ブロードバンドタワーのDell PowerScale/Isilon販売・保守 Broadband Tower sales and support of Dell PowerScale / Isilon
ブロードバンドタワーが代理店として国内で売り、保守するデル・テクノロジーズの大容量ストレージ。筐体 (ノード) を足すほど容量と性能が増えるスケールアウト型のネットワーク接続型ストレージ (NAS) で、映像制作や生成AIのデータの蓄積に使われる。2006年に前身の製品Isilonの取り扱いを始めた。2026年9月28日に約38億円の大口受注を得て、売上計上は2027年12月期の予定。
詳細解説
- 取り扱いの開始
- 2006年10月、アイシロン・システムズの「Isilon IQシリーズ」の販売代理店契約を結び、販売を始めた bbtower.co.jp
- 代理店の資格
- デル・テクノロジーズのTitaniumパートナー。2010年1月にはIsilonのパートナー制度で最上位の資格を得た bbtower.co.jp
- 実績
- 出荷はおよそ3,000ノード・350クラスター (ノードを束ねた1組) 以上、導入企業は250社以上 (会社発表) bbtower.co.jp
- 大口受注
- 2026年9月28日、「グローバルにIPコンテンツを展開する日本を代表する企業」(IPは知的財産) からPowerScaleと周辺機器、保守・運用を約38億円で受注した。売上計上は2027年12月期の予定 bbtower.co.jp
- 前年の大口案件
- 2025年12月期にも、同じく「日本を代表する企業」と表現した相手から大規模案件を得て、データ・ソリューションの売上高が86.7%増えた bbtower.co.jp
- 導入事例
- セガサミーホールディングスのグループ統合ファイルサーバー (PowerScale H700)、映像制作の白組、アニメ制作のオー・エル・エム・デジタル bbtower.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 製造 | 公表されていない | 製品はデル・テクノロジーズが造る。製造拠点は公表されていない | bbtower.co.jp | |
| 検証と保守の拠点 | 公表されていない | 国内で取り扱い製品の検証機を持ち、貸し出す。自営の保守体制で主要都市圏の保守に対応する | bbtower.co.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- スケールアウト
- 制御装置の性能やドライブ数に縛られず、ノードを足すと容量と性能が同時に増える bbtower.co.jp
- 単一のファイルシステム
- 最大68ペタバイトまでを1つのボリューム・1つのファイルシステムとして管理できる (デル・テクノロジーズの発表) bbtower.co.jp
- データの保護
- 独自の分散ファイルシステムで全ノードにデータを分けて置き、最大4台のノードが同時に壊れてもデータを守る設定ができる bbtower.co.jp
- 自動の階層化
- 使う頻度の高いデータはオールフラッシュ (記憶素子をすべてフラッシュメモリーにした) 型の高速ノードに、低いデータはアーカイブ用ノードやクラウドに自動で移す bbtower.co.jp
- 改ざんの防止
- 基本ソフト「OneFS」9.12からのSecure Snapshot機能で、管理者でも承認なしにスナップショットを消せない bbtower.co.jp
- 遠隔の統合
- 東京と札幌に3台ずつのPowerScale F200を置き、信号を光のまま送る毎秒100ギガビットの回線で1つのストレージとして動かす実証で、読み出し速度の低下は約3%だった (会社発表) bbtower.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 最大容量 (1ファイルシステム) | 68ペタバイト | bbtower.co.jp |
| 同時故障への耐性 | 最大4ノード | bbtower.co.jp |
| 型番 | 事例と実証に出る型番はH700とF200。全型番の諸元はデル・テクノロジーズの資料による | bbtower.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| ストレージ装置 | Dell PowerScale (旧Isilon) ニューヨーク証券取引所に上場 |
デル・テクノロジーズ | — | 米国 公表されていない |
有価証券報告書。代理店権を持つ主力の製品として挙げる A |
| 記憶媒体 | メモリー・SSD (記憶装置) | 公表されていない | — | 公表されていない |
中間期の決算説明会資料。製品に組み込まれたメモリーやSSDの納期が延びたと説明した A |
| ランサムウエア対策ソフト | Superna Eyeglass | スパーナ | — | カナダ 公表されていない |
有価証券報告書。PowerScaleと組み合わせて売る A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1仕入れ代理店としてデル・テクノロジーズから仕入れる企業: デル・テクノロジーズ
- 2部材の制約2026年1〜6月は、製品に組み込むメモリーやSSDの納期の長期化でデータ・ソリューションが減収したと中間期決算短信で説明した
- 3部材の価格と納期10月の第3四半期決算短信では、汎用メモリーやSSDの価格高騰と納期の長期化について供給網の動きを注視する必要があるとした
- 4在庫販売用の在庫 (商品と製品) は2025年12月末の約7,300万円から2026年9月末に約10億6,500万円に増え、買掛金も約9億3,400万円から約18億4,100万円に増えた。増えた理由は開示されていない
- 5販売・保守ブロードバンドタワーが販売し、導入後の保守と運用を請け負う企業: ブロードバンドタワー
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1検証導入前に検証機を貸し出し、デモと評価をする設備・企業: ブロードバンドタワー
- 2導入機器を納め、構築して引き渡す。大口案件は納入の時期に売上高を計上する設備・企業: ブロードバンドタワー
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| PowerScale全型番 | 公表されていない。個別に見積もる | 2026-11-07 | bbtower.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 代理店販売 | ブロードバンドタワーに問い合わせ、検証を経て購入する | bbtower.co.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 専任の自営保守体制と全国の保守網を持つ | bbtower.co.jp |
| 大口案件の保守 | 約38億円の受注には周辺機器と保守・運用のサービスを含む | bbtower.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 国内 | 日本国内での代理店販売とサポートを担う。海外で売るとの発表はない | bbtower.co.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年12月期 | データ・ソリューションの売上高 | 48億2,100万 | 円 | 前期比86.7%増。Superna・Scality RINGなどを含む | bbtower.co.jp |
| 2026年1〜6月 | データ・ソリューションの売上高 | 10億7,000万 | 円 | 前年同期は11億3,200万円 | bbtower.co.jp |
| 2026年1〜9月 | データ・ソリューションの売上高 | 17億500万 | 円 | 前年同期比54.6%減。前年の大規模案件の反動 | bbtower.co.jp |
| 2026年9月28日 | 受注金額 | 約38億 | 円 | 2027年12月期に計上の予定 | bbtower.co.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 大口受注の金額 | 約38億円 (2026年9月28日に契約) | bbtower.co.jp | |
| 販売用の在庫 (商品と製品) | 約10億6,500万円 (2026年9月末) | bbtower.co.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
2026年9月28日、ブロードバンドタワーはPowerScaleなどを約38億円で受注した。データ・ソリューションの売上高は2025年12月期に86.7%増え、2026年1〜9月は前年同期比54.6%減と、1社の大口案件の有無で20億円規模の差が出る。今回の受注の計上は2027年12月期の予定である。2025年12月期の大規模案件の相手も、同じく「日本を代表する企業」と表現されていた。2026年9月末には販売用の在庫が10億円台に、買掛金が18億円台に増えた。ブロードバンドタワーはメモリーやSSDの価格高騰と納期の長期化について、供給網の動きを注視する必要があるとした。ブロードバンドタワーは今回の受注を、保守・運用の実績と技術力が評価された結果と説明した。
公表されていないこと
- 大口受注の相手先の社名は公表されていない
- PowerScaleだけの売上高と保守料の額は公表されていない
- 仕入れの条件と粗利益率は公表されていない
出所
- Dell PowerScaleの製品ページ (2026-11-07)
- 大口受注に関するお知らせ (2026-09-29)
- 有価証券報告書 (2025年12月期) (2026-03-19)
- 2026年12月期 第3四半期決算短信 (2026-10-30)
- 2026年12月期 中間期決算短信 (2026-08-06)
- 2026年12月期 中間期の決算説明会資料 (2026-08-06)
- 東京と北海道の間のストレージ統合の実証の発表 (2026-10-27)
出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
ブロードバンドタワー のほかの製品
🧰 ツール・特集の入口
一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)