テクノホライゾンのロボットコントローラー・サーボドライバー(TIETECH) Robot Controller and Servo Driver
テクノホライゾンがTIETECHブランドで開発・製造するモーター制御の機器。ロボットコントローラー、サーボドライバー、工作機械用のCNC(コンピューター数値制御)装置を、顧客の装置に合わせて作る。1975年創業のタイテックの事業を継ぎ、サーボドライバーを年10万軸売る(会社発表)。価格は公表されていない。
詳細解説
- 事業の由来
- タイテックは1975年に創業し、同じ年に射出成形品の取り出し機の制御装置の製造・販売を始めた。 technohorizon.co.jp
- 会社の再編
- タイテックとエルモ社は2010年4月に経営統合して共同持株会社テクノホライゾンを設立し、2021年4月に両社ともテクノホライゾンに吸収合併された。 disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- 開発の歴史
- 1983年に3軸のCNC装置、1984年に6軸の多関節ロボットのコントローラー、2015年にサーボドライバー一体型のスカラロボット用コントローラーを出した。2021年に中国市場向けのサーボドライバー、2022年に多軸一体型のサーボドライバーを開発した。 technohorizon.co.jp
- 販売の規模
- サーボドライバーの年間の販売実績を10万軸とする(会社発表。時点は示されていない)。 technohorizon.co.jp
- 受注の動き
- 2027年3月期中間期(2026年4〜9月)は、産業ロボット向けモータードライバーの特注品の開発受注が増えた。 technohorizon.co.jp
- フィジカルAIとの関係
- テクノホライゾンはカメラ・画像処理・制御の技術を組み合わせ、エヌビディアのJetsonのエリートパートナーとして、ロボットが見て判断して動くフィジカルAIの製品をそろえるとしている。 technohorizon.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 本社工場・茅野工場 | 名古屋市南区・長野県茅野市 | ロボティクス事業の主要な設備は本社工場と茅野工場にある。コントローラーとドライバーをどちらで造るかは公表されていない。 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… | |
| 中国の子会社(江蘇省蘇州市) | 中国江蘇省 | 中国の子会社がFA(工場の自動化)機器を開発・製造・販売する。 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- モーター制御
- 40年以上のサーボドライバーの技術で、顧客のモーターや機構に合わせたドライバーを作る。既存の装置に収まる小型品にも応じる。 technohorizon.co.jp
- 開発の範囲
- ロボットコントローラー、シーケンサー、モーション制御、サーボ制御、スカラロボットとパラレルリンクロボットの制御、ロボットに動きを教える教示(ティーチング)用の画面を開発する。 technohorizon.co.jp
- 演算装置と回路
- 英アームの設計を使う演算装置やルネサスエレクトロニクスのSHシリーズ・RXシリーズ、FPGA(書き換えできる論理回路)などで開発できる体制を示す。 technohorizon.co.jp
- 通信
- EtherCAT・PROFINET・EtherNet/IP・Modbus・CANopenなどの産業用ネットワークに対応する。 technohorizon.co.jp
- 開発受託の実績
- テクノホライゾンは長年、サーボモーターの開発を数多く請け負ってきたとする(会社発表)。 disclosure2dl.edinet-fsa.go…
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 対応ネットワーク | EtherCAT・PROFINET・EtherNet/IP・Modbus-TCP/RTU・CANopen、無線はBluetooth Low Energy・Wi-Fi・NFC | technohorizon.co.jp |
| 高速の入出力 | DDR2・DDR3のメモリー、PCI Express、USB 3.0 | technohorizon.co.jp |
| 型番ごとの仕様 | 製品ページは型番ごとの仕様を示さず、顧客ごとの特注の開発を前面に出す | technohorizon.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 演算装置 | 英アームの設計を使う演算装置・ルネサスエレクトロニクスのSH・RXシリーズなど 対応の一覧には、ルネサスエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツ、STマイクロエレクトロニクス、NXPセミコンダクターズ、東芝などの名がある |
公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
製品ページは開発に対応する演算装置を挙げるが、どの製品に使うかを示していない A |
| FPGA | ラティスセミコンダクターのMachXO、ザイリンクス(現AMD)のSPARTAN、アルテラのCycloneなど | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
製品ページは開発に対応するFPGAを挙げるが、どの製品に使うかを示していない A |
| モーター | 顧客の指定するモーター | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
製品ページは、どんなモーターでも回せるドライバーを作るとする A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1開発から製造製品の開発から製造まで自社で一貫して手がける(会社発表)。企業: テクノホライゾン
- 2電子部品の調達電子部品の値上がりに備え、購買部門を強化するとしている。調達先は公表されていない。企業: 公表されていない
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1表面実装表面実装(SMT)のラインと各種の検査装置を持つ(会社発表)。工場の名は示していない。設備・企業: テクノホライゾン
- 2挿入実装と検査部品を穴に差し込む挿入実装(DIP)と検査のラインで、生産量の変動と短い納期に応じる。設備・企業: テクノホライゾン
- 3組み立て制御盤、コントローラーのユニット、小型の操作盤(ペンダント)などを組み立てる。設備・企業: テクノホライゾン
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| ロボットコントローラー・サーボドライバー | 公表していない。見積もり | 2026-11-08 | technohorizon.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 直販・受託開発 | 顧客の要望に合わせた開発と特注に応じ、TIETECHのサイトの問い合わせ窓口で受け付ける。 | technohorizon.co.jp |
| 主な顧客 | ロボティクス事業の主な顧客は工作機械業界とエレクトロニクス業界の企業。 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 技術支援 | TIETECHのサイトにテクニカルサポートの窓口を置き、メカとドライバーの相性の調整にも応じる。保証の年限は公表されていない。 | technohorizon.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 中国 | 中国の子会社が現地でFA機器を造って売る。2027年3月期第1四半期は現地の需要に合わせて製品開発と販売の戦略を見直した。 | technohorizon.co.jp |
| 輸出管理 | 輸出管理の規制の対象かどうかは公表されていない。 | technohorizon.co.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | ロボティクス事業の生産高(販売価格ベース) | 118億6,200万円 | 円 | 前期比4.7%減。X線検査装置・光学部品なども含む | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
| 2026年3月期 | ロボティクス事業の受注高 | 144億4,900万円 | 円 | 前期比13.0%増。受注残高は49億1,200万円 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| ロボティクス事業の研究開発費(FA関連機器など、2026年3月期) | 7億9,600万円 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
この事業はAIの製品ではない。テクノホライゾンはフィジカルAIの製品をカメラ・画像処理・制御の技術の組み合わせで作ると説明しており、この事業が制御の部分を担う。ロボットを動かすには、見る技術と判断する技術に加えてモーターを正確に回す技術が要る。製品ページは顧客ごとの特注を前面に出し、価格と型番別の仕様を示していない。2026年3月期の受注高は144億4,900万円と前期から13.0%伸びた。中国ではロボティクス事業の子会社2社の業績が振るわず、2026年3月期に構造改革を行った。2026年4〜9月はロボティクス事業の営業損益が黒字に転じた。テクノホライゾンは光学ユニットの増産、モータードライバーの受注増、採算の高い製品への移行を要因に挙げた。2027年4月にはアポロ精工を吸収合併する予定だ。
公表されていないこと
- 型番ごとの仕様と価格
- 販売実績10万軸の時点
- コントローラーとドライバーの売上高
- 製造する工場の割り振り
- 使う半導体の供給元
- 輸出管理の扱い
出所
- TIETECH ロボット制御事業の製品 (2026-11-08)
- 有価証券報告書 第16期 (2026年3月期) (2026-06-26)
- 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信 (2026-10-30)
- 2027年3月期 第1四半期決算説明資料 (2026-07-24)
出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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