ソニーのPSSR(PS5上位機向けのAIによる超解像) PlayStation Spectral Super Resolution
ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) が上位機PlayStation 5 Proに載せた、AIによる超解像の技術。低い解像度で描いたゲームの画面を、機械学習で4Kに引き上げる。2026年2月27日に進化版を発表した。進化版のアルゴリズムとニューラルネットワークは、米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) との共同開発に由来する。
詳細解説
- 発表
- 2024年9月10日、PS5 Proの発表で、機械学習による超解像としてPSSRを示した blog.playstation.com
- 役割
- ゲームの画像を1画素ずつ解析して拡大するAIのライブラリー。2026年2月27日時点で50本を超えるゲームが使っていた blog.playstation.com
- 進化版の発表
- 2026年2月27日に発表した。同じ日に発売したカプコンの「バイオハザード レクイエム」が最初の対応作品になった blog.playstation.com
- 本体ソフトでの配信
- 2026年3月16日 (米太平洋時間) から、本体のシステムソフトウエアの更新で段階的に配信した。設定で「PSSRの画像品質を向上」を選ぶと、従来のPSSRに対応した作品でも進化版を使える blog.playstation.com
- AMDとの共同開発
- 進化版のアルゴリズムとニューラルネットワークは、AMDとの共同開発の計画「Project Amethyst」に由来する。共同開発の成果は、AMDがパソコン向けの超解像技術「FSR 4」ですでに使っている blog.playstation.com
- 有価証券報告書での扱い
- ソニーグループは2026年3月期のゲーム&ネットワークサービス (G&NS) 分野の主な研究開発の成果に進化版PSSRを挙げた disclosure2dl.edinet-fsa.go…
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 工場はない (本体のソフト) | PS5 Proの本体を造る工場は公表されていない | PSSRは本体のシステムソフトウエアとゲームの更新で配信される | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 仕組み
- 低い解像度で描いた画面を、機械学習の手法で細部を足しながら高い解像度に引き上げる。例えば「The Last of Us Part I」では2,560×1,440で描き、4Kに拡大して毎秒60コマを保つ playstation.com
- 進化版の違い
- SIEは、ニューラルネットワークとアルゴリズムの両方を新しい手法で作り直した。画質の安定性と、髪や布などの細部の描写が良くなった blog.playstation.com
- AMDとの関係
- PS5・PS5 Proの主任設計者マーク・サーニー氏は、AMDとの共同開発技術の最新版に、さらに6か月の改良を加えたものが進化版だと説明した blog.playstation.com
- 動く機器
- PS5 Proの画像処理半導体 (GPU) で動く。PS5 ProのGPUは演算ユニットがPS5より67%多く、描画は最大45%速い (会社発表) blog.playstation.com
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 対応機種 | PlayStation 5 Proだけ | playstation.com |
| 進化版の対応作品の例 | 「バイオハザード レクイエム」「SILENT HILL f」「FINAL FANTASY VII REBIRTH」「モンスターハンターワイルズ」「仁王3」「紅の砂漠」「サイバーパンク2077」など | playstation.com |
| 進化版の配信開始 | 2026年3月16日午後10時 (米太平洋時間) から段階的に | blog.playstation.com |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 動かす機器 | PlayStation 5 Pro 証券コードは親会社ソニーグループのもの |
ソニー・インタラクティブエンタテインメント | 6758 | 日本 公表されていない |
PSSRはPS5 Pro専用の機能 A |
| 共同開発の技術 | Project Amethystのアルゴリズムとニューラルネットワーク | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) と共同 | — | 米国 | SIEのブログと有価証券報告書 (AMDとの共同開発に由来) A |
| GPU | PS5 Proの画像処理半導体 | 公表されていない | — | 公表されていない |
SIEは性能の向上を公表したが、チップの供給元は公表していない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1技術の開発SIEとAMDがアルゴリズムとニューラルネットワークを共同で開発した企業: ソニー・インタラクティブエンタテインメント・AMD
- 2作品への組み込みゲーム会社が作品にPSSRを組み込む。カプコン・コナミ・レメディー・エンターテインメント・コーエーテクモが進化版を採用した企業: カプコン・コナミ・レメディー・エンターテインメント・コーエーテクモ
- 3配信本体のシステムソフトウエアの更新とゲームの更新で、全世界のPS5 Proに配信する企業: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1配信の流れ本体のシステムソフトウエアの更新で進化版を入れ、対応作品は個別の更新でも対応する。工場の製造ラインはない設備・企業: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| PSSR | 単体の価格はない。PS5 Proの機能で、更新は無償 | 2026-11-07 | playstation.com |
| PlayStation 5 Pro (日本) | 希望小売価格13万7,980円 (2026年4月2日の改定後、報道) | 2026-04-02 | famitsu.com |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| PS5 Proの購入 | PS5 Proを買い、本体のシステムソフトウエアを最新にする。設定の「PSSRの画像品質を向上」で進化版を選ぶ | playstation.com |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 更新 | 本体のシステムソフトウエアの更新で版を上げる。SIEは、今後出るPS5 Pro向けの新作の多くが進化版に対応するとした | blog.playstation.com |
| 効果の差 | 設定による改善の効果は作品によって違う | playstation.com |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 全世界 | 進化版は全世界のPS5 Proの利用者に配信した。輸出管理の対象かどうかは公表されていない | blog.playstation.com |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | ゲーム&ネットワークサービス (G&NS) 分野のハードウエア・その他の外部顧客向け売上高 | 1兆3,916億円 | 円 | PS5 Pro単独の売上高と台数は開示されていない | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
| 2025年3月期 | 同上 | 1兆5,832億円 | 円 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
PSSRは、ソニーのAIの中で消費者が直接使う技術だ。PS5 Proを持つ人は誰でも使え、追加の料金はかからない。進化版の土台はAMDとの共同開発で、その成果はAMDがパソコン向けのFSR 4ですでに使っている。SIEは、それにさらに6か月の改良を加えたと説明する。進化版は設定1つで旧来の対応作品にも効き、作品ごとの更新を待たずに済む。2026年4月の値上げで、日本の本体価格は13万円台になった。ゲーム&ネットワークサービス (G&NS) 分野のハードウエア・その他の売上高は、2026年3月期に1兆3,916億円で、前期の1兆5,832億円から減った。SIEは今後のPS5 Pro向けの新作の多くが進化版に対応するとした。
公表されていないこと
- PS5 Proの累計の販売台数と、PSSRに対応した作品の最新の本数は公表されていない
- PS5 ProのGPUの製造の委託先と本体の製造工場は公表されていない
出所
- プレイステーション公式ブログ (進化版PSSRの発表、英語) (2026-02-27)
- プレイステーション公式ブログ (進化版PSSRの配信、英語) (2026-03-16)
- プレイステーション公式ブログ (PS5 Proの発表、英語) (2024-09-10)
- PlayStation 5 Pro 製品ページ (日本) (2026-11-07)
- ファミ通: PS5、PS5 Pro、PSポータルの価格が4月2日より値上げ (2026-03-27)
- ソニーグループ 有価証券報告書 (2026年3月期) (2026-06)
出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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