コマツ・ティアフォー・EARTHBRAINの建設用ダンプトラックの自動運転(HM400・HD785) Autonomous dump trucks for civil engineering and quarries (with TIER IV)
コマツと子会社EARTHBRAINが、自動運転ソフトのティアフォーと2025年9月に始めた開発。日本の土木・採石現場のアーティキュレートダンプHM400とリジッドダンプHD785を、オープンソースのAutowareで自動で走らせる。2027年度までの実用化を目指し、現場で試験運用と実証を続ける。未発売で価格は公表されていない。
詳細解説
- 発表
- 2025年9月18日、コマツ・EARTHBRAIN・ティアフォー (東京都品川区) の3社が建設機械の自動運転の実用化に向けた協業を始めたと発表した。 komatsu.jp
- 目標
- 日本の土木・採石現場向けに、2027年度 (2028年3月期) までに自動運転システムを実用化する。 komatsu.jp
- 対象機種
- まずアーティキュレートダンプHM400 (最大積載質量40トン) とリジッドダンプHD785 (同93.9トン) から始め、他の機種への展開も視野に入れる。 komatsu.jp
- 進捗
- 現場での試験運用と実証を進めている (2026年9月の統合報告書)。2026年3月期の取り組みとしてHM400の自動化技術の検証を挙げた。 komatsu.jp
- 想定する現場
- 土木・採石のほか製鉄やプラントの現場への導入、将来は海外の現場への展開を見込む。 komatsu.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 茨城工場 | 茨城県ひたちなか市 | ダンプトラックとホイールローダーなどの生産設備を持つ。自動運転の対象機をどこで造るかは公表されていない。 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- Autoware
- ティアフォーが開発を主導するオープンソースの自動運転ソフトAutowareを使う。Autowareはオートウェア財団が管理する。 komatsu.jp
- 役割の分担
- ティアフォーはコマツと自動運転システムを開発し、現場の運用との連携と実装を担う。EARTHBRAINは管制システムを開発する。 komatsu.jp
- 管制との連携
- 管制システムと車両をつなぎ、車両が状況に応じた経路を選んで走る。 komatsu.jp
- 現場の変化への対応
- 建設現場は地形と施工条件が日々変わるため、地図と経路だけに頼らず、積み込み・運搬・排土というダンプ特有の作業も検証する。 komatsu.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| HM400 | アーティキュレートダンプ・最大積載質量40トン | komatsu.jp |
| HD785 | リジッドダンプ・最大積載質量93.9トン | komatsu.jp |
| 自動運転の水準 | 公表されていない | komatsu.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自動運転ソフト | Autoware ティアフォーは未上場 |
ティアフォー 開発を主導 |
— | 日本 公表されていない |
コマツの発表が、ティアフォーの自動運転技術とAutowareを使うと明記する A |
| 管制システム | 公表されていない | EARTHBRAIN コマツの子会社 |
6301 | 日本 公表されていない |
コマツの発表がEARTHBRAINの担当と明記する A |
| 車両 | HM400・HD785 | コマツ | 6301 | 日本 公表されていない |
コマツの発表 A |
| センサー・演算装置 | 公表されていない | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
コマツの発表はセンサーと演算装置の供給元を示していない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1自動運転システムティアフォーとコマツが開発する。企業: ティアフォー・コマツ
- 2管制EARTHBRAINが開発する。企業: EARTHBRAIN
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1実証開発段階で、量産の生産ラインは公表されていない。設備・企業: コマツ
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 自動運転システム | 公表していない (未発売) | 2026-11-08 | komatsu.jp |
| 参考: HM400-6 (2026年11月発売・運転手が操作する通常の機械) | 1億1,800万円 (税抜き・工場渡し) | 2026-11-02 | komatsu.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 未発売 | 販売の時期と方法は公表されていない。 | komatsu.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 未発売のため、保守の体制は公表されていない。 | komatsu.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 日本 (当初) | 当初は日本の土木・採石現場が対象で、将来は海外の現場への展開を見込む。 | komatsu.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 開発費 | 公表されていない | komatsu.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
コマツは、建設現場では地形と施工条件が日々変わるため、地図と経路だけに頼る自動運転では足りないと説明する。この協業では、コマツが車両技術、ティアフォーがオープンソースの自動運転ソフトAutowareを基にした技術、EARTHBRAINが施工管理と管制を持ち寄る。3社は、省人化と運搬効率の向上、燃料の削減、無人化による安全の向上を利点に挙げた。2027年度の実用化までに、積み込みや排土のようなダンプ特有の作業を自動でこなせるかが関門になる。HM400は2026年11月に新型のHM400-6へ切り替わり、設定速度に合わせてアクセルとブレーキを自動で調整する機能などが加わった。自動運転をどの機体に載せて売るかは公表されていない。当初の対象は日本の現場に限る。
公表されていないこと
- 自動運転の水準と、人の監視の要否
- 実証を行う現場の名前と数
- 量産の時期と価格
- 使うセンサーと演算装置の供給元
出所
- ティアフォー・コマツ・EARTHBRAIN 建設機械の自動運転技術の実用化に向けて協業開始 (2025-09-18)
- コマツレポート2026 特集1 (2026-09-11)
- コマツレポート2026 社会課題解決KPI (2026-09-11)
- アーティキュレートダンプトラックHM400-6を新発売 (2026-11-02)
- 有価証券報告書 第157期 (2026-06-18)
出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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