清水建設のShimz-Smart-Site Analyzer(造成工事で運んだ土の量をAIで自動集計) Shimz-Smart-Site Analyzer
清水建設が2023年7月24日に開発を発表した、造成工事の施工管理のシステム。ダンプトラックの運転席の屋根に、3次元LiDAR(レーザー光で周囲の形を測る装置)と衛星測位(GNSS)の機器を載せる。荷台の土砂の有無はAIで判定する。運んだ土の量と区域ごとの進み具合をリアルタイムに出す。初期費用はダンプトラック1台あたり50万円を見込む(会社発表)。
詳細解説
- 発表
- 清水建設は2023年7月24日、土木工事の生産システム「Shimz Smart-Site Civil」の要素技術として、Shimz-Smart-Site Analyzerを開発したと発表した。 shimz.co.jp
- 試験適用
- 2022年1月から約半年、愛知県瀬戸市の日東工業瀬戸工場の造成工事 (敷地面積25万平方メートル) のダンプトラックで試した。運搬量や各集積場の土量、稼働状況を把握できたとする。 shimz.co.jp
- 本格適用
- 2023年4月から福島県大熊町の「福島大熊西地区基盤整備1期工事」に本格的に使っている (2023年7月の発表の時点)。 shimz.co.jp
- 技術紹介
- 清水建設は、造成工事の施工管理をデジタル化するシステムとして紹介している。 shimz.co.jp
- 今後の計画
- ダンプトラックのほか、ほかの建設機械への適用も視野に入れる (2023年7月の発表)。 shimz.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 機器の組み立て | 公表されていない | 車載の機器を組み立てる場所と担い手は公表されていない。 | shimz.co.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 荷降ろしの判定
- 3次元LiDARで荷台の土砂の有無を点群のデータとして取り、AIで荷降ろしの状態を判定する。 shimz.co.jp
- 位置との結び付け
- 衛星測位 (GNSS) でダンプトラックの位置を取り、判定の結果と組み合わせる。 shimz.co.jp
- クラウドでの集計
- アマゾン・ウェブ・サービス (AWS) のクラウドでデータをまとめて分析し、ダンプトラックごとの運土量と区域ごとの進み具合を出す。 shimz.co.jp
- 見える化
- 結果をデータ処理用のパソコンからタブレットやモニターに映す。遠隔地から1人か少人数で工事の進み具合をまとめて管理する。 shimz.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 構成 | 3次元LiDAR・AI・GNSS・データ処理用のパソコン。ダンプトラックの運転席の屋根 (天板) に置く | shimz.co.jp |
| 初期費用 | ダンプトラック1台あたり50万円を見込む (人件費とインフラ構築費を除く。2023年7月の会社発表) | shimz.co.jp |
| 試験の現場の規模 | 日東工業瀬戸工場の造成工事。敷地面積25万3,899平方メートル、運搬土量73万1,462立方メートル | shimz.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| クラウド | アマゾン・ウェブ・サービス (AWS) NASDAQ: AMZN |
アマゾン・ドット・コム 清水建設の発表の語は「アマゾン社」 |
— | 米国 公表されていない |
清水建設は、データをAWSで統合・分析すると発表した A |
| 点群の計測 | 3次元LiDAR | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
清水建設は機器の種類を公表したが、メーカーは明らかにしていない A |
| 位置の計測 | GNSSの受信機 | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
清水建設は機器の種類を公表したが、メーカーは明らかにしていない A |
| 判定のAI | 荷降ろしの状態を判定するAI | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
清水建設はAIで判定すると発表したが、開発元や手法は明らかにしていない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1開発清水建設がShimz Smart-Site Civilの要素技術として開発した。共同開発の相手は公表されていない。企業: 清水建設
- 2計算の基盤データの統合と分析にアマゾン・ウェブ・サービスのクラウドを使う。企業: アマゾン・ドット・コム
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1車載LiDAR・GNSS・パソコンをダンプトラックの運転席の屋根に取り付ける。設備・企業: 清水建設の現場
- 2判定と集計荷台の点群からAIが荷降ろしを判定し、位置と合わせてクラウドで運土量を出す。設備・企業: AWS
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 初期費用の見込み | ダンプトラック1台あたり50万円 (人件費とインフラ構築費を除く。税込か税抜かは公表されていない) | 2023-07-24 | shimz.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 自社の工事で使用 | 清水建設が施工する造成工事で使う。外部への販売は案内されていない。技術紹介のページに技術の問い合わせ窓口がある。 | shimz.co.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 機器とソフトの保守の体制は公表されていない。 | shimz.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 日本 | 使用は日本の工事だけで、海外での使用は公表されていない。 | shimz.co.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 初期費用の見込み | ダンプトラック1台あたり50万円 | shimz.co.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
このシステムは、広い造成の現場で土をどれだけ運んだかを、ダンプトラックの動きから自動で数える。AIが判定するのは、荷台の土砂が降ろされたかどうかだ。この判定を位置の記録と組み合わせ、どの区域にどれだけ土を降ろしたかを出す。清水建設は初期費用の見込みをダンプトラック1台あたり50万円と示した。2023年4月からは福島県大熊町の基盤整備で本格的に使っていた (2023年7月時点)。管理者の記録の手間を減らす道具だ。試験の現場は運搬土量約73万立方メートルの日東工業瀬戸工場の造成工事で、約半年使った。データの集計にはアマゾン・ウェブ・サービスのクラウドを使う。判定の精度の数値は公表されていない。清水建設は、ダンプトラック以外の建設機械にも広げる考えを示した。
公表されていないこと
- 適用した現場とダンプトラックの数
- 判定の精度
- LiDARとGNSSの機器のメーカー
出所
- 清水建設 技術・ソリューション「Shimz-Smart-Site Analyzer」 (2026-11-08)
- 清水建設 ニュースリリース「AI・IoTを活用して造成工事の施工管理をデジタル化」 (2023-07-24)
出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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