清水建設のAI施工管理システム(カメラ映像とマルチモーダルLLMで工程を自動判定) AI construction management system
清水建設が2026年5月20日に構築を発表した施工管理のシステム。現場のクラウドカメラの映像を、画像の特徴の分析と、文字と画像をまとめて扱う大規模言語モデル(LLM)で読み取り、山留め杭工事の作業段階を自動で判定する。セーフィー、ウェッブアイ、コルクと共同で、2025年12月から相鉄本線鶴ヶ峰駅付近の工事で実証してきた。外販は案内されていない。
詳細解説
- 発表
- 清水建設は2026年5月20日、カメラの映像とAIの解析で施工状況をリアルタイムに自動判定する「AI施工管理システム」を構築したと発表した。 shimz.co.jp
- 実証の現場
- 相鉄本線鶴ヶ峰駅付近 (横浜市) の「鶴ヶ峰駅付近連続立体交差工事 第1工区」の山留め杭工事。2025年12月から実証を進め、有効性を確かめたとする。 shimz.co.jp
- 狙い
- 現場の担当者の進捗管理、写真の記録、報告書の作成の負担を減らす。カメラ・建物と土木の3次元モデル (BIM/CIM)・工程表に分かれていた情報を一つにまとめる。 shimz.co.jp
- 共同の体制
- セーフィー、ウェッブアイ、コルクの技術協力を受けた4社共同の実証。 shimz.co.jp
- 関連する取り組み
- 日田山国1号トンネルでは「AIサイクル自動判定システム」で資機材や工程の施工管理の一部を自動化した (2026年6月11日の会社発表)。 shimz.co.jp
- 今後の計画
- 4社は実証を続けてAIの検出精度を高め、山留め杭工事以外の工種にも広げる考えを示した。将来は四足歩行ロボットなどの自律移動体が現場を回って撮影・データ収集する運用も検討する。 shimz.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| ソフトウエアのため工場はない | 公表されていない | 解析用のサーバーと施工管理クラウドは清水建設が構築した。サーバーを置く場所や計算に使う機器は公表されていない。 | shimz.co.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 組み合わせ型のAI解析
- 複数のカメラ映像について、画像の特徴の分析と、画像も扱える大規模言語モデル (マルチモーダルLLM) を組み合わせる。清水建設は独自の技術と説明する。 shimz.co.jp
- 作業段階の推定
- 重機の配置、配管・ホースの接続状態、H鋼の有無を手がかりに、機械の据え付け (マシンセット)・削孔・H鋼挿入・モルタル注入のどの段階にあるかを推定する。 shimz.co.jp
- 映像の送り方
- 施工箇所の近くに置いたクラウドカメラの映像を、一定の間隔でAI解析用のサーバーへ送る。 shimz.co.jp
- データの使い道
- 判定の結果を施工実績のデータとして蓄え、歩掛り (作業量あたりに要る人手と時間) の計算や工程のシミュレーションに使う。予定と実績がずれたら、工程計画の見直しや資機材の手配の修正を検討する。 shimz.co.jp
- 外部ソフトとの連携
- BIM/CIM のシミュレーションツールや工程管理ソフトとつなぎ、施工管理の一部を自動化する。 shimz.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 対象の工種 | 山留め杭工事 (実証の時点) | shimz.co.jp |
| 判定する段階 | 機械の据え付け (マシンセット)・削孔 (穴あけ)・H鋼の挿入・モルタルの注入の4つ | shimz.co.jp |
| 画面 | AI施工管理のダッシュボードで判定の結果を見せる | shimz.co.jp |
| 判定の精度 | 数値は公表されていない。清水建設は高い精度で推定すると説明する | shimz.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| カメラ | ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」 本社は東京都品川区 |
セーフィー | 4375 | 日本 公表されていない |
清水建設は、セーフィーがこのカメラを提供すると発表した A |
| 工程管理ソフト | 工程's Orario 本社は東京都江東区 |
ウェッブアイ | — | 日本 公表されていない |
清水建設は、ウェッブアイがこのソフトを提供すると発表した A |
| BIM/CIMの共有クラウド | KOLC+ 本社は東京都豊島区 |
コルク | — | 日本 公表されていない |
清水建設は、コルクがこのクラウドを提供すると発表した A |
| 施工管理クラウド・AI解析 | AI解析技術と施工管理クラウドシステム | 清水建設 | 1803 | 日本 公表されていない |
清水建設は、現場実証の管理と施工管理クラウドの構築を自社が受け持つと発表した A |
| 大規模言語モデル | マルチモーダルLLM | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
清水建設はLLMを使うと発表したが、提供元は明らかにしていない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1映像の取得セーフィーのクラウドカメラで施工箇所を撮る。企業: セーフィー
- 2解析と管理清水建設のAI解析で作業段階を判定し、施工管理クラウドにためる。企業: 清水建設
- 3工程とモデルへの反映ウェッブアイの工程管理ソフトとコルクのBIM/CIM共有クラウドへつなぐ。企業: ウェッブアイ・コルク
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1撮影施工箇所の近くに置いたクラウドカメラが現場を撮る。設備・企業: Safie Pocket2 Plus
- 2判定一定の間隔で映像を解析用サーバーへ送り、作業段階を判定してデータにする。設備・企業: 清水建設のAI解析
- 3工程の見直し実績のデータを工程管理ソフトとBIM/CIMのツールに渡し、遅れや変更があれば工程と資機材の手配を見直す。設備・企業: 工程's Orario・KOLC+
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| AI施工管理システム | 公表していない。外部への販売は案内されていない | 2026-11-08 | shimz.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 自社の現場で使用 | 清水建設が施工する現場で使う。外部の企業が購入・利用する方法は案内されていない。 | shimz.co.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | システムの保守と更新の体制は公表されていない。 | shimz.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 日本 | 実証は日本の現場だけで、海外での使用は公表されていない。 | shimz.co.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
このシステムは、施工管理者が目で確かめて記録していた作業の段階を、カメラとAIに読み取らせる。判定は4つの段階に絞られ、手がかりは重機の位置やホースの接続といった目で見て分かるものだ。対象を山留め杭工事に限ったうえで、マルチモーダルLLMと画像の特徴の分析を組み合わせている。カメラ・工程管理・3次元モデルは外部の会社の製品で、清水建設は解析と現場の運用を受け持つ。清水建設は、将来は四足歩行ロボットなどが現場を回って撮る運用も検討する。日田山国1号トンネルでも、AIで施工のサイクルを判定する仕組みを使っている。4社は実証を続けて検出の精度を高め、山留め杭工事以外の工種にも広げる考えだ。判定の精度と省ける作業時間は公表されていない。
公表されていないこと
- 判定の精度と省けた作業時間
- 使っているLLMの提供元
- ほかの工種へ広げる時期
- 外部への提供の予定
出所
- 清水建設 ニュースリリース「建設現場のAXを加速させる「AI施工管理システム」を構築」 (2026-05-20)
- 清水建設 ニュースリリース「トンネル特殊工3人で山岳トンネルを施工、40%省人化!」 (2026-06-11)
出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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