EV・自動運転 🤖 自動運転専業
Z

ズークス

Zoox

🗓 事実の最終確認: 関連記事の更新: 出典: 当サイト企業データベース (一次資料・自社記事の解剖に基づく)

主力製品・モデル
Zoox robotaxi (前後どちらにも走る4人乗りの専用車両。ハンドルとペダルが…
上場
非上場
同業 4 社との比較 (企業データベースの同じ列)
企業 主力製品・モデル 評価額・時価総額 最新発表 / 確認日
小馬智行 (ポニー・エーアイ) 第7世代ロボタクシー (bZ4X、アルファT5、アイオンV… — 2026-10-01
文遠知行 (ウィーライド) ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り) — 2026-10-01
滴滴自動運転 (ディディ) Robotaxi R2 (広汽埃安と共同開発したロボタクシ… — 2026-10-01
白犀牛 (Rino.ai) RX (鑫源汽車と開発した無人配送車の量産車、2026年1… — 2026-09-28
執筆・監修: (編集長・アナリスト) 最終確認: — 公式発表・SEC/EDINET 等の一次資料と自社記事を突合 出典 30 件 更新: 記事→企業行は日次、一次情報の再確認は週次の自動運用 編集方針
米アマゾン・ドット・コム傘下の自動運転会社で、ハンドルとペダルの無い専用車両のロボタクシーを自社で設計、組み立て、運行する。2014年の設立で、2020年にアマゾンが買収した。2025年9月10日にラスベガスで一般向けの配車サービスを始め、サンフランシスコでは順番待ちの登録者を無償で乗せている (2026年9月時点)。乗客は累計50万人を超えた (2026年7月、会社の発表)。2026年7月には米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) が、連邦の安全基準の一部を免除する商用の適用除外を、乗客を乗せる自動運転車として初めて認めた。会社は、これで運賃を取れる連邦の承認を得たと説明している。ズークス単体の売上高と損益は開示されていない。
🔗 公式サイト

Postation の入口

📦 製品・商品 (4)

🧠 Zoox robotaxi モデル

ズークス・ロボタクシー (ハンドルとペダルの無い専用車両)

配車サービスのために一から設計した電気自動車。前後が対称で、どちらの向きにも走る。扉は地下鉄のように横へ開き、乗客は向かい合って座る。2026年6月に内装と扉の機能を改めた量産向けの設計を公表した。会社は売らず、自社で所有して運行する。
全長
3,630ミリメートル
全高
1,936ミリメートル
定員
4人 (向かい合う2列の座席)
航続
1回の充電で最長16時間 (会社の資料)
センサー
カメラ、レーダー、LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー)、長波長の赤外線カメラ、マイク
回転直径
8.4メートル (4輪操舵)
最高速度
時速75マイル (約121キロメートル、編集部の換算)。前後どちらの向きも同じ
車両総重量
3,000キログラム (米運輸省への届け出)
届け出上の名前
Zoox sedan

対象: 配車サービスの乗客

出典: zoox.com/common/files/global-202609-zoox-robotaxi-brochure.pdf

🛠️ 配車サービス「Zoox」 サービス

自社のアプリで呼ぶ無人のロボタクシー

運転席に人がいない専用車両を、アプリで呼んで乗る配車サービス。ラスベガスではストリップ周辺のホテル、催し物の施設、空港を結ぶ。乗客は車内の画面で音楽と温度を選び、困ったときは遠隔の担当者と話せる。乗客は累計50万人を超えた (2026年7月、会社の発表)。
運賃
取り始めたという発表は無い (2026年10月1日時点)。会社は2026年7月30日、運賃を取る方向へ進むと説明
アプリ
米国の App Store と Google Play だけで提供
ラスベガス
2025年9月10日に一般向けに開始。運行時間は午前8時〜午前1時 (2026年9月時点)。ハリー・リード国際空港のターミナル1と3でも乗降
乗車の条件
8歳以上。呼ぶ人は18歳以上。1台に4人まで
サンフランシスコ
2025年11月18日から順番待ちの登録者向けに無償 (Zoox Explorers)
オースティン、マイアミ
2026年3月と4月から従業員とその家族、友人向け

対象: 一般の乗客

出典: zoox.com/journal/las-vegas/

🛠️ Zoox Explorers サービス

ズークス・エクスプローラーズ (早期の利用者を無償で乗せる制度)

一般向けの運行に移る前に、順番待ちの登録者を順に無償で乗せて意見を集める制度。カリフォルニア州の公益事業委員会が出した試験運行の許可で運行するため、運賃は取れない。案内所のライダーラウンジでは、係員が来訪者に車両を案内し、乗車を手配する。
区域
開始時は SoMa、ミッション、デザイン地区の大部分。2026年春に区域を4倍に広げる計画 (2026年3月の発表)
費用
無償
開始
2025年11月18日 (サンフランシスコ)
案内所
ライダーラウンジ (ユニオンスクエア、301 Sutter St、2026年5月開設)
次の都市
オースティンとマイアミで2026年中に始める計画

対象: 順番待ちに登録した一般の乗客

出典: zoox.com/journal/zoox-robotaxi-in-san-francisco/

🧠 試験車両 モデル

トヨタ自動車のSUV「ハイランダー」を改造した車両

専用車両を走らせる前に、新しい都市で地図を作り、自動運転のAIを試す車両。2016年から公道で走行データを集めてきた。フリーモントの施設で改造とセンサーの組み付けをする。
乗員
保安要員が運転席に座り、いつでも運転を代われる。乗客は乗せない
役割
新しい都市での地図づくり、自動走行の試験、ソフトウェアの検証
拠点
12か所 (2026年9月1日時点)
センサー
専用車両とほぼ同じ構成を屋根の一体の部品に (2023年に改めた)
基になる車両
トヨタ自動車のハイランダー

対象: 新しい都市での試験

出典: zoox.com/journal/autonomous-zoox-testing-vehicle/

🧪 技術・サービス (8)

🧰 自動運転システム 基盤

自社開発のソフトウェアと車載コンピューター

ズークスが自社で開発する自動運転のソフトウェアと車載コンピューター。センサーの情報をまとめて周囲を捉え、他の車や歩行者の動きを予測し、走行経路を計画する。会社は、固有の製品名を付けていない。
機能
自己位置の推定、認識、予測、経路の計画、制御の5つ
水準
レベル4 (米自動車技術者協会 (SAE) の基準 J3016 による区分。会社の説明)
予備の判断
独立した衝突回避の機能が、計画した経路を別の認識と判断で確かめる
車載コンピューター
エヌビディアのGPU (画像処理半導体)。予備の系統を持つ

対象: Zoox robotaxi、試験車両

出典: zoox.com/journal/safety-case-framework/

🧪 センサーの構成 技術

カメラ、レーダー、LiDAR、長波長の赤外線カメラ、マイク

専用車両のために配置を決めたセンサーの組み合わせ。LiDAR はレーザー光で距離を測るセンサー。長波長の赤外線カメラは、暗い場所で人や動物の熱を捉える。会社は、既存の車を改造する方式より自由に配置できると説明している。
視野
センサーの視野を重ねて360度を覆う。1つが故障しても死角を作らない (会社の説明)
配置
車体の四隅の上部
見える距離
150メートル超 (2026年9月の車両の案内)。安全ページの FAQ は最長200メートル
雨への備え
センサーの表面の雨を落とす独自の洗浄装置を備える (安全ページの FAQ)

対象: Zoox robotaxi

出典: zoox.com/common/files/global-202609-zoox-robotaxi-brochure.pdf

🧪 二重化の設計 技術

1つの故障で止まらない車両の設計

安全に関わる系統に予備を持たせ、故障が起きても走り続けるか、安全に止まれるようにした設計。会社は、故障時に機能を落として止まる従来の考え方と区別して説明している。
判断
走行のソフトウェアとは別の衝突回避の系統
通信
携帯電話網のモデム3個にデータを分けて流す
電池
2個。片方が止まっても路肩に寄せて止まれる
操舵と制動
ステアリングとブレーキに予備の系統
考え方の出所
航空機、産業機器、自動車の慣行 (会社の説明)

対象: Zoox robotaxi

出典: zoox.com/journal/redundancy-zoox-robotaxi/

🛠️ テレガイダンスとフュージョンセンター サービス

遠隔の担当者による支援と運行の監視

運行を支える拠点と遠隔の担当者の仕組み。車両は常に自分で運転の判断をし、担当者は助言と乗客の支援を担う。米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) の許可は、担当者を米国本土に置くことを条件にしている。
拠点
ラスベガス、サンフランシスコ・ベイエリア。アリゾナ州スコッツデールに3か所目 (2026年3月の発表)
乗客の支援
座席の上の緊急ボタンや画面から担当者と話せる
現場の操作
見える範囲で、手持ちの操作機を使った低速の移動だけ (NHTSA の許可の条件)
テレガイダンス
車両が判断に迷う場面で、経路の案や周囲の情報を送る。担当者は直接は運転しない

対象: 運行中の車両と乗客

出典: zoox.com/journal/zoox-expanding-testing-dallas-phoenix/

🏭 セーフティーケース 工程

安全性を数字で示す枠組み

ズークスが公道で走らせる前に安全性を確かめる手順。シミュレーション、走行記録の再生、閉鎖したコースでの試験、試験車両での走行を組み合わせて危険の頻度を見積もる。ISO 26262 (車の機能安全の規格) の手順も使う。
公表
2026年8月12日
指標
CIF (衝突、負傷、死亡の事象が1件起きるまでの走行距離)
目標
人が運転する車の公表された事故統計と比べ、大幅に安全であること
関門
ソフトウェアや機構を変えるたびに「安全性の確認」を通す
3つの領域
自動運転の挙動、車両の機構、運行

対象: ソフトウェアの更新、新しい都市での運行

出典: zoox.com/assets/1786550724-zoox-safety-case-framework-2026.pdf

🏭 ヘイワードの工場 工程

専用車両を組み立てる工場

米国で初めて専用のロボタクシーを連続生産する工場 (会社の説明)。溶接、切断、塗装は行わず、大きな部品は協力会社が組んで納める。フリーモントの施設は試験車両向けに改めた。
工程
組み立て、センサーの校正 (キャリブレーション)、車輪と前照灯の調整、動力の試験、散水の試験、試験路での自動走行
広さ
22万平方フィート (約2万400平方メートル、編集部の換算)
能力
フル稼働で年1万台超 (会社の説明)。2026年6月に週100台まで増やせると説明
開設
2025年6月
所在地
米国カリフォルニア州ヘイワード

対象: Zoox robotaxi

出典: zoox.com/journal/zoox-robotaxi-serial-production-facility/

🧪 シミュレーション 技術

走行の場面を仮想の空間で試す仕組み

公道で集めにくい場面を仮想の空間で作り、自動運転のソフトウェアを試す仕組み。試験車両の走行記録を再生し、条件を変えて繰り返す。結果は実際の運行の頻度で重みを付け、安全性の見積もりに使う。
基盤
エヌビディアのGPUとソフトウェア (エヌビディアの発表、2024年7月)
方法
合成した場面と、実際の走行記録の再生
探し方
衝突が起きやすい条件を最適化の手法で探し、似た場面を作って試す

対象: 自動運転システムの学習と検証

出典: zoox.com/journal/safety-case-framework/

📐 連邦の安全基準の適用除外 規格

NHTSA Exemption No. 2026-01 (ハンドルの無い車両の商用の運行を認める)

米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) が、乗客を乗せる自動運転車として初めて認めた商用の適用除外。免除するのは人が運転するために必要な装備の規定で、NHTSA は、車両全体の安全性が適用除外を受けない車と同等以上だと判断した。運行の地域、速度、天候、報告の義務は、別に出す運行の許可で定める。
付与
2026年7月31日 (連邦官報の告示。許可の文書は7月28日付)
前段
2025年8月4日に実演の適用除外 (自己認証の調査を終えるきっかけ)
台数
導入できる車両は12か月に2,500台まで。同時に走らせるのは600台まで (運行の許可、2026年7月28日と8月31日)
期間
2026年7月31日〜2028年7月31日
免除の対象
窓の曇り取り、ワイパー、灯火、後方視界、ブレーキ、車内の衝撃、窓ガラス、乗員保護の8つの基準の一部

対象: Zoox robotaxi

出典: federalregister.gov/documents/2026/07/31/2026-15485/zoox-grant-of-temporary-exemption-from-portions-of-various-requirements-of-the-federal-motor-vehicle

🔭 構想 (1)

会社が将来の事業として掲げているが、まだ事業として存在しないもの。売上・契約の実績はない。

🔭 ウーバーのアプリでの配車 構想

米ウーバー・テクノロジーズとの複数年の契約

ウーバーのアプリでズークスの車両を呼べるようにする構想。ズークスが外部の配車基盤に車両を出すのは初めてになる。ラスベガスでの開始の発表は、2026年10月1日時点で確認できない。
発表
2026年3月11日
仕組み
ウーバーの利用者が対象の乗車でズークスの車両に割り当てられる。ズークスのアプリも続ける
ラスベガス
2026年夏に開始の計画
ロサンゼルス
2027年半ばまでに開始の計画

対象: ウーバーの利用者

出典: investor.uber.com/news-events/news/press-release-details/2026/Zoox-and-Uber-Announce-Strategic-Partnership/default.aspx

📊 開示データ (8)

ズークスは単体の業績を開示していない。親会社アマゾン・ドット・コムの開示にも数字は無い。会社の発表と、米国の官庁 (NHTSA、カリフォルニア州の CPUC と DMV) の文書から、事業の進み具合と規制の状況を表にまとめた。数字は出所の資料のままで、単位は表ごとに示す。

最終確認:

都市ごとの段階 (2026年9月時点)

都市 試験車両の開始 専用車両の段階 乗れる人 補足
ラスベガス (ネバダ州) 2019年 一般向けの配車サービス (2025年9月10日開始) 一般 (8歳以上) 運行時間は午前8時〜午前1時。空港のターミナル1と3でも乗降。2026年3月に乗降場所を2倍超に
サンフランシスコ 2017年 順番待ちの登録者向けの無償運行 (2025年11月18日開始) 順番待ちの登録者 (登録順) 開始時の区域は SoMa、ミッション、デザイン地区。2026年春に区域を4倍に広げる計画
フォスターシティ (本社) ― 従業員向けの無人運行 (2023年2月11日に初走行) 従業員と招待した客 2023年6月から毎日運行。2024年2月に無償で一般を乗せる許可
オースティン 2024年半ば 専用車両の走行 (2026年3月25日開始) 従業員とその家族、友人 2026年中に順番待ちの登録者向けの運行を始める計画
マイアミ 2024年半ば 専用車両の走行 (2026年4月23日開始) 従業員とその家族、友人 開始時の区域はエッジウォーターとビバリーテラス
シアトル 2021年 試験車両のみ ― 雨の多い都市として選んだ
ロサンゼルス 2025年4月 試験車両のみ ― 2027年半ばまでにウーバーのアプリで配車する計画
アトランタ 2025年5月 試験車両のみ ― ―
ワシントン 2025年9月 試験車両のみ ― ―
ダラス 2026年3月 試験車両のみ ― 車両の拠点を新設
フェニックス 2026年3月 試験車両のみ ― 近くのスコッツデールに3か所目のフュージョンセンター
ヒューストン 2026年9月 試験車両のみ ― ―
サンディエゴ 2026年9月 試験車両のみ ― 事務所があり、拠点を広げる計画
  • 会社の発表による。
  • 試験車両はトヨタ自動車のSUV「ハイランダー」を改造したもので、保安要員が乗り、乗客は乗せない。
  • 新しい都市では、試験車両で地図を作り、自動走行を試してから専用車両を入れる。
  • サンフランシスコの試験の開始年は、2025年11月の発表と会社概要が2017年、2024年6月の発表が2018年としている。
  • フォスターシティの試験車両の開始年は資料に無い (本社の開設は2018年)。
  • 運賃を取り始めたという発表は、どの都市についても無い (2026年10月1日時点)。

出典: ズークス 会社概要 (報道向け資料、2026年8月) 、ズークス 公式サイト (沿革と経営陣) 、ズークスの発表 (2025年9月10日、ラスベガスで開始) 、ズークス 公式サイト (ラスベガス) 、ズークスの発表 (2025年11月18日、サンフランシスコ) 、ズークス 安全報告書 第3版 (2024年) 、ズークスの発表 (2024年4月12日、公道での運行。2025年8月6日改訂) 、ズークスの発表 (2026年3月25日、オースティン) 、ズークスの発表 (2026年4月23日、マイアミ) 、ズークスの発表 (2026年3月23日、運行の拡大) 、ズークスの発表 (2021年10月18日、シアトル) 、ズークスの発表 (2025年4月9日、ロサンゼルス) 、ズークスの発表 (2025年5月20日、アトランタ) 、ズークスの発表 (2025年9月30日、ワシントン) 、ズークスの発表 (2026年3月9日、ダラスとフェニックス) 、ズークスの発表 (2026年9月1日、ヒューストンとサンディエゴ) 、ウーバー・テクノロジーズの発表 (2026年3月11日)

乗客と走行距離の推移 (会社の発表)

時点 乗客 (累計) 自動走行の距離 (累計) 順番待ちの登録者 出来事
2024年 (安全報告書) 従業員の乗車2万9,000回超、一般の客4,000人超 ― ― フォスターシティの従業員向けの運行
2026年3月11日 30万人超 100万マイル超 ― ウーバーとの契約を発表
2026年3月23日 35万人超 専用車両で200万マイル近く 50万人超 ラスベガスとサンフランシスコの拡大を発表
2026年6月24日 50万人 ― ― 新しい設計の車両を公表
2026年7月30日 50万人超 ― 50万人 商用の適用除外を受けたと発表
  • 会社が発表文で示した数字で、決算の開示ではない。
  • 2026年3月11日の「100万マイル超」と3月23日の「200万マイル近く」は2週間しか離れていない。
  • 集計の範囲 (専用車両だけか、試験車両を含むか) が違う可能性があり、両方を日付つきで載せた。
  • 乗客の平均評価は4.7 (5段階、2026年3月23日の発表)。

出典: ズークス 安全報告書 第3版 (2024年) 、ズークスの発表 (2026年3月11日、ウーバーとの契約) 、ズークスの発表 (2026年3月23日、運行の拡大) 、ズークスの発表 (2026年6月24日、新しい設計の車両) 、ズークスの発表 (2026年7月30日、商用の適用除外)

カリフォルニア州での無人の試験運行 (州の公益事業委員会への報告)

項目 2025年4〜6月 2025年7〜9月 2025年10〜12月 2026年1〜3月 2026年4〜6月
乗車 (回) 2,317 4,278 12,431 23,068 35,684
1日あたりの乗車 (回) 25 47 135 256 392
乗客 (人) 4,560 7,831 17,015 27,517 43,177
走行の合計 (マイル) 14,908.5 45,989.4 106,683.6 121,297.2 180,954.0
乗客を乗せた走行 (マイル) 2,019.8 4,958.3 19,562.8 37,254.6 78,749.5
乗客を乗せた走行の割合 13.5% 10.8% 18.3% 30.7% 43.5%
  • ズークスが州の公益事業委員会に出した四半期報告の月次の集計を、四半期ごとに足した (編集部の計算)。
  • 対象はカリフォルニア州 (フォスターシティとサンフランシスコ) の無人の試験運行で、運賃は取っていない。
  • ネバダ州などの運行は含まない。
  • 2025年7〜9月までは従業員と招待した客が中心で、2025年11月からサンフランシスコの順番待ちの登録者を乗せている。
  • 走行の合計は、配車を待つ間、乗客を迎えに行く間、乗客を乗せている間の3つの距離の合計。
  • 1日あたりの乗車と割合は編集部の計算。
  • 2025年4〜6月と7〜9月の報告は、乗客の数などの誤りを2026年2月10日に訂正した後の値。
  • 保安要員が乗る試験車両での乗車 (2026年1〜3月 885回、4〜6月 767回) は別の報告で、表に含めない。
  • ズークスは報告の一部に非公開の扱いを求めており、委員会が審査している。

出典: カリフォルニア州公益事業委員会 自動運転の旅客サービスの四半期報告

米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) へのリコールと調査

番号 届け出・開始の日 種類 内容 対象 (台) 状況
AQ23001 2023年3月3日 調査 (監査) 連邦の安全基準に適合するとした自己認証の根拠 64 2025年8月4日に終了 (実演の適用除外の付与に伴う)
PE24015 2024年5月10日 調査 (予備評価) 急な制動による追突 (保安要員つきの試験車両) ― 2025年3月31日に終了 (リコール 25E019 に)
25E019 2025年3月13日 リコール 自転車やオートバイが近づいた場面で急に制動するおそれ 258 2024年11月7日までにソフトウェアを更新
25E029 2025年5月1日 リコール 時速40マイル超で、道路脇の出入り口から少しずつ出てきて止まる車の動きを誤って予測するおそれ (2025年4月8日にラスベガスで衝突、けが人なし) 270 2025年4月17日までにソフトウェアを更新
25E037 2025年5月22日 リコール 停車中に倒れた人を検知せず動き出すおそれ (2025年5月8日にサンフランシスコで電動キックボードが衝突) 270 2025年5月21日までにソフトウェアを更新
25E090 2025年12月22日 リコール 交差点で不要に中央線を越え、対向車線の前で止まるおそれ (62件を把握) 332 2025年12月19日までにソフトウェアを更新
26E044 2026年7月8日 リコール 濃い煙を検知できず、視界の悪い場所や救急の現場に入るおそれ 105 ソフトウェアを更新
  • 対象の台数は、ソフトウェアを載せた試験車両と専用車両の数で、すべてズークスが所有する。
  • 会社は、売った車両が無いため利用者への通知は要らないと届け出ている。
  • NHTSA の API で、番号 25E001〜25E099 と 26E001〜26E099 を1つずつ確かめた。
  • ズークスのリコールは表の5件だった (2026年10月1日時点)。
  • 調査 AQ23001 では、NHTSA が2022年9月に特別命令で説明を求め、2024年12月の検査で複数の不適合の疑いを指摘した。
  • 会社は2025年6月に実演の適用除外を申請し、8月4日に認められた。
  • 2023年型の一部の車両は公道から外した。

出典: NHTSA 調査 AQ23001 の終了の報告 (2025年8月4日) 、NHTSA 調査の一覧 (平文ファイル) 、NHTSA リコール 25E019 の届け出 、NHTSA リコール 25E029 の届け出 、NHTSA リコール 25E037 の届け出 、NHTSA リコール 25E090 の届け出 、NHTSA リコール 26E044 の受理の通知 (2026年7月16日) 、米運輸省の発表 (2025年8月6日、実演の適用除外)

連邦の安全基準 (FMVSS) の適用除外の経緯

時期 出来事 内容
2022年7月 自己認証 ハンドルの無い専用車両が連邦の安全基準に適合すると会社が自己認証 (NHTSA は、適用除外を求めずに自己認証した点で業界でも異例だったとしている)
2022年9月6日 NHTSA の特別命令 自己認証の根拠の説明を要求。会社は11月7日に回答
2023年3月3日 調査 AQ23001 の開始 自己認証の手順と技術資料の監査
2024年12月 検査の報告 NHTSA が車両2台を検査し、複数の不適合の疑いを指摘
2025年6月 実演の適用除外の申請 49 U.S.C. 30114(a) に基づく実演のための適用除外を申請
2025年8月4日 実演の適用除外の付与 米国製の自動運転車で初。適合の表示を外すことが条件。調査 AQ23001 を終了
2025年8月22日 商用の適用除外の申請 8つの基準の一部について、2年間で12か月に2,500台までの適用除外を申請
2025年9月25日 受理の告示 連邦官報に掲載 (90 FR 46300)
2026年3月11日 意見の募集 4月10日まで。119件の意見
2026年7月28日 付与の文書 NHTSA が適用除外を付与 (Exemption No. 2026-01)。運行の許可を同時に発行し、同時に走らせる台数を600台まで (1,000台までは申し出、超える場合は正式な変更) とした
2026年7月31日 付与の告示 連邦官報に掲載 (91 FR 48494)。効力は2026年7月31日から2028年7月31日まで
2026年8月31日 運行の許可の改定 8月5日の会社の申請を受けて地域を広げ、ロサンゼルス郡の一部を加えた。台数の上限は7月28日付と同じ
  • 免除の対象は8つの基準の一部で、かっこ内は基準の番号である。
  • 窓の曇り取り (103)、ワイパー (104)、灯火 (108)、後方視界 (111)、ブレーキ (135)、車内の衝撃 (201)、窓ガラス (205)、乗員保護 (208)。
  • NHTSA は、これらの規定の多くが人の運転を助けるための装備を求めるもので、人が運転しない車両では安全の利益が無いと判断した。
  • 乗客を乗せる自動運転車への一般の適用除外は初めてで、それ以前は無人の配送車のニューロだけだった。
  • 運行の許可は、制限速度が時速45マイル以下の道路に限る。
  • 8月31日の改定後の地域は、クラーク郡 (ネバダ州)、サンフランシスコ、フォスターシティ、マイアミ、オースティン、アトランタ、ロサンゼルスと、ロサンゼルス郡の一部。
  • 7月28日付の許可は、公開版でオースティンより後の地域が黒塗りになっている。
  • 大雨、雪、濃い霧、冠水した道路などでは走らせない。
  • 乗客は8歳以上。
  • 遠隔の担当者は米国本土に置く。

出典: NHTSA 調査 AQ23001 の終了の報告 (2025年8月4日) 、米運輸省の発表 (2025年8月6日、実演の適用除外) 、連邦官報 (2025年9月25日、申請の受理) 、連邦官報 (2026年3月11日、意見の募集) 、連邦官報 91 FR 48494 (2026年7月31日、適用除外の付与) 、NHTSA 運行の許可 (2026年7月28日付) 、NHTSA 運行の許可の改定 (2026年8月31日付) 、ズークスの発表 (2024年4月12日、公道での運行。2025年8月6日改訂)

州の許認可

州 官庁 内容 時期 状況 (2026年10月1日時点)
カリフォルニア 車両管理局 (DMV) 保安要員つきの試験の許可 2016年 有効 (許可の一覧に記載)
カリフォルニア 公益事業委員会 (CPUC) 保安要員つきの試験運行で乗客を運ぶ許可 2018年 有効 (運賃は取れない)
カリフォルニア 車両管理局 (DMV) 無人の試験の許可 (フォスターシティとサンフランシスコ、終日、時速45マイルまで、晴れ・霧雨・中程度の雨・薄い霧など) 2023年 有効 (2026年4月3日更新の一覧)
カリフォルニア 公益事業委員会 (CPUC) 無人の試験運行で乗客を運ぶ許可 2024年2月 有効。許可証は2024年12月21日に更新、2027年12月21日に失効
カリフォルニア 車両管理局 (DMV) 商用運行の許可 (運賃を取る運行に必要) ― 一覧に無い (2025年11月21日時点の一覧)
カリフォルニア 公益事業委員会 (CPUC) 商用運行の許可 (運賃を取る運行に必要) ― 一覧に無い
ネバダ 車両管理局 (DMV) 公道での自動運転の許可 2023年 会社の沿革による。州の文書は確かめていない
  • カリフォルニア州の許可証 (TCP0038380-P) は2021年11月28日に発行された。
  • その後、2024年2月21日と2025年2月20日に改定し、2024年12月21日に更新した。
  • 許可証は「試験用の自動運転車での輸送に対価を受け取ることを認めない」と明記する。
  • 運賃を取るには、DMV と CPUC のそれぞれから商用運行 (deployment) の許可を得る必要がある。
  • 2026年10月1日時点で、ズークスはどちらの一覧にも無い。
  • 会社は2026年7月30日、ネバダ州とカリフォルニア州の当局と商用運行に必要な手続きを進めていると説明した。

出典: ズークス 会社概要 (報道向け資料、2026年8月) 、ズークス 公式サイト (沿革と経営陣) 、カリフォルニア州公益事業委員会 ズークスの許可証 (2025年2月20日改定) 、カリフォルニア州公益事業委員会 自動運転の許可の一覧 、カリフォルニア州車両管理局 自動運転の許可の一覧 、ズークスの発表 (2024年4月12日、公道での運行。2025年8月6日改訂) 、ズークスの発表 (2026年7月30日、商用の適用除外)

専用車両の仕様 (会社の資料と連邦官報)

項目 値 出所
全長 3,630ミリメートル 車両の案内
全高 1,936ミリメートル 車両の案内
最高速度 時速75マイル (約121キロメートル、編集部の換算)。前後どちらの向きも同じ 車両の案内、連邦官報
回転直径 8.4メートル (4輪操舵) 車両の案内
航続 1回の充電で最長16時間 車両の案内
定員 4人 (向かい合う2列の座席) 連邦官報
車両総重量 3,000キログラム (6,614ポンド) 連邦官報
センサー カメラ、レーダー、LiDAR、長波長の赤外線カメラ、マイク 連邦官報
見える距離 150メートル超 (車両の案内)、最長200メートル (安全ページの FAQ) 車両の案内、公式サイト
予備の系統 ステアリングとブレーキの予備、電池2個、通信用のモデム3個 ズークスの発表 (2025年8月27日)
運転の操作 人が運転する装備は無い。見える範囲で手持ちの操作機による低速の移動だけ 連邦官報、運行の許可
  • LiDAR はレーザー光で距離を測るセンサー。
  • 「見える距離」は資料で違うため、両方を出所つきで載せた。
  • 2026年6月24日に公表した新しい設計は、内装の色、座席の厚み、反射板の位置、扉のスピーカーとマイクを改めたもので、寸法の変更は発表に無い。

出典: ズークス 車両の案内 (2026年9月) 、連邦官報 91 FR 48494 (2026年7月31日、適用除外の付与) 、NHTSA 運行の許可の改定 (2026年8月31日付) 、ズークス 公式サイト (安全) 、ズークスの発表 (2026年6月24日、新しい設計の車両)

主な協業先

相手 国・所在地 分野 内容 時期 段階
ウーバー・テクノロジーズ 米国 配車 ウーバーのアプリでズークスの車両を呼べるようにする複数年の契約 2026年3月11日 ラスベガスで2026年夏、ロサンゼルスで2027年半ばまでに開始の計画
リゾーツ・ワールド ラスベガス 乗降場所 専用の乗降場所と施設内での展示 2025年5月28日 運行中
AREA15 ラスベガス 乗降場所 専用の乗降場所 2025年7月29日 運行中
スフィア ラスベガス 乗降場所 催しの乗降場所 2025年10月28日 運行中
T-モバイル・アリーナ ラスベガス 乗降場所 催しの乗降場所 2025年12月11日 運行中
ベガス・ゴールデンナイツ ラスベガス (米プロアイスホッケー) 地域との関係 試合や催しでの協力 2024年10月2日 継続中
ウィリアムズ・レーシング F1 のチーム 技術と広報 複数シーズンの協業 2024年11月13日 継続中
エヌビディア 米国 半導体とシミュレーション 車載のGPUと、シミュレーションの基盤 開発の当初から 利用中
ストリオ・エーアイ 米国 (ボストン) 買収 農業向けのロボット会社のチームが加わり、ボストンに開発拠点 2022年3月 完了
アマゾン・ドット・コム 米国 親会社 2020年6月26日に買収の契約を発表。独立して運営する子会社 2020年 ―
  • 提携の対価は、いずれの発表にも記載が無い。
  • 日本の企業との資本関係や提携は、確認できる開示が無い。
  • 試験車両の基になるトヨタ自動車のハイランダーについて、車両の供給や共同開発の発表はトヨタ自動車とズークスのどちらにも無い。

出典: ウーバー・テクノロジーズの発表 (2026年3月11日) 、ズークスの発表 (2026年3月11日、ウーバーとの契約) 、ズークスの発表 (2025年5月28日、リゾーツ・ワールド) 、ズークスの発表 (2025年7月29日、AREA15) 、ズークスの発表 (2025年10月28日、スフィア) 、ズークスの発表 (2025年12月11日、T-モバイル・アリーナ) 、ズークスの発表 (2024年10月2日、ベガス・ゴールデンナイツ) 、ズークスの発表 (2024年11月13日、ウィリアムズ・レーシング) 、エヌビディアの記事 (2024年7月31日) 、ズークスの発表 (2022年3月7日、ストリオ・エーアイ) 、アマゾンの発表 (2020年6月26日、買収の契約) 、ズークスの発表 (2024年6月5日、オースティンとマイアミでの試験)

📋 詳細情報

技術・事業

技術概要
車両、自動運転のソフトウェア、運行を1社で手がける。車両は前後が対称で、どちらの向きにも時速75マイル (約121キロメートル、編集部の換算) まで走れる。カメラ、レーダー、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」、長波長の赤外線カメラ、マイクで周囲を捉える。会社は、センサーの視野を重ねて360度を覆い、150メートル超先まで見えると説明している (2026年9月の車両の案内)。車載コンピューターはエヌビディアのGPU (画像処理半導体) を使う (エヌビディアの発表、2024年7月)。公道の地図づくりとAIの学習には、トヨタ自動車のSUV「ハイランダー」を改造した試験車両を使う。
コア技術
設計の考え方は「専用車両を一から作る」である。既存の乗用車に自動運転の機器を載せる方式を採らず、運転席を無くした車室に、向かい合わせの4席を置いた。会社は、安全に関わる系統を二重にする設計を航空機の考え方から取り入れたと説明している。ステアリングとブレーキに予備の系統を持ち、電池は2個、通信用のモデムは3個を載せる。走行の判断は自社のソフトウェアが担い、別の衝突回避の機能が経路を独立に確かめる。車両は売らず、自社で所有して運行する。会社は、既存の車を改造する競合より時間はかかったが、その分だけ効率よく規模を広げられる立場にあると説明している。
事業セグメント
事業はロボタクシーの配車サービスの1つである。自社のアプリ「Zoox」で乗客を呼び、自社が所有する車両で運ぶ。ラスベガスでは2025年9月から一般向けに運行し、サンフランシスコでは順番待ちの登録者を順に無償で乗せている (2026年9月時点)。オースティンとマイアミでは、従業員とその家族、友人を乗せる段階にある (2026年4月時点)。2026年3月には米ウーバー・テクノロジーズと複数年の契約を結び、ウーバーのアプリでも配車する計画を示した。事業別の売上高は開示されていない。
主力製品・モデル
Zoox robotaxi (前後どちらにも走る4人乗りの専用車両。ハンドルとペダルが無い)
ガバナンス

経営陣・組織

CEO
アイチャ・エバンス
創業者
ジェシー・レビンソン氏とティム・ケントリークレイ氏 (2014年に設立)
役員
CIO (最高情報責任者) ラビ・ナイク (Ravi Naik)、最高人事責任者 トゥラシ・シッダールタ (Tulasi Siddhartha)、法務責任者 クリス・ナレバンコ (Chris Nalevanko)、ハードウェア担当上級副社長 ネルソン・ペドレイロ (Nelson Pedreiro。米ロッキード・マーチン出身)、自動運転ソフトウェア担当副社長 マーク・ウィマースホフ (Marc Wimmershoff)、ソフトウェア基盤・製品担当副社長 ラビ・ゴパラン (Ravi Gopalan)、プログラム管理担当副社長 カイラシュ・シャルマ (Kailash Sharma)、広報・マーケティング担当副社長 カーリー・ワイアット (Carly Wyatt)、サプライチェーン・品質・信頼性担当副社長 ブルース・バウムガートナー (Bruce Baumgartner)、車両開発担当副社長 アンディ・パイパー (Andy Piper)、製造担当副社長 コラード・ランゾーネ (Corrado Lanzone)、システム設計・ミッション保証担当副社長 チー・ホームズ (Qi Hommes)、ソフトウェアシステム担当副社長 ミゲル・サインス (Miguel Sainz) (以上は2026年8月の会社の資料)。政策・規制担当上級ディレクター ロン・サニエル (Ron Thaniel。2026年8月のカリフォルニア州公益事業委員会への報告の送付状)
親会社
アマゾン・ドット・コム (Amazon.com。2020年6月に買収の契約を発表。独立して運営する子会社)
専門指標

業界別スペック

主要製品
Zoox robotaxi・配車サービス「Zoox」・Zoox Explorers・試験車両
主力モデル
Zoox robotaxi (前後どちらにも走る4人乗りの専用車両。ハンドルとペダルが無い)
自動運転レベル
レベル4 (会社の説明。ラスベガスとサンフランシスコで無人の運行)
事業の内容
ハンドルの無い専用車両を使うロボタクシーの開発と運行
自動運転システム
自社開発の自動運転システム (固有の名前は公表していない)
半導体の調達先
エヌビディアのGPU (画像処理半導体。エヌビディアの発表、2024年7月)
開発と運行の段階
ラスベガスで一般向けの運行 (2025年9月〜)、サンフランシスコで順番待ちの登録者向けの無償運行 (2025年11月〜)
資金調達の累計
非公表 (アマゾン・ドット・コムの子会社。買収額も公表されていない)
上場の状況
非上場 (アマゾン・ドット・コムの子会社)
主な出資者
アマゾン・ドット・コムが2020年に買収した (6月26日に契約を発表)。買収額は公表されていない。アマゾンの年次報告書 (2025年12月期) にズークスの名前は無く、出資の額も開示されていない。買収前の投資家は、会社の公式サイトと親会社の開示で確かめられないため、載せていない。

⭐ 強み・特徴

  1. ①専用車両を自社で生産する体制 カリフォルニア州ヘイワードの工場 (2025年6月開設、約2万400平方メートル) は、フル稼働で年1万台超を組み立てられる (会社の説明)。2026年6月には、規制当局の承認を前提に、週100台まで生産を増やせると説明した
  2. ②連邦の適用除外 2026年7月、米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) が商用の適用除外を認めた。乗客を乗せる自動運転車では初めてで、連邦の安全基準のうち8つについて一部を免除する。期間は2028年7月31日までで、この間に導入できる車両は12か月に2,500台までである
  3. ③乗客の実績 乗客は累計50万人超 (2026年7月、会社の発表)。順番待ちの登録者も50万人いる。ラスベガスとサンフランシスコの乗客の平均評価は4.7 (5段階、2026年3月の会社の発表)
  4. ④親会社 2020年からアマゾン・ドット・コムの子会社で、外部からの資金調達は公表していない

📝 現状分析

ズークス単体の売上高、損益、投じた資金は開示されていない。親会社アマゾン・ドット・コムの年次報告書 (2025年12月期) と四半期報告書 (2026年4〜6月期) にも、ズークスの名前は無い。会社は2026年7月30日、連邦の適用除外で運賃を取る承認を得たとし、運賃を取る方向へ進むと説明した。運賃を取り始めたという発表は、2026年10月1日時点で無い。サンフランシスコの乗車は無償で、カリフォルニア州の公益事業委員会 (CPUC) が出した試験運行の許可は、運賃の受け取りを認めていない。安全面では、米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) へのリコールの届け出が、2025年3月から2026年7月までに5件あった。いずれもソフトウェアの更新で、会社が所有する車両だけが対象である。NHTSA は2023年3月に始めた自己認証の調査を、2025年8月の適用除外の付与で終えた。運行の規模は、NHTSA の運行の許可で、同時に走らせる台数が600台までに限られる (2026年8月31日時点)。

🧭 ビジョン・戦略

会社が公表している方針は3つある。1つ目は、都市ごとに段階を踏むこと。試験車両で地図を作り、保安要員が乗る自動走行を経て、専用車両を従業員向け、順番待ちの登録者向け、一般向けの順に広げる。2つ目は、ラスベガスとサンフランシスコで運賃を取る商用運行に移ること (2026年7月の発表)。3つ目は、ウーバーのアプリにも車両を出し、乗客との接点を増やすこと。ラスベガスは2026年夏、ロサンゼルスは2027年半ばまでの開始を計画している。生産は、ヘイワードの工場で量産に移り、2026年中に新しい設計の車両を各都市に加える計画である。

🔮 今後の展望

読者が次に見るべき点は4つある。1つ目は、ラスベガスとサンフランシスコで運賃の受け取りがいつ始まるか。カリフォルニア州では、公益事業委員会 (CPUC) と車両管理局 (DMV) から、運賃を取る商用運行の許可を別々に得る必要がある。2026年10月1日時点で、ズークスはどちらの一覧にも無い。2つ目は、ウーバーのアプリでの配車がラスベガスで始まったかどうか。会社は2026年夏の開始を計画していたが、開始の発表は確認できない (2026年10月1日時点)。3つ目は、米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) が運行の許可で定めた上限 (同時に600台) が引き上げられるか。4つ目は、オースティンとマイアミで順番待ちの登録者向けの運行が始まるか。会社は2026年中の開始を計画している。

📊 詳細ビジネスデータ

⚙️ アルゴリズム・メカニズム

自動運転のソフトウェアは、自己位置の推定、認識、予測、経路の計画、制御の5つの機能で構成する。カメラ、レーダー、レーザー光で距離を測るセンサー「LiDAR (ライダー)」、長波長の赤外線カメラ、マイクの情報を1つにまとめ、周囲の物体を捉える。歩行者や他の車の動きを予測し、走行経路を計画する。計画した経路は、別の衝突回避の機能が独自の認識と判断で確かめ、危険なら介入する。会社はこの二重の構えを、人より速く反応するための備えと説明している。車両が判断に迷う場面では、遠隔の担当者 (テレガイダンス) が経路の案や周囲の情報を送る。運転の操作は車両のシステムが担い、担当者は直接は運転しない。

🏗️ システム基盤構成

運行の基盤は3つある。1つ目は「フュージョンセンター」で、遠隔支援、運行の監視、乗客の支援を担う。ラスベガスとサンフランシスコ・ベイエリアにあり、2026年3月にアリゾナ州スコッツデールに3か所目を開くと発表した。2つ目は生産の拠点で、カリフォルニア州ヘイワードの工場 (2025年6月開設) が専用車両を組み立てる。フリーモントの施設は、試験車両の改造とセンサーの組み付けを担う。3つ目は試験車両で、カメラ、LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー)、長波長の赤外線カメラ、レーダーを専用車両とほぼ同じ構成で載せる。学習と検証にはシミュレーションを使い、実際の走行記録の再生と合成した場面の両方で試す。車載コンピューターはエヌビディアのGPU (画像処理半導体) で、開発の当初から使っている (エヌビディアの発表、2024年7月)。

💰 売上の見込み

会社は業績予想を公表していない。公表済みの計画は次のとおり。ラスベガスとサンフランシスコで運賃を取る商用運行に移る (2026年7月の発表)。ウーバーのアプリでの配車を、ラスベガスで2026年夏、ロサンゼルスで2027年半ばまでに始める。ヘイワードの工場で量産に移り、週100台まで生産を増やせる体制にする (2026年6月の発表)。オースティンとマイアミで、2026年中に順番待ちの登録者向けの運行を始める。

💸 売上の出どころ

収益の柱になるのは配車サービスの運賃である。会社は2026年7月30日、米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) の商用の適用除外を受け、運賃を取る方向へ進むと説明した。運賃を取り始めたという発表は、2026年10月1日時点で無い。カリフォルニア州の試験運行の許可は、運賃の受け取りを認めていない。サンフランシスコの乗車は無償で、会社は早期の利用者から意見を集める段階と位置づける。ラスベガスでは、リゾーツ・ワールドやスフィアなどの施設と、専用の乗降場所を設ける提携を結んでいる。提携の対価は公表されていない。車両は販売せず、自社で所有して運行する。

👤 経営者履歴

CEO — アイチャ・エバンス

アイチャ・エバンス氏は2019年にCEO (最高経営責任者) として加わった。前職は米インテルで、最高戦略責任者を務めた。会社の紹介文によると、インテルではパソコン中心からデータ中心への転換を進めた。独SAPの監査役会と、米ジョビー・アビエーションの取締役会に名を連ねる。米ジョージ・ワシントン大学でコンピューター工学の学士号を取得した。

CTO / 主席科学者 — ジェシー・レビンソン

ジェシー・レビンソン氏は共同創業者で、CTO (最高技術責任者) を務める。米プリンストン大学を最優等で卒業し、米スタンフォード大学でセバスチャン・スラン氏の下でコンピューターサイエンスの博士号を取得した。2007年の DARPA (米国防高等研究計画局) アーバンチャレンジでは、賞金100万ドルを獲得した車両のアルゴリズムを開発した (会社の紹介文)。スタンフォード大学で5年間、自動運転車の開発を率いた後、2014年にティム・ケントリークレイ氏とズークスを設立した。

🇯🇵 日本企業との取引・関係

日本の上場企業との資本関係や事業の提携について、確認できる開示は無い。ズークスの試験車両は、トヨタ自動車 (7203) のSUV「ハイランダー」を改造したものである。会社は2016年から、この試験車両で地図づくりとAIの学習を続けてきたと説明している。ただし、車両の供給や共同開発について、トヨタ自動車とズークスのどちらにも発表は無い。日本での走行や事業の計画も公表されていない。アプリは米国のアプリストアだけで提供している (2026年9月時点)。

🚗 モデルラインナップ

車両は専用のロボタクシー1種類で、会社は「Zoox robotaxi」と呼ぶ。全長3,630ミリメートル、全高1,936ミリメートル、回転直径8.4メートル、最高時速75マイル (約121キロメートル、編集部の換算)。4輪操舵で、前後どちらの向きにも同じ速さで走る。電気自動車で、1回の充電で最長16時間走れる (会社の資料)。定員は4人で、2列の座席が向かい合う。扉は地下鉄のように横へ開く。2026年6月には、内装の色と座席の形を改めた新しい設計を公表し、量産に移ると発表した。米運輸省の道路交通安全局への届け出では「Zoox sedan」の名で、車両総重量は3,000キログラムである。試験車両は、トヨタ自動車のSUV「ハイランダー」を改造したもので、保安要員が運転席に座る。乗客は乗せない。

🛡️ 安全機能

車両は安全に関わる系統を二重にしている。ステアリングとブレーキに予備の系統を持ち、電池は2個、通信用のモデムは3個を載せる。会社は、1つの故障で止まらない設計と説明している。エアバッグは向かい合う座席に合わせて自社で設計し、4席すべてで同じ水準の保護を目指す。走行中は遠隔の担当者が車両を見守り、乗客は座席の上の緊急ボタンで担当者と話せる。安全性の立証には「セーフティーケース」を使い、衝突、負傷、死亡の事象が1件起きるまでの走行距離を指標にする。目標は人の運転より大幅に安全であること (2026年8月公表)。一方、米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) には、2025年3月から2026年7月までに5件のリコールを届け出た。急な制動、交差点での車線の逸脱、濃い煙の検知の失敗などが対象で、いずれもソフトウェアを更新した。2025年5月8日にはサンフランシスコで、停車中の車両に電動キックボードが衝突し、転倒した人のすぐ横で車両が動き出した。車両は倒れた人に触れておらず、会社は最初の衝突で軽いけががあったと届け出て、ソフトウェアを直した。

🤝 主要パートナーシップ

配車: 米ウーバー・テクノロジーズ (複数年の契約。ラスベガスで2026年夏、ロサンゼルスで2027年半ばまでに開始の計画)。
ラスベガスの施設との提携 (専用の乗降場所): リゾーツ・ワールド・ラスベガス (2025年5月)、AREA15 (2025年7月)、スフィア (2025年10月)、T-モバイル・アリーナ (2025年12月)。
スポーツと文化: 米プロアイスホッケーのベガス・ゴールデンナイツ (2024年10月)、F1 のウィリアムズ・レーシング (2024年11月、複数シーズン)、サンフランシスコ近代美術館 (2026年1月)。
技術: エヌビディア (GPU とシミュレーション)。
買収: 米ストリオ・エーアイ (Strio.AI、2022年3月。ボストンの開発拠点に)。

🌏 輸出先・市場

運行はすべて米国で、海外の計画は公表されていない。乗客を乗せる専用車両が走るのは4都市である (2026年9月時点)。ラスベガスは一般向け、サンフランシスコは順番待ちの登録者向けの無償、オースティンとマイアミは従業員向けである。カリフォルニア州の公益事業委員会への報告によると、州内で無人の試験運行に乗った回数は2026年4〜6月に3万5,684回だった (編集部の計算)。試験車両の拠点は12か所ある (2026年9月1日時点。一覧は表「都市ごとの段階」)。米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) の運行の許可は、8つの地域を対象にする (2026年8月31日の改定)。ラスベガスのあるクラーク郡、サンフランシスコ、フォスターシティ、マイアミ、オースティン、アトランタ、ロサンゼルスと、ロサンゼルス郡の一部である。

基本情報

上場・財務

本社
米国カリフォルニア州フォスターシティ
創業
2014
従業員
3,000人超 (2026年8月、会社の資料)
上場ステータス
未上場
売上高 (最新期)
非開示 (アマゾンの年次報告書にズークス単体の数字は無い)
コンプライアンス

信用・米制裁

銀行信用
健全
🇺🇸 米制裁
なし
グローバル

海外進出

資金流出
なし
出典・検証

📚 信頼性メタデータ

信頼度
🅱 専門メディア
最終確認
2026-10-01 18:05:16
検証者
claude+primary-sources

資金調達と資本提携の履歴

内容時期相手
買収の契約を6月26日に発表。買収額は非公表。ズークスは独立して運営する子会社になった2020年6月アマゾン・ドット・コム

出典 URL

  • https://zoox.com/common/files/global-202608-zoox-press-kit-backgrounder.pdf
  • https://zoox.com/common/files/global-202609-zoox-robotaxi-brochure.pdf
  • https://zoox.com/about
  • https://zoox.com/journal/las-vegas/
  • https://zoox.com/journal/zoox-robotaxi-in-san-francisco/
  • https://zoox.com/journal/zoox-service-updates-and-expansions/
  • https://zoox.com/journal/zoox-uber-partnership/
  • https://zoox.com/journal/zoox-robotaxi-is-now-in-austin/
  • https://zoox.com/journal/zoox-robotaxi-in-miami/
  • https://zoox.com/journal/the-updated-zoox-robotaxi/
  • https://zoox.com/journal/zoox-nhtsa-part-555-commercial-exemption/
  • https://zoox.com/journal/safety-case-framework/
  • https://zoox.com/journal/zoox-now-testing-houston-san-diego/
  • https://zoox.com/journal/zoox-robotaxi-serial-production-facility/
  • https://zoox.com/journal/redundancy-zoox-robotaxi/
  • https://zoox.com/journal/10-years-of-building-zoox/
  • https://zoox.com/assets/1738875865-zoox-safety-report-volume-3-0-published-2024.pdf
  • https://www.aboutamazon.com/news/company-news/were-acquiring-zoox-to-help-bring-their-vision-of-autonomous-ride-hailing-to-reality
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1018724/000101872426000004/amzn-20251231.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1018724/000101872426000026/amzn-20260630.htm
  • https://www.federalregister.gov/documents/2026/07/31/2026-15485/zoox-grant-of-temporary-exemption-from-portions-of-various-requirements-of-the-federal-motor-vehicle
  • https://www.regulations.gov/document/NHTSA-2025-0523-0136
  • https://static.nhtsa.gov/odi/inv/2023/INCLA-AQ23001-11826.pdf
  • https://static.nhtsa.gov/odi/rcl/2026/RCAK-26E044-8851.pdf
  • https://www.transportation.gov/briefing-room/nhtsa-issues-first-ever-demonstration-exemption-american-built-automated-vehicles
  • https://www.cpuc.ca.gov/-/media/cpuc-website/divisions/consumer-protection-and-enforcement-division/documents/tlab/av-programs/20250220-zoox-av-pilot-permit-amended-with-exemptionsigned.pdf
  • https://www.cpuc.ca.gov/regulatory-services/licensing/transportation-licensing-and-analysis-branch/autonomous-vehicle-programs/quarterly-reporting
  • https://www.dmv.ca.gov/portal/vehicle-industry-services/autonomous-vehicles/autonomous-vehicle-testing-permit-holders/
  • https://investor.uber.com/news-events/news/press-release-details/2026/Zoox-and-Uber-Announce-Strategic-Partnership/default.aspx
  • https://blogs.nvidia.com/blog/nvidia-zoox-autonomous-ride-hailing/

最新動向

業績 ズークス単体の業績は開示されていない。親会社アマゾン・ドット・コムの四半期報告書 (2026年4〜6月期、7月31日提出) にも、ズークスの名前と数字は無い。

規制 2026年7月31日、米運輸省の道路交通安全局 (NHTSA) は、連邦の安全基準のうち8つについて一部を免除する商用の適用除外を認めた。連邦官報の告示の日付で、許可の文書は7月28日付である。期間は2028年7月31日までで、この間に導入できる車両は12か月に2,500台までである。同時に出した運行の許可は、同時に走らせる台数を600台までとした。8月31日の改定では、8月5日の会社の申請を受けて地域を広げた。改定後の地域は、クラーク郡 (ネバダ州)、サンフランシスコ、フォスターシティ、マイアミ、オースティン、アトランタ、ロサンゼルスと、ロサンゼルス郡の一部である。会社は7月30日、これで運賃を取れる連邦の承認を得たと説明した。7月8日付では、濃い煙を検知できないおそれがあるとして、105台分のソフトウェアのリコールを届け出た。

事業 2025年9月10日、ラスベガスで一般向けの配車サービスを始めた。11月18日には、サンフランシスコで順番待ちの登録者を無償で乗せる「Zoox Explorers」を始めた。2026年3月9日、ダラスとフェニックスへ試験車両を広げると発表した。アリゾナ州スコッツデールには、3か所目のフュージョンセンター (遠隔支援と運行の監視の拠点) を開く。3月11日、ウーバーと複数年の契約を結んだ。ラスベガスで2026年夏、ロサンゼルスで2027年半ばまでに、ウーバーのアプリで配車する計画である。3月23日、サンフランシスコの運行区域を4倍にし、ラスベガスの乗降場所を2倍超に増やすと発表した。この時点で乗客は35万人超、順番待ちの登録者は50万人超だった。3月25日にオースティン、4月23日にマイアミで専用車両の走行を始めた (従業員とその家族、友人向け)。5月12日、サンフランシスコのユニオンスクエアに案内所「ライダーラウンジ」を開いた。9月1日、ヒューストンとサンディエゴへ試験車両を広げ、拠点は12か所になった。

技術と生産 2026年6月24日、新しい設計の車両を公表した。内装の色を明るくし、座席に厚みを加えた。会社はこれを量産向けの設計とし、規制当局の承認を前提に、ヘイワードの工場で週100台まで生産を増やせると説明した。8月12日には、安全性を数字で示す「セーフティーケース」の枠組みを公表した。

経営陣 CEO (最高経営責任者) はアイチャ・エバンス氏。共同創業者のジェシー・レビンソン氏がCTO (最高技術責任者) を務める (2026年8月の会社の資料)。ハードウェア担当上級副社長のネルソン・ペドレイロ氏は、米ロッキード・マーチンで約29年働いた (2026年6月の会社の紹介記事)。

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🤖 自動運転専業

小馬智行 (ポニー・エーアイ)

ロボタクシーとロボトラックを手がける中国の自動運転企業で、2016年に設立した。米ナスダック (PONY) と香港証券取引所 (証券コード2026) に上場する。北京、上海、広州、深圳の4都市で、運転席が無人のロボタクシーを有料で運行している。ロボタクシーは2026年6月末に1,975台で、会社は年末に3,500台超へ増やす目標を掲げる。2025年12月期の連結売上高は9,000万ドル、営業損失は2億6,090万ドルだった。トヨタ自動車は発行済み株式の9.8%を持つ株主である (2026年3月末)。bZ4X を基にしたロボタクシーは、小馬智行と広汽トヨタが共同で生産している。

🤖 自動運転専業

文遠知行 (ウィーライド)

ロボタクシー、ロボバス、無人の清掃車、運転支援システムを手がける中国の自動運転企業。2017年に景馳科技として創業し、2018年10月に文遠知行 (WeRide) へ社名を改めた。米ナスダック (WRD) と香港証券取引所 (証券コード0800) に上場する。車両の販売と、運行や技術の支援の対価で収益を得る。レベル4の車両は約3,400台で、うちロボタクシーは1,800台を超える (2026年7月末)。アブダビとドバイでは米ウーバーテクノロジーズと組み、保安要員を乗せない有料運行をしている。2025年12月期の売上高は6億8,459万元、最終損失は16億5,490万元。ルノー、日産自動車、三菱自動車の投資会社が株主で、日産自動車の幹部が取締役を務める。

🤖 自動運転専業

滴滴自動運転 (ディディ)

中国の配車アプリ大手、滴滴出行 (ディディ) の自動運転部門で、レベル4のロボタクシーを開発し運行する。2016年に開発を始め、2019年8月に独立した会社になった。持ち株会社はケイマン諸島籍のボイジャー・グループ (Voyager Group) で、滴滴が70.2%を持つ (2026年4月時点)。ソフトバンクグループ傘下のファンドなどが出資し、2024年末までの調達額は累計11億2,300万ドル。広州汽車集団傘下の広汽埃安 (アイオン) と共同開発した専用車「R2」は、2026年1月に納車が始まった。8月には広州市と北京市の指定区域で、無人の試験運行に入った。部門単体の売上高と損益は開示されていない。

🤖 自動運転専業

白犀牛 (Rino.ai)

無人の配送車を開発、製造、販売する中国の未上場企業。百度 (バイドゥ) の自動運転部門の出身者が、2019年4月に北京市で設立した。宅配の営業所と中継拠点の間の輸送を主な用途とし、宅配大手の順豊 (SFエクスプレス) や中国郵政に車両を納めている。運用中の車両は2,000台を超え、170を超える都市で走る (2025年12月の会社発表)。2026年1月には、商用車メーカーの鑫源汽車と開発した量産車「RX」を発表し、4月に合弁会社の設立を発表した。資金は2025年に3回の調達で1億ドル超を集め、2026年5月にも調達した。売上高と損益は公表していない。

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