KDDIのAI脆弱性管理ソリューション(ラック・KDDI総合研究所と共同で提供) KDDI AI Vulnerability Management Solution
KDDIが2026年10月28日に始めた法人向けのセキュリティー診断のサービス。ネットワーク、ミドルウエアと基本ソフト(OS)、アプリケーションの3層を診断し、侵入の経路を可視化する。外部からの侵入経路診断は子会社のラック、ネットワーク機器の設定診断とソースコードの診断はKDDIがAIで行う。海外の拠点や取引先も対象にする。料金は公表されていない。
詳細解説
- 提供開始
- 2026年10月28日 newsroom.kddi.com
- 提供する会社
- KDDI、KDDI総合研究所、ラックの3社の共同発表。セキュリティー会社のラックは、2024年11月7日に合意した株式公開買い付けを経てKDDIの完全子会社になった(2026年3月末の議決権100%) disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- 考え方
- KDDIは、攻撃される範囲の把握から脆弱性の評価、対策の優先順位づけ、改善までを繰り返す「継続的脅威エクスポージャー管理(CTEM)」の考え方に沿うと説明する newsroom.kddi.com
- 対象
- 国内外に拠点を持つ企業グループと、その取引先。本社・海外拠点・子会社・取引先に同じ水準の管理を提供する newsroom.kddi.com
- 背景
- VPN(仮想私設網)機器やリモートデスクトップなど、ネットワークの境目の弱点を突く侵入が身代金要求型ウイルスの主な経路になっていると説明する newsroom.kddi.com
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 公表されていない | 公表されていない | 診断のサービスで、AIを動かす基盤の場所は公表されていない | newsroom.kddi.com |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 侵入経路診断(DiaForce by ラック)
- インターネットに公開したシステムとネットワークの境目を攻撃者の目で診断し、外から入れる場所を可視化する。ラックが提供する newsroom.kddi.com
- AIネットワークコンフィグ診断
- KDDIの設計・運用の知見を反映したAIが、ファイアウオールなどの設定を解析し、必要以上に許可した通信や多要素認証の未設定を自動で抜き出す。結果は専門家が評価する newsroom.kddi.com
- AIソフトウエア診断
- 最先端のAI(フロンティアAI)を使う複数のAIエージェントがソースコードを分析し、潜在的な脆弱性を見つける。KDDI総合研究所のサイバーインテリジェンス研究所の知見を組み込んだAIエージェントを制御する独自の仕組み(特許出願中)を使う newsroom.kddi.com
- 優先順位づけ
- 米国のサイバーセキュリティー・社会基盤安全保障庁(CISA)の拘束力のある運用指令(BOD)「26-04」と最新の脅威情報を使い、悪用されやすい脆弱性を先に抜き出す作業を自動化する newsroom.kddi.com
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 診断の層 | ネットワーク・インフラ、ミドルウエアと基本ソフト(OS)、アプリケーションの3層 | newsroom.kddi.com |
| 検出の性能(会社発表) | ソフトウエアの安全性に取り組む非営利団体OWASPの評価用ベンチマークで他社のAIと同等以上。他社のAIと比べ検出精度100%と最短の処理時間を同時に達成した(2026年9月時点、KDDI総合研究所調べ) | newsroom.kddi.com |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 侵入経路診断 | DiaForce by ラック KDDIの完全子会社(2026年3月末) |
ラック | — | 日本 公表されていない |
共同発表 A |
| AIの制御の枠組み | サイバーインテリジェンス研究所のAIエージェントを制御する仕組み KDDIの子会社 |
KDDI総合研究所 | — | 日本 公表されていない |
共同発表 A |
| フロンティアAIのモデル | 公表されていない | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
KDDIの発表(2026年10月28日)。モデルの名前は公表されていない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1診断外部からの侵入経路をラック、設定とソースコードをKDDIが診断する企業: ラック・KDDI
- 2研究AIとセキュリティーの技術を提供する企業: KDDI総合研究所
- 3対処設定の変更やシステムの改修、監視、有事の対応までKDDIグループが支援する企業: KDDIグループ
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1公表されていない診断のサービスで、製造の工程はない設備・企業: KDDI・ラック
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 全診断 | 公表していない(問い合わせ) | 2026-11-06 | newsroom.kddi.com |
| AIネットワークコンフィグ診断の無償トライアル | 無料(ネットワーク機器1台・1回まで、2026年10月28日〜12月28日の申し込み) | 2026-10-28 | newsroom.kddi.com |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| サービスのWebサイト・法人営業 | KDDIのサービスのWebサイトで問い合わせ、申し込む | newsroom.kddi.com |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 継続の運用 | 可視化から対処までを一度きりにせず、繰り返しの運用として行う。KDDIの国内外の営業・サポート体制で海外の拠点も支える | newsroom.kddi.com |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 海外の拠点・取引先 | 国内の顧客の海外拠点・子会社・取引先も対象にする。海外の企業への単独の販売は公表されていない | newsroom.kddi.com |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年4〜6月 | ビジネスグロースのうちAIインテグレーション・サイバーセキュリティの売上高 | 617億1,100万円 | 管理会計の数字で、このサービスだけの数字ではない | kddi.com |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| このサービスの売上目標 | 公表されていない | newsroom.kddi.com |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
AI脆弱性管理ソリューションは、KDDIが株式公開買い付けで完全子会社にしたラックの診断と、自社のAIを1つの商品に束ねた例である。KDDIは中期経営戦略で、海外の子会社や取引先を含むサプライチェーンのセキュリティー評価制度の施行を、サイバーセキュリティーの需要の機会に挙げていた。この商品は取引先や海外の拠点を対象にした点で、その戦略に沿う。KDDI総合研究所が示した検出精度100%は自社による比較で、比べた相手の名前は公表されていない。無償の試行は機器1台・1回までで、2026年12月28日の申し込みまでとした。AIインテグレーション・サイバーセキュリティの売上高は2026年4〜6月に617億円で、このサービスの売上はその内数になる。
公表されていないこと
- 料金は公表されていない
- AIソフトウエア診断に使うAIモデルの名前は公表されていない
- 比較した他社のAIソリューションの名前は公表されていない
出所
- KDDI・KDDI総合研究所・ラック「AI脆弱性管理ソリューションを提供開始」 (2026-10-28)
- KDDI 2027年3月期第1四半期決算詳細資料 (2026-08-07)
- KDDI 中期経営戦略「Power-to-Connect 2028」 (2026-05-12)
- KDDI 有価証券報告書 2026年3月期 (2026-06-25)
- ラック・KDDI「KDDIによるラックの公開買付けに合意」 (2024-11-07)
出所との照合日: 2026年11月6日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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