清水建設の建物OS「DX-Core」(設備・ロボット・AIカメラの連携基盤) DX-Core
清水建設が建物の所有者や管理会社に売る建物OS(基本ソフト)。空調・照明・エレベーター・警備や運搬のロボット・AIカメラなどを、メーカーを問わずAPI(ソフト同士をつなぐ取り決め)でつなぐ。2020年10月12日に商品化を発表した。実装費用は延床面積1万平方メートル規模の新築オフィスビルで1〜2億円程度の見込みとした(2020年の会社発表)。
詳細解説
- 商品化
- 清水建設は2020年10月12日、建物オペレーティングシステム「DX-Core」の開発を年内に終え、顧客への導入の提案を始めると発表した。新築・既存の建物のどちらにも入れられる。 shimz.co.jp
- 協業の広がり
- 清水建設は2020年12月17日、情報通信技術 (ICT) の会社や設備機器メーカーなど19社と、設備システムを制御するAPIの開発に着手したと発表した。 shimz.co.jp
- 初期の導入先
- 自社の賃貸オフィスビル「メブクス豊洲」、東北支店と北陸支店の新社屋への導入が決まっていた (2020年10月の発表)。 shimz.co.jp
- 導入例
- 清水建設は、横浜アイマークプレイス (オフィスビル)、NOVARE (教育・研究施設)、安田不動産の新橋 (東京都港区) の施設を導入例に挙げる。 shimz.co.jp
- 用途
- オフィス・病院・大学・工場の使い方を示す。病院ではロボットと連携した薬の自動配達、工場では災害時の避難誘導と復旧の支援を例に挙げる。 shimz.co.jp
- 会社の主張
- 清水建設は、富士経済の調査をもとに、建物OSとして導入実績が業界1位だと説明する。 shimz.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| ソフトウエアのため工場はない | 公表されていない | DX-Coreはソフトウエアで、清水建設のエンジニアリング事業の情報分野が扱う。サーバーやネットワーク機器を組み立てる拠点は公表されていない。 | shimz.co.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- APIによる接続
- 建物の設備機器やIoT (モノのインターネット) 機器、アプリを、API (ソフト同士をつなぐ取り決め) でDX-Coreにつなぐ。メーカーの違いを問わず連携させる。 shimz.co.jp
- ビジュアルツール
- APIで接続したアプリのアイコンを画面に並べ、マウスでアイコン同士を結ぶだけで連携を作る。プログラミング言語は要らない。 shimz.co.jp
- ロボットの連携
- ロボットが建物内を自動で走るには、ロボットとエレベーター・自動扉の連携が要る。DX-Coreは警備・清掃・運搬のロボットとエレベーターを連動させ、ロボットを別の階へ移動させる。 shimz.co.jp
- AIカメラとの連動
- 顔認証のセキュリティーゲートや、AI監視カメラによる不審な行動の検知とつなぐ。 shimz.co.jp
- 混雑と換気の制御
- AIカメラで建物内の混雑を見える化し、空調の制御と組み合わせて換気の量を変える使い方を示した (2020年12月の会社発表)。 shimz.co.jp
- エッジとクラウド
- 現地の機器 (エッジ) とクラウドを組み合わせる。停電や火災でインターネットが切れたときは、エッジ側で処理する。 shimz.co.jp
- データの蓄積と解析
- 設備・センサー・カメラ・ロボットが集めるデータをためて解析し、エネルギーの効率化や設備運転の最適化に生かす。 shimz.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 構成 | エッジとクラウドの組み合わせ。小さな機能から始め、複数の建物の管理まで広げられる | shimz.co.jp |
| 対応する建物 | 新築と既存の建物 | shimz.co.jp |
| セキュリティー診断 | 約700項目の診断ガイドラインと、クラウド経由で利用環境を診断するソフト。保守サービスの選択肢 | shimz.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 接続する設備システムのAPI | エレベーター・空調・照明・自動ドア・入退管理・警備などの制御のAPI 19社には米国のタブロー・ソフトウェアも含む |
アイホン、セコム、綜合警備保障、東芝インフラシステムズ、三菱電機、ホーチキなど19社 2020年12月時点 |
— | 日本・米国 公表されていない |
清水建設は2020年12月、19社とAPIの開発に着手したと発表した。各社のAPIが現在どの建物で使われているかは公表されていない A |
| セキュリティー診断のシステム | DX-Coreの利用環境の診断システム | ベルウクリエイティブ 清水建設と共同開発 |
— | 日本 公表されていない |
清水建設は2022年1月28日に共同開発を発表した A |
| サーバー・ネットワーク機器 | DX-Coreサーバー・ネットワークインフラ | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
清水建設はサーバーやネットワークを顧客の要望に合わせて組むと説明したが、機器のメーカーは明らかにしていない A |
| AIカメラ | AI監視カメラ | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
清水建設はAI監視カメラとの連動を紹介したが、カメラのメーカーは明らかにしていない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1開発清水建設が建物OSを開発し、協業先とAPIを作ってつなげる機器を広げる。企業: 清水建設
- 2設備・アプリの提供設備機器メーカー、通信会社、情報通信技術 (ICT) の会社、警備会社、スタートアップが機器やアプリを提供する。企業: 19社 (2020年12月時点)
- 3導入清水建設がシステムを組み上げる会社として顧客の要望を聞き、APIのライブラリーから要る機能を選んで組む。清水建設は計画から施工、保守まで受け持つと説明する。企業: 清水建設
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1要望の聞き取り建物の用途や規模に合わせて、つなぐ設備とサービスを決める。設備・企業: 清水建設
- 2パッケージ化サーバー、建物管理システム、セキュリティーシステム、IoT機器、ネットワーク、アプリを顧客の要望に合わせてまとめる。設備・企業: 清水建設
- 3連携の設定ビジュアルツールでアイコンを結び、設備同士のデータの連携を作る。設備・企業: 清水建設
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| DX-Coreの実装 (延床面積1万平方メートル規模の新築オフィスビル) | 各種システム・機器・アプリを含めて1〜2億円程度の見込み (2020年10月・12月の会社発表。税込か税抜かは公表されていない) | 2020-10-12 | shimz.co.jp |
| セキュリティー診断ソフトの利用料 | 延床面積1万平方メートルあたり10万円程度 (年1回程度の診断。保守サービスの選択肢。2022年1月の会社発表) | 2022-01-28 | shimz.co.jp |
| 現在の価格 | 公表していない。製品ページは資料請求と問い合わせで個別に案内する | 2026-11-08 | shimz.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 清水建設への問い合わせ | 製品ページの資料請求と問い合わせの窓口から申し込む。 | shimz.co.jp |
| 建物の新築・改修と一緒に | 新築のときのほか、既存の建物では長期保全計画の設備更新に合わせて入れる方法を示す。 | shimz.co.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 清水建設は計画から施工、保守まで一貫して受け持つと説明する。保守の年限と現在の料金は公表されていない。 | shimz.co.jp |
| セキュリティー診断 | 保守サービスの選択肢として、年1回程度の診断で利用環境の情報セキュリティーの危険を調べる。利用料は延床面積1万平方メートルあたり10万円程度 (2022年1月の会社発表)。 | shimz.co.jp |
| 機能の更新 | 清水建設は、機器を替えずにソフトウエアで建物の価値を高めると説明する。機能はアプリを足して増やす。 | shimz.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 日本 | 公表された導入例は日本の建物だけで、海外での提供は公表されていない。 | shimz.co.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 実装費用の見込み (延床面積1万平方メートル規模の新築オフィスビル) | 1〜2億円程度 (2020年の会社発表) | shimz.co.jp | |
| セキュリティー診断ソフトの利用料 | 延床面積1万平方メートルあたり10万円程度 (2022年の会社発表) | shimz.co.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
DX-Coreは、清水建設がビルの完成後の運用で稼ぐための基本ソフトだ。建物の中を走るロボットは、エレベーターや自動扉とつながらないと別の階へ移動できない。DX-Coreはこの連携をメーカーの違いを問わず引き受ける。2020年に19社とAPIの開発を始め、警備会社や設備機器メーカーを巻き込んだ。費用は、延床面積1万平方メートル規模の新築オフィスビルで1〜2億円程度の見込みとした。導入例には横浜アイマークプレイス、NOVARE、安田不動産の新橋の施設がある。導入件数と現在の価格は公表されていない。AIはカメラの映像解析など接続先の機能として使い、DX-Core自体の中心の機能は連携にある。2022年には外部のセキュリティー会社と診断の仕組みを作り、保守の選択肢に加えた。
公表されていないこと
- 導入した建物の数
- 現在の価格と保守の料金
- DX-Core事業の売上高
- 現在つながっているAPIの数と協業先の数
出所
- 清水建設 DX-Core 製品ページ (2026-11-08)
- 清水建設 技術紹介 DX-Core (2026-11-08)
- 清水建設 ニュースリリース「建物運用のデジタル変革を支援する建物OS「DX-Core」を商品化」 (2020-10-12)
- 清水建設 ニュースリリース「ICTベンダーや設備機器メーカー19社と建物のDX化を加速」 (2020-12-17)
- 清水建設 ニュースリリース「建物OS「DX-Core」の情報セキュリティ対策を強化」 (2022-01-28)
出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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