Sakana AIのThe AI Scientist(研究を自動で進めるAI) The AI Scientist
研究の着想、実験の実装と実行、論文の執筆、査読までを、大規模言語モデル (LLM) のエージェントが自動で進める仕組み。2024年8月13日に発表し、2025年4月に第2版を公開した。2026年3月26日に、ブリティッシュコロンビア大学、オックスフォード大学などとの共著の論文が英科学誌ネイチャーに載った。コードはギットハブで公開しており、有料の単体製品ではない。
詳細解説
- 発表
- 2024年8月13日に査読前の論文 (論文の事前公開サイトarXiv 2408.06292) とコードを公開した sakana.ai
- 第2版
- The AI Scientist-v2を2025年4月に公開した (arXiv 2504.08066)。木探索で実験を進める arxiv.org
- 人の査読の通過
- AIが書き、人が手を加えていない論文を、表現学習国際会議 (ICLR) 2025の研究会ICBINBに投稿した。1本が平均6.33点と採択の目安を上回り、事前の取り決めどおり掲載前に取り下げた sakana.ai
- ネイチャーへの掲載
- 2026年3月26日。ブリティッシュコロンビア大学、ベクター研究所、オックスフォード大学との共同の成果 sakana.ai
- 製品への利用
- 調査ツールSakana Marlinと、大和証券との市場情報の分析の検証にこの成果を使った sakana.ai
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 工場はない (研究の成果とソフトウエア) | 東京都港区麻布台 (本社の研究チーム) | 研究チームが開発し、外部の大学と共同で論文にした | sakana.ai |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 論文 | ネイチャー (2026年3月26日、無料で読める) | nature.com |
| コード | ギットハブのSakanaAI/AI-Scientist (2024年8月) とAI-Scientist-v2 (2025年4月) | github.com |
| ライセンス | 2024年8月の公開時はApache 2.0。2025年12月19日にThe AI Scientist Source Code License 1.0 (責任あるAIのソースコード利用許諾1.1が土台) に切り替えた | github.com |
| 1本あたりの費用 (2024年の実験) | 着想を実装して論文にするまで約15ドル (会社発表) | sakana.ai |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1研究Sakana AIが大学の研究者と共同で開発した企業: Sakana AI・ブリティッシュコロンビア大学・オックスフォード大学
- 2公開コードと生成した論文をギットハブで公開する企業: Sakana AI
- 3製品への転用調査ツールSakana Marlinに成果を使う企業: Sakana AI
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1製造ラインはない研究用のソフトウエアで、製造工程はない
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| コード | 無料 (利用許諾の条件に従う)。有料の単体製品はない | 2026-11-06 | github.com |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| ギットハブ | コードを取得して自分の環境で動かす。動かすためのLLMの利用料は利用者が負う | github.com |
| 製品として | 成果を使った調査ツールSakana Marlinを有料で売る | sakana.ai |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 無償で公開しているコードで、保証や保守の契約はない。利用許諾は2025年12月に1.0版を定めた | github.com |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 全世界 | コードは公開で、国・地域の制限は示していない。輸出規制の対象かどうかは公表されていない | github.com |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年8月〜 | 売上高 | 単体の売上はない | 無償で公開している研究成果 | github.com | |
| 2026年11月6日時点 | ギットハブのスター (お気に入りの登録) の数 (第1版) | 1万4,952 | 件 | 第2版は7,449件 | github.com |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 人の査読での点数 | 平均6.33点 (6・7・6)。人が書いた投稿論文の55%を上回る点数 (会社発表) | sakana.ai |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
The AI Scientistは単体では売っていない公開の研究成果だ。2024年に査読前の論文を公開してから1年半で、人の査読の通過と、ネイチャーへの掲載まで進んだ。
事業での使い道は2つある。1つは調査ツールSakana Marlinで、もう1つは大和証券との市場情報の分析の検証だ。研究の流れを自動で回す仕組みが、企業の調査や分析の業務に転用されている。
コードは2024年8月の公開時はApache 2.0だったが、2025年12月に責任あるAIの条件を足した独自の許諾に切り替えた。研究の自動化が査読の仕組みに負荷をかける点は、Sakana AI自身も論文で課題に挙げた。
2024年の実験では、着想を実装して論文にするまでの費用を1本約15ドルとした。ネイチャーの論文では、土台のモデルが新しいほど論文の点数も上がる傾向を示した。
公表されていないこと
- 製品版で使う言語モデルの構成
- ネイチャー論文の実験に使った計算資源
出所
- 「AIサイエンティスト」:AIが自ら研究する時代へ (2024-08-13)
- AIサイエンティスト論文がNature誌に掲載 (2026-03-26)
- The AI Scientist, Now Published in Nature (2026-03-26)
- Nature掲載論文 (2026-03-26)
- The AI Scientist-v2 (arXiv 2504.08066) (2025-04-10)
- ギットハブ SakanaAI/AI-Scientist (2026-11-06)
- ギットハブ SakanaAI/AI-Scientist-v2 (2026-11-06)
- 大和証券グループとの共同AIプロジェクトを本格展開フェーズへ (2026-08-05)
出所との照合日: 2026年11月6日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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