LTV-X 655A上場予定
通販・小売向け顧客管理ソフト「LTV-Lab」の会社
通販・EC事業者や小売業向けに、顧客データを集めて分析し、メールやLINEで顧客ごとに情報を送る顧客管理・マーケティング自動化ソフト「LTV-Labシリーズ」を月額課金で提供する。自治体向けにふるさと納税の寄付者のリピートを増やす「ふるさとLab」、在庫分析の「LTV-Zaiko」も手がける。 主力サービスは「LTV-Lab」。
上場の条件 — 日程・株数・主幹事
- 上場日
- 2026年11月5日 (木)・名古屋証券取引所ネクスト市場
- 仮条件の決定
- 10月15日 (木)
- ブックビルディング
- 10月19日 (月) 〜 10月23日 (金)・公開価格の決定 10月26日 (月)
- 購入の申込期間
- 10月27日 (火) 〜 10月30日 (金)
- 想定発行価格
- 560円
- 仮条件
- 550〜570円
- 公開価格
- 570円
- 公募・売出
- 公募 367,000株・売出 333,000株・オーバーアロットメント 105,000株
公募+売出に占める売出の比率 47.6% - 吸収金額
- 4.6億円 (公開価格 × 公募+売出+オーバーアロットメント)
- 時価総額
- 14.2億円 (公開価格 × 上場時発行済株式数 2,484,000株)
- 会社の手取額
- 1.8億円 (差引手取概算額。公募分の払込金から発行の諸費用を引いた額で、売出の代金は会社に入らない)
- 主幹事
- Jトラストグローバル証券
- 会社
- 2010年設立・代表 野口 学夫・従業員 11人 (単体・2026年8月31日現在の就業人員 (2026年3月末は13人)。臨時従業員は1割未満のため記載なし。)・3月決算・LTV-X Inc.
引受証券会社と引受株数
有価証券届出書「株式の引受け」「株式の売出し」の表から。株数は公募と売出 (オーバーアロットメントを除く) の合計。引受株数の多い証券会社ほど、配分を受けて申し込める株が多い。
| 証券会社 | 役割 | 引受株数 | 比率 |
|---|---|---|---|
| Jトラストグローバル証券 | 主幹事 | 630,000株 | 90.0% |
| SBI証券 | 引受 | 35,000株 | 5.0% |
| 楽天証券 | 引受 | 21,000株 | 3.0% |
| 丸三証券 | 引受 | 14,000株 | 2.0% |
事業の仕組みと売上の構成
売上の構成 (Ⅰの部・目論見書の「販売の実績」等。単位は百万円)
| 区分 | 期 | 売上高 | 構成比 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 月額利用料 | 2026/3 | 428 | 96.4% | 一定期間にわたり計上するサブスクリプション収入 |
| 開発費用 | 2026/3 | 9 | 2.1% | 顧客ごとの追加開発 (スポット課金) |
| 初期費用 | 2026/3 | 7 | 1.5% |
事業の数字 — 目論見書に載っている指標
会社が目論見書で開示している事業指標。基準日は各行に記載。
| 指標 | 値 | 基準・補足 |
|---|---|---|
| 「LTV-Labシリーズ」の売上比率 | 70%超 | 2026年3月期の売上高に占める割合 |
| 月額利用料の売上 | 428百万円 | 2026年3月期。売上高444.6百万円の96.4% (比率は計算値) |
| 外注開発の依存度 | 84.4% | 2026年3月期の開発全体に占めるジャストウェア社の比率。委託料はレベニューシェア |
| 自己資本比率 | 91.1% | 2026年6月末。無借金経営 |
| 経営指標 | MRR・金額解約率 | 会社が重視する指標として届出書に記載 (本文の数値の記載はない) |
業績の推移 — 売上高・営業利益・純利益
目論見書「主要な経営指標等の推移」から。単位は百万円、▲は損失。前期比は売上高。会社予想は上場時に公表した今期の見通し。
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022/3期 | 単体 | 214 | — | — | 38 | 37 |
| 2023/3期 | 単体 | 253 | +18.2% | — | 32 | 22 |
| 2024/3期 | 単体 | 291 | +15.0% | — | 49 | 36 |
| 2025/3期 | 単体 | 352 | +21.0% | 81 | 81 | 55 |
| 2026/3期 | 単体 | 445 | +26.4% | 147 | 147 | 98 |
| 2027/3期 会社予想 | 単体 | — | — | — | — | — |
上場前の開示 (届出書・名証の掲載資料) に今期の会社予想は見当たらない。2026年4〜6月の第1四半期は売上高127百万円・営業利益51百万円・経常利益51百万円・純利益34百万円。
主要株主とロックアップ — 上場後に誰が売れるか
上場前の株主構成 (目論見書「株主の状況」、潜在株式を含む比率)。ロックアップは主幹事との約束で、期間中は原則売れません。「1.5倍解除」は公開価格の1.5倍以上なら期間中でも売れる条件です。
| 株主 | 区分 | 持株比率 | ロックアップ・売出 |
|---|---|---|---|
| 小村 富士夫 (元取締役) | その他 | 42.20% | 筆頭株主。180日 (2027年5月3日まで)。事業の出発点となったインキュベーションファンド Jスタイルの代表 |
| ドコモ・イノベーションファンド2号投資事業有限責任組合 | ベンチャーキャピタル | 14.14% | 保有333,000株を全株売出 |
| 株式会社SRI | 資産管理会社 | 7.22% | 小村氏が代表取締役の会社。OA の貸株人。180日 |
| 古後 淳 | その他 | 6.79% | 大株主上位10名 |
| 野口 学夫 (代表取締役社長) | 役員・従業員 | 6.58% | うち新株予約権135,000株。180日 |
| 舟橋 裕道 | その他 | 4.25% | 大株主上位10名 |
ベンチャーキャピタルが主要株主に居ます。ファンドは償還期限があるため、ロックアップ明けや1.5倍解除の水準で売り手になりやすい点を織り込んで読んでください。
公募資金の使い道
目論見書「新規発行による手取金の使途」から。売出の代金は株主に入り、会社には入りません。
注目点 — 編集部はここを見る
- 名証ネクスト市場への上場で、公開価格570円での上場時の発行済株式数は248.4万株と小型。公募が367,000株と公開株の過半を占め、売出はドコモ・イノベーションファンド2号の全株333,000株だけ。
- 2026年3月期は売上高444.6百万円 (前期比26.3%増)・営業利益146.6百万円 (81.1%増)。2026年4〜6月の第1四半期は売上高126.7百万円・営業利益50.6百万円。売上の96%が月額利用料。
- 小村氏と同氏が代表のSRIで上場前に発行済株式の55.0%を持つ。従業員は11人で、開発の84.4%を外部のジャストウェア社に委託する。
リスク — 目論見書「事業等のリスク」から
会社自身が開示しているリスクのうち、この会社に特徴的なものを抜き出しました。全文は目論見書をご確認ください。
- 売上高の70%超を「LTV-Labシリーズ」に依存し、市場環境の変化でこのシリーズの売上が大きく減れば業績に影響する (届出書の事業等のリスク)。
- 開発の84.4%をジャストウェア社に委託しており、同社の業績悪化や契約終了があれば業績に影響する。会社はソースコードを自社で管理し、委託先の変更は可能としている。
- 筆頭株主の小村氏が SRI と合わせ55.0%を持ち、将来売却されれば株価や流通に影響する可能性がある。
前後の上場と、同じテーマの銘柄
出典
- 名証 新規上場会社概要 (LTV-X)
- 上場申請のための有価証券報告書 (Ⅰの部)
- EDINET 有価証券届出書 (新規公開時・2026年9月30日)
- EDINET 訂正有価証券届出書 (2026年10月26日・公開価格の決定)
- LTV-X 仮条件決定のお知らせ (2026年10月15日)
- LTV-X 発行価格及び売出価格の決定のお知らせ (2026年10月26日)
「どんな会社?」「主な事業」「注目点」は目論見書の記載を編集部が要約した意見で、会社の公式な説明ではありません。吸収金額・時価総額・PER は本ページに書いた式で当サイトが計算しており、株数の前提が異なる証券会社の資料と小数点以下がずれることがあります。
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