日立製作所のHMAX Data Center(データセンター設備の統合運用) HMAX Data Center
データセンターの電力・IT・冷却の設備をまとめて監視し、AIで障害の原因を探して運用を改善するサービス群。日立製作所が2026年9月3日に始め、第1弾の「HARC for Data Center」を北米で売り出した。日本向けは2027年1月に始める予定で、価格は個別見積もり。
詳細解説
- 提供開始
- 2026年9月3日に提供を始めた。HMAXの新しい分野と位置づける hitachi.com
- 第1弾
- データセンター統合管理サービス「HARC for Data Center」を北米向けに始めた。提供元は米国のヒタチ・デジタル・サービシズ。グローバルロジックと統合し、2027年4月1日に「Hitachi Digital」として発足する予定 (2026年10月28日発表) hitachi.com
- 日本向け
- 国内の要望を取り込んだ統合管理サービスを2027年1月から提供する予定 hitachi.com
- 開発の主体
- 成長事業をつくる「戦略SIB (社会イノベーション事業) ビジネスユニット」が主導して開発した hitachi.com
- もとになるサービス
- クラウド運用の改善支援「HARC (ヒタチ・アプリケーション・リライアビリティ・センターズ)」。世界で80社以上の改善実績がある (会社発表) hitachi.com
- 今後の品揃え
- 系統電力・自家発電・蓄電の最適化、冷却制御の効率化、障害の予兆検知、計算負荷の最適化、設備容量の管理を順に加える計画 hitachi.com
- オープンAIとの覚書
- 2025年10月2日に覚書を結んだ。データセンターが送配電網にかける負荷を減らす取り組みや、冷却設備・ストレージの設計と供給の協業を探る hitachi.com
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| なし (運用のサービス) | 北米は米国のヒタチ・デジタル・サービシズが提供 | 運用を担う拠点の所在地は公表されていない | hitachi.com |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 統合の見える化
- 電力・冷却設備、ITインフラ、エネルギー管理、安全、環境監視のシステムの運用データを集めて一つにまとめる hitachi.com
- 障害の分析
- AIの異常検知と、電力・IT・冷却をまたぐデータの横断分析で、予兆の把握から原因の特定、対策の提示、復旧までを支える hitachi.com
- セキュリティーの監視
- ITと制御システムの両方を一つの画面で監視し、日立の業界知識をもとにした異常を検知する規則を適用する hitachi.com
- 冷却の部材 (開発中)
- 2026年10月21日、GPUを冷やすコールドプレートを開発したと発表した。冷却液を発熱部へU字に流す数千本の細い流路で、冷却電力を30%減らせる見込み (会社の試算) hitachi.com
- コールドプレートの実測
- 冷却液を毎分4リットル流す条件で、熱抵抗は1ワット当たり0.011度、圧力損失は27.6キロパスカルだった hitachi.com
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| サービスの中身 (HARC for Data Center) | 電力・IT・冷却設備の統合監視、AIによる障害分析と対策、運用改善の伴走支援 | hitachi.com |
| 目標の効果 | HARCは顧客のクラウド運用費を30%程度減らしてきた。データセンターでも同じ水準をめざす (会社発表) | hitachi.com |
| 事後の改善 | 事後分析の報告書づくりと、再発防止の改善活動を支援する | hitachi.com |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 統合運用の基盤 | HARC 証券コードは親会社の日立製作所 |
ヒタチ・デジタル・サービシズ 日立製作所の子会社 |
6501 | 米国 なし (ソフトウエアと運用サービス) |
日立の発表で、HARCを中核に据えると示している A |
| 監視する電力・冷却設備 | 複数メーカーの電力・IT・冷却設備 | 顧客の設備のメーカー 特定されていない |
— | 日立の発表で、複数メーカーの設備を統合監視すると示している A | |
| GPU冷却のコールドプレート | U字トンネル流路のコールドプレート (試作) 製品化の時期は公表されていない |
日立製作所 | 6501 | 日本 公表されていない |
日立の発表で、HMAX Data Centerと連携させる冷却技術と示している A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1電力日立エナジーの送配電の製品やソリューションを組み合わせて提供する企業: 日立エナジー
- 2冷却日立グローバルライフソリューションズが冷却水を作る空冷式の装置 (チラー)「AIXROSS」の受注を2027年4月に始めると2026年10月9日に発表した企業: 日立グローバルライフソリューションズ
- 3運用HARCの運用・保守の専門家が、統合運用の基盤を使い顧客と共に設備を運用する企業: ヒタチ・デジタル・サービシズ
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1サービスの組み立て日立グループのデータセンター向けの製品・サービスとHMAX Data Centerを組み合わせて提供する。工程の詳細は公表されていない設備・企業: 日立製作所 (戦略SIBビジネスユニット)
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| HARC for Data Center (北米) | 個別見積もり | 2026-09-03 | hitachi.com |
| 日本向けの統合管理サービス | 公表していない (2027年1月提供予定) | 2026-09-03 | hitachi.com |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 直販 (北米) | ヒタチ・デジタル・サービシズが北米の顧客に売る | hitachi.com |
| 直販 (日本) | 2027年1月に提供を始める予定。窓口は公表されていない | hitachi.com |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 伴走型の運用 | 日立の運用・保守の専門家が顧客と連携し、運用の品質を上げ続ける運用の基盤と専門家の支援を組み合わせて提供する | hitachi.com |
| 契約の年限 | 公表されていない | hitachi.com |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 北米 | 第1弾は北米向けで、米国子会社が提供する | hitachi.com |
| 日本 | 国内向けは2027年1月に始める予定 | hitachi.com |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年11月時点 | HMAX Data Centerの売上・顧客数 | 公表されていない | 日立は2026年10月の決算説明でHMAXの新しい品揃えとして名前を挙げたが、数字は示していない | hitachi.com |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 日立グループの米国投資 | 日立グループは2025年10月21日時点で、AIデータセンターの拡大で需要が増えた変圧器や高電圧機器のため、米国で10億ドル超の投資を発表済みとした | hitachi.com |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
日立は2026年9月3日、北米でデータセンターの電力・IT・冷却の設備をまとめて運用するサービスを始めた。第1弾は、米国子会社ヒタチ・デジタル・サービシズのクラウド運用改善サービス「HARC」(80社以上の実績) を、設備の監視に広げたものだ。日立は電力・冷却・ITの機器をグループで持つ。日立エナジーの送配電機器、日立グローバルライフソリューションズのチラー、開発中のGPU用コールドプレートとこのサービスを組み合わせて提供するとしている。オープンAIとは2025年10月に冷却設備やストレージの供給を探る覚書を結んだが、受注として具体化したかは公表されていない。売上と顧客数も公表されていない。次の節目は、2027年1月に予定する日本向けのサービスの開始だ。
公表されていないこと
- HMAX Data Centerの顧客数と売上は公表されていない
- 日本向けサービスの名前と提供元は公表されていない
- GPU冷却用コールドプレートの製品化の時期と製造拠点は公表されていない
- オープンAIとの覚書が受注につながったかは公表されていない
出所
- HMAX Data Centerを提供開始 (2026-09-03)
- 日立、GPU冷却用コールドプレートを開発 (2026-10-21)
- 空冷式チラーユニット「AIXROSS」を2027年4月より受注開始 (2026-10-09)
- 日立とOpenAI、戦略的パートナーシップに合意 (2025-10-21)
- 2027年3月期 第2四半期 決算説明資料 (2026-10-28)
出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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