アセンテックのResalio Lynx 300(USB型シンクライアント) Resalio Lynx 300
アセンテックが自社ブランド「Resalio」で開発・販売するUSB型のシンクライアント (データを持たない端末)。既存のPCに専用のUSBメモリーを挿して起動し、仮想デスクトップやウェブの業務だけに接続させる。利用料は年5,100円 (税込5,610円)、USBメモリーは5,900円 (同6,490円)。
詳細解説
- 発表
- アセンテックは2015年11月、Resalioシリーズの端末としてResalio Lynx 300と500を発表した。 disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- 現行版の発売
- 2021年5月、ゼロトラスト型 (社内外を問わず通信を信用せず毎回確かめる考え方) のシンクライアントとしてResalio Lynx 300の販売を始めた。 disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- 版の更新 (2025年)
- 2025年9月24日、遠隔で設定できるv7.0を発表した。 www2.jpx.co.jp
- 版の更新 (2026年)
- 2026年はv8.3.1 (6月30日)、v8.3.2 (7月15日)、v8.4 (9月2日) と改良版を出した。 ascentech.co.jp
- 出荷の規模
- アセンテックは、Resalio Lynxシリーズの累計出荷が10万ライセンスを超えたとする。 ascentech.co.jp
- 用途
- アセンテックは用途に、在宅勤務、事業継続、私物の端末の業務利用、外部委託先からの接続、Windows 10のサポートが切れたPCの再利用を挙げる。 ascentech.co.jp
- 組み合わせる製品
- Lynx 300に、closipの技術「LTE over IP」でネット上の基地局に接続する機能を組み合わせたResalio Connect (2022年2月発売) も売る。Lynx 300と組み合わせた料金は年9,300円 (税込1万230円)。 ascentech.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| USBメモリーの製造 | 公表されていない | USBメモリーの製造元と製造地は公表されていない。ソフトはアセンテックが開発する。 | ascentech.co.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 秘匿領域
- USBメモリーは、利用者からは見えず専用の命令がなければ書き込めない「秘匿領域」を持ち、設定情報をここに置く。アセンテックは、機器とコントローラーの特許を取ったUSBメモリーを使うとする。特許の権利者は公表されていない。 ascentech.co.jp
- CD-ROM領域での起動
- PCにはUSBメモリーの書き込めないCD-ROM領域だけが見える。アセンテックは、外部の記憶装置の持ち込みを禁じる会社でも使えるとする。 ascentech.co.jp
- 内蔵ディスクを使わない
- PCの内蔵ディスクに入ったWindowsは起動しないため、Windowsがウイルスに感染していても影響を受けない。再起動すれば元のWindows PCに戻る。 ascentech.co.jp
- 暗号
- 専用のツールと、256ビットのAES (米国の標準暗号方式) をハードウエアで処理する機能で、盗まれても中身を読み出せないとする。 ascentech.co.jp
- 接続の制限
- ファイアウオールで、仮想デスクトップの接続とブラウザーで開ける先を限る。接続先を決まったサイトに固定する機能 (キオスクモード) も持つ。 ascentech.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 基本OS | Ubuntu 22.04 | ascentech.co.jp |
| 対応する仮想デスクトップ | シトリックスのCitrix Virtual Apps and Desktops、オムニッサのHorizon、マイクロソフトのRemote Desktop | ascentech.co.jp |
| ブラウザー | 公開ソフトのChromiumを基にしたもの | ascentech.co.jp |
| 対応する仮想私設網 (VPN) | FortiGate、F5 Edge、Ivanti Secure、OpenConnect、Zscaler、OpenVPN | ascentech.co.jp |
| 通信 | 有線LAN (最大1ギガビット)、無線LAN (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac)、モバイル通信 (PCの通信部品による) | ascentech.co.jp |
| 推奨するPC | x86_64のCPU1ギガヘルツ以上、メモリー4ギガバイト以上 (Horizonやブラウザーを使うなら8ギガバイト以上)、USB接続のCD-ROMからの起動に対応 | ascentech.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| USBメモリー | 秘匿領域を持つ専用のUSBメモリー | 公表されていない | — | 公表されていない |
製品ページ (構造の説明のみで製造元の記載なし) A |
| フラッシュメモリー | MLC (1つの記憶素子に2ビットを記録する方式) 採用の時期と型番は公表されていない |
東芝 製品ページの表記 |
— | 日本 公表されていない |
製品ページ (「MLC (東芝製) を採用」) A |
| 基本OS | Ubuntu 22.04 | 英カノニカル Ubuntuの開発元 |
— | 英国 | 仕様表の基本OS A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1開発ソフトをアセンテックが開発する。開発責任者はロッシ・セリオ氏企業: アセンテック
- 2USBメモリー機器の製造元は公表されていない。フラッシュメモリーは東芝製と製品ページに記す
- 3販売システム会社を通じて企業に販売する企業: アセンテック
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1書き込み・出荷USBメモリーへの書き込みと出荷の工程は公表されていない設備・企業: 公表されていない
- 2版の更新Windowsで使う専用の更新ツールで新しい版を入れる設備・企業: アセンテック
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| Resalio Lynx 300 (年額) | 5,610円 (税抜き5,100円) | 2026-11-08 | ascentech.co.jp |
| USBメモリー (初期費用) | 6,490円 (税抜き5,900円) | 2026-11-08 | ascentech.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 年額の契約 | 初回は10ライセンスから、追加は1ライセンスから買える | ascentech.co.jp |
| 販売代理店 | システム会社を通じて企業に提供する。顧客の求めがあれば直接売る | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 技術の問い合わせ | 平日の9時30分〜12時30分と13時30分〜18時に、電話と電子メールで問い合わせに個別に答える | ascentech.co.jp |
| 版の更新 | 2026年はv8.3.1 (6月30日)、v8.3.2 (7月15日)、v8.4 (9月2日) と改良版を出した | ascentech.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 国内 | 国内向けに売る。海外での販売と輸出規制の対象かどうかは公表されていない | ascentech.co.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 発売から (時点は公表されていない) | Resalio Lynxシリーズの累計出荷 | 10万超 | ライセンス | 会社発表。機種別の内訳は公表されていない | ascentech.co.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 研究開発費 (会社全体) | 2026年1月期に5,777万円。アセンテックはLynx 300の改良を研究開発の内容に挙げる | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
Resalio Lynx 300は、端末を買い替えずに安全な接続を作る製品だ。USBメモリー1本で既存のPCを起動し直し、内蔵ディスクのWindowsを使わない。税込みで利用料は年5,610円、USBメモリーは6,490円で、端末は手持ちのPCを使う。アセンテックは、秘匿領域と書き込めない起動領域を他のUSB型の製品との違いに挙げる。AIの製品ではないが、アセンテックはAIを使った攻撃への備えとして端末を固める提案にも使っている。Resalio Connectと組み合わせれば、VPNの装置なしにオフィスのPCへ接続できる。2025年9月のv7.0で遠隔の設定に対応し、2026年も改良版を重ねた。累計10万ライセンスの出荷は会社の発表で、時点は示されていない。
公表されていないこと
- USBメモリーの製造元と製造地
- Lynx 300単独の売上高と利用者数
- 特許の権利者と番号
出所
- Resalio Lynx 300 製品ページ (2026-11-08)
- Resalio Lynx 300 仕様 (2026-11-08)
- Resalio Lynx 300 サポート (2026-11-08)
- Resalio Connect 製品ページ (2026-11-08)
- 有価証券報告書 (2026年1月期) (2026-04-27)
- 2026年1月期 決算説明会資料 (2026-03-17)
出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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