ACSLの地上局ソフトTAKEOFF・PF-Station(飛行計画と監視) TAKEOFF / PF-Station
ACSLが自社で開発するドローン用の地上局ソフト。SOTENとPF2-AEはアプリTAKEOFF、中型機PF2はPF-Stationを使う。飛行ルートの作成、飛行禁止区域の設定、緊急着陸地点の登録、飛行中の監視ができる。ACSLは製品サイトで公開し、TAKEOFFはAndroidとWindowsに対応する。撮影データを暗号化・復号するSnapSafeと、携帯電話の通信網(LTE)用のTAKEOFF VPN(仮想私設網)もダウンロードできる。
詳細解説
- 位置付け
- ACSLは地上局のソフトも自社で開発し、パソコンやタブレット、スマートフォンに機体の状態をリアルタイムで表示し、飛行ルートの変更や緊急時の介入を指示できると説明する。 disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- TAKEOFF
- ACSLの国産ドローン専用のアプリ。直感的に飛行ルートを作れ、飛行禁止区域を設けるジオフェンスと、緊急時に向かう着陸地点の事前登録の機能を持つ。 product.acsl.co.jp
- PF-Station
- ACSLの国産ドローン専用の飛行計画・地上局ソフト。「飛行ルート作成」「3D地図での確認」「飛行中のモニタリング」「飛行後の解析」の4つのメニューを持つ。 product.acsl.co.jp
- 米国版
- ACSLは2024年2月7日付の更新に合わせて米国版のTAKEOFFを開発した。米国の顧客だけが入手できる。 acsl.co.jp
- 開発の重点
- ACSLは2025年12月期に、地上局アプリの更新、飛行中の通信処理の向上とセキュリティー対応、無線通信モジュールの開発を進めた。 disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- 他社機への展開の構想
- ACSLは2030年12月期までに取り組む技術に、飛行制御と地上局ソフトを他社の機体に広げて操作を統一することを挙げる(中期経営方針)。 www2.jpx.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 開発拠点 | 公表されていない | 研究開発はグローバル最高技術責任者(CTO)以下30人で、CTOは米国に駐在する(2025年12月末)。 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- ルートの確認
- PF-Stationは3次元の地図で飛行ルートを表示し、事前に衝突の危険を確かめられる。 product.acsl.co.jp
- 緊急着陸地点
- TAKEOFFとPF-Stationは、緊急時に機体が自動で向かう着陸地点(ELS、緊急着陸地点)を事前に登録できる。 product.acsl.co.jp
- LTE通信
- SOTENのLTEの機能を使うには、TAKEOFF VPNを端末に入れる。LTEでネット経由の操縦ができ、補助者なしの目視外飛行(レベル3)に使える。 product.acsl.co.jp
- 撮影データの暗号化
- SnapSafeはSOTENで撮った画像と動画を暗号化・復号する専用アプリで、TAKEOFFの1.14.4以降に対応する。 product.acsl.co.jp
- オフライン地図
- ネットが使えない場所でも、地上局アプリにオフライン地図を出して自動飛行させられる。 product.acsl.co.jp
- AIによる航路の自動生成(開発中)
- 経済安全保障重要技術育成プログラム(Kプログラム)では、生成AIなどで任務と周辺環境に合わせた航路を作る機能が2026年9月に実演できる段階に達した。オペレーターが個別に設定していた航路設計の一部を自動化する。 acsl.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| TAKEOFF(SOTEN用)の対応環境と最新版 | AndroidとWindows、2026年10月13日版 | product.acsl.co.jp |
| TAKEOFF(PF2-AE用)の最新版 | 2024年12月19日版(AndroidとWindows) | product.acsl.co.jp |
| TAKEOFF VPN | Android、2024年2月7日版 | product.acsl.co.jp |
| SnapSafe | AndroidとWindows、2024年10月17日版 | product.acsl.co.jp |
| PF-Station | Ver3.3.4.0(2022年6月10日) | product.acsl.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 対応端末 | Android端末・Windowsパソコン SOTENには専用のスマートコントローラーがあり、米国向けにはスマートコントローラーTAITENがある |
利用者が用意 | — | ACSLは製品サイトでAndroid版とWindows版を公開している A | |
| 地図データ | 地図・オフライン地図 | 公表されていない | — | 公表されていない | ACSLは製品ページで機能だけを公表している A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1開発ACSLが自社で開発する。企業: ACSL
- 2公開製品サイトからダウンロードできる。企業: ACSL
- 3通信PF2-AEでLTEを上空で使うにはNTTドコモとの契約が要る。企業: NTTドコモ
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1更新の公開ACSLはリリースノートを製品サイトに載せ、版ごとに更新を公開する(最新は2026年10月13日)。設備・企業: ACSL
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| TAKEOFF・PF-Station・TAKEOFF VPN・SnapSafe | 単独の価格は公表されていない(製品サイトでダウンロードできる) | 2026-11-06 | product.acsl.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 製品サイトのダウンロード | 機体ごとのページから最新版を入手する。米国版のTAKEOFFは米国の顧客だけが入手できる。 | product.acsl.co.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 更新 | SOTEN用のTAKEOFFは2026年10月13日、PF2-AE用は2024年12月19日に最新版を公開した。取扱説明書も製品サイトで公開している。 | product.acsl.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 米国 | ACSLは米国版のTAKEOFFを開発し、多言語版の開発も進める。 | acsl.co.jp |
| 全般 | 輸出管理では、ACSLは製品と技術が外為法の安全保障貿易管理の対象になる場合があると説明する。地上局ソフト単体の扱いは公表されていない。 | www2.jpx.co.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 公表されていない | 地上局ソフトの売上 | 公表されていない | 円 | 機体と一緒に使うソフトで、単独の売上の区分はない | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 研究開発費(全社) | 13億1,931万円(2025年12月期、地上局アプリの更新を含む) | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
ACSLは機体だけでなく、操縦と監視の地上局ソフトまで自社で持つ。SOTENが売りにする通信と撮影データの暗号化は、機体だけでなく、SnapSafeとTAKEOFF VPNという地上側のアプリがあって成り立つ。PF-Stationの最新版は2022年6月で、その後の更新はSOTEN用のTAKEOFFに集まる。ACSLは地上局ソフトを機体と組み合わせて提供し、ソフト単独の売上の区分は設けていない。Kプログラムで開発する航路の自動生成が実用になれば、地上局ソフトは操作を助ける道具から飛行計画を作る道具になる。ACSLは中期経営方針で、地上局ソフトを他社の機体に広げる構想も示した。2026年10月には、スペースデータの仮想環境で作った制御と画像認識の機能をSOTENにつなぐ検証も行った。
公表されていないこと
- 地上局ソフトの開発の人員と拠点は公表されていない
- 他社の機体への提供の時期と条件は公表されていない
- 地図データの提供元は公表されていない
出所
- 製品サイト TAKEOFF (2026-11-06)
- 製品サイト PF-Station (2026-11-06)
- 製品サイト 小型空撮ドローン(SOTEN) (2026-11-06)
- 進化し続ける国産ドローンSOTEN(蒼天) (2024-02-08)
- NEDO K Programで航路の自動生成デモが可能な段階に到達 (2026-09-10)
- スペースデータとの実機連携の検証 (2026-10-20)
- ACSL 有価証券報告書 第14期 (2025年12月期) (2026-03-31)
- 2026年12月期 第2四半期決算説明資料 (中期経営方針の再掲を含む) (2026-08-14)
出所との照合日: 2026年11月6日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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