📦 製品の詳細 ロボット

清水建設の耐火被覆の吹き付けロボットRobo-SprayII Robo-SprayII

清水建設が自社の建築現場で使う、鉄骨の梁に耐火被覆材を吹き付けるロボット。6軸のアームで吹き付けのノズルを動かし、作業員はタッチパネルで梁の形を選んで画面のボタンを押すだけで一連の作業を進める。2025年4月18日に開発を発表し、2026年1〜4月に神奈川県の公共施設の現場で約900平方メートルを施工した。

🏢 清水建設 の企業ページ

詳細解説

試作機
清水建設は2022年7月22日、試作機「Robo-Spray」の性能を虎ノ門・麻布台プロジェクトA街区で確かめたと発表した。梁の計434平方メートルに吹き付け、生産性は約30%上がった。台車の移動は手動だった。 shimz.co.jp
Robo-SprayIIの開発
2025年4月18日、自動走行とセンシングによる位置の自動補正を載せたRobo-SprayIIの開発を発表した。都内の大規模病院の現場で、生産性は手作業の約3倍、試作機の約2.5倍になった。 shimz.co.jp
現場での適用
2026年6月22日、神奈川県内の公共施設の工事で2026年1〜4月に過去最大の約900平方メートルを施工したと発表した。作業員1人あたりの生産性は約1.5倍だった。 shimz.co.jp
機能を絞った改良機
清水建設は2026年6月22日、自律移動を電動の移動だけにするなど機能を絞って安くした改良機を6月末に完成させ、都内の大規模プロジェクトに試験導入する予定だと発表した。 shimz.co.jp
2026年3月期の研究開発の成果
清水建設は2026年3月期の研究開発の成果に、手作業の約3倍の生産性を出したRobo-SprayIIの開発を挙げた。 disclosure2dl.edinet-fsa.go…

🏭 製造工場

この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。

工場所在地役割備考出所
ロボットの製造公表されていない清水建設はロボットを開発したと発表したが、組み立てる工場やアームの製造元は明らかにしていない。shimz.co.jp

⚙️ 技術・仕組み

どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。

構成
アーム部、アーム部の高さを変えるリフター、リフターを載せた台車でできている。6軸のアームでノズルを動かし、被覆材をむらなく吹き付ける。 shimz.co.jp
位置合わせ
アームの先のレーザー距離計で、床から梁の下端までの高さと、梁の中央の板 (ウエブ) との位置関係を測る。ウエブの3点の3次元座標から面を求め、梁に正対する。 shimz.co.jp
作業の流れ
作業位置への移動、梁のデータの選択とセンシング・位置合わせ、アウトリガー (脚) の張り出し、吹き付け、アウトリガーの折り畳みの順に進む。 shimz.co.jp
材料の量と無駄の削減
材料の吐出量を手作業の1.5倍に増やした。供給プラントと連動して吹き付けを安定させ、設備配管の貫通孔 (スリーブ) を避けて材料の無駄を減らす。 shimz.co.jp
人との分担
大梁など面積の大きい箇所をロボットに任せ、小梁や柱と梁の取り合いなど細かな箇所は人が吹き付ける運用を目指す。 shimz.co.jp
開発の方針の転換
清水建設は、吹き付けの全自動化に向けた高機能のロボットを前提とする発想を改め、必要な機能だけに絞って安くする方針を示した。 shimz.co.jp

主要諸元

項目値出所
寸法全長2,200ミリ、全幅1,120ミリ (アウトリガー収納時。展開時1,400ミリ)、全高2,025ミリ (最小時。待機時2,700ミリ)shimz.co.jp
重量1,900キログラムshimz.co.jp
電源・移動・操作充電式 (交流200ボルト)、電動の移動 (リモコン操作)、有線のタッチパネルshimz.co.jp
吹き付けの範囲最高で床から4.5メートル。吹き付けの範囲は大梁で3,400ミリ、小梁で2,800ミリ (会社発表の表記)shimz.co.jp
生産性 (2025年4月の発表)ロボット1台で1日約150平方メートル。3人1組でロボット2台を動かし、手作業の1日約100平方メートルの約3倍shimz.co.jp
生産性 (2026年6月の発表)プラントマンと押さえ工兼オペレーターの2人で、3人1組の手作業と同じ1日約100平方メートル。作業員1人あたり約1.5倍shimz.co.jp

🔩 各部品と部品メーカー

部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。

部品品名・型式メーカー銘柄国・製造拠点根拠
ロボットアーム 6軸のロボットアーム 公表されていない — 公表されていない
公表されていない
清水建設はアームの軸数を公表したが、メーカーは明らかにしていない A
距離の計測 レーザー距離計 公表されていない — 公表されていない
公表されていない
清水建設はアームの先にレーザー距離計を置くと発表したが、メーカーは明らかにしていない A
耐火被覆材の供給 耐火被覆供給プラント 公表されていない — 公表されていない
公表されていない
清水建設はロボットとプラントを連動させると発表したが、プラントや被覆材のメーカーは明らかにしていない A

🔗 部品製造サプライチェーン

材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。

  1. 1開発
    清水建設がロボットを開発した。共同開発の相手は公表されていない。
    企業: 清水建設
  2. 2現場での運用
    プラントマンと押さえ工兼オペレーターの2人でロボットを動かす。
    企業: 清水建設の現場

🏗️ 製造ライン

工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。

  1. 1吹き付けの作業
    被覆材を作って送るプラントマン、吹き付けた材料を平らにする押さえ工、ロボットの3者で進める。手作業では吹付工を加えた3人1組。
    設備・企業: Robo-SprayII
  2. 2ロボットの製造
    ロボットを組み立てる工程と担い手は公表されていない。
    設備・企業: 公表されていない

💴 販売価格

型番・グレード税込価格 (円)時点出所
Robo-SprayII公表していない。販売は案内されていない2026-11-08shimz.co.jp

🛒 購入方法

経路内容出所
自社の現場で使用清水建設が施工する現場で使う。外部への販売・レンタルは案内されていない。shimz.co.jp

🛠️ アフターサービス・保守サービス

項目内容出所
保守ロボットの保守の体制は公表されていない。shimz.co.jp

🌏 海外輸出

仕向け地内容出所
日本使用は日本の現場だけで、海外での使用・輸出は公表されていない。shimz.co.jp

解析 — 部品・製造・販売の特徴

Robo-SprayIIの生産性は、発表ごとに比べ方が違う。2025年4月の約3倍は、3人1組でロボット2台を動かしたときの1日の施工面積の比だ。2026年6月の1.5倍は、2人でロボット1台を動かし、手作業の3人と同じ面積を施工したときの1人あたりの比になる。清水建設は2026年の発表で、全自動化を目指す高機能の路線を改め、機能を絞って安くする方向を示した。大梁はロボット、細かい箇所は人という分担を前提にした。6月末に完成を予定した改良機は、都内の大規模プロジェクトで試す計画だった。耐火被覆の吹き付けは防護服やマスクを着ける作業で、夏は過酷になると清水建設は説明する。改良機は、試作機 (2022年)、Robo-SprayII (2025年) に続く機械だ。

公表されていないこと

  • 改良機の完成と試験導入の結果
  • 保有台数
  • 1台あたりの製作費
  • ロボットアームとプラントのメーカー

出所

  1. 清水建設 ニュースリリース「耐火被覆吹付ロボット「Robo-SprayII」を現場適用」 (2026-06-22)
  2. 清水建設 ニュースリリース「半自動化した耐火被覆吹付ロボ「Robo-SprayII」が威力を発揮」 (2025-04-18)
  3. 清水建設 ニュースリリース「半乾式耐火被覆吹付ロボットの性能を検証」 (2022-07-22)
  4. 清水建設 有価証券報告書 (2026年3月期) (2026-06-22)

出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。

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