ソフトバンクの大阪堺AIデータセンター(旧シャープ堺工場・AXファクトリー) SoftBank Osaka Sakai AI Data Center
ソフトバンクがシャープの堺工場の土地と建物を約1,000億円で取得し、AIデータセンターに転用する計画。当初は2026年中に受電容量約150メガワットで稼働させる予定だった。ソフトバンクは2026年6月の有価証券報告書で、140メガワット・2027年度の稼働に改めた。AIの計算基盤を収める棟「AXファクトリー」と、電池工場「GXファクトリー」を置く。
詳細解説
- 用地の取得
- 2025年3月14日、シャープと売買契約を結んだ。土地約45万平方メートルと延べ床面積約84万平方メートルの建物などを約1,000億円で取得する softbank.jp
- 当初の計画
- 受電容量約150メガワットで2026年中の稼働を目指し、将来は250メガワット超に広げる見込みとした (2025年3月) softbank.jp
- 現在の計画
- 受電容量140メガワットのAIデータセンターを2027年度に稼働させる (2026年6月の有価証券報告書) disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- AXファクトリー (AXはAIによる変革)
- 110エクサフロップスの計算能力を持つAI計算基盤を収めるAIデータセンターとして整備する (2026年5月11日発表) softbank.jp
- GXファクトリー (GXは脱炭素の取り組み)
- 同じ敷地で亜鉛・ハロゲン電池を製造する。自社設備に入れ、将来は外部に売る。電池の売上高は2031年3月期に1,000億円以上を目標にする softbank.jp
- 事業の区分
- 2027年3月期から、AIデータセンターをエンタープライズ事業の「クラウド・AI」に入れて開示する softbank.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 大阪堺AIデータセンター | 大阪府堺市 (旧シャープ堺工場の液晶パネルの生産拠点の敷地) | AI計算基盤を収めるデータセンター。2027年度の稼働を予定する | softbank.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 受電容量の定義
- 140メガワットは、目指す110エクサフロップスのAI計算基盤に必要と想定する受電容量だ disclosure2dl.edinet-fsa.go…
- 既存の建物の転用
- 液晶パネル工場の土地と建物を使う。転用の工事の中身は公表されていない softbank.jp
- 電池の併設
- GXファクトリーで造る亜鉛・ハロゲン電池を自社設備に入れる計画 softbank.jp
- 脱炭素
- 環境負荷の少ないデータセンターとして、カーボンニュートラル化を進めるとした softbank.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 受電容量 | 140メガワット (計画) | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
| 計算能力 | 110エクサフロップスを収容する計画 | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
| 土地と建物 | 土地約45万平方メートル、建物の延べ床面積約84万平方メートル | softbank.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1用地シャープから堺工場の土地と建物を取得した企業: シャープ
- 2整備と運用ソフトバンクが整備し、生成AIの開発やAI事業に使う。大学・研究機関・企業にも提供する企業: ソフトバンク
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1建設既存の工場の建物を使ってAIデータセンターに転用する。施工会社と工程は公表されていない設備・企業: 公表されていない
💴 販売価格と補助金
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| データセンターの利用料金 | 公表されていない | 2026-11-06 | softbank.jp |
| 項目 | 額 (円) | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 経済産業省のクラウドプログラム | ソフトバンクはAIデータセンターの投資額を、補助金を差し引いた額で開示する。堺だけの補助金の額は公表されていない | softbank.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 利用の申し込み | 大学・研究機関・企業に幅広く提供するとした。申し込みの方法は公表されていない | softbank.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 運用 | 稼働前のため、運用と保守の条件は公表されていない | disclosure2dl.edinet-fsa.go… |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 日本国内 | 国内の拠点。海外の顧客への提供は示されていない | softbank.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | クラウド・AIの売上高 (AIデータセンターを含む区分の合計) | 2,558 | 億円 | 堺は稼働前で売上高はない | softbank.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 土地と建物の取得額 | 約1,000億円 (2025年3月期の設備投資に計上) | disclosure2dl.edinet-fsa.go… | |
| AIデータセンター (苫小牧と堺) の公表済み投資額 | 1,350億円 (補助金を差し引いた額、2026年3月まで) | softbank.jp | |
| 確定しているAI関連の設備投資 | 3,000億円 (堺の140メガワット、苫小牧の50メガワット規模、電池製造の合計。2027年3月期〜2029年3月期) | softbank.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
堺の計画は、取得の発表から1年あまりで規模と時期が変わった。受電容量は約150メガワットから140メガワットになり、稼働は2026年中から2027年度に移った。140メガワットは、110エクサフロップスの計算基盤に必要と想定する容量として定義し直された。同じ敷地には電池工場を併設し、造った電池を自社設備にも入れる。確定済みのAI関連の設備投資は3年で3,000億円で、堺の140メガワットはその内訳の1つだ。土地と建物の取得額は約1,000億円で、2025年3月期の設備投資に入った。苫小牧と堺の2拠点のこれまでに公表した投資額は、補助金を差し引いて1,350億円だ。どのGPUを何基入れ、誰に貸すかはまだ発表されていない。
公表されていないこと
- 堺に入れるGPUの機種・台数・供給元は公表されていない
- 稼働の時期を2026年中から2027年度に変えた理由は公表されていない
- 堺だけの投資額と補助金の額は公表されていない
出所
- ソフトバンク AIデータセンターの構築に向けて、シャープ堺工場の土地や建物の取得に関する契約を締結 (2025-03-14)
- ソフトバンク 有価証券報告書 第40期 (2026年3月期) (2026-06-19)
- ソフトバンク 2026年3月期 決算説明会 要旨 (2026-05-11)
- ソフトバンク 2026年3月期 投資家向け説明会資料 (2026-05-11)
- ソフトバンク 2027年3月期第1四半期 投資家向け説明会資料 (2026-08-04)
出所との照合日: 2026年11月6日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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