コムシスの通信キャリア向け設備工事(光回線・基地局・ネットワーク) COMSYS carrier network construction
コムシスグループの最大の事業で、NTT東西・NTTドコモとNTT以外の通信会社 (NCC) の通信設備を工事・保守する。光回線、モバイル基地局、通信ビル内のネットワーク設備の3分野がある。2026年3月期の売上高は2,828億円、営業利益は271億円だった。コムシスHDはデータセンター間接続の需要拡大も追い風に挙げる。
詳細解説
- 対象顧客
- NTTグループと、1980年代の通信自由化後に参入した他の通信会社 (NCC) の各社 comsys-hd.co.jp
- アクセス設備
- 光・メタルの通信ケーブル、通信用電柱、地下管路などの設備構築と、電話やインターネット接続の開通工事 comsys-hd.co.jp
- モバイル設備
- 携帯電話の基地局など無線設備の設置場所の折衝・設計から施工・保守まで一貫して手がける comsys-hd.co.jp
- ネットワーク設備
- 通信ビル内の通信装置と情報処理装置をつなぐ配線と、装置に電源を送る電力設備の工事 comsys-hd.co.jp
- 事業環境
- データセンター間の相互接続の需要が増え、人口の多い地域ではモバイルの通信量の増加への対応が続き、10ギガの光回線の工事も堅調とする (2026年3月期) ssl4.eir-parts.net
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 工場での製造はない (現地での工事) | 全国 | 各地のグループ会社 (日本コムシス・つうけんなど) の工事基地・事務所を拠点に施工・保守する | ssl4.eir-parts.net |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 光回線工事
- 10ギガの光回線の工事の需要は高い水準が続き、メタル回線から光回線への移行の加速を見込む (会社の見通し) ssl4.eir-parts.net
- 通信品質改善工事
- NTTドコモ向けに基地局を増強する工事。2026年3月期に設置場所の折衝・コンサルティングの工程を前倒しで受注し、2026年4〜9月の施工量を最大にする計画 ssl4.eir-parts.net
- 次世代網
- NTTのIOWN構想 (光技術による通信基盤)、第5世代移動通信 (5G) のミリ波、6Gの工事を今後の機会に挙げる。6Gはサービス開始の2年ほど前からの施工を想定する ssl4.eir-parts.net
- 移動型基地局
- イベントの開催に合わせて移動型の基地局を用意する comsys-hd.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 事業区分 | NTT設備事業 (アクセス・ネットワーク・モバイル) とNCC設備事業 | ssl4.eir-parts.net |
| 集計区分の変更 | 2027年3月期からNTTドコモ発注のネットワーク工事を「モバイル」から「ネットワーク」に移した | ssl4.eir-parts.net |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 光ファイバーケーブル | 公表されていない 通信会社が資材を支給する場合もあり、範囲は公表されていない |
公表されていない | — | 公表されていない |
有価証券報告書と決算資料に資材の調達先の記載がない A |
| 基地局の無線装置 | 公表されていない | 公表されていない | — | 公表されていない |
同上 A |
| 通信用電柱・管路 | 公表されていない | 公表されていない | — | 公表されていない |
同上 A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1発注NTT東日本・NTT西日本・NTTドコモと他の通信会社が発注する企業: NTT東日本・NTT西日本・NTTドコモ
- 2施工日本コムシス、サンワコムシスエンジニアリング、つうけん、ホクワネックスなどのグループ会社が地域ごとに施工する企業: 日本コムシス・サンワコムシスエンジニアリング・つうけん・ホクワネックス
- 3協力会社日本コムシスは施工パートナーの人材確保を支える「次世代の担い手確保奨励制度」を年間支援総額9,000万円に拡充した (2026年9月)企業: 日本コムシス
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1折衝・設計・施工・保守モバイル設備では設置場所の折衝から設計・施工・保守までを一貫して行う設備・企業: コムシスグループ
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 工事の請負 | 公表していない。通信会社との契約ごとに決まる | 2026-11-06 | ssl4.eir-parts.net |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 通信会社との請負契約 | NTTグループと他の通信会社から直接受注する | ssl4.eir-parts.net |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 全国の通信設備の建設工事に加え保守業務を請け負う | comsys-hd.co.jp |
| 災害対応 | コムシスHDは災害時の復旧対応力をグループの強みに挙げる | ssl4.eir-parts.net |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 日本国内 | 国内の通信会社向けの工事。日本コムシスは2026年4月にインドネシアで営業を始めたが、海外の売上高は区分して開示されていない | comsys.co.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | 通信キャリア事業の売上高 | 2,828 | 億円 | NTT設備2,393億円 (アクセス1,650億円・ネットワーク273億円・モバイル469億円)、NCC設備434億円 | ssl4.eir-parts.net |
| 2026年3月期 | 通信キャリア事業の受注高 | 3,058 | 億円 | ssl4.eir-parts.net | |
| 2026年3月期 | 通信キャリア事業の営業利益 | 271 | 億円 | 営業利益率9.6% | ssl4.eir-parts.net |
| 2027年3月期 (計画) | 通信キャリア事業の売上高 | 3,000 | 億円 | 営業利益の計画は303億円 | ssl4.eir-parts.net |
| 2026年4〜6月 | 通信キャリア事業の売上高 | 619 | 億円 | 前年同期比6.4%増 | ssl4.eir-parts.net |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| NTT東日本向けの売上高 (グループ全体) | 1,000億5,600万円 (2026年3月期、売上高の15.9%) | ssl4.eir-parts.net | |
| NTT西日本向けの売上高 (グループ全体) | 662億1,100万円 (2026年3月期、売上高の10.5%) | ssl4.eir-parts.net | |
| モバイルの繰越高 | 475億円 (2026年3月末、前期末比63.5%増) | ssl4.eir-parts.net |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
通信キャリア事業は2026年3月期の売上高の44.8%を占める。営業利益率は9.6%で3事業で最も高い。伸びたのはNTTドコモ向けの通信品質改善工事で、モバイルの売上高は12.4%増えた。一方、NTT以外の通信会社向けは設備投資の減少で11.4%減った。データセンター間接続の需要拡大は、この事業の工事量を支える要因の1つとコムシスホールディングス (HD) は説明する。2027年3月期は売上高3,000億円、営業利益303億円を計画する。モバイルの売上高は、区分を変えた後の計画で555億円 (32.7%増) を見込む。2026年3月期のNTT東日本向けの売上高はグループ全体で1,000億5,600万円、NTT西日本向けは662億1,100万円だった。この事業のエンジニアが、大型データセンター工事の4割ほどを担う。
公表されていないこと
- 通信会社ごとの受注単価と契約期間
- データセンター間接続の工事の売上高
- インドネシアでの事業の規模
出所
- 通信キャリア事業 (事業案内) (2026-11-06)
- 2026年3月期 決算短信補足説明資料 (2026-05-12)
- 2027年3月期 第1四半期決算短信補足説明資料 (2026-08-07)
- 有価証券報告書 2026年3月期 (2026-06-22)
- 2026年3月期 決算説明会資料 (2026-05-14)
- 日本コムシス 次世代の担い手確保奨励制度の拡充 (2026-09-24)
- 日本コムシス インドネシアで営業を開始 (2026-04-06)
出所との照合日: 2026年11月6日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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