パナソニックのCBU(キャパシター式バックアップ装置)とスーパーキャパシター Panasonic Capacitor Backup Unit and supercapacitor
AIサーバーの電源で起きる急な負荷の変動を吸収する、キャパシターを使ったバックアップ装置 (CBU)。パナソニック エナジーが、パナソニック インダストリーのスーパーキャパシターを使ってモジュール化する。第1世代は2026年度中に量産を始める予定で、出荷の実績はまだ公表されていない。スーパーキャパシターは千歳工場で外販向けも量産する予定だ。
詳細解説
- 製品の役割
- 電池より短い時間に大きな電力を繰り返し出し入れできるスーパーキャパシターを内蔵し、AIサーバーで日常的に起きる急な電力負荷の変動を吸収する news.panasonic.com
- 開発の体制
- パナソニック インダストリーが開発・製造するスーパーキャパシターを、パナソニック エナジーがモジュール化する news.panasonic.com
- 量産の予定
- 第1世代を2026年度中 (2027年3月期中) に量産する予定。第2世代の開発にも着手した (2026年10月の会社発表) news.panasonic.com
- 直近の進み具合
- CBUの量産開始の準備は計画どおり進み、将来の需要を見据えた生産能力の増強を検討している (2026年10月30日の決算説明資料) holdings.panasonic
- スーパーキャパシターの外販
- CBU向けに加え、外販向けのスーパーキャパシターを2026年度中に千歳工場で量産する予定 holdings.panasonic
- キャパシターの新商品
- 顧客の要求の多様化に合わせ、キャパシターの新商品の第1弾を2026年度末に出す予定 (2026年6月8日) holdings.panasonic
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 千歳工場 | 北海道千歳市 | スーパーキャパシターを量産する予定 (2026年度中) | holdings.panasonic | |
| 大阪工場 (住之江・貝塚) | 大阪市住之江区・大阪府貝塚市 | パナソニック エナジーが車載用ラインをリチウムイオン電池とスーパーキャパシター向けに転用すると説明した | holdings.panasonic | |
| モジュールの組み立て | 公表されていない | BBUとCBUのモジュールは、国内の自社と協力会社の拠点で生産能力を増やす | holdings.panasonic |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 電池との違い
- スーパーキャパシターは短時間に大電流を供給でき、充放電を繰り返す用途に向く。BBU (電池バックアップ装置) の停電時のバックアップに対し、CBUは日常の負荷変動の吸収を担う news.panasonic.com
- キャパシターの種類
- パナソニックは電気二重層キャパシター (EDLC、パナソニック インダストリーの製品) とリチウムイオンキャパシター (LIC、パナソニック エナジーの製品) をデータセンターの電源向けに示す holdings.panasonic
- 車載からの応用
- パナソニック インダストリーは車載向けのスーパーキャパシターの実績を生かし、サーバー電源へ用途を広げる holdings.panasonic
- ロードマップ
- CBUは第1世代から第2世代へ進め、HVDC (高電圧直流給電) や新しい構造に合う製品を並行して開発する holdings.panasonic
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 容量・出力・寸法 | 公表されていない | news.panasonic.com |
| 量産の時期 | 第1世代は2026年度中の予定 | holdings.panasonic |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| スーパーキャパシター | 公表されていない パナソニック ホールディングスの完全子会社。2026年10月30日の決算説明資料は、CBUにリチウムイオンキャパシター (パナソニック エナジーの製品) の注記を付けており、資料により書き方が分かれる |
パナソニック インダストリー | 6752 | 日本 千歳工場 (2026年度中に量産の予定) |
パナソニック インダストリーが開発・製造するスーパーキャパシターを、パナソニック パナソニック エナジーがモジュール化すると会社のウェブサイトで説明した B |
| モジュールの設計と制御 | 公表されていない | パナソニック エナジー | 6752 | 日本 公表されていない |
パナソニック エナジーがモジュール化すると会社のウェブサイトで説明した A |
| 電源回路の部品 | 公表されていない | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
CBUの部品構成は公表されていない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1蓄電部品スーパーキャパシターをパナソニック インダストリーが作る企業: パナソニック インダストリー
- 2モジュールパナソニック エナジーがモジュールにし、データセンター向けに納める企業: パナソニック エナジー
- 3顧客大手クラウド事業者と構想段階から仕様を詰める。顧客名は公表されていない企業: 公表されていない
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1キャパシターの製造千歳工場で量産を始める予定。生産設備の内容は公表されていない設備・企業: パナソニック インダストリー 千歳工場
- 2モジュールの組み立て国内の自社と協力会社の拠点で、BBUと合わせてモジュールの生産能力を増やす設備・企業: パナソニック エナジー・協力会社
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| CBU 第1世代 | 公表していない。顧客ごとの見積もり | 2026-11-07 | news.panasonic.com |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 直接取引 | CBUはデータセンター向けに大手クラウド事業者へ納める。スーパーキャパシター自体も外販する予定 | holdings.panasonic |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 保証の年限と保守の体制は公表されていない | news.panasonic.com |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 公表されていない | CBUの仕向け地と、輸出規制の対象かどうかは公表されていない | holdings.panasonic |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年11月7日時点 | CBUの売上高 | 公表されていない | 量産前 | holdings.panasonic |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| パナソニック インダストリーのAI関連商材への投資 (2026〜2028年度累計) | 1,500億円 (基板材料・コンデンサーの設備投資と研究開発など。CBU単独の額は公表されていない) | holdings.panasonic |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
CBUは、グループの2つの事業会社が持つ電池とキャパシターの技術を組み合わせた製品だ。AIサーバーは計算の負荷に応じて電力が瞬間的に大きく振れる。パナソニック エナジーは、キャパシターがBBU (電池バックアップ装置) より短時間の大電力の出し入れに向くと説明する。量産はまだ始まっておらず、出荷の実績も売上高も出ていない。第2世代の開発には既に着手した。パナソニック インダストリーは同じ年度に、千歳工場でスーパーキャパシターの外販向けの量産も始める予定だ。パナソニック エナジーの売上高の計画では、CBUは電源専用ラック向けBBUや高出力BBUと並ぶ次世代商品に入る。計画に入る商品は、顧客から開発推進の合意や受注 (Award) を得たものだと説明する。パナソニック エナジーは、将来の需要を見据えて生産能力の増強を検討している。
公表されていないこと
- CBUの容量・出力・寸法と価格は公表されていない
- CBUに使うキャパシターの種類 (電気二重層かリチウムイオンか) は公表されていない
- 千歳工場の生産能力は公表されていない
出所
- パナソニック エナジーが描く成長戦略とAIインフラへの貢献 (会社発表) (2026-10-14)
- 2026年度 第2四半期 決算概要 (2026-10-30)
- Investor Day 2026 データセンター向け蓄電システム (2026-06-08)
- Investor Day 2026 AI関連事業 成長戦略 (パナソニック インダストリー) (2026-06-08)
出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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