード0800) に上場する。車両の販売と、運行や技術の支援の対価で収益を得る。レベル4の車両は約3,400台で、うちロボタクシーは1,800台を超える (2026年7月末)。アブダビとドバイでは米ウーバーテクノロジーズと組み、保安要員を乗せない有料運行をしている。2025年12月期の売上高は6億8,459万元、最終損失は16億5,490万元。ルノー、日産自動車、三菱自動車の投資会社が株主で、日産自動車の幹部が取締役を務める。

🤖 自動運転専業

滴滴自動運転 (ディディ)

中国の配車アプリ大手、滴滴出行 (ディディ) の自動運転部門で、レベル4のロボタクシーを開発し運行する。2016年に開発を始め、2019年8月に独立した会社になった。持ち株会社はケイマン諸島籍のボイジャー・グループ (Voyager Group) で、滴滴が70.2%を持つ (2026年4月時点)。ソフトバンクグループ傘下のファンドなどが出資し、2024年末までの調達額は累計11億2,300万ドル。広州汽車集団傘下の広汽埃安 (アイオン) と共同開発した専用車「R2」は、2026年1月に納車が始まった。8月には広州市と北京市の指定区域で、無人の試験運行に入った。部門単体の売上高と損益は開示されていない。

🤖 自動運転専業

白犀牛 (Rino.ai)

無人の配送車を開発、製造、販売する中国の未上場企業。百度 (バイドゥ) の自動運転部門の出身者が、2019年4月に北京市で設立した。宅配の営業所と中継拠点の間の輸送を主な用途とし、宅配大手の順豊 (SFエクスプレス) や中国郵政に車両を納めている。運用中の車両は2,000台を超え、170を超える都市で走る (2025年12月の会社発表)。2026年1月には、商用車メーカーの鑫源汽車と開発した量産車「RX」を発表し、4月に合弁会社の設立を発表した。資金は2025年に3回の調達で1億ドル超を集め、2026年5月にも調達した。売上高と損益は公表していない。

🧰 ツール・特集の入口

一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)

銘柄スキャナー 日本株 563 社を有報の連結実数・空売り残高・逆日歩・信用残・自社株買い・大株主の増減で絞り込む (無料・登録不要) 型: 成長株に空売りが厚い ほか 6 種開く → 注目IPO一覧 直近の新規上場を上場日順に。どんな会社か一言・主な事業・注目テーマ・公開価格・初値と騰落率・吸収金額・売上の推移を目論見書と JPX 新規上場会社情報から確かめて 1 社 1 行で 公開価格・初値・売上の推移開く → サプライチェーン3Dマップ 日本株と、エヌビディア・インテルなど米国の半導体・AI 企業、SMIC・BYD など中国企業のつながりを 3D ネットワークで俯瞰。銘柄をクリックして供給網をたどる 日本株×世界の供給網開く → AI企業 比較ツール オープンAI・アンソロピック・グーグル等の主要 AI 企業を、開示の実数と主力モデルで横並び比較 横並び比較開く → 半導体企業 比較ツール エヌビディア・TSMC・ASML から東京エレクトロン・ディスコまで、工程・製品・日本企業との取引で横並び比較 横並び比較開く → 系統用蓄電所ランキング 上場48社 送電網に直結した系統用蓄電所のうち、稼働中の設備に一次ソースで名前が出る上場企業 48 社を蓄電容量の企業別合算で順位付け 一次ソースの台帳 (2026-09-12 時点)開く → 世界のデータセンター一覧 世界 169 か国 5,875 拠点のデータセンターを日本語で一覧化。運営事業者・所在都市・接続ネットワーク数・回線事業者数から設置先を比較 施設データベース開く → AI計算資源・大規模モデル 体系解説 トークン化・注意機構・自己回帰・MoE の仕組みから、FLOPS・トークン原価・GPU クラウドの収支・冷却まで、設計理由を投資家視点で 体系解説開く → 蓄電事業 体系解説 系統用蓄電池の基礎、設備と系統接続、3つの市場と長期オークションの収支、日本と米国・G7の市場、投資前の確認表。収支シミュレーター付き 体系解説開く → 蓄電池の補助金一覧 産業用蓄電池と系統用蓄電池の国の補助金を、補助率・上限・公募期間・要件で比較。受付中の事業と補助額の概算 補助金開く → Postation AIアカデミー IPA の DX 推進スキル標準 6 類型 17 ロールを、理論・アルゴリズム・メカニズムの 3 視点で書き下ろした教科書 教科書開く → 半導体 用語辞典 半導体の技術用語を「とは」から引く索引。1 行定義と、基礎・高級・投資者視点の 3 段深度で 1 語 1 ページ 「とは」から引く開く → イラン制裁×中国製油所×日本株 イラン産原油禁輸の復活、中国独立系製油所 5 社への OFAC 制裁、ホルムズ海峡の戦争保険料を、規制タイムラインと日本株マップで 対中規制レンズ開く → 中国の対日輸出規制リスト×影響銘柄 中国商務部が 2026 年 2 月・6 月に指定した対日輸出規制の管理リスト 40 団体・注視リスト 40 団体と、リスト入りした日本企業・影響銘柄 対中規制レンズ開く →
日本で買えるEV データベース (国産・輸入) CEV補助金・実質価格・スペックを横断比較 — 購入検討はここから 今すぐ見る →