ルメンタム波長可変レーザー(nano-ITLA・µITLA)・コヒーレント部品・波長可変SFP+/SFP28 Lumentum Narrow Linewidth Tunable Lasers (nano-ITLA / µITLA), Coherent Components (HB-CDM / TROSA) and Tunable SFP+ / SFP28
光の位相まで使って情報を送るコヒーレント伝送の、送受信の要になる光部品と、波長を変えられる小型の光トランシーバーの一群。米ルメンタムは、光トランシーバーに組み込む波長可変レーザーの部品 (ITLA) として nano-ITLA・µITLA を作る。変調器や受信部を1つにまとめたコヒーレント部品と、波長を変えられる小型の着脱式光トランシーバー (SFP+・SFP28) もそろえる。データセンター間接続向けの狭線幅レーザーの売上高は、2026年4〜6月期に前年同期の2.3倍超になった。10四半期連続で前四半期を上回った。製品ごとの製造拠点と価格は公表していない。
詳細解説
- 製品の区分
- 3つの群からなる。1つ目は、波長を連続して変えられる狭線幅のレーザー部品 nano-ITLA と µITLA。2つ目は、変調器・送信用の駆動回路・受信部を組み込んだコヒーレント部品 (ドライバー集積型の変調器 HB-CDM と、送受信光サブアセンブリー TROSA)。3つ目は、波長を変えられる小型の着脱式光トランシーバー (SFP+・SFP28) lumentum.com · lumentum.com · lumentum.com
- nano-ITLA と µITLA
- どちらも、冷却した外部共振器型レーザー (ECL) を小さな箱に収めた ITLA (光トランシーバーなどに組み込む波長可変レーザーの部品)。µITLA は標準的な ITLA の3分の1の大きさで、消費電力は25%少ない。nano-ITLA は µITLA より40%小さく、QSFP-DD・OSFP (いずれも小型の着脱式光トランシーバーの規格) の形状にも収まる。毎秒100・400・800ギガビットのコヒーレント伝送向け lumentum.com · lumentum.com
- C帯とL帯にまたがる nano-ITLA
- 光通信で主に使う波長1528〜1566nm 前後の C帯と、その長波長側の L帯を合わせた12.4THz 超の範囲で波長を変えられる製品。ルメンタムは2025年9月29日にサンプル出荷を発表し、最初の製品を主要顧客に評価用に届けたとした。2026年3月17日の光ファイバー通信会議 (OFC) では新製品の1つとして示し、波長を変えられる範囲を従来の ITLA の3倍超に広げたと説明した (会社発表)。2026年11月時点で製品一覧に載っているが、仕様は掲載されていない investor.lumentum.com · investor.lumentum.com · lumentum.com
- HB-CDM (広帯域のドライバー集積型コヒーレント変調器)
- 4チャンネルの変調器駆動用の集積回路と、2つの入れ子型の変調器を1つのパッケージに収めた部品。2つの偏波それぞれで光の振幅と位相を変える。光通信の業界団体オプティカル・インターネットワーキング・フォーラム (OIF) の仕様に準拠し、毎秒69ギガボーまでのコヒーレント伝送に使う lumentum.com
- TROSA (送受信光サブアセンブリー)
- 波長可変レーザー・変調器・送信用の駆動回路・受信部を1つの気密パッケージに収め、外付けの光部品が要らない。69ギガボーの CTR6400AAA と、130ギガボー超の Smart-TROSA がある。ルメンタムは2023年10月2日、Smart-TROSA のサンプル提供を始めたと発表した。Smart-TROSA は1波長で毎秒最大800ギガビットを扱い、米業界誌ライトウェーブの2024年の技術評価で5点満点中4.5点を得た lumentum.com · investor.lumentum.com · investor.lumentum.com
- ICR (コヒーレント受信器) の経緯
- ルメンタムは2016年3月、2チャンネル分を1つにした ICR を発表し、1チャンネルあたり毎秒200ギガビットで長距離を伝送できるとした。ルメンタムは2023年10月と2024年2月に、nano-ITLA・コヒーレント変調器 (CDM)・ICR を複数の顧客が毎秒最大150ギガボーで使っていると発表した。2026年11月時点の製品一覧には ICR の製品ページがない investor.lumentum.com · investor.lumentum.com · investor.lumentum.com
- 波長可変 SFP+・SFP28
- 毎秒10ギガビットの SFP+ が3品種 (TRS7081FxCPA000・TRS7091FNCDP000・TRS7081AHCPA00F)、毎秒25ギガビットの SFP28 が1品種 (TRS7280AHCDA000)。C帯の高密度波長多重 (DWDM) で、都市内・加入者側の通信網と携帯電話基地局の回線に使う lumentum.com
- SFP28 の経緯
- ルメンタムは2023年3月6日、25ギガビットの SFP28 を2023年3月末までに量産出荷する見込みと発表した。2024年3月25日には、最大40km を伝送できる長距離型の SFP28 ER を発表した。ルメンタムは用途に、ケーブルテレビの通信規格 DOCSIS 4.0 と光回線 (FTTH) の普及で増える通信量と、第5世代移動通信 (5G) の回線を挙げる investor.lumentum.com · investor.lumentum.com
- 需要の動き
- データセンター間接続向けの狭線幅レーザーの売上高は、2025年7〜9月期に前年同期比70%超増え、2026年1〜3月期に前年同期の2.2倍超、4〜6月期に2.3倍超になった。4〜6月期で10四半期連続で前四半期を上回った。長距離網向けのコヒーレント部品の売上高は、2025年7〜9月期に前四半期から大きく増え、10〜12月期も前四半期・前年同期をともに上回った s21.q4cdn.com · s21.q4cdn.com · s21.q4cdn.com
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| カズウェル (英国、2021年時点) | 英国 | ルメンタムは2021年時点で、英カズウェルのウエハー工場で InP (インジウムリン) の光チップを作り、主力製品にコヒーレント部品・波長可変レーザー・光集積回路を挙げていた | 2022年のネオフォトニクス買収より前の分担。品種ごとの製造工場は公表されていない | ethernetalliance.org |
| 英国の自社の製造拠点 (2026年6月末) | 英国 (地名は公表されていない) | ルメンタムは英国に延べ約1万7,000平方メートル (18万3,000平方フィート) の自社の製造拠点を持つ | sec.gov | |
| 外部共振器型の ITLA の製造拠点 | 公表されていない | 米ネオフォトニクスは、ルメンタムに買収される前の2021年12月期に、外部共振器型の Micro-ITLA と Nano-ITLA を生産していた。当時のウエハー工場は米シリコンバレーと日本、組み立てと検査は中国の深圳周辺・タイ・シリコンバレーにあった。ルメンタムは2022年8月3日に買収を完了した。現在の nano-ITLA・µITLA の製造工場は公表されていない | sec.gov · investor.lumentum.com | |
| 波長可変 SFP+・SFP28 の製造拠点 | 公表されていない | ルメンタムの主な自社工場は米国・タイ・中国・英国・スロベニア・日本にあり、主な受託製造会社はタイ・台湾・マレーシア・フィリピンにある (2026年6月期の年次報告書)。SFP+・SFP28 をどこで組み立てるかは公表されていない | sec.gov |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 外部共振器型レーザー (ECL)
- 共振器を長くとるため、発振する光の波長の広がり (線幅) が狭い。コヒーレント伝送では、信号光と受信側の基準光の位相の揺らぎが、取り出す位相情報の誤りになる。16値・64値の直交振幅変調 (16QAM・64QAM) のような多値の変調方式ほど、狭い線幅が求められる lumentum.com
- InP 系の素子と波長の制御
- ルメンタムの ITLA は InP 系の素子を使い、線幅は1MHz 未満。波長と出力を制御する仕組みを内蔵し、温度が変わっても位相と周波数を安定させるとルメンタムは説明する。高出力の製品は光増幅器で中継する区間と海底向け、産業用の温度範囲に対応した製品は加入者側の網に向ける lumentum.com
- HB-CDM の構成
- マッハツェンダー (MZ) 型の変調器に半導体光増幅器 (SOA) を偏波ごとに2個組み込み、電流で制御して挿入損失を補ったり2つの偏波の光の強さをそろえたりする。1つのレーザーの光を送信と受信の基準光に分けて使う設計ができる。InP の変調器の温度はペルチェ素子で一定に保つ lumentum.com
- TROSA の構成
- InP の光チップにレーザー・変調器・受信部を作り込む。送信側は、C帯全域で波長を変えられる狭線幅の DSDBR 型 (デジタル・スーパーモード分布ブラッグ反射型) のレーザー、2つの QPSK (4値の位相変調) 用の MZ 変調器、駆動回路、偏波合成器からなる。1つのレーザーを送信と受信の基準光に共用し、変調器に集積した SOA で損失を補う lumentum.com
- TROSA の受信部
- 受信側は、届いた信号を内部の基準光と混ぜる2偏波の光集積回路と、受光素子の電流を電圧に変えて増幅する4チャンネルの差動型のトランスインピーダンス増幅器 (TIA)、信号と全体の光の強さを測るモニターからなる。InP の回路に可変光減衰器を集積する lumentum.com
- ICR の構成 (2016年の2チャンネル品)
- 偏波を分ける素子2個、90度ハイブリッドと呼ぶ光の混合器4個、高速の受光素子アレイ、4チャンネルの線形のトランスインピーダンス増幅器2個を集積する。制御の信号はシリアル通信の方式 SPI で送る investor.lumentum.com
- 波長可変 SFP の光源
- 送信側に、波長可変レーザーと MZ 変調器を1つのチップにした ILMZ チップを使う。ルメンタムは、サンプルドグレーティング分布ブラッグ反射型 (SG-DBR) の波長可変レーザーの技術をもとに作ると説明する。1つの品種で多くの固定波長品を置き換えられ、在庫を減らせる lumentum.com · lumentum.com
- 自動で波長を合わせる SFP28
- SFP28 は業界の共通仕様 SmartTunable に準拠し、取り付けた後に自ら波長を合わせる。ルメンタムは、遠隔での診断と制御の機能も求めに応じて付けるとしている lumentum.com · investor.lumentum.com
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| nano-ITLA | 線幅100kHz 未満、光出力は最大18dBm、周波数の精度±1.5GHz、消費電力は標準2.5W | lumentum.com |
| µITLA | 線幅100kHz 未満、光出力は最大17dBm、周波数の精度±1.5GHz、消費電力は標準2.5W。C帯・L帯 (C帯を広げた C++ を含む) に対応 | lumentum.com |
| C帯とL帯にまたがる nano-ITLA | 12.4THz 超の範囲で波長を連続して変えられる。形状は従来の nano-ITLA と同じ | investor.lumentum.com |
| HB-CDM | 毎秒69ギガボーまで、変調方式は2偏波の QPSK から 64QAM まで。電気から光への帯域は35GHz (−3dB)・45GHz (−6dB)。動作温度は零下5度〜75度、電源3.3V、OIF の Type 1 の40ピン配列、外形30×12×6.5ミリ | lumentum.com |
| TROSA 69ギガボー (CTR6400AAA) | 毎秒100・200・400ギガビット、変調方式は QPSK から2偏波の 16QAM まで。動作温度は零下5度〜75度、消費電力は標準6W。光の接続口は LC コネクターに対応 | lumentum.com |
| Smart-TROSA 130ギガボー超 | QSFP-DD・OSFP・CFP2 (いずれも着脱式光トランシーバーの規格) の形状に組み込める。1波長で毎秒最大800ギガビット | lumentum.com · investor.lumentum.com |
| 10G SFP+ (TRS7081FxCPA000) | 毎秒9.95〜11.3ギガビット、最大80km、50GHz 間隔で96波長 (191.35〜196.10THz)、送信出力は −1〜+3dBm、受信感度 −24dBm。受信は APD (アバランシェ・フォトダイオード)。外形56.5×13.9×11.85ミリ | lumentum.com |
| 10G SFP+ (TRS7091FNCDP000・TRS7081AHCPA00F) | TRS7091FNCDP000 は50GHz 間隔、波長分散の許容量±700ps/nm、受信は PIN フォトダイオードとクロック再生回路、零度〜70度、最大2.0W (70度)。TRS7081AHCPA00F は100GHz 間隔、毎秒1.2〜11.3ギガビット、最大2.0W | lumentum.com · lumentum.com |
| 25G SFP28 (TRS7280AHCDA000) | 毎秒24.33〜25.78ギガビット、C帯 (1528〜1566nm) の100GHz 間隔、周波数の安定度±2.5GHz、動作温度は零下40度〜85度、電源3.3V。最大40km を伝送できる長距離型 (ER) を2024年3月に発表 | lumentum.com · investor.lumentum.com |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| レーザー (ITLA) | InP 系の外部共振器型レーザー | ルメンタム 自社製 |
— | 公表されていない |
ルメンタムが、自社の InP 系の技術で ITLA を作ると発表 A |
| 変調器 (HB-CDM) | InP の2つの入れ子型 MZ 変調器 (SOA を偏波ごとに2個内蔵) | ルメンタム 自社製 |
— | 公表されていない |
ルメンタムが、InP の変調器を温度制御して組み込むと発表 A |
| 変調器の駆動回路 (HB-CDM) | 4チャンネルの変調器駆動用の集積回路 | 公表されていない | — | 供給元は公表されていない A | |
| 温度制御 | ペルチェ素子 (HB-CDM の変調器用) | 公表されていない | — | 供給元は公表されていない A | |
| 光チップ (TROSA) | InP の光チップ (DSDBR 型の波長可変レーザー・MZ 変調器・SOA・受信側の光集積回路・可変光減衰器) | ルメンタム 自社製 |
— | 公表されていない |
ルメンタムが、自社の集積度の高い InP の光チップでレーザー・変調器・受信部を作ると発表 A |
| 電気回路 (TROSA) | 送信用の駆動回路と、受信用の4チャンネルの差動型のトランスインピーダンス増幅器 (TIA) | 公表されていない | — | 供給元は公表されていない A | |
| 光源 (SFP+・SFP28) | ILMZ チップ (波長可変レーザーと MZ 変調器の集積チップ) | ルメンタム 自社製 |
— | 公表されていない |
ルメンタムが、自社の波長可変 ILMZ チップを使うと発表 A |
| 受光素子 (SFP+) | APD と制限増幅器 (TRS7081 系)、PIN フォトダイオードとクロック再生回路 (TRS7091FNCDP000) | 公表されていない | — | 供給元は公表されていない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1光チップレーザー・変調器・受信部の InP の光チップを自社で作る。ルメンタムは2026年6月期の年次報告書で、自社のウエハー工場・組み立てと検査の工場・受託製造会社を組み合わせて生産すると記した企業: ルメンタム
- 2顧客 (部品)ルメンタムは、データセンター間接続向けに自社のコヒーレント光トランシーバーを売るほか、それに使う狭線幅レーザーとコヒーレント部品を、他の光トランシーバーメーカーにも売る。顧客の社名は公表されていない企業: 公表されていない
- 3自社の光トランシーバールメンタムの光トランシーバーでは、データセンター間接続の規格 400G ZR (OIF の 400ZR 準拠) の品が nano-ITLA を使う。長距離に延ばした規格 800G ZR+ の品と、送信出力 0dBm の 400G ZR+ の品は Smart-TROSA を使う企業: ルメンタム
- 4買収による製品の拡充ルメンタムは2021年11月4日に米ネオフォトニクスの買収で合意し、2022年8月3日に完了した。ネオフォトニクスの社長は合意時、自社の線幅の狭い波長可変レーザーへの需要が世界で増えていると述べた企業: ネオフォトニクス (買収済み)
- 5用途ITLA と HB-CDM は、データセンター間・都市内・長距離・海底の光伝送網の着脱式の光モジュールと、伝送装置に差し込む回線用の基板 (ラインカード) に使う。SFP+・SFP28 は加入者側の網・構内網 (LAN)・広域網 (WAN)・イーサネットのスイッチとルーター・携帯電話基地局の回線に使う
- 6今後の体制米マーベル・テクノロジーは2026年11月2日、株式交換でルメンタムを買収することで合意したと発表した。完了は2028年1〜6月の見込み企業: マーベル・テクノロジー
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1製造ラインnano-ITLA・µITLA・HB-CDM・TROSA・SFP の製造ラインと生産能力は公表されていない
- 2TROSA の組み立て送信と受信の働きを1つの小さな気密パッケージに収める。顧客側の組み立てでは光ファイバーの取り回しが要らず、高周波の中継基板を使えばはんだ付けも要らないとルメンタムは説明する設備・企業: ルメンタム
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| nano-ITLA・µITLA・HB-CDM・TROSA・波長可変 SFP+・SFP28 | 公表していない (個別の見積もり) | 2026年11月5日に製品ページで確認 | lumentum.com |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| ルメンタムの顧客窓口 | ルメンタムは発表のたびに、問い合わせ先として顧客窓口 (customer.service@lumentum.com) を挙げる。SFP28 に自動で波長を合わせる機能や遠隔診断の機能を付けるには、ルメンタムへの問い合わせが要る | investor.lumentum.com · lumentum.com |
| 日本の販売代理店 | ルメンタムは販売代理店の一覧で、日本の代理店として伯東と緑屋電気を挙げている。どの製品を扱うかは示していない | lumentum.com |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 制御の仕様 | nano-ITLA・µITLA は業界の共通仕様に沿った制御コマンドで動かす。波長可変 SFP+ は波長の切り替えの規格 SFF-8690 と、状態を読み出す規格 SFF-8472 などに準拠する | lumentum.com · lumentum.com |
| 耐環境の試験 | 波長可変 SFP+ は、米国防総省の試験規格 MIL-STD-883 と、国際電気標準会議 (IEC) の静電気耐性の規格 IEC 61000-4-2 を満たす。レーザーの安全の区分はクラス1 | lumentum.com |
| 保証の期間 | ルメンタムは多くの製品に12か月の保証を付け、製品・市場・地域によって6か月から5年まで幅がある (2026年6月期の年次報告書)。nano-ITLA・TROSA・SFP など品種ごとの期間は公表されていない | sec.gov |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| ルメンタム全体 | 売上高の79.2%が米国外向け (2026年6月期、最初の出荷先の国で集計)。製品別の内訳は開示していない | sec.gov |
| 輸出管理 | ルメンタムは波長可変 SFP+ の2020年版の製品資料で、記載の技術が2005年4月時点の輸出管理の品目番号 (ECCN) 5E001.c.1・5E001.c.2.d・5E991 に当たる場合があると注記している。現在の区分は公表されていない | lumentum.com |
| 中国 (ファーウェイ) | ルメンタムは全社として、中国でネットワーク製品の最大の顧客だった華為技術 (ファーウェイ) への出荷を、2024年初めにすべて止めた。2023年の社内の調べで、製品が米国の輸出管理規則 (EAR) の対象になりうると判断した | sec.gov |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年7〜9月 | データセンター間接続向けの狭線幅レーザーの売上高 | 前年同期比70%超の増加 (7四半期連続で前四半期を上回る) | 金額は開示していない | s21.q4cdn.com | |
| 2026年1〜3月 | データセンター間接続向けの狭線幅レーザーの売上高 | 前年同期の2.2倍超 (9四半期連続で前四半期を上回る) | 会社の表記は前年同期比120%超の増加 | s21.q4cdn.com | |
| 2026年4〜6月 | データセンター間接続向けの狭線幅レーザーの売上高 | 前年同期の2.3倍超 (10四半期連続で前四半期を上回る) | 会社の表記は前年同期比130%超の増加 | s21.q4cdn.com | |
| 2026年6月期 | 部品の売上高 (ルメンタム全体) | 20億560万 | ドル | ルメンタムは部品にレーザーチップ・レーザーのサブアセンブリー・伝送路用の装置・波長管理装置を入れる | sec.gov |
| 2026年6月期 | システム製品の売上高 (ルメンタム全体) | 10億840万 | ドル | ルメンタムはシステム製品に光モジュール・光回路スイッチ・産業用レーザーを入れる。このページの品種が部品とシステム製品のどちらに入るか、これらの製品だけの売上高は公表されていない | sec.gov |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| ネオフォトニクスの買収 (2021年11月合意・2022年8月完了) | 買収総額は約9億1,800万ドル (1株16ドルの現金) | investor.lumentum.com |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
ルメンタムは2024年9月、クラウド事業者が電力の供給の制約から、離れた土地のデータセンターどうしを結ぶ必要が増えていると説明した。その接続に使うコヒーレント光トランシーバーに、ルメンタムの狭線幅レーザーとコヒーレント部品が入る。
ルメンタムのデータセンター間接続の規格 400G ZR の光トランシーバーは nano-ITLA を使う。距離を延ばした 800G ZR+ の品は Smart-TROSA を使う。部品だけを買って自社の光トランシーバーを作るメーカーにも売る。
データセンター間接続向けの狭線幅レーザーの売上高は、2026年4〜6月期に前年同期の2.3倍超になった。2025年7〜9月期の70%超増から伸びが速まり、10四半期連続で前四半期を上回った。
ネオフォトニクスは買収前、外部共振器型の Micro-ITLA と Nano-ITLA を生産していた。ルメンタムは2022年8月にネオフォトニクスを買収し、狭線幅レーザーの品ぞろえを広げた。
2025年9月には、C帯とL帯の両方で波長を変えられる nano-ITLA のサンプル出荷を始めた。1本の光ファイバーで使える波長の範囲が広がる。
波長可変の SFP+・SFP28 は、携帯電話の基地局やケーブルテレビの網など、通信網の末端に向く。
公表されていないこと
- nano-ITLA・µITLA・HB-CDM・TROSA・SFP の製品ごとの製造工場
- 狭線幅レーザーとコヒーレント部品の売上高の金額と出荷数量
- 顧客の社名
- HB-CDM・TROSA の駆動回路と増幅器の供給元
- 単体のコヒーレント受信器 (ICR) をいまも販売しているかどうか
- C帯とL帯にまたがる nano-ITLA の仕様と量産出荷の時期
- 品種ごとの保証の期間と価格
出所
- ルメンタム 製品群のページ (狭線幅の波長可変レーザー) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (nano-ITLA) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (µITLA) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (C帯とL帯の nano-ITLA) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品群のページ (コヒーレント変調器) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (HB-CDM) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (TROSA 69ギガボー CTR6400AAA) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (Smart-TROSA 130ギガボー超) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (400G ZR/ZR+ OSFP-DCO) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品群のページ (波長可変 DWDM 光トランシーバー) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (25G 波長可変 SFP28 TRS7280AHCDA000) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (10G 波長可変 SFP+ TRS7081FxCPA000) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (10G 波長可変 SFP+ TRS7091FNCDP000) (2026-11-05)
- ルメンタム 製品ページ (10G 波長可変 SFP+ TRS7081AHCPA00F) (2026-11-05)
- ルメンタム データシート (10G 波長可変 SFP+ 最大80km) (2020)
- ルメンタム ECOC 2025 の発表 (C帯とL帯の nano-ITLA のサンプル出荷) (2025-09-29)
- ルメンタム OFC 2026 の発表 (2026-03-17)
- ルメンタム ECOC 2024 の発表 (データセンター間接続の需要・SFP28 ER) (2024-09-19)
- ルメンタム ECOC 2023 の発表 (Smart-TROSA) (2023-10-02)
- ルメンタム ライトウェーブの2024年の技術評価の発表 (2024-02-22)
- ルメンタム OFC 2024 の発表 (SFP28 ER) (2024-03-25)
- ルメンタム 波長可変光トランシーバーの発表 (SFP28) (2023-03-06)
- ルメンタム 2チャンネルのコヒーレント受信器の発表 (2016-03-17)
- ルメンタム ネオフォトニクス買収の合意の発表 (2021-11-04)
- ルメンタム ネオフォトニクス買収の完了の発表 (2022-08-03)
- ネオフォトニクス 2021年12月期 年次報告書 (10-K) (2022-02-25)
- マーベル・テクノロジーとルメンタムの統合の発表 (2026-11-02)
- ルメンタム 技術資料 (イーサネット・アライアンスの TEF 2021 での講演) (2021-01-28)
- ルメンタム 2026年6月期 第1四半期 決算資料 (2025-11)
- ルメンタム 2026年6月期 第2四半期 決算資料 (2026-02)
- ルメンタム 2026年6月期 第3四半期 決算資料 (2026-05)
- ルメンタム 2026年6月期 第4四半期 決算資料 (2026-08-11)
- ルメンタム 2026年6月期 年次報告書 (10-K) (2026-08-17)
- ルメンタム 販売代理店の一覧 (2026-11-05)
出所との照合日: 2026年11月5日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
ルメンタム のほかの製品
🧰 ツール・特集の入口
一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)