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文遠知行 (ウィーライド)

文遠知行 / WeRide

🗓 事実の最終確認: 関連記事の更新: 出典: 当サイト企業データベース (一次資料・自社記事の解剖に基づく)

主力製品・モデル
ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り)
上場
ナスダック、香港証券取引所 (証券コード0800) WRD
同業 4 社との比較 (企業データベースの同じ列)
企業 主力製品・モデル 評価額・時価総額 最新発表 / 確認日
小馬智行 (ポニー・エーアイ) 第7世代ロボタクシー (bZ4X、アルファT5、アイオンV… — 2026-10-01
滴滴自動運転 (ディディ) Robotaxi R2 (広汽埃安と共同開発したロボタクシ… — 2026-10-01
白犀牛 (Rino.ai) RX (鑫源汽車と開発した無人配送車の量産車、2026年1… — 2026-09-28
ウェイブ Wayve AI Driver (自動車メーカーに供給する… 86億ドル (2026年2月のシリーズD、資金… 2026-10-01
執筆・監修: (編集長・アナリスト) 最終確認: — 公式発表・SEC/EDINET 等の一次資料と自社記事を突合 出典 22 件 更新: 記事→企業行は日次、一次情報の再確認は週次の自動運用 編集方針
ロボタクシー、ロボバス、無人の清掃車、運転支援システムを手がける中国の自動運転企業。2017年に景馳科技として創業し、2018年10月に文遠知行 (WeRide) へ社名を改めた。米ナスダック (WRD) と香港証券取引所 (証券コード0800) に上場する。車両の販売と、運行や技術の支援の対価で収益を得る。レベル4の車両は約3,400台で、うちロボタクシーは1,800台を超える (2026年7月末)。アブダビとドバイでは米ウーバーテクノロジーズと組み、保安要員を乗せない有料運行をしている。2025年12月期の売上高は6億8,459万元、最終損失は16億5,490万元。ルノー、日産自動車、三菱自動車の投資会社が株主で、日産自動車の幹部が取締役を務める。
🔗 公式サイト

Postation の入口

📦 製品・商品 (11)

🧠 ロボタクシー GXR モデル

ジーエックスアール (5人乗りの量産型ロボタクシー)

レベル4の自動運転システムを載せたロボタクシー。2024年10月に発表し、中国と中東、欧州、シンガポールで使っている。改良型は工場で自動運転の装置を組み付けて出荷し、完成後の改造を不要にする。
定員
5人
寸法
全長5,018ミリメートル、ホイールベース3,100ミリメートル
発表
2024年10月
センサー
20個超
最高速度
時速120キロメートル
冗長の仕組み
8系統
改良型の計画
2026年7〜9月に生産を始め、2026年中に2,000台を納める (2026年3月9日発表)
車載コンピューター
HPC 3.0 (AIの処理能力は最大2,000TOPS)

対象: 配車会社、車両を保有する協業先、自社の配車サービス

出典: weride.ai/products

🧠 ロボバス モデル

Robobus (運転席の無い自動運転の小型バス)

一般道を走る前提で設計したレベル4の小型バス。宇通客車と金龍が生産する。2025年12月期は156台を販売し、車種別で最大の売上高だった。チューリヒでは、前席に保安要員を乗せない運行を2026年に始めた。
座席
10席
売上高
2億3,147万元 (2025年12月期、関連サービスを含む)
販売台数
156台 (2025年12月期。前期は14台)
現行の車両
LCR 2.0
広州市の受注
広州市のバス会社から全長8.5メートルの電気バス100台、8,900万元 (2025年7〜9月)
運行している国
日本、サウジアラビア、シンガポール、アラブ首長国連邦、スイス、ベルギー、フランスなど (2026年8月)

対象: 公共交通の事業者、自治体、空港や行楽地の運営者

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🧠 ロボスイーパー モデル

Robosweeper (自動運転の道路清掃車)

一般道を自動で走って清掃する車両。大きさの違う S1、S3、S5、S6 の4種類がある。広州では2022年から有料の試験運用を続け、シンガポール、アラブ首長国連邦、サウジアラビアにも導入した。
S1
1回の充電で12万平方メートルを清掃
S3
作業中の最高速度は時速10キロメートル
S6
水タンク3.5立方メートル、航続距離300キロメートル以上 (中国の測定方式)
種類
S1、S3、S5、S6
売上高
9,608万元 (2025年12月期、関連サービスを含む)
販売台数
91台 (2025年12月期。前期は49台)

対象: 清掃事業者、自治体

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🧠 ロボバン W5 モデル

Robovan (自動運転の配送用バン)

市街地の配送に使うレベル4のバン。2025年に発表し、広州市の南沙区と黄埔区で公道の試験を始めた。ロボバンの車両は、JMCフォード・モーターズ (JMC-Ford Motors) とイーカー・テック (Ecar Tech) が生産する。
荷室
5.5立方メートル
売上高
1,049万元 (2025年12月期、関連サービスを含む)
積載量
1,000キログラム
航続距離
最長220キロメートル
販売台数
28台 (2025年12月期、ロボバン全体。前期は10台)

対象: 宅配会社、都市内の配送を担う物流会社

出典: weride.ai/products

📦 WRD 3.0 製品

WeRide Driving 3.0 (運転支援システム。旧称は WePilot)

運転者の監視を前提にした運転支援システム。市街地、高速道路、駐車に対応する。独ボッシュと共同で開発し、2025年11月に量産が始まった。奇瑞汽車と広州汽車集団の車に載り、採用が決まった車種は30を超える (2026年8月)。
方式
1つのAIが認識から操作までを担うエンドツーエンド方式 (1段階)
納入
約3万台 (2026年4〜6月)
量産の開始
2025年11月
海外での公道試験
ドイツ、フランス、日本など (2026年7月発表)
対応する車載半導体
エヌビディア DRIVE、クアルコム Snapdragon、芯擎科技 StarLight (2026年4月)
採用が決まった車種
30超 (2026年8月)

対象: 自動車メーカー、大手部品メーカー

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926094571/tm2622690d2_ex99-1.htm

🛠️ WeRide Go サービス

ウィーライド・ゴー (自社のロボタクシー配車アプリ)

自社で保有する車両を中心に、ロボタクシーを呼べるアプリ。年次報告書は、第三者の配車の集約アプリからも呼べると説明している。2026年4〜6月は、中国で車両1台が1日に受ける乗車が21回を超えた。
広州の運行
黄埔区、天河区、海珠区で24時間の有料運行 (2026年8月)
登録利用者
前の四半期より35%増 (2026年4〜6月)
運賃の計上
2020年から
1台当たりの1日の乗車
21回超、最多の日は28回 (2026年4〜6月、中国)

対象: 中国のロボタクシーの利用者

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926094571/tm2622690d2_ex99-1.htm

🛠️ 運行と技術の支援サービス サービス

販売した車両の更新、保守、遠隔支援

販売した車両について、走る地域に合わせた調整、ソフトウェアの更新、保守、車両の管理、遠隔支援を提供する。料金は車両の代金と別に、年単位で受け取る。2025年12月期の売上高は1億2,620万元だった。
売上高
1億2,620万元 (2025年12月期。前期は1億852万元)
法人の顧客数
164社 (2025年12月期。前期は91社)

対象: 車両を買った交通事業者、配車会社

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🛠️ データ加工サービス サービス

AIの学習に使うデータの加工 (会社の区分は AI infrastructure)

AIの学習に使うデータの加工を、顧客から請け負う。担当の人員は4,125人で、従業員の75%を占める (2026年6月末)。年次報告書は、この人員を顧客向けのサービスと自社の研究開発の両方に充てていると説明している。
担当の人員
4,125人 (2026年6月末)。2025年12月末は2,694人
売上高の増加
2025年12月期に1億380万元増えた (年次報告書)

対象: AIを開発する企業

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926107261/wrd-20260914xex99d1.htm

🏢 ウィーライド・ミドルイースト 子会社・関連

WeRide Middle East General Trading Ltd. (アブダビの子会社)

中東での販売と関連サービスを担う子会社。中東のロボタクシーは約400台で、アブダビとドバイでは保安要員を乗せない有料運行をしている (2026年7月末)。
計画
アブダビ、ドバイ、リヤドに1,200台以上 (早ければ2027年に導入を終える)
所在地
アラブ首長国連邦・アブダビ
出資比率
100% (2025年12月末)
中東のロボタクシー
約400台 (2026年7月末)

対象: 中東の配車会社、交通当局

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🏢 ウィーライド・シンガポール 子会社・関連

WeRide (Singapore) Pte. Ltd. (シンガポールの子会社)

シンガポールでの販売と関連サービスを担う子会社。グラブと組み、住宅地のプンゴル地区で一般向けの運行を2026年4月1日に始めた。研究開発の拠点も置く。
運行
プンゴル地区 (グラブと共同、2026年4月1日開始)
所在地
シンガポール
出資比率
100% (2025年12月末)

対象: 東南アジアの配車会社、交通当局

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🏢 ウィーライド・コープ 子会社・関連

WeRide Corp. (米国の子会社。旧社名は JingChi Corp.)

米国で研究開発を担う子会社。カリフォルニア州の車両管理局から、運転者を乗せない走行試験の許可を得ている。年次報告書は、米国での活動は限られ、重要でないと説明している。
許可
カリフォルニア州の走行試験 (運転者なしを含む)。乗客を乗せる試験の許可は2024年8月
所在地
米国
出資比率
100% (2025年12月末)

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🧪 技術・サービス (7)

🧰 WeRide One 基盤

ウィーライド・ワン (自動運転の共通の技術基盤)

データの処理、AIモデルの学習、シミュレーション、運行管理を一体にした技術基盤。車種ごとにセンサーの数を変えても、同じアルゴリズムで動かせる。会社は基盤そのものを外販せず、車両の販売と運行の支援を通じて収益にする方針である。
対象
ロボタクシー、ロボバス、ロボバン、ロボスイーパー、運転支援システム
構成
基盤と中核の機能、データ、自動運転の技術、運行の基盤
走行データ
9年分を超える (2026年4月の年次報告書)

対象: 自社のレベル2からレベル4までの全製品

出典: weride.ai/technology

🧰 WeRide GENESIS 基盤

ジェネシス (学習と検証に使う世界モデル)

仮想の街と交通を数分で生成し、自動運転のAIを学習、検証する基盤。まれにしか起きない危険な場面を再現できる。会社は、データの収集とラベル付けの費用を75%超減らすと説明している。2026年6月に、国際的な技術賞を2つ受けた。
構成
場面の生成、交通参加者の再現、評価、原因の分析の4機能
発表
2026年1月27日
会社が示す効果
数百万キロメートル分の走行試験を数日に縮める

対象: 自社の開発部門

出典: ir.weride.ai/news-releases/news-release-details/weride-genesis-unites-physical-and-generative-ai-redefine

🧪 WeRide WITT 技術

ウィット (走行の記録から物理の法則を取り出すAIモデル)

運行で集めた大量の映像から事実を取り出し、推論、検証、整理を経て知識にするAIモデル。会社は、汎用のAIモデルより処理の費用を最大98%減らせると説明している。AIの学習と評価の効率を高めるために使う。
発表
2026年7月
処理できる量
GPU 1個で1日に最大1万分の走行映像 (会社の説明)
データ処理の効率
同じ作業で最大200倍 (会社の説明)

対象: 自社の開発部門

出典: weride.ai/posts/mpsygxvwgjzywwftcg5qdu5x

🧰 HPC 3.0 基盤

自社設計の車載コンピューター (レノボ・グループと共同開発)

レベル4向けの車載コンピューター。エヌビディアの車載半導体 DRIVE AGX Thor を使い、部品はすべて車載用の規格を満たす。会社は、自動運転の装置一式の費用を半分に減らしたと説明している。
発表
2025年
半導体
エヌビディア DRIVE AGX Thor
共同開発
レノボ・グループの車載計算機部門
AIの処理能力
最大2,000TOPS (1秒に2,000兆回の演算)

対象: GXR、ロボスイーパー S5、ロボバス

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🧪 ハイブリッド構成 技術

AIモデルと、人が定めたルールを組み合わせる設計

1つのAIが認識から操作までを担うエンドツーエンド方式に、人が定めたルールによる判断を重ねる設計。年次報告書は、適応力、信頼性、安全性、判断の透明さの釣り合いを取るためだと説明している。
地図
高精度地図を使う方式と、簡略な地図で走る方式の両方
AIモデル
エンドツーエンド方式
重ねるもの
人が定めたルールによる判断

対象: 自社のレベル2からレベル4までの全製品

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm

🧪 第8世代の自動運転システム 技術

GEN8 (改良した GXR に載せるセンサーとソフトウェア)

2026年3月に発表した、改良した GXR 向けの自動運転システム。LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) の点の細かさを17倍にし、検知できる距離を600メートルに伸ばした。会社は、車両全体の費用がさらに15%下がると見込む。
発表
2026年3月9日
検知できる距離
600メートル
組み立ての時間
1時間から10分未満へ (会社の説明)

対象: 改良した GXR

出典: ir.weride.ai/news-releases/news-release-details/weride-and-geely-farizon-deliver-2000-purpose-built-robotaxi-0

🧪 遠隔支援システム 技術

運行中の車両を遠隔の担当者が支援する仕組み

車両が判断に迷う場面で、遠隔の担当者が支援する。担当者1人が受け持つ車両は、2024年の10台から40台に増えた。会社は、運行効率の改善と部品費用の低下で、中国での車両の保有と運行の費用が2025年に最大38%下がったと説明している。
保有と運行の費用
2025年に前年より最大38%減 (中国、会社の説明)
担当者1人が受け持つ車両
40台 (2024年は10台)

対象: ロボタクシーなどの運行

出典: sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926033075/tm269345d1_ex99-1.htm

🔭 構想 (1)

会社が将来の事業として掲げているが、まだ事業として存在しないもの。売上・契約の実績はない。

🔭 右ハンドルのロボタクシー 構想

右側にハンドルがある市場向けに共同開発する車両

遠程新能源商用車集団、香港の冠忠巴士集団と共同で開発すると、2026年6月22日に発表した構想。GXR を基にする。有料運行は香港から始める計画で、時期は公表していない。
発表
2026年6月22日
基にする車両
GXR
香港での計画
冠忠巴士集団と3年間で500台超 (ロボバスを含む。2025年11月発表)

対象: 右側にハンドルがある車が走る国と地域の交通事業者

出典: weride.ai/posts/l17yh5j7hhjxicbribn8aspf

📊 開示データ (11)

会社が米証券取引委員会と香港証券取引所に出した書類、会社の発表文、出資した日本企業の発表文、米連邦地裁の決定文から、業績と事業の進み具合を示す数字を表にまとめた。金額は開示の通貨 (人民元) のままで、円には換算していない。△はマイナス (損失や資金の流出) を表す。

最終確認:

連結業績の推移 単位: 百万元

項目 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2025年1〜6月 2026年1〜6月
売上高 401.8 361.1 684.6 199.6 345.9
売上総利益 183.5 110.7 206.8 61.1 126.5
研究開発費 1,058.4 1,091.4 1,372.2 644.6 797.7
営業損益 △1,566.2 △2,185.2 △1,846.8 △890.1 △852.9
最終損益 △1,949.1 △2,516.8 △1,654.9 △791.5 △789.8
調整後の最終損益 △501.7 △801.9 △1,246.7 △595.1 △664.6
営業活動の資金収支 △474.9 △593.6 △1,321.7 △663.4 △715.7
  • 国際会計基準 (IFRS) の連結決算で、単位は百万人民元。
  • 決算期は12月。
  • 1〜6月の数字は監査を受けていない。
  • 研究開発費は株式報酬費用を含む。
  • 2025年12月期の売上高は前期比89.6%増だった。
  • 2024年12月期の売上高が減ったのは、運転支援システムの受託開発の一部が同年7〜9月に終わったためと会社は説明している。
  • 調整後の最終損益は会社が示す指標で、株式報酬費用、金融資産の評価の変動、優先株などの帳簿価額の変動を除く。
  • 2024年12月期の最終損益は、優先株などの帳簿価額の変動465.3百万元と、株式報酬費用1,187.9百万元を含む。
  • 優先株は2024年10月の米国上場で普通株に転換した。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、2026年4〜6月期と上半期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年8月12日) 、2026年中間報告書 (6-K 付属 99.1、2026年9月14日)

四半期の売上高と損益 単位: 百万元

項目 2025年1〜3月 2025年4〜6月 2025年7〜9月 2025年10〜12月 2026年1〜3月 2026年4〜6月
売上高 72.4 127.2 171.0 314.0 114.1 231.7
うち製品 9.5 59.8 79.2 211.4 20.5 92.3
うちサービス 62.9 67.4 91.8 102.6 93.7 139.4
研究開発費 325.7 318.9 316.4 411.2 363.3 434.3
営業損益 △436.2 △453.9 △379.5 △577.2 △431.0 △421.9
最終損益 △385.1 △406.4 △307.3 △556.1 △389.1 △400.7
  • 四半期の数字は監査を受けていない。
  • 製品は自動運転車とセンサー一式の販売で、納車の時期によって四半期ごとの振れが大きい。
  • 2025年10〜12月はロボタクシーとロボバスの販売が増えた。
  • 2026年4〜6月の売上総利益率は37.5%で、前年同期は28.1%だった。
  • 会社は、利益率の高い運転支援システムと海外の事業の比率が上がったためと説明している。

出典: 2026年1〜3月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年5月13日) 、2026年4〜6月期と上半期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年8月12日) 、2025年7〜9月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2025年11月24日) 、2025年10〜12月期と通期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年3月23日)

車種・サービス別の売上高 単位: 百万元

区分 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 構成比 (2025年12月期)
ロボタクシー 29.4 47.8 148.0 21.6%
ロボバス 94.9 79.7 231.5 33.8%
ロボスイーパー 7.6 55.3 96.1 14.0%
ロボバン 7.5 13.4 10.5 1.5%
その他の技術サービス 262.4 164.9 198.5 29.0%
合計 401.8 361.1 684.6 100.0%
  • 年次報告書の連結財務諸表の注記による。
  • 車種の欄は、車両の販売と、その車両にかかわる運行と技術の支援サービスの合計。
  • その他の技術サービスは、運転支援システムの受託開発と、AIの学習に使うデータの加工。
  • 構成比は編集部の計算。
  • 端数処理のため、内訳の合計は合計欄と一致しない場合がある。
  • 会計上の事業の区分 (セグメント) は1つである。
  • 売上高の10%以上を占める顧客は、2025年12月期に3社 (11%、11%、10%) あった。
  • 2023年12月期は1社で55%を占めていた。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出)

売上高の内訳 (製品とサービス、地域、事業) 単位: 百万元

区分 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2025年1〜6月 2026年1〜6月
製品 54.2 87.7 359.8 69.3 112.8
サービス 347.7 273.4 324.7 130.3 233.1
中国本土 378.0 311.8 484.8 152.7 226.6
海外 23.8 49.4 199.8 46.9 119.3
レベル4の事業 ― ― ― 123.9 179.5
その他の事業 ― ― ― 75.7 166.4
  • 製品とサービス、地域、事業の3通りの分け方を1つの表に並べた。
  • それぞれの合計は売上高と一致する。
  • 地域は顧客の所在地による。
  • 海外の比率は2024年12月期が13.7%、2025年12月期が29.2%、2026年1〜6月が34.5%だった (編集部の計算)。
  • 事業別の区分は2026年の中間報告書から示された。
  • レベル4の事業は、自動運転車の販売と運行や技術の支援。
  • その他の事業は、運転支援システムの受託開発 (会社の呼び名は L2++/L3) と、AIの学習に使うデータの加工である。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、2026年中間報告書 (6-K 付属 99.1、2026年9月14日)

資金と財政の状態 単位: 百万元

項目 2024年12月末 2025年12月末 2026年3月末 2026年6月末
現金及び現金同等物 4,268.3 6,666.3 5,179.6 4,275.0
定期預金 620.1 301.4 998.2 1,099.8
短期の銀行借入金 30.0 324.3 294.2 485.0
総資産 7,693.8 8,935.9 8,147.4 7,755.4
資本合計 7,066.0 7,900.2 7,140.8 6,395.3
  • 連結の財政状態計算書の科目による。
  • 現金及び現金同等物と定期預金は別の科目である。
  • 2024年12月末はこのほかに、流動資産の金融資産 (主に理財商品) が1,685.1百万元、長期の銀行借入金が50.0百万元あった。
  • 2025年11月の香港上場で、約2,318.0百万香港ドルを得た (中間報告書。
  • 年次報告書は2,314.6百万香港ドルと記す)。
  • この資金は2026年6月末の時点で使っていない。
  • 2026年1〜6月は自社株買いに、香港で543.0百万香港ドル、米国で30.0百万ドルを使った。
  • 2025年12月末の現金と預金などのうち、89.3%は米ドル建てだった。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、2025年10〜12月期と通期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年3月23日) 、2026年1〜3月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年5月13日) 、2026年4〜6月期と上半期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年8月12日) 、2026年中間報告書 (6-K 付属 99.1、2026年9月14日)

車両の台数と展開する国

時点 レベル4の車両 (台) うちロボタクシー (台) 展開する国と都市
2024年12月末 1,089 ― ―
2025年10月末 1,600超 750近く 11カ国、30都市超
2026年1月 ― 1,023 ―
2026年3月23日 2,113 1,125 12カ国、40都市超
2026年4月末 約2,800 約1,300 12カ国、40都市超
2026年7月末 約3,400 1,800超 13カ国、60都市超
2026年末 (会社の見通し) ― 2,600 ―
  • レベル4の車両は、ロボタクシー、ロボバス、ロボバン、ロボスイーパーの合計。
  • 国と都市は、走行試験と運行の両方を含む会社の数え方による。
  • 2025年10月末の国と都市は10月20日時点、2026年7月末の欄は8月12日時点の数字。
  • 2026年末の見通しは2026年3月に示したもので、7月末の実績は1,800台を超えた。
  • 地域別では、中国のロボタクシーが約1,000台 (2026年4月末)、中東が約400台 (2026年7月末)。
  • 会社は、2030年までに世界で数万台を展開する計画を掲げる。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、2025年7〜9月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2025年11月24日) 、2025年10〜12月期と通期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年3月23日) 、2026年1〜3月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年5月13日) 、2026年4〜6月期と上半期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年8月12日) 、発表文「遠程新能源商用車集団と GXR 2,000台」(2026年3月9日)

事業の指標

指標 数字 時点
ロボバスの販売 156台 (前期は14台) 2025年12月期
ロボタクシーの販売 123台 (前期は18台) 2025年12月期
ロボスイーパーの販売 91台 (前期は49台) 2025年12月期
ロボバンの販売 28台 (前期は10台) 2025年12月期
1台の1日の乗車 (中国) 21回超 (最多の日は28回) 2026年4〜6月
1台の1日の乗車 (中国) 17回超 (最多の日は28回) 2026年1〜3月
運転支援システムの納入 約3万台 2026年4〜6月
採用が決まった車種 30超 2026年8月12日
法人の顧客数 164社 (前期は91社) 2025年12月期
遠隔支援の担当者1人の車両 40台 (2024年は10台) 2026年3月の発表
従業員 5,485人 (うち研究開発の技術者1,066人) 2026年6月末
従業員 3,801人 (うち研究開発の技術者829人) 2025年12月末
登録特許 中国646件、海外15件 2025年12月末
  • 乗車の回数は、中国で運行するロボタクシーの1台当たりの平均。
  • 運転支援システムは WRD 3.0 を指す。
  • 従業員は臨時の雇用 (2026年6月末は533人) を含む。
  • 2026年6月末の従業員のうち4,125人は、AIの学習に使うデータの加工を担う人員である。
  • 従業員は2023年12月末の718人から、データ加工の人員を採用して増えた。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、2025年10〜12月期と通期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年3月23日) 、2026年1〜3月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年5月13日) 、2026年4〜6月期と上半期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年8月12日) 、2026年中間報告書 (6-K 付属 99.1、2026年9月14日)

運行の国と許可

国・都市 状況 協業先と時期
中国・広州 保安要員を乗せない有料運行。24時間 黄埔区、天河区、海珠区 (2026年8月)
中国・北京 保安要員を乗せない有料運行 高度自動運転の実証区域
アブダビ 保安要員を乗せない有料運行 ウーバー。許可は2025年10月、運行は11月から
ドバイ 保安要員を乗せない有料運行 ウーバーと道路交通局。保安要員を乗せない有料運行は2026年3月 (年次報告書。5月の決算発表は4月と記す)
リヤド 一般向けのロボタクシー ウーバー。2025年10月から
シンガポール 住宅地で一般向けの運行 グラブ。2026年4月1日から (年次報告書は3月と記す)
スイス・チューリヒ 無人運行の許可。ロボバスは前席が無人 連邦道路局の許可は2025年11月
ベルギー・ルーバン ロボバスの運行 公共交通会社デ・レイン。2025年9月に試験の許可
フランス ロボバスの運行 ルノー。全仏オープンの送迎を2024年から3年連続
スペイン・マドリード 走行の許可。有料運行は2026年末までの予定 ウーバー、アボモ。許可は2026年9月10日
スロバキア 進出を発表 エレベート・スロバキア。2026年3月
デンマーク 一般向けの運行を2027年1〜6月に予定 グリーンモビリティー。2026年8月3日に発表
香港 右ハンドルの車両を共同開発 冠忠巴士集団。3年間で500台超の計画
日本 ロボバスを展開する9カ国の1つ (2025年10月の開示) 名古屋市と岐阜市が提供中、松山市と米子市が準備中 (公式サイト)
米国 走行試験の許可 (運転者なしを含む) カリフォルニア州。有料の運行はしていない
  • 状況は会社の開示と発表文による。
  • 会社は、自社の車両が走行の許可を得た国を8カ国 (中国、スイス、アラブ首長国連邦、シンガポール、フランス、サウジアラビア、ベルギー、米国) と説明してきた。
  • 2026年9月のスペインの許可を、会社は9つ目と数えている。
  • スイスの許可はチューリヒ州フルト谷の110キロメートルの区域が対象で、最高速度は時速80キロメートル。
  • スペインの最初の段階は20台で、車内に担当者を乗せる。
  • 日本の欄の地域は、公式サイトの一覧を2026年10月1日に確認した。
  • 会社は、日本向けに改造したロボバスについて日本最大の自動運転バスの運行事業者から購入の意向を受けたと、香港上場の申請書類で開示したが、社名は書いていない。
  • ウーバーとは15都市での展開で合意しており、チューリヒが5都市目に当たる。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、香港上場の申請書類に基づく開示 (6-K 付属 99.1、2025年10月21日) 、2026年4〜6月期と上半期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年8月12日) 、2025年7〜9月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2025年11月24日) 、2025年10〜12月期と通期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年3月23日) 、2026年1〜3月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年5月13日) 、発表文「スペインで初の全国の走行許可」(2026年9月10日) 、発表文「マドリードでロボタクシー」(2026年6月2日) 、発表文「チューリヒでウーバーと有料運行を計画」(2026年6月17日) 、発表文「デンマークでグリーンモビリティーと提携」(2026年8月3日) 、発表文「右ハンドルのロボタクシー」(2026年6月22日) 、文遠知行 公式サイト (サービスを提供する地域の一覧、2026年10月1日確認)

主な株主 単位: 株

株主 クラスA株 クラスB株 持ち株比率 議決権の比率
韓旭氏 (創業者、CEO) 27,595,520 41,249,590 6.7% 27.5%
鄭州宇通集団の系列 65,659,592 ― 6.5% 4.4%
啓明創投の系列 62,865,042 ― 6.3% 4.2%
アライアンス・ベンチャーズ 63,680,080 ― 6.3% 4.2%
ウーバーテクノロジーズ 56,618,266 ― 5.6% 3.8%
李岩氏 (共同創業者、CTO) 37,643,640 13,564,833 5.0% 10.9%
  • 年次報告書 (2026年4月23日提出) の時点の数字で、発行済みのクラスA株950,955,002株とクラスB株54,814,423株を基にした比率。
  • クラスB株は1株に10個の議決権がある。
  • 韓旭氏のクラスA株は、60日以内に行使できるストックオプションの分である。
  • アライアンス・ベンチャーズの保有のうち、18,490,206株は日産自動車が、10,616,604株は仏ルノーが議決権と投資の判断を持つ。
  • 2025年10月の大量保有報告による。
  • アライアンス・ベンチャーズには、ルノーと日産自動車が40%ずつ出資している (中間報告書)。
  • 米国預託株式 (ADS) 1口は、クラスA株3株に当たる。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、アライアンス・ベンチャーズ、ルノー、日産自動車の大量保有報告 Schedule 13D/A (2025年10月29日提出) 、ウーバーテクノロジーズの大量保有報告 Schedule 13G (2026年3月30日提出) 、2026年中間報告書 (6-K 付属 99.1、2026年9月14日)

主な協業先

相手 分野 内容
ウーバーテクノロジーズ 配車、出資 15都市で展開する合意のうち3都市で運行 (2026年2月)。中東に1,200台以上 (早ければ2027年に導入を終える)。2025年11月に7,500万ドルを追加で出資
グラブ 配車、出資 シンガポールで共同運行。2025年11月に出資を完了
アライアンス・ベンチャーズ 出資 2018年のシリーズAを主導。2024年の米国上場の際に9,700万ドル。取締役2人を指名できる
日産自動車 研究開発 自動運転の研究開発サービスを提供。グループ会社の日産モビリティサービス向けは2025年12月期に7.6百万元
日本の自動運転バスの運行事業者 ロボバス 日本向けに改造したロボバスの購入の意向 (2025年10月の香港上場の申請書類。社名は非公表)
仏ルノー ロボバス 全仏オープンの送迎を2024年から3年連続。2025年にスペインでロボバスの試験
独ボッシュ 運転支援 WRD 3.0 を共同で開発し、ボッシュが自動車メーカーへ販売。2025年11月に量産開始
遠程新能源商用車集団 車両の生産 浙江吉利控股集団の系列。GXR を生産。改良型を2026年中に2,000台
宇通客車 車両の生産 ロボバスとロボスイーパー。鄭州宇通集団の系列は株主
広州汽車集団 運転支援、出資 アイオン N60 に WRD 3.0。系列が2024年に2,000万ドルを出資
奇瑞汽車 運転支援、車両 WRD 3.0 を載せた車を販売。ロボタクシー CER を2025年に発表
レノボ・グループ 車載コンピューター HPC 3.0 を共同で開発。5年間で20万台を展開する計画 (2026年4月)
エヌビディア 半導体 HPC 3.0 に DRIVE AGX Thor。2017年のプレAで投資部門が出資
冠忠巴士集団 運行 香港で3年間に500台超を展開する計画 (2025年11月)
  • 商用化済みの相手と、計画の段階の相手が混じる。
  • ウーバー、グラブ、ボッシュ、遠程新能源商用車集団、宇通客車、広州汽車集団、奇瑞汽車とは、運行や量産が始まっている。
  • レノボ・グループの20万台と、冠忠巴士集団の500台は計画である。
  • 独メルセデス・ベンツとは、レベル3の運転支援を実証する案件がある (2026年8月の決算発表)。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、2025年の年次報告書 (香港向け、6-K 付属 99.1、2026年4月23日) 、香港上場の申請書類に基づく開示 (6-K 付属 99.1、2025年10月21日) 、2026年4〜6月期と上半期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2026年8月12日) 、2025年7〜9月期の決算発表 (6-K 付属 99.1、2025年11月24日) 、発表文「ウーバーと中東に1,200台」(2026年2月6日) 、発表文「遠程新能源商用車集団と GXR 2,000台」(2026年3月9日) 、発表文「レノボと5年間で20万台」(2026年4月27日) 、発表文「運転支援システムの海外での試験」(2026年7月13日) 、景馳科技の発表文「プレAの資金調達」(2017年9月26日、ウェブアーカイブの保存版) 、アライアンス・ベンチャーズ、ルノー、日産自動車の大量保有報告 Schedule 13D/A (2025年10月29日提出)

沿革

時期 出来事
2017年2〜4月 事業を始めた。3月にケイマン諸島で持ち株会社 JingChi Inc. (現 WeRide Inc.) を設立。4月に王勁氏がCEOに就いた
2017年6月 カリフォルニア州で公道の走行試験の許可を得て、6月24日に最初の公道試験をした
2017年9月 プレAの資金調達5,200万ドルを発表。啓明創投が主導し、エヌビディアの投資部門が参加
2017年12月 本社を広州に置くと決めた。百度が、営業秘密を持ち出したとして王勁氏と景馳科技を中国で提訴
2018年1月31日 取締役会が王勁氏のCEO解任を決めた。景馳科技と百度はその後、和解した
2018年3月22日 韓旭氏がCEO、李岩氏がCTOに就いた。米カーネギーメロン大学の金出武雄教授が技術顧問に就任
2018年10月31日 アライアンス・ベンチャーズが主導したシリーズAの資金調達を発表。発表文は社名を WeRide.ai (旧 JingChi.ai) と記した
2018年 元CEOの王勁氏、元社員、新会社のオールライドなどを、営業秘密の侵害で米連邦地裁に提訴
2019年 一般向けの有料のロボタクシーを広州で始めた
2020年 ロボバスを発表。中国で運転者を乗せない走行試験の許可を取得
2020年4月 米連邦地裁が、証拠を消したとして被告の答弁を退け、被告に文遠知行の費用の支払いを命じた
2022年 独ボッシュと運転支援システムの共同開発を始めた。ロボスイーパーの試験運用を開始
2023年 アラブ首長国連邦で全国の走行免許、シンガポールで走行の免許を取得。北京で保安要員を乗せない有料運行を開始
2024年10月25日 米ナスダックに上場。同じ月にロボタクシー GXR を発表
2024年12月 アブダビでウーバーテクノロジーズと有料運行を始めた
2025年11月6日 香港証券取引所に上場
  • 2017年から2018年10月までの社名は景馳科技 (JingChi) で、企業データベースの「景馳科技」の項目は、この時期の同じ会社を指す。
  • 創業の時期は資料で表現が違う。
  • 年次報告書は2017年2月に事業を始めたと記し、当時の発表文は4月上旬の創業と記す。
  • 百度による提訴、CEOの解任、和解は、米連邦地裁の2019年4月1日の決定文の事実認定による。
  • 営業秘密の持ち出しは百度の主張で、中国での訴訟は和解で終わった。
  • 米国の訴訟で、連邦地裁は2019年4月に仮の差し止めを一部認めた。
  • 2019年以降の「初めて」の説明は会社の開示による。

出典: 年次報告書 Form 20-F (2025年12月期、2026年4月23日提出) 、香港上場の申請書類に基づく開示 (6-K 付属 99.1、2025年10月21日) 、米カリフォルニア州北部地区連邦地裁の決定文 (事件番号 5:18-cv-07233、2019年4月1日) 、米カリフォルニア州北部地区連邦地裁の決定文 (同、2020年4月24日) 、景馳科技の発表文「プレAの資金調達」(2017年9月26日、ウェブアーカイブの保存版) 、景馳科技の発表文「本社を広州に」(2017年12月28日、ウェブアーカイブの保存版) 、景馳科技の発表文「経営陣の交代」(2018年3月22日、ウェブアーカイブの保存版) 、三菱自動車の発表文「アライアンス・ベンチャーズ、WeRide.ai社へ戦略的投資」(2018年10月31日) 、日産自動車の発表文 (英語、2018年10月31日)

📋 詳細情報

技術・事業

技術概要
自動運転の技術基盤「WeRide One」を自社で開発し、ロボタクシー、ロボバス、配送用のロボバン、清掃用のロボスイーパーに共通して使う。運転支援システム「WRD 3.0」も同じ基盤の上にある。車載コンピューター「HPC 3.0」は中国のレノボ・グループと共同で開発し、エヌビディアの車載半導体を載せる。2026年1月には、仮想の街と交通を生成して学習と検証に使う世界モデル「WeRide GENESIS」を発表した。同年7月には、走行の映像から物理の法則を取り出すAIモデル「WeRide WITT」を加えた。
コア技術
1つのAIが認識から操作までを担うエンドツーエンド (E2E) 方式のモデルに、人が定めたルールによる判断を重ねる。同社はこれを「ハイブリッド構成」と呼ぶ。E2E方式だけでは合わない場面があるとして、適応力、信頼性、安全性、判断の透明さの釣り合いを取る狙いだと説明している。車種ごとにセンサーの数を変えても、同じアルゴリズムで動かせる設計にした。高精度地図を使う方式と、地図を簡略にした方式の両方を持つ。レベル2からレベル4までの走行データを複数の車種から集めている点を、同社は強みに挙げる。
事業セグメント
会計上の事業の区分 (セグメント) は1つである。売上高は「製品」と「サービス」に分けて開示する。製品は、自動運転車とセンサー一式の販売。サービスは、運行と技術の支援、運転支援システムの開発受託、AIの学習に使うデータの加工である。2025年12月期の構成比は、製品が52.6%、サービスが47.4%だった。車種別では、ロボバスと関連サービスが33.8%、ロボタクシーが21.6%、ロボスイーパーが14.0%を占めた (車種別の構成比は編集部の計算)。
主力製品・モデル
ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り)
パフォーマンス

業績・市場

前年比成長
89.60%
営業利益率
-269.80%
R&D 投資率
200.40%
ガバナンス

経営陣・組織

CEO
韓旭
創業者
韓旭氏、李岩氏、王勁氏ら (2017年に景馳科技として創業。王氏は2018年1月にCEOを解任)
役員
シニアバイスプレジデント 鍾華、CFO (最高財務責任者) 兼 国際部門の責任者 李璇 (英語名ジェニファー・リー)、バイスプレジデント 楊慶雄、非常勤取締役 ジャンフランソワ・サル (仏ルノーの提携担当バイスプレジデント)、非常勤取締役 フタカワ・イチジョウ (日産自動車の経営戦略・事業開発の部門長。開示は英字表記)、独立取締役 フイピン・ヤン、張彤、トニー・チャン
子会社
連結子会社 (いずれも100%、2025年12月末): ウィーライド・コープ (WeRide Corp.、米国、研究開発)、ウィーライド香港 (WeRide HongKong、香港、持ち株会社)、ウィーライド・シンガポール (WeRide (Singapore) Pte. Ltd.、販売と関連サービス)、ウィーライド・ミドルイースト (WeRide Middle East General Trading Ltd.、アブダビ、販売と関連サービス)、広州文遠知行科技 (中国本土、販売と関連サービス)。ほかに深圳、北京、上海、武漢、南京、鄭州、無錫などに事業会社がある。
専門指標

業界別スペック

主要製品
ロボタクシー GXR・ロボバス・ロボスイーパー・ロボバン W5・WRD 3.0・WeRide Go・運行と技術の支援サービス・データ加工サービス・ウィーライド・ミドルイースト・ウィーライド・シンガポール・ウィーライド・コープ
主力モデル
ロボタクシー GXR (2024年10月発表、5人乗り)
自動運転レベル
レベル4 (アブダビ、ドバイ、広州、北京で保安要員を乗せない有料運行)
事業の内容
レベル4のロボタクシー、ロボバスと運転支援
自動運転システム
WeRide One (車種をまたいで使う自動運転の技術基盤)
半導体の調達先
エヌビディア (HPC 3.0 は DRIVE AGX Thor)、クアルコム、芯擎科技
開発と運行の段階
レベル4の車両は約3,400台、うちロボタクシー1,800台超 (2026年7月末)。13カ国の60都市超に展開
研究開発費
13億7,219万元 (2025年12月期、株式報酬費用を含む)
資金調達の累計
上場前の累計は16億ドル (香港上場の申請書類)
直近の資金調達
2024年10月に米ナスダック、2025年11月に香港へ上場
上場の状況
上場済み (ナスダック 2024年10月25日、香港 2025年11月6日)
主な出資者
持ち株比率は、創業者の韓旭氏が6.7%、鄭州宇通集団の系列が6.5%、啓明創投 (チーミン・ベンチャー・パートナーズ) の系列が6.3%。アライアンス・ベンチャーズは6.3%、ウーバーテクノロジーズは5.6%、共同創業者の李岩氏は5.0%である。いずれも2026年4月の年次報告書による。上場前の投資家には、エヌビディアの投資部門 (2017年) がいる。広州汽車集団の系列は、2024年10月の米国上場と同時の私募で2,000万ドルを出資した。

⭐ 強み・特徴

  1. ①海外での無人運行の許可 アブダビでは2025年10月に、保安要員を乗せない有料運行の許可を得た。同社は、無人の商用運行の許可を市の単位で得たのは米国外で初めてだと説明している。スイスでも同年11月に、無人運行の許可を得た
  2. ②配車大手との提携と出資 ウーバーテクノロジーズとは15都市での展開で合意し、5都市まで計画を公表した。ウーバーの持ち株比率は5.6% (2026年4月の年次報告書)。東南アジアのグラブも2025年11月に出資した
  3. ③車種をまたぐ共通の基盤 ロボタクシーからロボスイーパーまで同じ基盤で動かす。2025年12月期は、ロボバスが車種別で最大の売上高だった
  4. ④手元の資金 現金及び現金同等物と定期預金は、合計53億7,480万元 (2026年6月末)

📝 現状分析

売上高は伸びているが、研究開発費が売上高の2倍に当たる状態が続く。2025年12月期は売上高6億8,459万元に対し、研究開発費が13億7,219万元、営業損失が18億4,677万元だった。最終損失は16億5,490万元で、前期の25億1,681万元から縮小した。前期は、優先株などの帳簿価額の変動4億6,525万元と、多額の株式報酬費用を計上していた。営業活動による資金の流出は13億2,173万元で、前期の5億9,360万元から増えた。2026年1〜6月の売上高は3億4,586万元、営業損失は8億5,291万元だった。従業員5,485人のうち4,125人は、データの加工を担う人員である (2026年6月末)。売上高の10%以上を占める顧客は、2025年12月期に3社あった。株式は議決権の異なる2種類があり、創業者の韓旭氏が議決権の27.5%を持つ。

🧭 ビジョン・戦略

会社は、海外と中国で進め方を分ける方針を示している。海外では車両を自社で持たず、現地の協業先が車両への投資と配車、清掃、整備を担う。文遠知行は技術と運行の支援を提供する。規制が整い、採算を取りやすい国を優先し、中東、欧州、東南アジアに重点を置く。中国では自社で運行し、広州と北京で車両の密度を高めたうえで、ほかの大都市へ広げる。運転支援システムは、独ボッシュや自動車メーカーを通じて量産車に載せる。レベル4と同じ基盤を使うため、開発への投資を生かせると会社は説明している。

🔮 今後の展望

会社は、ロボタクシーを2026年末に2,600台へ増やす見通しを示している (2026年3月時点)。2030年までに世界で数万台を展開する長期の計画も掲げる。中東ではウーバーテクノロジーズと、アブダビ、ドバイ、リヤドに1,200台以上を置く。会社は早ければ2027年に導入を終えるとしている。欧州ではマドリードで2026年末までに、デンマークで2027年1〜6月に運行を始める予定だ。浙江吉利控股集団系の遠程新能源商用車集団とは、改良した GXR を2026年中に2,000台納める計画である。2026年7〜9月期の決算の発表日は、2026年10月1日時点で公表されていない。

📊 詳細ビジネスデータ

⚙️ アルゴリズム・メカニズム

認識、予測、経路の計画を1つのAIモデルでつなぐエンドツーエンド (E2E) 方式を使う。自転車や歩行者、ほかの車が入り交じる市街地で、相手の動きを予測しながら判断する。隠れて見えない信号の状態を、周りの車の流れから推し量る例を同社は挙げている。この上に、人が定めたルールによる判断を重ねる。学習と検証には世界モデル「WeRide GENESIS」を使う。まれにしか起きない危険な場面を仮想の環境に再現する。同社は、数百万キロメートル分の走行試験を数日に縮められると説明している。運転支援システム「WRD 3.0」は、カメラを中心にした認識と、1段階のE2E方式を使う。

🏗️ システム基盤構成

車載コンピューター「HPC 3.0」はレノボ・グループと共同で開発し、エヌビディアの車載半導体 DRIVE AGX Thor を使う。AIの処理能力は最大2,000TOPS (1秒に2,000兆回の演算) である。会社は、自動運転の装置一式の費用を半分に減らしたと説明している。改良した GXR では、車両1台の組み立てにかかる時間を1時間から10分未満に縮める計画だ。遠隔支援は、担当者1人が受け持つ車両を2024年の10台から40台に増やした。研究開発の拠点は中国本土とシンガポールなどにある。研究開発の技術者は1,066人、データの加工の担当者は4,125人 (2026年6月末)。運転支援システムは、エヌビディア、クアルコム、芯擎科技の車載半導体で動く。

💰 売上の見込み

会社は、売上高と損益の業績予想を公表していない。公表しているのは車両の台数の計画である。ロボタクシーは2026年末に2,600台とする見通しを、2026年3月に示した。レノボ・グループとは、5年間で20万台の自動運転車を世界に展開する計画を、2026年4月に発表した。香港上場で得た資金23億1,800万香港ドルは、2026年6月末の時点で使っていない。会社は2〜3年かけて、技術開発、車両の量産と運行、販売網に充てると説明している。

💸 売上の出どころ

収益は3つある。1つ目は車両の販売で、ロボバス、ロボタクシー、ロボスイーパー、ロボバンを交通事業者や清掃事業者に売る。2025年12月期の販売台数は、ロボバスが156台、ロボタクシーが123台だった。2つ目は運行と技術の支援の対価である。販売した車両のソフトウェア更新、保守、遠隔支援などを、年単位の料金で受け取る。ロボタクシーでは、最低額を固定し、収益の伸びに応じた上乗せを受け取る契約を使う。3つ目は技術サービスで、独ボッシュ向けの運転支援システムの開発の対価と、販売台数に応じた料金を含む。自社アプリ「WeRide Go」で受け取る運賃は、2025年12月期まで僅少だった。

👤 経営者履歴

CEO — 韓旭

韓旭氏 (英語名トニー・ハン) は創業者で、取締役会長とCEO (最高経営責任者) を兼ねる。年齢は49歳 (2026年4月の年次報告書)。1998年に北京交通大学を卒業し、米ロードアイランド大学で修士号を取得した。博士号は2008年に、米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で取得した。2007年から2017年まで米ミズーリ大学の准教授を務め、2013年に終身在職権を得た。専門はコンピュータービジョンと機械学習。2014年から2017年まで、百度 (バイドゥ) の自動運転部門で首席科学者を務めた。景馳科技では当初CTO (最高技術責任者) で、2018年3月にCEOに就いた。香港上場に際し、保有する株式を2025年10月28日から3年間売らないと約束した。

CTO / 主席科学者 — 李岩

李岩氏は共同創業者で、取締役とCTO (最高技術責任者) を兼ねる。年齢は51歳 (2026年4月の年次報告書)。清華大学でコンピューター科学の学士号と修士号を取得し、2009年に米カーネギーメロン大学で博士号を取得した。米マイクロソフトには、1999年から2002年までと、2009年から2012年まで勤めた。2012年から2015年までは米フェイスブック (現メタ) で、機械学習のアルゴリズムを開発した。2015年から2017年までは、中国のユーカー・テクノロジー (Ucar Technology) で自動運転の部門を率いた。

🇯🇵 日本企業との取引・関係

ルノー、日産自動車 (7201)、三菱自動車 (7211) の投資会社アライアンス・ベンチャーズが、2018年10月発表のシリーズAの資金調達を主導した。2024年10月の米国上場時にも9,700万ドルを出資した。保有は6,368万80株で、発行済み株式の6.3%に当たる (2026年4月)。うち1,849万206株は日産自動車が議決権と投資の判断を持つ。アライアンス・ベンチャーズは取締役2人を指名でき、日産自動車の経営戦略・事業開発の部門長が2026年4月に就任した。日産自動車に自動運転の研究開発サービスを提供し、日産モビリティサービス向けの売上高は2025年12月期に760万元だった。日本向けに改造したロボバスについて、日本最大の自動運転バスの運行事業者から購入の意向を受けたと2025年10月に開示した (社名は非公表)。公式サイトは名古屋市と岐阜市を提供中、松山市と米子市を準備中の地域に挙げる (2026年10月1日確認)。運転支援システムの公道試験も、独ボッシュと日本で始めた (2026年7月の発表)。

🚗 モデルラインナップ

ロボタクシー「GXR」は2024年10月に発表した5人乗りの車両で、遠程新能源商用車集団の車台を使う。全長は5,018ミリメートル、最高速度は時速120キロメートル。ロボバスは宇通客車と金龍が生産し、現行の車両は10席である。ロボバン「W5」は2025年に発表した。荷室は5.5立方メートル、積載量は1,000キログラム。ロボスイーパーは S1、S3、S5、S6 の4種類がある。奇瑞汽車とは、量産型のロボタクシー「CER」を2025年に発表した。右ハンドルのロボタクシーは、遠程新能源商用車集団、香港の冠忠巴士集団と共同で開発している。

🛡️ 安全機能

GXR は冗長の仕組みを8系統持ち、20個を超えるセンサーで周囲を検知する (公式サイト)。改良した GXR は、検知できる距離を600メートルに伸ばした LiDAR (レーザー光で距離を測るセンサー) を載せる。走行中の車両は、遠隔の担当者が支援する。会社は安全報告書を公式サイトで公開している。保安要員を乗せない有料運行は、アブダビ、ドバイ、広州、北京で実施している。スペインでの最初の段階は、車内に担当者を乗せて走る。

🤝 主要パートナーシップ

配車と運行: ウーバーテクノロジーズ (アブダビ、ドバイ、リヤド、マドリード、チューリヒ)、グラブ (シンガポール)、スペインのアボモ、デンマークのグリーンモビリティー、スイス連邦鉄道、スロバキアのエレベート・スロバキア、香港の冠忠巴士集団。
車両の生産: 遠程新能源商用車集団 (ロボタクシー GXR)、宇通客車と金龍 (ロボバス)、奇瑞汽車 (ロボタクシー CER)。
運転支援: 独ボッシュ (共同開発と販売)、広州汽車集団、奇瑞汽車。独メルセデス・ベンツとはレベル3の実証の案件がある。
計算機と半導体: エヌビディア、レノボ・グループ、クアルコム、芯擎科技。
ロボバス: 仏ルノー (全仏オープンの送迎を3年連続)、ベルギーの公共交通会社デ・レイン。

🌏 輸出先・市場

2025年12月期の売上高は、中国本土が4億8,483万元、海外が1億9,976万元だった。海外の比率は29.2%で、前期の13.7%から上がった (比率は編集部の計算)。2026年1〜6月の海外の売上高は1億1,930万元で、前年同期より154.4%増えた。自動運転の事業は、13カ国の60都市超に広がる (2026年8月12日時点)。中東のロボタクシーは約400台である (2026年7月末)。同社の車両が走行の許可を得た国は、中国、スイス、アラブ首長国連邦、シンガポール、フランス、サウジアラビア、ベルギー、米国の8カ国。2026年9月にスペインが加わった。米国での活動は研究開発と走行試験に限られ、会社は重要でないと説明している。

基本情報

上場・財務

本社
中国・広東省広州市 (登記はケイマン諸島)
創業
2017
従業員
5,485人 (2026年6月末、臨時の雇用533人を含む)
上場
ナスダック、香港証券取引所 (証券コード0800)
銘柄コード
WRD
上場ステータス
上場済
売上高 (最新期)
6億8,459万元 (2025年12月期・連結、前期比89.6%増)
IPO 日
2024-10-25
コンプライアンス

信用・米制裁

銀行信用
健全
🇺🇸 米制裁
なし
グローバル

海外進出

資金流出
なし
出典・検証

📚 信頼性メタデータ

信頼度
🅰 一次情報
最終確認
2026-10-01 18:45:59
検証者
claude+primary-sources

海外子会社・拠点

会社役割所在地出資比率
ウィーライド・コープ (WeRide Corp.)自動運転技術の研究開発。旧社名は JingChi Corp.米国100%
ウィーライド香港 (WeRide HongKong Limited)持ち株会社。2017年5月設立香港100%
ウィーライド・シンガポール (WeRide (Singapore) Pte. Ltd.)自動運転の製品の販売と関連サービスシンガポール100%
ウィーライド・ミドルイースト (WeRide Middle East General Trading Ltd.)自動運転の製品の販売と関連サービスアラブ首長国連邦・アブダビ100%

資金調達と資本提携の履歴

内容時期相手
プレAの資金調達で5,200万ドル (当時の社名は景馳科技)2017年9月啓明創投 (主導)、エヌビディアの投資部門など
シリーズAの資金調達を主導。啓明創投なども参加。金額は非公表2018年10月アライアンス・ベンチャーズ (ルノー、日産自動車、三菱自動車の投資会社)
シリーズAは2019年3月、Bは2022年6月、Cは同年8月、Dは2023年6月、D+ は同年11月に完了。上場前の調達の累計は16億ドル2019年3月〜2023年11月シリーズA、B、C、D、D+ の優先株の投資家
米国預託株式 (ADS) 865万590口を発行 (11月の追加分91万2,190口を含む)。手取りは1億2,550万ドル2024年10月米ナスダックへの上場 (公募)
3億2,050万ドル。うちアライアンス・ベンチャーズが9,700万ドル、広州汽車集団の系列が2,000万ドル2024年10月上場と同時の私募 (アライアンス・ベンチャーズ、広州汽車集団の系列など)
クラスA株8,825万株を発行 (追加の売り出しを除く)。手取りは約23億1,800万香港ドル2025年11月香港証券取引所への上場 (公募)
追加出資の約束1億ドルのうち7,500万ドルを払い込み。残る2,500万ドルは市場での買い付けに代えた2025年11月ウーバーテクノロジーズ
出資を完了。2025年8月に1,500万ドルの出資を約束していた2025年11月グラブ

出典 URL

  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047323/wrd-20251231x20f.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926094571/tm2622690d2_ex99-1.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926107261/wrd-20260914xex99d1.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926059704/tm2614059d1_ex99-1.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926033075/tm269345d1_ex99-1.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000117184325007506/exh_991.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926047692/tm2612365d1_ex99-1.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465925101037/tm2528982d1_ex99-1.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465925106269/tm2529855-6_424b5.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465925103736/primary_doc.xml
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000110465926045772/tm2611871d1_6k.htm
  • https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1867729/000155278126000171/primary_doc.xml
  • https://ir.weride.ai/news-releases/news-release-details/weride-genesis-unites-physical-and-generative-ai-redefine
  • https://ir.weride.ai/news-releases/news-release-details/weride-and-geely-farizon-deliver-2000-purpose-built-robotaxi-0
  • https://ir.weride.ai/news-releases/news-release-details/weride-and-uber-deploy-1200-robotaxis-middle-east
  • https://www.weride.ai/posts/flzoem3a9it3lta5gbdg6n4s
  • https://www.weride.ai/press
  • https://www.weride.ai/products
  • https://www.weride.ai/services
  • https://global.nissannews.com/en/releases/181031-01-e
  • https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2018/20181031_2.html
  • https://www.govinfo.gov/content/pkg/USCOURTS-cand-5_18-cv-07233/pdf/USCOURTS-cand-5_18-cv-07233-1.pdf

最新動向

業績 2026年8月12日に、2026年4〜6月期の決算を発表した。売上高は前年同期比82.2%増の2億3,172万元だった。海外の売上高は164.4%増えた。売上総利益率は37.5%で、前年同期の28.1%から上がった。営業損失は4億2,193万元、最終損失は4億67万元だった。1〜6月の売上高は73.3%増の3億4,586万元、最終損失は7億8,975万元。3月に決めた最大1億ドルの自社株買いでは、6月末までに香港で5億4,298万香港ドル、米国で3,002万ドルを買い付けた。香港上場の株式は6月4日に中国本土との株式相互取引 (ストック・コネクト) の対象になり、9月14日に香港取引所のテック100指数に組み入れられた。

事業 2025年10月、アブダビで保安要員を乗せない有料運行の許可を得た。11月6日に香港証券取引所へ上場し、同じ月にスイスの連邦道路局から無人運行の許可を得た。2026年2月、ウーバーテクノロジーズと中東に1,200台以上を置くことで合意した。3月にはスロバキアへ進出し、ドバイで保安要員を乗せない有料運行を始めた (年次報告書による。5月の決算発表は4月と記す)。シンガポールではグラブと組み、4月1日に一般向けの運行を始めた (年次報告書は3月と記す)。6月にマドリードとチューリヒでの運行の計画を発表し、8月にはデンマークへの進出を発表した。9月10日、スペインの交通総局からレベル4の乗用車の走行許可を得た。

技術 2025年11月、独ボッシュと共同で開発した運転支援システムの量産が始まった。2026年1月に世界モデル「WeRide GENESIS」、7月にAIモデル「WeRide WITT」を発表した。4月には、広州汽車集団の電気自動車ブランド、アイオンが WRD 3.0 を載せた「N60」の予約を始めた。WRD 3.0 の4〜6月の納入は約3万台だった。

経営陣 2026年3月31日、アライアンス・ベンチャーズが指名した非常勤取締役ドイ・カズヒロ氏が退任した。4月21日、日産自動車のフタカワ・イチジョウ氏が非常勤取締役に就いた (氏名は開示の英字表記による)。

沿革 2017年4月に景馳科技 (JingChi) として創業した。当初のCEOは百度出身の王勁氏で、韓旭氏はCTOだった。百度は同年12月、営業秘密を持ち出したとして王氏と景馳科技を中国で訴えた。取締役会は2018年1月31日に王氏のCEO解任を決め、3月に韓旭氏がCEOに就いた。景馳科技と百度はその後、和解した。2018年10月、アライアンス・ベンチャーズが主導するシリーズAの資金調達を発表した。発表文で、新しい社名 WeRide (文遠知行) を明らかにした。

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小馬智行 (ポニー・エーアイ)

ロボタクシーとロボトラックを手がける中国の自動運転企業で、2016年に設立した。米ナスダック (PONY) と香港証券取引所 (証券コード2026) に上場する。北京、上海、広州、深圳の4都市で、運転席が無人のロボタクシーを有料で運行している。ロボタクシーは2026年6月末に1,975台で、会社は年末に3,500台超へ増やす目標を掲げる。2025年12月期の連結売上高は9,000万ドル、営業損失は2億6,090万ドルだった。トヨタ自動車は発行済み株式の9.8%を持つ株主である (2026年3月末)。bZ4X を基にしたロボタクシーは、小馬智行と広汽トヨタが共同で生産している。

🤖 自動運転専業

滴滴自動運転 (ディディ)

中国の配車アプリ大手、滴滴出行 (ディディ) の自動運転部門で、レベル4のロボタクシーを開発し運行する。2016年に開発を始め、2019年8月に独立した会社になった。持ち株会社はケイマン諸島籍のボイジャー・グループ (Voyager Group) で、滴滴が70.2%を持つ (2026年4月時点)。ソフトバンクグループ傘下のファンドなどが出資し、2024年末までの調達額は累計11億2,300万ドル。広州汽車集団傘下の広汽埃安 (アイオン) と共同開発した専用車「R2」は、2026年1月に納車が始まった。8月には広州市と北京市の指定区域で、無人の試験運行に入った。部門単体の売上高と損益は開示されていない。

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白犀牛 (Rino.ai)

無人の配送車を開発、製造、販売する中国の未上場企業。百度 (バイドゥ) の自動運転部門の出身者が、2019年4月に北京市で設立した。宅配の営業所と中継拠点の間の輸送を主な用途とし、宅配大手の順豊 (SFエクスプレス) や中国郵政に車両を納めている。運用中の車両は2,000台を超え、170を超える都市で走る (2025年12月の会社発表)。2026年1月には、商用車メーカーの鑫源汽車と開発した量産車「RX」を発表し、4月に合弁会社の設立を発表した。資金は2025年に3回の調達で1億ドル超を集め、2026年5月にも調達した。売上高と損益は公表していない。

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ウェイブ

1つのAIが認識から操作までを担うエンドツーエンド (E2E) 方式の自動運転AIを開発する、英国の未上場企業。2017年にロンドンで設立し、自動運転AI「Wayve AI Driver」を自動車メーカーに供給する。高精度地図を使わず、車載のカメラやレーダーの情報から運転を判断する。日産自動車は、このAIを使う次世代の運転支援技術「プロパイロット」の搭載車を、2027年度に日本で発売する計画だ。2026年2月のシリーズDでは12億ドルを調達し、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2などが主導した。同年9月には米ウーバー・テクノロジーズとロンドンで、保安要員が乗る自動運転の配車を始めた。2024年8月期の連結最終損失は6,175万ポンドで、会社は重要な収益がまだ無いと説明している。

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一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)

銘柄スキャナー 日本株 563 社を有報の連結実数・空売り残高・逆日歩・信用残・自社株買い・大株主の増減で絞り込む (無料・登録不要) 型: 成長株に空売りが厚い ほか 6 種開く → 注目IPO一覧 直近の新規上場を上場日順に。どんな会社か一言・主な事業・注目テーマ・公開価格・初値と騰落率・吸収金額・売上の推移を目論見書と JPX 新規上場会社情報から確かめて 1 社 1 行で 公開価格・初値・売上の推移開く → サプライチェーン3Dマップ 日本株と、エヌビディア・インテルなど米国の半導体・AI 企業、SMIC・BYD など中国企業のつながりを 3D ネットワークで俯瞰。銘柄をクリックして供給網をたどる 日本株×世界の供給網開く → AI企業 比較ツール オープンAI・アンソロピック・グーグル等の主要 AI 企業を、開示の実数と主力モデルで横並び比較 横並び比較開く → 半導体企業 比較ツール エヌビディア・TSMC・ASML から東京エレクトロン・ディスコまで、工程・製品・日本企業との取引で横並び比較 横並び比較開く → 系統用蓄電所ランキング 上場48社 送電網に直結した系統用蓄電所のうち、稼働中の設備に一次ソースで名前が出る上場企業 48 社を蓄電容量の企業別合算で順位付け 一次ソースの台帳 (2026-09-12 時点)開く → 世界のデータセンター一覧 世界 169 か国 5,875 拠点のデータセンターを日本語で一覧化。運営事業者・所在都市・接続ネットワーク数・回線事業者数から設置先を比較 施設データベース開く → AI計算資源・大規模モデル 体系解説 トークン化・注意機構・自己回帰・MoE の仕組みから、FLOPS・トークン原価・GPU クラウドの収支・冷却まで、設計理由を投資家視点で 体系解説開く → 蓄電事業 体系解説 系統用蓄電池の基礎、設備と系統接続、3つの市場と長期オークションの収支、日本と米国・G7の市場、投資前の確認表。収支シミュレーター付き 体系解説開く → 蓄電池の補助金一覧 産業用蓄電池と系統用蓄電池の国の補助金を、補助率・上限・公募期間・要件で比較。受付中の事業と補助額の概算 補助金開く → Postation AIアカデミー IPA の DX 推進スキル標準 6 類型 17 ロールを、理論・アルゴリズム・メカニズムの 3 視点で書き下ろした教科書 教科書開く → 半導体 用語辞典 半導体の技術用語を「とは」から引く索引。1 行定義と、基礎・高級・投資者視点の 3 段深度で 1 語 1 ページ 「とは」から引く開く → イラン制裁×中国製油所×日本株 イラン産原油禁輸の復活、中国独立系製油所 5 社への OFAC 制裁、ホルムズ海峡の戦争保険料を、規制タイムラインと日本株マップで 対中規制レンズ開く → 中国の対日輸出規制リスト×影響銘柄 中国商務部が 2026 年 2 月・6 月に指定した対日輸出規制の管理リスト 40 団体・注視リスト 40 団体と、リスト入りした日本企業・影響銘柄 対中規制レンズ開く →
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