ACSLのPF2-AEシリーズ(物流・点検・災害・警備・測量) PF2-AE
ACSLの中型の基盤機PF2を用途別に仕立てた機体群。物流、インフラ点検、災害・警備、レーザー測量の4機種がある。SOTENで開発した暗号化の仕組みと地上局アプリTAKEOFFを載せる。点検用と災害・警備用は、ソニーなどのカメラ4種から選ぶ。測量用はイエロースキャンの測量装置を積む。価格は公表されていない。
詳細解説
- 発売
- ACSLは2022年7月、中型の基盤機ACSL-PF2を元にした3機種(物流・点検・災害と警備)の受注を8月から始めると発表した(S&Pキャピタル・アイキューの報道)。 uk.marketscreener.com
- 機種
- ACSLは製品サイトで、PF2-AE Delivery(物流)、Inspection(インフラ点検)、Disaster Relief / Patrol(災害・警備)、Survey(レーザー測量)の4機種を公表している。 product.acsl.co.jp
- 測量サービス
- ACSLはSurveyを使い、飛行計画の作成から測量の飛行、3次元データの生成までを一括で請け負うサービスを始めた。 product.acsl.co.jp
- 売上の区分
- ACSLはPF2の販売を「ソリューションの構築」(実証、特注開発、基盤機の販売)の区分に入れる。 www2.jpx.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 製造拠点 | 公表されていない | PF2-AEの製造拠点は公表されていない。ACSLの有価証券報告書の主要な設備は東京都江戸川区の本社だけで、2020年6月に開発・製造の拠点を本社に統合した。 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 情報セキュリティー
- SOTENで開発した暗号化などの仕組みを載せ、飛行制御装置は自社で開発した(S&Pキャピタル・アイキューの報道)。 uk.marketscreener.com
- 衝突回避
- 点検用は水平方向360度の衝突回避機能を持つ。 product.acsl.co.jp
- 目視外飛行
- 物流用と災害・警備用は携帯電話の通信網(LTE)で映像と機体の状態を送り、見通しの悪い場所でも目視外で飛べる。上空でLTEを使うにはNTTドコモとの契約が要る。 product.acsl.co.jp
- 荷物の搬送
- 物流用は荷物を運ぶ機構と輸送箱を標準で載せ、1.5kgの荷物を運ぶ。目印に降りるマーカー着陸の機能を持つ。 product.acsl.co.jp
- レーザー測量
- 測量用はイエロースキャンのレーザー光で距離を測るセンサー(LiDAR)を積み、カラーカメラで点群に色を付ける。 product.acsl.co.jp
- 登録制度への対応
- ACSL製のリモートIDモジュールを標準で載せ、無人航空機の登録制度に対応する。 product.acsl.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 全長・高さ | 全長1,173mm(プロペラを含む)、高さ526mm(カバー上面まで)、4機種共通 | product.acsl.co.jp |
| 重量 | 点検用9.0kg・災害警備用8.9kg(30倍ズームカメラ搭載時)、物流用8.3kg、いずれも電池2本込み | product.acsl.co.jp |
| 飛行速度 | 完全自律飛行時に水平で秒速10メートル、上昇は秒速3メートル、下降は秒速2メートル | product.acsl.co.jp |
| 最大対気速度 | 点検用・災害警備用は秒速20メートル、物流用は秒速18メートル | product.acsl.co.jp |
| 最大飛行時間 | 点検用・災害警備用22分、物流用18分(1.5kg積載時)、測量用約20分 | product.acsl.co.jp |
| 測量装置 | Mapper+(精度2.5cm、毎秒24万点)とSurveyor Ultra(精度3cm、毎秒64万点)から選ぶ | product.acsl.co.jp |
| 電池 | リチウムポリマー電池6セル(22.2V)・1万2,000mAhを2本(2023年6月時点) | product.acsl.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルサイズカメラ | α7R IV 点検用・災害警備用 |
ソニー | 6758 | 日本 公表されていない |
ACSLが製品ページで、選べるカメラとして公表している A |
| APS-C(35ミリ判より小さいイメージセンサーの規格)のカメラ | UMC-R10C 点検用・災害警備用 |
ソニー | 6758 | 日本 公表されていない |
ACSLが製品ページで、選べるカメラとして公表している A |
| 30倍ズームカメラ | DSC-QX30U 点検用・災害警備用 |
ソニー | 6758 | 日本 公表されていない |
ACSLが製品ページで、選べるカメラとして公表している A |
| 可視光と赤外線のカメラ | Duo Pro R 親会社はニューヨーク証券取引所に上場 |
フリアー 現テレダイン・フリアー |
— | 米国 公表されていない |
ACSLが製品ページで、選べるカメラとして公表している A |
| 測量装置 | Mapper+・Surveyor Ultra 測量用 |
イエロースキャン | — | フランス 公表されていない |
ACSLが製品ページで、測量用の装置として公表している A |
| モーター | ブラシレス直流モーター シナノケンシは非上場。現行品も同じかは公表されていない |
シナノケンシ | — | 日本 公表されていない |
ACSLの2023年6月時点の点検用カタログの諸元による A |
| プロペラ | 15インチの静音プロペラ 現行品も同じかは公表されていない |
ゾア XOAR |
— | 公表されていない 公表されていない |
ACSLの2023年6月時点の点検用カタログの諸元による A |
| ESC(モーターの速度制御器) | TPMD0001A 東芝は2023年12月に上場廃止。現行品も同じかは公表されていない |
東芝 | — | 日本 公表されていない |
ACSLの2023年6月時点の点検用カタログの諸元による A |
| リモートIDモジュール | ACSL製リモートIDモジュール | ACSL | 6232 | 日本 公表されていない |
ACSLが製品ページで標準搭載と公表している A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1設計ACSLが基盤機PF2と用途別の仕様を設計する。企業: ACSL
- 2搭載機器カメラはソニーとフリアー、測量装置はイエロースキャンの製品を使う。企業: ソニー、フリアー、イエロースキャン
- 3通信上空でLTEを使う場合はNTTドコモとの契約が要る。企業: NTTドコモ
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1製造PF2-AEの製造工程と製造の場所は公表されていない。設備・企業: 公表されていない
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| PF2-AE 4機種 | 公表されていない(見積もりで販売) | 2026-11-06 | product.acsl.co.jp |
| 測量サービス | 公表されていない(見積もりで提供) | 2026-11-06 | product.acsl.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 販売代理店・ACSL | 購入する人は、製品サイトの資料請求と問い合わせの窓口を通じ、販売代理店かACSLから買う。 | product.acsl.co.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| ソフトの更新 | PF2-AE用のTAKEOFFは2024年12月19日に最新版を公開した。 | product.acsl.co.jp |
| 修理 | 製品サイトに修理依頼の窓口がある。保証の年限は公表されていない。 | product.acsl.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 公表されていない | PF2-AEの海外販売は公表されていない。外為法の規制の対象かどうかも公表されていない。 | www2.jpx.co.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年12月期 | 「プラットフォーム機体販売」の区分 | 5,249万円 | 円 | PF2などの基盤機の販売の区分。PF2-AEがこの区分に入るかどうかと単独の値は公表されていない | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
| 2024年12月期 | 「プラットフォーム機体販売」の区分 | 2億745万円 | 円 | PF2などの基盤機の販売の区分 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 「プラットフォーム機体販売」の区分の受注残 | 1,512万円(2025年12月末) | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
PF2-AEは、ACSLの中型の基盤機を用途ごとに完成品として売るための品ぞろえだ。搭載するカメラはソニーとフリアーの既製品で、測量装置もフランスのイエロースキャン製を使い、ACSLは機体と飛行制御、暗号化を受け持つ。PF2などの基盤機の販売は2024年12月期の2億745万円から2025年12月期に5,249万円へ減った。PF2-AEの売上がどの区分に入るかは開示されていない。ACSLは2024年2月の構造改革で、小型空撮機と日本郵便との物流に経営資源を集中した。物流機について、ACSLは中期経営方針でPF4の機能向上とコスト低減を想定する。PF2-AEは点検や測量の個別の需要に応える位置にある。測量では機体の販売に加え、飛行から3次元データの生成までを請け負う。
公表されていないこと
- PF2-AEの機種別の販売台数と価格は公表されていない
- 製造の場所は公表されていない
- 現行品のモーター・速度制御器・プロペラの供給元が2023年時点のカタログと同じかは公表されていない
出所
- 製品サイト PF2-AE Inspection (2026-11-06)
- 製品サイト PF2-AE Disaster Relief / Patrol (2026-11-06)
- 製品サイト PF2-AE Delivery (2026-11-06)
- 製品サイト PF2-AE Survey (2026-11-06)
- PF2-AE Inspection カタログ (2023年6月版) (2023-06-28)
- ACSL Ltd Launches PF2-AE (S&Pキャピタル・アイキュー) (2022-07-14)
- ACSL 有価証券報告書 第14期 (2025年12月期) (2026-03-31)
- 2026年12月期 第2四半期決算説明資料 (2026-08-14)
出所との照合日: 2026年11月6日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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