📦 製品の詳細 車種

三菱 eKクロス EV Mitsubishi eK X EV

三菱自動車が2022年6月16日に発売した軽乗用EV。日産自動車との合弁会社NMKVが企画・開発マネジメントを担う。日産サクラと同じ車体・電池・駆動系を三菱自動車の水島製作所 (岡山県倉敷市) で生産する。2026年6月25日に外装刷新とアクセサリーコンセント追加の一部改良を受けた。税込価格は244万6,400〜321万4,200円。令和7年度補正CEV補助金は2026年12月までの登録で57万4,000円、2027年1月以降は45万4,000円。

🏢 三菱自動車 の企業ページ 🇯🇵 価格・グレード・電費・補助金 (日本で買えるEV)

概要

発表日
2022年5月20日 (先行注文開始) mitsubishi-motors.com
発売日
2022年6月16日 (全国の系列販売会社と楽天市場店) mitsubishi-motors.com
生産工場
三菱自動車 水島製作所 (岡山県倉敷市)。2022年5月20日にオフライン式。日産サクラも同じ工場で生産 (日産・三菱自動車・NMKVの3社発表) mitsubishi-motors.com
車両区分
軽乗用車 (軽ハイトワゴン)。型式 ZAA-B5AW、2WD、乗車定員4名 mitsubishi-motors.co.jp
寸法・重量
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm、ホイールベース2,495mm。車両重量はP 1,070kg、GとG ビジネスパッケージ 1,060kg mitsubishi-motors.co.jp
プラットフォーム
軽ハイトワゴン『eKクロス』(日産デイズと共通) のプラットフォームに、薄型化した駆動用電池を床下に配置。前後重量配分56:44 mitsubishi-motors.com
開発体制
日産と三菱自動車の合弁会社NMKV (2011年6月1日設立、出資比率50:50) が企画・開発マネジメント。設立時の本社は東京都港区 (2021年6月の3社発表)。三菱自動車の軽自動車づくりのノウハウと日産の先進技術を融合した、と三菱自動車社長は説明した mitsubishi-motors.com
NMKVの位置づけ (有価証券報告書)
三菱自動車の持分法適用関連会社。議決権50.0%、資本金1,000万円、事業内容は自動車の商品企画・開発、所在地 神奈川県厚木市 (2026年3月期) disclosure2dl.edinet-fsa.go…
開発の経緯
2020年7月28日に水島製作所の軽EV生産設備へ約80億円の投資を発表 (日産も一部負担、岡山県の補助金も活用)。2021年8月27日に「2022年度初頭に発売、実質約200万円から」と予告 (別リリース)。2022年5月20日に発表・先行注文開始 mitsubishi-motors.com
姉妹車
日産サクラ (型式 ZAA-B6AW、型式はCEV補助対象車両一覧による)。企画・開発マネジメントはNMKV、生産は水島製作所で共通 mitsubishi-motors.com
改良の履歴
2023年2月1日 価格改定 (全グレード+14万8,500円)。2024年5月16日 一部改良 (車内Wi-Fi、リモートドアロック、エマージェンシーストップシグナル)。2026年6月25日 一部改良 (外装刷新、AC100V・1,500Wコンセント、Gにシートヒーター標準化、リヤシートアラート) mitsubishi-motors.com
2025年の改良・価格改定
三菱自動車のニュースリリースに eKクロス EV の改良・価格改定は無い (2025年7月24日の一部改良はガソリン車の eKクロス/eKワゴン) mitsubishi-motors.com
販売区分
国内向のみ (有価証券報告書の主要な製品一覧で、海外向とOEM受けの欄はいずれも「-」) disclosure2dl.edinet-fsa.go…
受賞
2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー、2023年次RJCカーオブザイヤー、2022〜2023日本自動車殿堂カーオブザイヤー (いずれも日産サクラと共同) mitsubishi-motors.com

価格と補助金

グレード税込価格 (円)時点出所
P3,214,2002026-06-25 (一部改良後、現行)mitsubishi-motors.com
G2,662,0002026-06-25 (一部改良後、現行)mitsubishi-motors.com
G ビジネスパッケージ2,446,4002026-06-25 (一部改良後、現行)mitsubishi-motors.com
P3,131,7002024-05-16 (一部改良時)mitsubishi-motors.com
G2,568,5002024-05-16 (一部改良時)mitsubishi-motors.com
G ビジネスパッケージ2,363,9002025-12〜2026-03 (改良前。設定時期のリリースは見つからない)cev-pc.or.jp
P3,081,1002023-02-01 (価格改定後)mitsubishi-motors.com
G2,546,5002023-02-01 (価格改定後)mitsubishi-motors.com
P2,932,6002022-06-16 (発売時)mitsubishi-motors.com
G2,398,0002022-06-16 (発売時)mitsubishi-motors.com
項目額 (円)備考出所
CEV補助金 (令和7年度補正、2026年4月1日〜12月31日の登録)574,000P・G・G ビジネスパッケージとも同額。改良後 (車台番号0200000以降) と改良前の両方が対象。保有義務は自家用4年・貸自動車業用3年。同じ一覧で日産サクラは58万円。列は見出し行「登録日:R8.4.1〜R8.12.31/登録日:R9.1.1以降/自家用車両/貸自動車業用車両」で確認cev-pc.or.jp
CEV補助金 (令和7年度補正、2027年1月1日以降の登録)454,000経済産業省が2026年10月21日に補助額の見直しを発表し、別表1が差し替えられた (次世代自動車振興センターの同日のお知らせ)。同じ一覧で日産サクラは45万8,000円cev-pc.or.jp
CEV補助金 (令和7年度補正、2025年12月16日〜2026年3月31日の登録)568,0002025年12月16日〜31日の一覧と2026年1月1日〜3月31日の一覧 (別表1の第2版) とも56万8,000円。同時期の日産サクラは57万4,000円で6,000円差があったcev-pc.or.jp
CEV補助金 (令和5年度補正、2024年5月時点)550,000mitsubishi-motors.com
CEV補助金 (令和3年度補正・令和4年度、発売時)550,000mitsubishi-motors.com
補助金適用後の実質購入額 (2026年6月改良後、三菱自動車の試算)P 264万200円 / G 208万8,000円 / G ビジネスパッケージ 187万2,400円mitsubishi-motors.com

→ グレード別の実質価格・電費・安全性能は「日本で買えるEV」の車種ページ

主要諸元

項目値出所
駆動用電池リチウムイオン電池、総電圧350V、総電力量20kWhmitsubishi-motors.co.jp
電池パック構成 (日産サクラ KE0型のマニュアル値)6モジュール (96セル)、定格電圧350.4V、パック総重量192.2kg、外形790×293×1,867mmnissan-global.com
一充電走行距離 (WLTC、国土交通省審査値)180kmmitsubishi-motors.co.jp
交流電力量消費率 (WLTC)124Wh/km (市街地100、郊外113、高速道路142)mitsubishi-motors.co.jp
モーター型式MM48 交流同期電動機、定格出力20kW、最高出力47kW (2,302〜10,455rpm)、最大トルク195N・m (0〜2,302rpm)mitsubishi-motors.co.jp
最終減速比8.153mitsubishi-motors.co.jp
普通充電AC200V・14.5Aで約8時間 (電池残量警告灯点灯から満充電、電池温度約25℃)mitsubishi-motors.com
急速充電約40分で80% (電池残量警告灯点灯から、電池温度約25℃)。充電器の出力kWは公表されていないmitsubishi-motors.co.jp
電池冷却エアコン冷媒を用いた冷却システム (冷媒はHFO-1234yf、使用量1,000g)mitsubishi-motors.com
空調・暖房ヒートポンプ式エアコンとスタートアップヒーターを全車標準装備mitsubishi-motors.co.jp
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク、後リーディングトレーリング式ドラム、回生ブレーキは電動型制御ブレーキmitsubishi-motors.co.jp
操舵・足回りラック&ピニオン (電動パワーステアリング)、前ストラット式、後トルクアーム式3リンクmitsubishi-motors.co.jp
タイヤ155/65R14 (14インチアルミまたはスチール)mitsubishi-motors.co.jp
外部給電V2H対応、2026年改良でAC100V・最大1,500Wのアクセサリーコンセントをメーカーオプション設定 (6万6,000円)mitsubishi-motors.co.jp
運転支援三菱e-Assist (衝突被害軽減ブレーキFCM、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報など) 全車標準。高速道路同一車線運転支援「マイパイロット」はPにメーカーオプションmitsubishi-motors.co.jp
製造事業者三菱自動車工業株式会社mitsubishi-motors.co.jp

🏭 部品と部品メーカー

部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは自動車メーカーか部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。

部品品名・型式メーカー銘柄国・製造拠点根拠
駆動用電池セル パウチ型 (ラミネート型) リチウムイオン電池、第4世代 (報道)
WEB CARTOP (2025年8月5日) はAESC茨城工場の取材記事で、サクラ・eKクロス EV・2代目リーフは第4世代と記した。これは記者の記述で、AESCの発言ではない。くるまのニュース (2025年2月27日) は座間工場で第4世代が主流と記した。同工場をリーフ・サクラ・eKクロス EV向けセルの生産拠点として取材している。三菱自動車・日産・AESCの「採用」発表は無い。正極材の種類はeKクロス EV向けとして明記されていない
AESC
AESCジャパン、旧エンビジョンAESC
— 日本
公表されていない (くるまのニュースは神奈川県座間市の座間工場で第4世代が主流と報じた。座間工場の能力は年3GWh、茨城工場は20GWh)
工場取材の報道 B
駆動用電池パック 20kWh・350V、6モジュール96セル、192.2kg
「所内でのバッテリーパック一貫生産対応」(2022年5月20日)。2020年7月の投資で駆動用バッテリーの組立設備・検査設備を新設。パック仕様は日産サクラのマニュアル値
三菱自動車工業
水島製作所で組立・検査
7211 日本
岡山県倉敷市 水島製作所
自動車メーカー発表 A
駆動用電池ケース バッテリーケース (プレス・溶接組立・塗装)
「駆動用バッテリーケースの内製化に伴うプレス・溶接組立・塗装設備の増設」
三菱自動車工業
内製
7211 日本
岡山県倉敷市 水島製作所
自動車メーカー発表 A
駆動用モーター MM48型 交流同期電動機 (最高出力47kW、最大トルク195N・m)
エルテック (兵庫県伊丹市) が三菱 eKクロス EV (2022年) の電動アクスルを分解した。概要に「モーター (明電舎製)、アウトランダーPHEV搭載と同型」と記す。マークラインズ (2022年11月4日) は次世代自動車センター浜松の分解展示を見た。ノート・オーラ e-4WD後輪とサクラの電動アクスルを明電舎製 (型式MM48) と報じた。日経クロステック (2022年10月26日) はサクラの駆動モーターにノートe-POWERやアウトランダーPHEVの小型モーターを使ったと報じた。これは記事の記述で、日産の発言ではない。明電舎の「採用」発表は確認できない
明電舎 6508 日本
公表されていない
分解調査の報道・レポート B
インバーター 駆動モーター用インバーター (電動アクスルに一体)
エルテックの電動アクスル分解レポート (三菱 eKクロス EV 2022年) の概要に「インバータ (日産自動車製)」と記載。レポート本体は有償で、概要ページの記載による
日産自動車
自社製
7201 日本
公表されていない
分解調査の報道・レポート B
パワー半導体 (IGBTパワーカード) 片面冷却IGBTパワーカード (マークラインズはサクラ搭載の同型アクスルを直冷型IGBTと表記)
エルテックの電動アクスル分解レポート (三菱 eKクロス EV 2022年) の概要に「搭載IGBTパワーカード (三菱電機製) 片面冷却」と記載。SiCの採用は確認できない
三菱電機 6503 日本
公表されていない
分解調査の報道・レポート B
車載充電器+DC-DCコンバーター一体ユニット 2.7G充電器 (2021年量産開始、OBC出力電圧200〜422V、DC-DC最大180A・2,875W、容積6.7L、質量9.6kg)。日産サクラの個体の分解による
エルテックが日産サクラ (2022年) の個体から外した充電器+DC-DCコンバーター一体ユニットを分解し、「三菱電機製」と記した。同じ概要ページに「三菱自動車 ekクロスEVとは外観の違いのみ」とあり、同一部品とみなせるが、eKクロス EVの個体の分解ではない
三菱電機 6503 日本
公表されていない
分解調査レポート (日産サクラの個体) B
減速機 最終減速比8.153 (電動アクスルに一体)
エルテックの電動アクスル分解レポートの概要には「減速機は無し」とあり、減速機は調査対象に入っていない。供給元は公表されていない
公表されていない — 自動車メーカー諸元表 (部品の存在のみ) A
駆動用電池の冷却系 (冷媒配管・電動コンプレッサー) エアコン冷媒 (HFO-1234yf) による駆動用電池の冷却
急速充電と高速走行を繰り返しても充電量を維持すると三菱自動車は説明。電動コンプレッサーとPTCヒーターの位置は日産サクラのマニュアルにある。供給元は公表されていない
公表されていない — 自動車メーカー発表 (方式のみ) A
ヒートポンプ式エアコン ヒートポンプ式エアコン+スタートアップヒーター (全車標準)
供給元は公表されていない
公表されていない — 自動車メーカー主要装備表 (部品の存在のみ) A
電動パワーステアリング ラック&ピニオン式
供給元は公表されていない
公表されていない — 自動車メーカー諸元表 (部品の存在のみ) A
回生協調ブレーキ 電動型制御ブレーキ (前ディスク・後ドラム)
供給元は公表されていない
公表されていない — 自動車メーカー諸元表 (部品の存在のみ) A
タイヤ 155/65R14
供給元は公表されていない。Car Watch (2022年5月20日) は発表時のPグレード (165/55R15) の写真説明にブリヂストン「エコピア EP150」と記した。現行の14インチの銘柄は公表されていない
公表されていない — 自動車メーカー諸元表 (サイズのみ) A

🔗 部品製造サプライチェーン

材料から車両の組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。

  1. 1 正極材・負極材・電解液・セパレーター
    公表されていない。AESCジャパン座間工場は正極にニッケル・マンガン・コバルトを使う三元系 (NMC) のセルを生産し、第4世代が主流とくるまのニュースが報じた。eKクロス EV向けセルの正極材は明記されていない
    企業: 公表されていない
  2. 2 電池セル
    パウチ型 (ラミネート型) NMCリチウムイオンセル、AESC第4世代
    企業: AESC (未上場。日産とNECの合弁として2007年創業)
  3. 3 駆動モーター
    MM48型 交流同期電動機 (エルテックの分解レポート概要とマークラインズの報道で明電舎製)
    企業: 明電舎 (6508)
  4. 4 インバーター・パワー半導体
    インバーターは日産自動車製、IGBTパワーカードは三菱電機製 (エルテックの分解レポート概要)
    企業: 日産自動車 (7201)、三菱電機 (6503)
  5. 5 車載充電器・DC-DCコンバーター
    一体ユニット (エルテックが日産サクラの個体を分解し三菱電機製と記載。概要に「eKクロス EVとは外観の違いのみ」とある)
    企業: 三菱電機 (6503)
  6. 6 電池パック・電池ケース
    セルを受け入れて水島製作所内でパックを一貫生産。ケースはプレス・溶接・塗装まで内製
    企業: 三菱自動車工業 水島製作所 (岡山県倉敷市)
  7. 7 車両組み立て
    水島製作所 (従業員3,151人、2026年3月末)。日産サクラと混流。生産累計は約1年で5万台 (2023年5月31日)、約2年5か月で10万台 (2024年9月27日)。水島製作所全体の生産は2025年度26万4,000台 (決算補足資料)
    企業: 三菱自動車工業 水島製作所
  8. 8 企画・開発
    商品企画・開発マネジメント。日産が先進技術、三菱自動車が軽自動車づくりのノウハウを提供
    企業: 株式会社NMKV (日産50%・三菱自動車50%、神奈川県厚木市)
  9. 9 販売
    全国の三菱自動車系列販売会社と楽天市場店。2023年7月4日からヤマダデンキの神奈川・埼玉5店舗 (最大11店舗に拡大予定) で法人向けにも販売。店舗数は公表資料で確認できず
    企業: 東日本三菱自動車販売、西日本三菱自動車販売ほか系列販売会社、ヤマダデンキ
  10. 10 充電インフラ
    急速充電器約11,500基と普通充電器約28,700基 (2026年3月時点、ゼンリン調べ)。イー・モビリティ・パワー加盟充電器を使う「三菱自動車 電動車両サポート」
    企業: 株式会社e-Mobility Power (イー・モビリティ・パワー)

📈 販売の実績

期間指標値単位備考出所
2026年9月 (単月)軽四輪車 通称名別 新車販売 (届出台数)170台前月101台 (前月比168.3%)、前年同月97台 (前年同月比175.3%)。列は見出し行「本月/前月/前月比/前年同月/前年同月比/本年累計/前年累計/前年累計比」で確認。同月の日産サクラは1,371台zenkeijikyo.or.jp
2026年1〜9月新車販売 (届出台数) 累計1,166台前年同期1,219台 (95.7%)。日産サクラは8,279台zenkeijikyo.or.jp
2026年度上期 (2026年4〜9月)新車販売 (届出台数)763台前年同期572台 (133.4%)。6月の改良後に持ち直した。日産サクラは5,898台 (96.0%)zenkeijikyo.or.jp
2025年1〜12月新車販売 (届出台数)1,442台前年2,504台 (57.6%)。12月単月は58台。日産サクラは14,093台zenkeijikyo.or.jp
2025年度 (2025年4月〜2026年3月)新車販売 (届出台数)1,198台前年度2,271台 (52.8%)。日産サクラは10,417台 (50.0%)。全軽自協は「eKにeKクロス EVは合算していません」と注記zenkeijikyo.or.jp
2024年1〜12月新車販売 (届出台数)2,504台前年7,021台 (35.7%)。日産サクラは22,926台zenkeijikyo.or.jp
2023年1〜12月新車販売 (届出台数)7,021台前年4,175台 (168.2%)。発売後の最多。日産サクラは37,140台zenkeijikyo.or.jp
2022年6〜12月新車販売 (届出台数)4,175台発売初年。日産サクラは21,887台zenkeijikyo.or.jp
2024年度 (2024年4月〜2025年3月)新車販売 (届出台数)2,271台前年度4,419台 (51.4%)。日産サクラは20,832台 (61.1%)zenkeijikyo.or.jp
2023年度 (2023年4月〜2024年3月)新車販売 (届出台数)4,419台前年度7,657台 (57.7%)。日産サクラは34,081台 (103.0%)zenkeijikyo.or.jp
2022年度 (2022年4月〜2023年3月)新車販売 (届出台数)7,657台発売初年度 (2022年6月発売)。日産サクラは33,097台zenkeijikyo.or.jp
2022年5月20日〜6月12日先行受注台数3,400台 (約)月販目標850台の4倍。Pが57%、Gが43%mitsubishi-motors.com
2022年5月〜2023年5月31日生産累計 (日産サクラと合算)50,000台生産開始から約1年mitsubishi-motors.com
2022年5月〜2024年9月27日生産累計 (日産サクラと合算)100,000台生産開始から約2年5か月。車種別の内訳は非公表mitsubishi-motors.com
2025年度 (2025年4月〜2026年3月)三菱自動車 国内小売台数 eKクロス・eKクロス EV・eKワゴンの合算 (会社管理区分)12,000台 (千台単位の開示)決算プレゼンテーション資料の国内モデル別小売。2024年度13千台→2025年度12千台。eKクロス EVはガソリン車のeKクロス・eKワゴンと合算mitsubishi-motors.com
2025年度三菱自動車 国内販売 (卸売、連結)265,000台売上高6,594億円。国内生産は48万9,000台。軽自動車の国内小売は7万4,000台 (補足資料)disclosure2dl.edinet-fsa.go…
2026年8月 (単月)三菱自動車 国内販売 (輸入車含む)8,147台うち軽自動車4,491台 (前年比106.5%)。2026年1〜8月累計は86,002台、うち軽48,699台。車種別は非公表mitsubishi-motors.com

月間の新車販売台数 (直近5か月)

年月台数前年同月比出所
2026-09 170 175.3% 全軽自協 軽四輪車通称名別新…
2026-08 101 98.1% 全軽自協 軽四輪車通称名別新…
2026-07 139 136.3% 全軽自協 軽四輪車通称名別新…
2026-06 297 280.2% 全軽自協 軽四輪車通称名別新…
2026-05 20 55.6% 全軽自協 軽四輪車通称名別新…

💴 金額

項目値備考出所
車両本体価格 (現行、2026年6月25日〜)244万6,400〜321万4,200円 (税込)mitsubishi-motors.com
2026年改良時の値上げ幅P +8万2,500円、G +9万3,500円、G ビジネスパッケージ +8万2,500円 (CEV一覧の税抜価格×1.1の差、編集部の計算)cev-pc.or.jp
2023年2月の価格改定全グレード +14万8,500円 (電池材料などの原材料価格と輸送費の上昇が理由、と会社は説明)mitsubishi-motors.com
発売時価格239万8,000〜293万2,600円 (税込)。補助金55万円で実質184万8,000円からmitsubishi-motors.com
CEV補助金 (令和7年度補正、2026年4月1日〜12月31日の登録)57万4,000円。2027年1月1日以降の登録は45万4,000円 (2026年10月21日の見直し後)cev-pc.or.jp
補助金後の実質価格 (会社試算)187万2,400〜264万200円 (税込)mitsubishi-motors.com
駆動用電池の保証容量保証: 初度登録後8年・16万km以内に容量が66%を下回れば無償修理・交換。特別保証: 8年・16万km以内の製造上の不具合。10年10万kmの特別保証延長は駆動用電池を対象外mitsubishi-motors.co.jp
主なメーカーオプション価格アクセサリーコンセント (AC100V・1,500W) 6万6,000円、充電ケーブル (G ビジネスパッケージ) 6万6,000円。先進安全快適パッケージ (P、マイパイロット含む) 11万円、コネクトナビパッケージ (G) 32万1,200円mitsubishi-motors.co.jp
水島製作所の軽EV生産設備投資約80億円 (2020年8月開始。電池組立・検査設備、電池ケース内製化、EVプラットフォームのライン増設。日産が一部負担、岡山県の補助金も活用)mitsubishi-motors.com
軽自動車生産設備への投資 (2025年度、三菱自動車単体)建設仮勘定の増加55億9,200万円、同減少 (本勘定へ振替) 76億9,400万円、工具器具備品の増加16億2,000万円disclosure2dl.edinet-fsa.go…
水島製作所の帳簿価額429億9,600万円 (2026年3月31日、土地面積914千平方メートル)disclosure2dl.edinet-fsa.go…
NMKVの資本金1,000万円 (三菱自動車の議決権50.0%)disclosure2dl.edinet-fsa.go…
電池セルのコスト (AESCの説明)三元系 (NMC) セルで1kWh当たり100ドル手前まで下がった。材料高で100ドルを切るのは難しい、とAESCジャパンが説明したとくるまのニュースが報じたkuruma-news.jp

解析 — 部品と供給網の特徴

eKクロス EVの供給網は「セルは外、パックと車体は内」という形である。電池セルはAESC (神奈川県座間市・茨城県) のパウチ型第4世代と報じられた。そのセルを三菱自動車が水島製作所で電池パックに組み、電池ケースのプレス・溶接・塗装まで内製する (2020年7月28日の三菱自動車発表)。エルテックの分解レポート概要では、モーターは明電舎製、インバーターは日産自動車製、IGBTパワーカードは三菱電機製である。車載充電器とDC-DCコンバーターの一体ユニットは、日産サクラの個体の分解で三菱電機製と記された。裏付けのある供給元はすべて日本企業で、セルを含めて国内の工場で作られている。

開発と生産の分担は日産サクラと共通で、企画・開発マネジメントはNMKVが担う。駆動モーター (MM48型) はノートe-POWERやアウトランダーPHEVの小型モーターを使った、と日経クロステックが2022年10月に報じた。エルテックも概要に、日産サクラとは「外観の違いのみ」と記す。価格の内訳は非公表だが、2023年2月の値上げの理由を三菱自動車は電池材料をはじめとする原材料と輸送費の上昇と説明した。AESCジャパンは三元系セルのコストを1kWh当たり100ドル手前と説明している (くるまのニュースの報道)。この単価で20kWh分のセルは約2,000ドル、1ドル150円なら約30万円にあたる (編集部の計算)。

販売は姉妹車の日産サクラに大きく引き離されている。全軽自協の届出台数は2023年の7,021台をピークに、2024年2,504台、2025年1,442台と減った。2025年度は1,198台で、日産サクラ (10,417台) の約9分の1だった。両車は同じ工場で同じ電池と駆動系を使うため、台数の差は車両の中身では説明できない。差を生む候補は、販売網の規模と補助金の額である。CEV補助金は2025年12月〜2026年3月の登録でサクラ57万4,000円に対し56万8,000円と6,000円低かった。2026年4月以降もサクラ58万円に対し57万4,000円で、6,000円の差が残る。2026年10月21日の見直しで、2027年1月以降の登録はeKクロス EVが45万4,000円、サクラが45万8,000円に下がる。

2026年6月の一部改良は外装刷新とAC100V・1,500Wコンセントの追加が中心である。電池容量20kWh・航続180kmは2022年の発売時から変わっていない。改良と同時に値上げ (P +8万2,500円) したが、補助金後の実質価格は187万2,400円からである。2026年度上期の届出台数は763台と前年同期の133.4%に回復した。ただし2026年1〜9月累計は1,166台で前年を下回り、月100〜200台の規模である。

三菱自動車は2026年8月に豪州・NZ向けEV「ASX VR-e」を台湾の鴻華先進科技からOEM調達すると発表した。有価証券報告書でもEVは協業モデルを活用し、自社開発はHEV・PHEVに注力すると整理している。自社生産のEVはeKクロス EVとミニキャブEVの2車種にとどまる。水島製作所の電池パック・EVプラットフォーム設備 (約80億円) はこの2車種と日産サクラで償却する構図になる。

公表されていないこと

  • 電池セルの正極材・負極材・電解液・セパレーターの供給元 (AESCも三菱自動車も公表していない)
  • AESCのどの工場 (座間・茨城) でeKクロス EV向けセルを生産しているか (報道は座間で第4世代が主流と記すのみ)
  • 明電舎・日産・三菱電機・AESCによる「採用」の一次発表 (いずれも分解調査レポートの概要と工場取材の報道のみ)
  • 減速機、電動コンプレッサー、PTCヒーター、ヒートポンプ、電動パワーステアリング、回生協調ブレーキの供給元
  • BMS、ワイヤーハーネス、ADASセンサー (カメラ・レーダー)、現行の14インチタイヤの供給元
  • SiC半導体の採用有無 (分解レポートはIGBTと記載)
  • 急速充電の受け入れ出力 (kW)
  • 日産サクラとeKクロス EVそれぞれの生産台数内訳 (合算10万台のみ公表)
  • eKクロス EV単独の売上高・原価・部品単価 (三菱自動車はeKクロス・eKクロス EV・eKワゴンを合算して千台単位で開示)
  • G ビジネスパッケージの設定時期と設定時の価格 (リリースが見つからず、CEV一覧の税抜価格から税込価格を算出)
  • 残価設定クレジット・リース料・残価率 (2024年1月19日の充電器・V2H同梱リースプランの金額は未確認)
  • 三菱自動車系列販売会社の店舗数
  • 2025年中のeKクロス EV固有の改良・価格改定 (三菱自動車のリリースには無い)
  • 部品単価・原価 (公表されていない)
  • 輸出の有無 (有価証券報告書の製品一覧では国内向のみで、輸出台数の開示は無い)

出所

  1. 三菱自動車 ニュースリリース 新型軽EV『eKクロス EV』を本年夏に発売 (2022-05-20)
  2. 日産・三菱自動車・NMKV 新型「軽EV」のオフライン式を実施 (2022-05-20)
  3. 三菱自動車 新型軽EV『eKクロス EV』を6月16日に発売 (2022-06-13)
  4. 三菱自動車 『アウトランダー』『eKクロス EV』の価格を改定 (2022-12-22)
  5. 三菱自動車 軽EV『eKクロス EV』を一部改良 (2024-05-16)
  6. 三菱自動車 軽乗用EV『eKクロス EV』を一部改良 (2026-06-18)
  7. 三菱自動車 軽ハイトワゴン『eKクロス』『eKワゴン』を一部改良 (ガソリン車) (2025-07-24)
  8. 『日産サクラ』と『eKクロス EV』、生産累計5万台を達成 (2023-05-31)
  9. 軽乗用EV『eKクロス EV』『日産サクラ』、生産累計10万台を達成 (2024-09-27)
  10. 三菱自動車 新型軽EV生産に向けて、水島製作所で大型設備投資を実施 (2020-07-28)
  11. 日産と三菱自動車の合弁会社NMKVが創立10周年を迎える (2021-06-01)
  12. 三菱自動車 軽自動車EVを2022年度初頭に発売 (2021-08-27)
  13. 三菱自動車とヤマダデンキ、軽EV販売に関する協業を開始 (2023-06-29)
  14. 三菱自動車 2026年8月単月 生産・販売・輸出実績 (2026-09-29)
  15. 三菱自動車 2026年6月単月、2026年上半期 生産・販売・輸出実績 (2026-07-30)
  16. 三菱自動車 eKクロス EV 主要諸元 (2026-10-20)
  17. 三菱自動車 eKクロス EV 主要装備 (2026-10-20)
  18. 三菱自動車 eKクロス EV 充電・給電・蓄電 (2026-10-20)
  19. 三菱自動車 eKクロス EV 駆動用バッテリーの保証 (2026-10-20)
  20. 三菱自動車工業 有価証券報告書 2025年度 (EDINET S100YCMC) (2026-06-16)
  21. 三菱自動車 2025年度決算 プレゼンテーション資料 (2026-05-08)
  22. 三菱自動車 2025年度決算 補足資料 (2026-05-08)
  23. 日産自動車 リチウムイオンバッテリー取り外し・回収マニュアル 日産サクラ (KE0型) (2022-06-01)
  24. 次世代自動車振興センター 令和7年度補正CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額 別表1 (2026年4月1日以降の登録。2026年10月21日の見直しで2027年1月1日以降の額を改定、10月23日取得) (2026-10-21)
  25. 次世代自動車振興センター 令和7年度補正CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額 (2025年12月16日〜31日の登録) (2025-12-16)
  26. 次世代自動車振興センター 令和7年度補正CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額 (2026年1月1日〜3月31日の登録) (2026-01-01)
  27. 次世代自動車振興センター 令和7年度補正 CEV補助金 概要 (2026-10-21)
  28. 全軽自協 2026年9月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2026-10-06)
  29. 全軽自協 2026年度上期 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2026-10-06)
  30. 全軽自協 2025年12月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2025年暦年累計) (2026-01-08)
  31. 全軽自協 2025年度 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2026-04-06)
  32. 全軽自協 2024年12月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2024年暦年累計) (2025-01-09)
  33. 全軽自協 2023年12月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2023年暦年累計) (2024-01-11)
  34. 全軽自協 2022年12月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2022年暦年累計) (2023-01-12)
  35. 全軽自協 2024年度 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2025-04-04)
  36. 全軽自協 2023年度 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2024-04-04)
  37. 全軽自協 2022年度 軽四輪車 通称名別 新車販売確報 (2023-04-06)
  38. エルテック 電動アクスル (日産自動車製、三菱 eKクロス EV 2022年搭載) ティアダウンレポート 概要ページ (2022-12-01)
  39. エルテック 充電器+DC-DCコンバーター (三菱電機製、日産サクラ 2022年搭載) 解析レポート 概要ページ (2022-12-01)
  40. マークラインズ 日産のe-4WDリア/軽EV搭載e-Axle 分解調査 (次世代自動車センター浜松の分解展示) (2022-11-04)
  41. 日経クロステック 日産「サクラ」開発責任者、売れている理由は「価格と走り」 (2022-10-26)
  42. WEB CARTOP 国産EVの安全神話を支える「発火事例ゼロ」の超高品質バッテリー AESCの工場に潜入した (茨城工場の取材) (2025-08-05)
  43. くるまのニュース EVの価格、これからどんどん下がる? 電池メーカー「AESCジャパン」でじっくり聞いた (座間工場の取材) (2025-02-27)
  44. Car Watch 三菱自動車、軽乗用EV「eKクロス EV」を一部改良 デザイン刷新やアクセサリーコンセントの追加など (2026-06-18)
  45. Car Watch 三菱自動車、軽自動車タイプの新型バッテリEV「eK クロス EV」 価格は239万8000円から (2022-05-20)
  46. MONOist 日産・三菱がEVなど値上げ、eKクロス EVは全グレード14万8,500円 (2022-12-23)
  47. 次世代自動車振興センター お知らせ 令和7年度補正CEV補助金 令和9年1月1日以降登録 (届出) 分の補助額について (2026-10-21)

出所との照合日: 2026年10月20日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。

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