トグルホールディングス 652A上場済み
AIで再開発用地を探し出し、まとめて売る不動産会社
地図・法規制のデータと建築規模を計算する独自の仕組みで、市場に出ていない土地から隣地とまとめると価値が上がる候補地を探し、地権者との合意形成、権利調整、解体を経て開発用地としてデベロッパーに売る「Land Creation」が売上のほぼ全て。社内の業務自動化の仕組みを「Agentic Platform」として外販する。 主力サービスは「Land Creation / デベNAVI / VCプロ / Gate.」。
上場の条件 — 日程・株数・主幹事
- 上場日
- 2026年10月30日 (金)・東京証券取引所グロース市場
- 仮条件の決定
- 10月14日 (水)
- ブックビルディング
- 10月15日 (木) 〜 10月21日 (水)・公開価格の決定 10月22日 (木)
- 購入の申込期間
- 10月23日 (金) 〜 10月28日 (水)
- 想定発行価格
- 4,030円
- 仮条件
- 4,030〜4,040円
- 公開価格
- 4,040円
- 公募・売出
- 公募 2,244,600株・売出 1,124,900株・オーバーアロットメント 505,400株
公募+売出に占める売出の比率 33.4% - 吸収金額
- 156.5億円 (公開価格 × 公募+売出+オーバーアロットメント)
- 時価総額
- 596.4億円 (公開価格 × 上場時発行済株式数 14,762,285株)・初値ベース 555.1億円
- 会社の手取額
- 41.1億円 (差引手取概算額。公募分の払込金から発行の諸費用を引いた額で、売出の代金は会社に入らない)
- 主幹事
- SMBC日興証券
- 会社
- 2020年設立・代表 伊藤 嘉盛・従業員 239人 (連結・2026年8月31日現在。臨時雇用者19名 (最近1年間の平均) は外数。提出会社単体は141名)・9月決算・toggle holdings, Inc.
引受証券会社と引受株数
有価証券届出書「株式の引受け」「株式の売出し」の表から。株数は公募分。引受株数の多い証券会社ほど、配分を受けて申し込める株が多い。
| 証券会社 | 役割 | 引受株数 | 比率 |
|---|---|---|---|
| SMBC日興証券 | 主幹事 | 1,205,400株 | 53.7% |
| UBS証券 | 主幹事 | 635,200株 | 28.3% |
| SBI証券 | 主幹事 | 404,000株 | 18.0% |
事業の仕組みと売上の構成
売上の構成 (Ⅰの部・目論見書の「販売の実績」等。単位は百万円)
| 区分 | 期 | 売上高 | 構成比 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| Land Creation | 2025/9 | 12,288 | 99.5% | 再開発用地の創出・販売、不動産売買。単一セグメント「産業変革事業」のサービス別 |
| Agentic Platform | 2025/9 | 64 | 0.5% | デベNAVI・VCプロ・Gate. などの月額課金のソフトと業務効率化支援 |
事業の数字 — 目論見書に載っている指標
会社が目論見書で開示している事業指標。基準日は各行に記載。
| 指標 | 値 | 基準・補足 |
|---|---|---|
| 稼働パイプライン | 2,174件 | 2026年6月末。営業が提案中の取りまとめ案件の数。2025年9月末は1,441件 |
| 稼働営業人員数 | 82人 | 2026年6月末 (期中平均64人)。2025年9月末は63人 |
| 実行プロジェクト数 | 27件 | 2025年9月期の Land Creation の実行件数 |
| Land Creation の売上比率 | 99.5% | 2025年9月期。Agentic Platform の外部売上は6,442万円 |
| 最大販売先 東急不動産 | 19.2% | 2025年9月期の総販売実績に対する割合。10%以上の販売先が6社 |
| 仕入れの借入比率 (LTV) | 90〜100% | 2025年4月以降の48件中43件で90%以上 |
業績の推移 — 売上高・営業利益・純利益
目論見書「主要な経営指標等の推移」から。単位は百万円、▲は損失。前期比は売上高。会社予想は上場時に公表した今期の見通し。
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024/9期 | 連結 | 9,914 | — | 538 | 412 | 145 |
| 2025/9期 | 連結 | 12,353 | +24.6% | 1,137 | 926 | 564 |
| 2027/9期 会社予想 | 連結 | 43,034 | +248.4% | 6,280 | 5,851 | 4,005 EPS 274.50円 |
上場日 (2026年10月30日) に公表した会社予想。EPS は会社の開示値 (公募株数を含む期中平均株式数で算出)。直前の2026年9月期は売上高25,560・営業利益2,798・純利益1,674百万円の予想に対し、第3四半期累計の実績は売上高13,179・営業利益871百万円で、第4四半期に利益が偏る見通し。連結の経営指標は2024年9月期からの2期分しか開示がない。
主要株主とロックアップ — 上場後に誰が売れるか
上場前の株主構成 (目論見書「株主の状況」、潜在株式を含む比率)。ロックアップは主幹事との約束で、期間中は原則売れません。「1.5倍解除」は公開価格の1.5倍以上なら期間中でも売れる条件です。
| 株主 | 区分 | 持株比率 | ロックアップ・売出 |
|---|---|---|---|
| 伊藤 嘉盛 (代表取締役) | 創業者・経営陣 | 37.96% | 売出760,000株・OA の貸株人。180日 (価格による解除なし) |
| Funi株式会社 | 資産管理会社 | 34.55% | 伊藤氏が全株を持つ資産管理会社で当社の親会社。180日 (価格による解除なし) |
| ブーストキャピタル1号投資事業有限責任組合 | ベンチャーキャピタル | 3.06% | 180日。公開価格の1.5倍以上の売却は対象外 |
| SMBC信託銀行 (特定運用金外信託 未来創生3号ファンド) | ベンチャーキャピタル | 3.05% | 180日。公開価格の1.5倍以上の売却は対象外 |
| 三鬼 紘太郎 | その他 | 1.54% | 売出11,300株。180日・1.5倍以上の売却は対象外 |
| 日本郵政キャピタル1号投資事業有限責任組合 | ベンチャーキャピタル | 1.53% | 届出書のロックアップの段落に名前の記載なし |
| 株式会社レアゾン・ホールディングス | corp | 1.38% | 売出75,000株。180日・1.5倍以上の売却は対象外 |
ベンチャーキャピタルが主要株主に居ます。ファンドは償還期限があるため、ロックアップ明けや1.5倍解除の水準で売り手になりやすい点を織り込んで読んでください。
公募資金の使い道
目論見書「新規発行による手取金の使途」から。売出の代金は株主に入り、会社には入りません。
注目点 — 編集部はここを見る
- 売上の99.5%は再開発用地の創出・販売で、仕入れは借入比率90〜100%の借入金に依存する。社名や開示はAIを前面に出すが、AIやソフトの外部売上は2025年9月期で6,400万円。
- 上場日に公表した2027年9月期の会社予想は売上高430億円 (前期予想比68.4%増)・営業利益62.8億円 (同2.2倍)。直前の2026年9月期は第3四半期累計の営業利益が通期予想の31%にとどまり、第4四半期に偏る。
- 公募・売出し計336.95万株のうち171.24万株を海外で販売。初値は3,760円で公開価格4,040円を6.9%下回り、上場2日目の終値は3,745円。
リスク — 目論見書「事業等のリスク」から
会社自身が開示しているリスクのうち、この会社に特徴的なものを抜き出しました。全文は目論見書をご確認ください。
- 用地の仕入れ資金の大部分を借入れで賄い、借入比率は90〜100%。金利の上昇は支払利息の増加と不動産価格の下落の両面で効く (届出書のリスク(2))。
- 1件の取引額が大きく、決済が翌四半期や翌期にずれると業績が大きく振れる。売上と利益は第4四半期に偏る (リスク(3)・(17))。
- 親会社 Funi は伊藤氏の資産管理会社で賃貸不動産を保有しており、不動産取得で当社の事業機会と競合したり利益相反が生じたりするおそれがある (リスク(20))。
前後の上場と、同じテーマの銘柄
出典
- 東京証券取引所 新規上場会社概要 トグルホールディングス
- 新規上場申請のための有価証券報告書 (Ⅰの部)
- EDINET 有価証券届出書 (新規公開時・2026年9月28日)
- EDINET 訂正有価証券届出書 (仮条件・2026年10月14日)
- EDINET 訂正有価証券届出書 (発行価格の決定・2026年10月22日)
- 東京証券取引所グロース市場への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ (2026年10月30日)
- 株探 トグルHDの初値は3760円 (午前9時12分)
- Yahoo!ファイナンス 652A 時系列
「どんな会社?」「主な事業」「注目点」は目論見書の記載を編集部が要約した意見で、会社の公式な説明ではありません。吸収金額・時価総額・PER は本ページに書いた式で当サイトが計算しており、株数の前提が異なる証券会社の資料と小数点以下がずれることがあります。
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