レクサス RZ Lexus RZ
レクサス初のBEV専用モデル。2025年12月24日発売の新型でBEVシステムを全面刷新した。RZ350e (FWD) のWLTC航続は733kmで、RZ550e F SPORTにはレクサス初のステアバイワイヤを採用した。価格は790万〜1,244万円で、ジェイテクトのステアバイワイヤとPPESの新型電池を採用し、元町工場で生産する。
概要
- 発売日 (新型)
- 2025年12月24日。RZ350e version L、RZ500e version L、RZ550e F SPORT (新グレード) を全国のレクサス店で発売 global.toyota
- 発売日 (特別仕様車)
- RZ600e F SPORT Performance を2026年3月2日に発売。RZ550e F SPORT がベース global.toyota
- 世界初公開 (新型)
- 2025年3月12日、ベルギー・ブリュッセルで公開。2025年秋以降に各地域で発売 global.toyota
- 発売日 (初代)
- 2023年3月30日にRZ450e (AWD) を発売。最初の500台は特別仕様車 First Edition。2023年11月30日にFWDのRZ300eを追加 global.toyota
- 生産工場
- トヨタ自動車 元町工場 (愛知県豊田市元町1番地)。2026年8月4日時点の生産拠点一覧 global.toyota
- 車両区分
- 電気自動車 (BEV)・5人乗りSUV。全長4,805mm×全幅1,895mm×全高1,635mm、ホイールベース2,850mm。型式 ZAA-XEBM20 (FWD) / ZAA-XEBM25 (AWD) lexus.jp
- プラットフォーム
- レクサス初のBEV専用プラットフォーム (e-TNGA)。電池を床下に搭載 global.toyota
- 開発の経緯 (初代)
- 初代はトヨタテクニカルセンター下山 (TTC-S) で走りを作り込み、リヤeAxleにSiC素子のインバーターをトヨタ・レクサスとして初めて採用した global.toyota
- 開発の経緯 (新型)
- 新型はBEVシステムを全面刷新した。電池セルの改良とセル数の増加、新型eAxle (前後167kW)、ステアバイワイヤ、インタラクティブマニュアルドライブを設定した global.toyota
- 四輪駆動力システム
- DIRECT4 (AWD)。前後の駆動力配分を60:40〜0:100 (直進加速時) で制御 global.toyota
- 充電の基盤 (レクサス店)
- 全国190店舗に50kW以上の急速充電器を設置済み。150kW以上の充電器を全店舗 (一部を除く) に設置を進めている。レクサス充電ステーションは7拠点目をキャナルシティ博多に2025年度内開設 global.toyota
価格と補助金
| グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| RZ350e version L (FWD) | 7,900,000 | 2025-12 | global.toyota |
| RZ500e version L (AWD) | 8,500,000 | 2025-12 | global.toyota |
| RZ550e F SPORT (AWD) | 9,500,000 | 2025-12 | global.toyota |
| RZ600e F SPORT Performance (AWD・ブラック&ニュートリノグレー) | 12,165,000 | 2025-12 | global.toyota |
| RZ600e F SPORT Performance (AWD・ブラック&HAKUGIN II) | 12,440,000 | 2025-12 | global.toyota |
| (参考) 初代 RZ450e version L (AWD) | 8,800,000 | 2023-03 | global.toyota |
| (参考) 初代 RZ450e First Edition (AWD・500台限定) | 9,400,000 | 2023-03 | global.toyota |
| (参考) 初代 RZ300e version L (FWD) | 8,200,000 | 2023-11 | global.toyota |
| 項目 | 額 (円) | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| CEV補助金 RZ350e version L・RZ500e version L (令和7年度補正・登録日 2026年4月1日〜2026年12月31日) | 1,300,000 | 保有義務4年。列は見出し行「登録日:R8.4.1〜R8.12.31/登録日:R9.1.1以降/自家用車両/貸自動車業用車両」で確認 | cev-pc.or.jp |
| CEV補助金 RZ550e F SPORT・RZ600e F SPORT Performance (同上) | 1,040,000 | 税抜定価が840万円以上のため0.8倍。保有義務4年 | cev-pc.or.jp |
| CEV補助金 RZ350e version L・RZ500e version L (登録日 2027年1月1日以降) | 780,000 | 経済産業省が2026年10月21日に補助額の見直しを発表し、別表1の2027年1月1日以降の列が130万円から78万円に変わった | cev-pc.or.jp |
| CEV補助金 RZ550e F SPORT・RZ600e F SPORT Performance (登録日 2027年1月1日以降) | 624,000 | 2026年10月21日の見直し後の別表1。見直し前は104万円 | cev-pc.or.jp |
| CEV補助金 (登録日 2026年1月1日〜3月31日) | 1,300,000 | RZ350e/RZ500e は130万円、RZ550e F SPORT/RZ600e は104万円 | cev-pc.or.jp |
| CEV補助金 (登録日 2025年12月16日〜31日) | 900,000 | RZ350e/RZ500e は90万円、RZ550e F SPORT/RZ600e は72万円 | cev-pc.or.jp |
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 電池容量 (総電力量) | RZ550e F SPORT: 76.96kWh (3.7V・200Ah・104個・総電圧384.8V)。RZ500e/RZ350e: 74.69kWh (3.76V・191Ah・104個・総電圧391.0V)。種類はリチウムイオン電池 | lexus.jp |
| 電池容量 (RZ600e) | 76.96kWh (RZ550e F SPORT と同じ電池) | lexus.jp |
| WLTC航続 (国土交通省審査値) | RZ350e 733km (18インチ)・648km (20インチ)。RZ500e 629km (18インチ)・579km (20インチ)。RZ550e 582km (20インチ)。RZ600e 525km (21インチ) | lexus.jp |
| 電費 (交流電力量消費率・WLTC) | RZ350e 120Wh/km (20インチは132)。RZ500e 135Wh/km (20インチは147)。RZ550e 144Wh/km。RZ600e 159Wh/km | lexus.jp |
| モーター出力 | フロント 2XM 167kW (227PS)・268N·m。リヤ 2XM 167kW・268N·m (AWD)。システム最高出力: RZ350e 165kW、RZ500e 250kW、RZ550e 300kW、RZ600e 313kW | global.toyota |
| 急速充電 | 最大150kW (350A)。150kWで約80%まで約28分、90kWで約40分、50kWで約60分。CHAdeMO。電池プレコンディショニング機能と電池急速昇温システムを搭載 | lexus.jp |
| 普通充電 | 6kW (200V/30A) で約13時間、3kW (200V/16A) で約23時間 | lexus.jp |
| 0-100km/h加速 | RZ350e 7.5秒、RZ500e 5.3秒、RZ550e 4.4秒、RZ600e 4.4秒 | global.toyota |
| 車両重量 | RZ350e 1,950kg、RZ500e 2,070kg、RZ550e 2,120kg、RZ600e 2,140kg | lexus.jp |
| トランスミッション・減速比 | eAxle。減速比はRZ550e 12.363、RZ500e/RZ350e 13.817 | lexus.jp |
| ステアバイワイヤ | RZ550e F SPORT とRZ600eに設定。ステアリングと転舵機構を機械的に結合せず電気信号で制御。中立位置から左右約200度で操作し、車速に応じてギヤ比を変える | global.toyota |
| 冷却 | BEVシステムと電池の冷却は水冷式 | global.toyota |
| タイヤ | RZ350e 18または20インチ。RZ500e 18または20インチ。RZ550e 20インチ (F SPORT専用エアロホイール)。RZ600e 255/40R21 (前)・295/35R21 (後) | global.toyota |
| ブレーキ | 前後ベンチレーテッドディスク。RZ600eは20インチ大型ローター。初代は前後独立油圧制御で前後回生協調が可能な新加圧ユニットを採用 | global.toyota |
🏭 部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは自動車メーカーか部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| ステアバイワイヤシステム | リンクレス ステア・バイ・ワイヤシステム (2026年5月7日に「Syncusteer (シンカステア)」と命名)。操舵ユニット・転舵ユニット・バックアップ電源装置で構成 2025年10月1日発表。リンクレスのステアバイワイヤはレクサスとして初採用。通信線・電源線を含めた二重化と「Syncusteer」の名称は2026年5月7日のカーウオッチの報道 (https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/2106730.html)。RZ550e F SPORTへの搭載はレクサスの新型発売の発表 (https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/43750597.html) に記載。RZ600e F SPORT Performanceへの搭載は特別仕様車の発表 (https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/43750651.html) に記載。カーウオッチも供給元をジェイテクトと報じた (https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/2073832.html) |
ジェイテクト | 6473 | 日本 公表されていない |
部品メーカーの「採用」発表 A |
| ステアバイワイヤ用バックアップ電源 | 高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy」。車両電源の異常時に路肩へ退避できる電力を供給 電動パワーステアリングの補助電源として開発された製品 |
ジェイテクト | 6473 | 日本 公表されていない |
部品メーカーの「採用」発表 A |
| 駆動用電池セル | BEV用角形リチウムイオン電池 (新機種)。RZ550e/RZ600e: 3.7V・200Ah×104個、RZ500e/RZ350e: 3.76V・191Ah×104個 PPESは2025年10月9日、姫路工場の新ラインで新機種の量産を始めたと発表した。搭載先は改良新型bZ4X、レクサスRZ改良新型、ソルテラ改良新型だとレスポンスが報じた。2種類の電池仕様の両方がPPES製かは公表されていない。PPESはトヨタ51%・パナソニック49%の合弁 |
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ PPES |
— | 日本 姫路工場 (兵庫県姫路市) 新ライン |
部品メーカーの発表 (報道経由) B |
| 電動アクスル (eAxle) (初代 2023年型で採用発表、新型での継続は未公表) | モーター・トランスアクスル・インバーターを一体化したeAxle。リヤにSiCパワー半導体のインバーターを搭載 2023年4月6日発表。2025年12月の新型は「新型eAxle (前後167kW)」とレクサスは説明しているが、新型向けの供給元の発表は本調査では見つからなかった。ブルーイーネクサスはアイシン45%・デンソー45%・トヨタ10%の出資 |
ブルーイーネクサス | — | 日本 公表されていない (本社は愛知県安城市) |
部品メーカーの「採用」発表 A |
| インバーター (リヤeAxle用、SiC) (初代 2023年型で採用発表、新型での継続は未公表) | デンソー初のSiCパワー半導体インバーター。トレンチ型SiC MOSFET。特定の走行条件で電力損失を半分以下 デンソーの2023年3月31日発表。結晶欠陥を半減したSiCは豊田中央研究所との共同開発とデンソーは説明している。リヤeAxle用であることはレクサスの2023年3月30日のプレスリリース (https://global.toyota/pages/news/images/2023/03/30/1330_RZ/Press_Release_jp.pdf) とMONOist (https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2304/03/news060.html) に記載。カーウオッチも報じた (https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1492065.html) |
デンソー | 6902 | 日本 公表されていない |
部品メーカーの「採用」発表 A |
| SiCエピタキシャルウエハー (初代 2023年型で採用報道、新型での継続は未公表) | デンソーのSiCインバーター用エピタキシャルウエハー 日経クロステック (2023年4月) とMONOist (https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2304/03/news060.html) が報じた。新型 (2025年型) のウエハー供給元は公表されていない |
レゾナック 旧昭和電工マテリアルズ |
4004 | 日本 公表されていない |
報道 B |
| タイヤ (18インチ) (初代 2023年型で採用発表、新型での継続は未公表) | ADVAN V61 フロント235/60R18 103H、リヤ255/55R18 105V 2023年4月10日発表 (初代向け)。新型での継続は公表されていない |
横浜ゴム | 5101 | 日本 公表されていない |
部品メーカーの「採用」発表 A |
| タイヤ (20インチ) (初代 2023年型で採用発表、新型での継続は未公表) | SP SPORT MAXX 060 235/50R20 104V XL、255/45R20 105W XL 2023年4月12日発表 (初代向け)。新型での継続は公表されていない |
住友ゴム工業 ダンロップ |
5110 | 日本 公表されていない |
部品メーカーの「採用」発表 A |
| ホイール (RZ600e 21インチ) | 21インチアルミホイール (マットブラック塗装) レクサスのニュースリリースにENKEI製と記載 |
エンケイ ENKEI |
— | 日本 公表されていない |
自動車メーカー発表 A |
| 内装材 (ドアトリム・シート表皮) | ウルトラスエード (植物由来原料比約30%)。新型ではレーザー加工のドアトリム表皮を設定 レクサスのリリースはウルトラスエードを東レの商標と注記しているが、供給元としては明記していない |
東レ 商標からの推定 |
3402 | 日本 公表されていない |
商標注記 (供給元の明記ではない) B |
| パフォーマンスダンパー (初代 2023年型・グレード別設定、新型での継続は未公表) | パフォーマンスダンパー (ボディの無駄な動きを抑える制振部品) レクサスの2023年のリリースはパフォーマンスダンパーをヤマハ発動機の登録商標と注記しているが、供給元としては明記していない。新型での設定は公表されていない |
ヤマハ発動機 商標からの推定 |
7272 | 日本 公表されていない |
商標注記 (供給元の明記ではない) B |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から車両の組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
-
1
正極材・負極材・電解液・セパレーター
公表されていない企業: 公表されていない
-
2
電池セル
BEV用角形リチウムイオン電池の新機種。姫路工場の新ラインで2025年1月に量産開始。一連の増強後の年間生産規模は30GWh企業: プライムプラネットエナジー&ソリューションズ (姫路工場・兵庫県姫路市)
-
3
SiCウエハー (初代 2023年型で採用報道、新型での継続は未公表)
リヤeAxle用SiCインバーターのエピタキシャルウエハー企業: レゾナック
-
4
インバーター (初代 2023年型で採用発表、新型での継続は未公表)
SiCパワー半導体インバーター (リヤeAxle)企業: デンソー
-
5
電動アクスル (初代 2023年型で採用発表、新型での継続は未公表)
eAxle (前後)企業: ブルーイーネクサス (愛知県安城市)
-
6
電動アクスル (新型)
新型eAxle (前後167kW)。供給元の発表は見つかっていない企業: 公表されていない
-
7
ステアバイワイヤ
操舵・転舵ユニットとバックアップ電源 (Libuddy)企業: ジェイテクト
-
8
電池パック (組立)
公表されていない企業: 公表されていない
-
9
車両組み立て
元町工場 (愛知県豊田市元町1番地)。2026年8月4日時点企業: トヨタ自動車
-
10
販売
全国のレクサス店。190店舗に50kW以上の急速充電器を設置済み。LEXUS Electrified Program (充電ステーション・BEVコンシェルジュ) を提供企業: トヨタ自動車 (レクサス)・レクサス販売店
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年1〜12月 | トヨタ (レクサス含む) 国内BEV販売台数 (全車種) | 4,227 | 台 | bZ4X・RZ・UX300e・ES350e/500e などの合計。トヨタのBEV FAQ (2026年3月18日更新) | global.toyota |
| 2025年1〜12月 | トヨタ (レクサス含む) 世界BEV販売台数 (全車種) | 199,137 | 台 | 世界販売10,536,807台の約1.9% | global.toyota |
| 2026年3月期 (2025年4月〜2026年3月) | トヨタ・レクサスの小売販売台数のうちBEV (全車種) | 243,000 | 台 | 前期145千台から168.4%。決算説明会資料 (2026年5月8日) | global.toyota |
| 2024年 | レクサスの電動車 (HEV・PHEV・BEV) 比率 | 52 | % | 過去最高とレクサスは説明 | global.toyota |
| 2023年3月〜 | 初代 RZ450e First Edition の限定台数 | 500 | 台 | 発売記念の特別仕様車 | global.toyota |
💴 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 車両本体価格 (新型) | 790万〜1,244万円 (税込、2025年12月24日時点) | global.toyota | |
| 価格の変化 | AWDの標準グレードは初代RZ450e version L 880万円 (2023年3月) から新型RZ500e version L 850万円へ。FWDはRZ300e 820万円 (2023年11月) からRZ350e 790万円へ | global.toyota | |
| CEV補助金 | RZ350e/RZ500e は2026年1月1日〜12月31日の登録が130万円、2027年1月1日以降は78万円。2026年10月21日の見直し後の別表1による。RZ550e F SPORT/RZ600e は104万円と62万4,000円。2025年12月16〜31日の登録は90万円/72万円 | cev-pc.or.jp | |
| 補助金後の実質価格 (計算) | 2026年12月31日までの登録: RZ350e 660万円、RZ500e 720万円、RZ550e 846万円。RZ600e 1,112万5,000円〜1,140万円。2027年1月1日以降の登録: RZ350e 712万円、RZ500e 772万円、RZ550e 887万6,000円。RZ600e 1,154万1,000円〜1,181万6,000円。CEV補助金を引いた編集部の計算で、自治体補助は含まない | cev-pc.or.jp | |
| 駆動用電池の保証 | 10年または20万kmまで無償修理。電池容量が新車時の70%を下回った場合は無償交換 | lexus.jp | |
| 電池容量維持率の目標 (初代) | 10年後90%以上をセル単体の試算値として目標 (約束ではないと注記) | global.toyota | |
| 充電費用の目安 | レクサスの案内では31円/kWhで空から満充電まで約2,418円。LEXUS Charging は月額基本料なしで国内27,000基超の充電器を利用可能 | lexus.jp | |
| 電池への投資 (トヨタ) | 日米で最大7,300億円 (2022年8月31日発表)。日本分は約4,000億円でPPES姫路工場とトヨタの工場・所有地が対象 | global.toyota |
解析 — 部品と供給網の特徴
RZの新型で供給元が一次資料で確かめられた部品は、ジェイテクトのステアバイワイヤとバックアップ電源、エンケイのホイールである。東レのウルトラスエードはリリースの商標注記からの推定で、電池セルはPPESの発表を報じたレスポンスの記事が根拠になる。ジェイテクトは2025年10月1日にリンクレス ステア・バイ・ワイヤシステムと高耐熱キャパシタ「Libuddy」の搭載を自ら発表した。2026年5月7日にはこのシステムを「Syncusteer (シンカステア)」と命名したとカーウオッチが報じた。ジェイテクトは、機械的な結合を持たないステアバイワイヤを量産車に供給した国内の部品メーカーだと一次資料で裏付けられる。電池はPPESが姫路工場の新ラインで量産を始めた角形セルで、bZ4X改良型・ソルテラ改良型と共通の新機種だとレスポンスが報じた。諸元表では、RZ550eの電池 (3.7V・200Ah×104個) の電圧と容量はbZ4X G (3.7V・200Ah×78個) と同じ値である。同じ仕様のセルとみられるが、いずれの発表も同一とは述べていない。RZ500e/350e (3.76V・191Ah×104個) はbZ4X Z と同じ値である。レクサスでは2種類の電池がグレードの出力差に、bZ4Xではセル数による容量差に対応しているとみられる。
一方で、新型の電動アクスルは供給元の発表が見つからない。初代 (2023年) はブルーイーネクサスがeAxleを、デンソーが初のSiCインバーターをリヤ用に供給した。SiCウエハーはレゾナックだと日経クロステックが報じた。新型のeAxleは前後とも167kWである。モーター型式 (2XM)・出力・トルク (268N·m) と減速比 (13.817) はbZ4X改良型のフロントeAxleと一致する。ただしブルーイーネクサスの2025年10月の発表はbZ4Xのみを対象にしており、RZへの供給は公表されていない。ここは推測で埋めず、不明のままとした。
価格はBEVシステムを刷新しながら下がっている。AWDの標準グレードは初代の880万円から850万円へ、FWDは820万円から790万円へ下げた。AWDは初代RZ450eの494kmから新型RZ500eの629km (18インチ) へ、FWDのRZ350eは733kmになった。CEV補助金は2026年12月31日までの登録で標準グレードが130万円、F SPORT系が104万円で、補助後の実質価格はRZ350eで660万円になる。2026年10月21日の見直しで2027年1月1日以降は78万円と62万4,000円に減り、RZ350eの実質価格は712万円になる (編集部の計算)。電池とモーターの諸元が一致するbZ4X Z (FWD) の実質420万円との差は240万円である。
販売の数字は車種別には出ていない。自販連の上位50通称名にRZは2025年1月から2026年9月まで一度も入らず、トヨタの国内BEV販売4,227台 (2025年) の内訳も公表されていない。受注台数の発表も見つからなかった。bZ4X改良型が自販連の順位表に月762〜3,377台で載るのと対照的で、RZの登録台数は公表資料では追えない。
残る不明点は、新型eAxleとインバーターの供給元と電池パックの組立場所である。回生協調ブレーキの加圧ユニット・ヒートポンプ・輻射ヒーター・ADASセンサーの供給元、受注・登録台数も分からない。分解調査の報道も見つからなかった。
公表されていないこと
- 新型 (2025年12月) のeAxle・モーター・インバーターの供給元。レクサスは「新型eAxle」としか説明しておらず、ブルーイーネクサス・アイシン・デンソーの採用発表はbZ4Xとソルテラ改良モデルのみ
- 駆動用電池パックの組立場所と組立会社
- 2種類のセル (RZ550e/RZ600e用 3.7V・200Ah、RZ500e/350e用 3.76V・191Ah) がどちらもPPES製か。PPESの発表は「RZ改良新型に搭載」としか述べていない
- 正極材・負極材・電解液・セパレーターの供給元
- 新型のSiCウエハーの供給元 (初代はレゾナックと報道)
- 回生協調ブレーキの新加圧ユニット (前後独立油圧制御) の供給元
- ヒートポンプ・輻射熱ヒーター (フィルム式)・電池昇温システムの供給元
- ADASセンサー (Lexus Safety System +) のカメラ・レーダーの供給元
- ワイヤーハーネス・車体材料 (1.8GPa/1.5GPa材、アルミフード) の供給元
- ステアバイワイヤの製造拠点 (ジェイテクトの発表に記載なし)
- RZの車種別の登録台数・受注台数・輸出台数。自販連の乗用車ブランド通称名別順位 (上位50) に2025年1月から2026年9月まで入らず、レクサスも公表していない
- 月販目標 (新型のリリースに記載なし)
- 新型での横浜ゴム・住友ゴムのタイヤの継続採用
- 分解調査の報道 (見つからなかった)
- 部品の価格・原価 (公表されていない)
出所
- LEXUS ニュースリリース「RZの新型モデルを発売するとともに、LEXUS Electrified Programのサービス内容を拡充」 (2025-12-24)
- LEXUS ニュースリリース「RZ 特別仕様車 RZ600e F SPORT Performance を設定」 (2025-12-24)
- LEXUS プレスリリース「RZの新型モデルを世界初公開」(PDF) (2025-03-12)
- LEXUS プレスリリース「バッテリーEV専用モデルの新型 RZ450e を発売」(PDF) (2023-03-30)
- LEXUS ニュースリリース「RZ450eを発売」 (2023-03-30)
- LEXUS ニュースリリース「RZにFWDモデル RZ300e を追加導入するとともに一部改良」 (2023-11-30)
- レクサス RZ 主要諸元表 (RZ550e/RZ500e/RZ350e) (2026-10-20)
- レクサス RZ 主要諸元表 (RZ600e F SPORT Performance) (2026-10-20)
- lexus.jp RZ 価格・パッケージ (2026-10-20)
- lexus.jp RZ 充電・給電・航続距離 (2026-10-20)
- lexus.jp レクサスBEV入門ガイド (電池保証) (2026-10-20)
- トヨタ 国内生産拠点一覧 (2026年8月4日時点) (2026-08-04)
- トヨタ 電気自動車 (BEV) に関するよくある質問 (台数データ) (2026-03-18)
- トヨタ 2026年3月期決算説明会資料 (2026-05-08)
- トヨタ ニュースリリース「日米での車載用電池生産に最大7,300億円を投資」 (2022-08-31)
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- 次世代自動車振興センター 同 別表1 (登録日 2026年1月1日〜3月31日) (2026-10-20)
- 次世代自動車振興センター 同 別表1 (登録日 2026年4月1日以降) (2026年10月21日見直し後、10月23日取得) (2026-10-21)
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- 横浜ゴム「ADVANがLEXUSの新型BEV RZに新車装着」(PDF) (2023-04-10)
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- 自販連 乗用車ブランド通称名別順位 (2025年1〜12月) (2026-04-03)
- 自販連 乗用車ブランド通称名別順位 (2026年1〜9月) (2026-10-05)
- カーウオッチ「ジェイテクト、リンクレス ステア・バイ・ワイヤと Libuddy がレクサス RZ に搭載」 (2025-10-01)
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- カーウオッチ「ジェイテクト、リンクレス ステア・バイ・ワイヤシステムを Syncusteer (シンカステア) と命名」 (2026-05-07)
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- カーウオッチ「デンソー、SiCパワー半導体を用いたインバーターを初開発 レクサスの新型RZに搭載」 (2023-04-10)
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出所との照合日: 2026年10月20日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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