ソニーのXYN空間キャプチャーソリューション(現実の空間を3次元CGにする) XYN Spatial Capture Solution
ソニーが空間コンテンツの制作向けに出すソフトの組み合わせ。ミラーレスカメラ「α」で撮った写真から、クラウドの独自アルゴリズムで現実の空間や物体を3次元CG (3DCG) の素材にする。2025年11月にベータ版を出し、2026年4月18日に日本で法人向けの提供を始めた。10月27日には物体の3DCG化と月額の料金プランを加え、個人のプロも使えるようにした。
詳細解説
- XYNの発表
- 2025年1月7日、空間コンテンツの制作を支えるソフトと機器の組み合わせXYN (ジン) を発表した sony.jp
- ベータ版
- 空間キャプチャーソリューションのベータ版を2025年11月に始めた disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- 法人向けの提供
- 2026年4月14日に発表し、日本で4月18日に提供を始めた。米国にも順次広げる sony.jp
- 3つのソフト
- 撮影を助けるスマートフォンのアプリXYN Spatial Scan Naviと、3DCGを作るクラウドのアプリXYN Spatial Scan。表示用のXYN Spatial Renderer Pluginを合わせて3つ sony.jp
- 物体の3DCG化と料金
- 2026年10月27日、物体 (オブジェクト) の3DCG素材の生成に対応し、月額の料金プランとクレジットカードでの支払いを日本と米国で始めた sony.jp
- 使われた現場
- グループの映像制作会社ソニーPCLのバーチャルプロダクションのスタジオ (清澄白河BASE) の背景づくりや、受託の音楽映像・企業映像の制作で使われている (2026年3月期の有価証券報告書) disclosure2dl.edinet-fsa.go…
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 工場はない (クラウドのサービスとアプリ) | 生成の処理はクラウドで行う。クラウドの事業者と所在地は公表されていない | 3DCG素材の生成 | sony.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 生成のアルゴリズム
- NeRF (ニューラル放射場) や3DGS (3次元ガウシアン・スプラッティング) などをもとにした独自のアルゴリズムで、透明感や光沢を含む質感を写す。視点を自由に動かした映像をリアルタイムで描ける disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- XYN Venus
- XYN Spatial Scanの3DCG生成のアルゴリズムの名前。2026年10月の更新で、生成する物体の範囲を指定でき、物体の透明感や艶まで写せるようにした sony.jp
- 撮影の案内
- αとスマートフォンをつなぎ、撮るべき位置と角度をAR (拡張現実) で示す。カメラの設定と撮影もアプリが制御する sony.jp
- 大型LEDへの表示
- ソニーは、数メートル規模のLEDウォール (大型のLED表示装置) に映しても、反射や遠景の空気感を高い解像度で写すと説明する。HDR (広い明暗差) 表示向けの生成は2026年4月時点でベータ版だった sony.jp
- 他のソフトとの連携
- エピックゲームズのUnreal Engine、ディスガイズのメディアサーバーと連携する。2026年9月からアクシメトリーの制作基盤ともつながるようになった sony.jp
主要諸元
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1撮影αとスマートフォンのアプリで写真を撮る企業: ソニー
- 2生成クラウドのXYN Spatial Scanで3DCG素材を作る企業: ソニー
- 3表示XYN Spatial Renderer PluginでUnreal Engineやメディアサーバーに流し、LEDウォールに映す企業: ソニー・エピックゲームズ・ディスガイズ
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1サービスの流れ撮影、クラウドでの生成、表示の3段で、工場の製造ラインはない。開発中の機能を試せるLabアプリを順次出す予定とした (2026年10月27日の発表)設備・企業: ソニー
💴 販売価格
🛒 購入方法
🛠️ アフターサービス・保守サービス
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 日本・米国 | 日本で始め、米国に順次広げる。10月の更新と料金プランは日本と米国で提供する。輸出管理の対象かどうかは公表されていない | sony.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
XYNは、ソニーのカメラとAIの技術を、映像制作の手間を減らすサービスにまとめたものだ。αで撮った写真からLEDウォールに映せる背景を作れれば、CGで作り込むより早く仕上がる。撮影監督の石坂拓郎氏も発表でその点を挙げた。法人向けの開始から半年で月額3,300円からのプランを出し、個人のプロも使えるようにした。月額の料金に加え、生成に使うトークンの量で費用が変わる。10月の更新では、背景だけでなく小道具から自動車までの物体の3DCG化に対応した。ソニーはα、映像のスタジオ、音楽と映画の制作をグループに持つ。ソニーPCLの清澄白河BASEの背景づくりなど、グループの制作現場で使われている。今後はゲーム・建築・製造・文化財の記録へ広げるとソニーは掲げる。
公表されていないこと
- 利用者の数と売上高は公表されていない
- 生成の処理を行うクラウドの事業者は公表されていない
- 法人向けの米国での提供の開始日は公表されていない
出所
- ソニー: XYNの空間キャプチャーソリューションを法人向けに提供開始 (2026-04-14)
- ソニー: XYN空間キャプチャーソリューション、アルゴリズムを強化しオブジェクトの3DCGアセット生成に対応 (2026-10-27)
- MONOist: ソニー、XYNの空間キャプチャーソリューションを法人向けに提供 (2026-04-15)
- ソニーグループ 有価証券報告書 (2026年3月期) (2026-06)
出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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