📦 製品の詳細 部品・ユニット

DMPの3D Ranging Engine・ZIA SV(ステレオ測距の回路) 3D Ranging Engine / ZIA SV stereo vision IP

ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)が設計した、左右2台のカメラの像のずれから距離を求める処理を回路にした技術。DMPはIPコア(回路の設計資産)「ZIA SV」としてライセンスする。エッジAI向けSoC(1チップのシステムLSI)「Di1」には「3D Ranging Engine」の名で搭載した。ドローンやロボットの障害物の回避に使う。

🏢 ディジタルメディアプロフェッショナル の企業ページ

詳細解説

ZIA SVの概要
ステレオカメラの距離推定を回路にしたIPコアで、回路の内部接続の規格AMBA AXI4でつなぐ。製品ページの比較動画では、AMDの評価ボードKria KV260に実装した dmprof.com
ZIA SVの販売開始
2022年11月28日、AMDザイリンクスのアダプティブ・コンピューティング・デバイス(書き換え可能な半導体など)向けに販売提供を始めた dmprof.com
Di1への搭載
Di1の中にステレオビジョン処理エンジン(3D Ranging Engine)として入る。2025年5月19日に発表 dmprof.com
国の現場試行
国土交通省中国地方整備局の取り組みで、バックホウのアームが架空線に触れる事故を防ぐ技術として採用された。DMPは2024年11月20日、11月25日に島根県雲南市で現場試行を行うと発表した dmprof.com
次世代版
次世代のステレオビジョンエンジンで現行世代より大きく性能を上げ、海外の大手顧客からライセンスを受注した(2026年3月期) dmprof.com
AIによる較正
カメラの物理的な較正をAIで置き換えるAIステレオキャリブレーション技術の開発を2026年3月期に終えた dmprof.com

🏭 製造工場

この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。

工場所在地役割備考出所
なし(回路の設計資産)東京都中野区(設計拠点)回路の設計。チップとしての製造はDi1の製造の委託先(台湾、社名は公表されていない)が担うdmprof.com

⚙️ 技術・仕組み

どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。

照合の方式
ステレオの照合の代表的な方式のひとつで、画像の広い範囲で対応点を求めるSGM(セミグローバル・マッチング)で距離を推定する dmprof.com
前処理
左右の画像の位置合わせと平行化を行う dmprof.com
後処理
視差画像のノイズ除去、整合性の確認、テクスチャーの判定、隙間の補間、メディアンフィルターによる平滑化を行う dmprof.com
360度の測距
Di1ではカメラ8台を4組のステレオにして、4方向360度の奥行きをリアルタイムで得る dmprof.com

主要諸元

項目値出所
ZIA SVの距離推定の精度平均誤差0.8%(会社発表)dmprof.com
ZIA SVの入出力入力は8ビットのグレースケール画像、最大3840×2160画素。出力は最大視差256画素(16分の1画素まで)の視差図か16ビットの深度図dmprof.com
ZIA SVの接続AMBA AXI4dmprof.com
Di1の距離計測の処理最大毎秒9,000万画素、実環境の奥行き精度±1%(会社発表)dmprof.com
他社との比較(会社発表)エヌビディアのJetson Orin NX(16ギガバイト)より3.7倍速く、消費電力は約83%少ないdmprof.com

🔩 各部品と部品メーカー

部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。

部品品名・型式メーカー銘柄国・製造拠点根拠
回路設計 ZIA SV、3D Ranging Engine ディジタルメディアプロフェッショナル
自社設計
3652 日本
公表されていない
会社の製品ページ A
評価用の実装先 Kria KV260(評価の実演)
製品の部品ではなく評価環境
AMD
旧ザイリンクス
— 米国
公表されていない
製品ページの比較動画の説明(実演でKV260に実装し、ステレオラボのZED 2とつないだ) A

🔗 部品製造サプライチェーン

材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。

  1. 1ライセンス
    ZIA SVは半導体メーカーや機器メーカーにIPとして供与する。ライセンス先の社名は公表されていない
    企業: ディジタルメディアプロフェッショナル
  2. 2自社チップ
    Di1に内蔵して販売する
    企業: ディジタルメディアプロフェッショナル、アイキャッチ・テクノロジー(日本国外の販売)

🏗️ 製造ライン

工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。

  1. 1製造
    回路の設計資産のため製造ラインは持たない。Di1としての製造は台湾で行う
    設備・企業: 公表されていない

💴 販売価格

型番・グレード税込価格 (円)時点出所
ZIA SVのライセンス公表されていない(個別の見積もり)2026-11-07dmprof.com

🛒 購入方法

経路内容出所
直接の契約IPライセンスは問い合わせのうえ契約するdmprof.com

🛠️ アフターサービス・保守サービス

項目内容出所
保守保守契約に基づくIPコアのメンテナンス・サポート収入を計上している。内容の詳細は公表されていないdmprof.com

🌏 海外輸出

仕向け地内容出所
海外次世代エンジンを海外の大手顧客にライセンスした(国名・社名は公表されていない)dmprof.com

📈 販売の実績

期間指標値単位備考出所
2026年3月期ZIA SVのライセンス収入公表されていない(IPコアライセンス事業1億3,900万円の内数)円dmprof.com

💰 金額

項目値備考出所
消費電力・処理時間の比較(台湾のドローンメーカーが同じ条件で計測した値、会社の資料)他社品の70ミリ秒・10ワットに対しDMPは10ミリ秒・4ワットdmprof.com

解析 — 部品・製造・販売の特徴

ステレオの測距はDMPが自社チップとIPの両方で売る技術で、4ビット浮動小数点(FP4)に対応するAI演算回路(NPU)と並ぶDi1の売り物だ。カメラだけで奥行きを得る方式で、DMPはドローンやロボットの障害物の回避を主な用途に挙げる。エヌビディアのJetson Orin NXとの比較はDMP自身の実測で、A社品との比較は台湾のドローンメーカーでの計測だ。どちらも会社の資料に載る数値である。2026年3月期には次世代版のライセンスを海外の大手顧客から受注した。IPコアライセンス事業の売上高は全体で1億3,900万円だった。国土交通省の現場試行では、建設機械のアームと架空線の接触を防ぐ用途が示された。DMPはカメラの較正をAIで置き換える技術の開発を2026年3月期に終えた。量産機ごとのカメラ調整を省くための技術だ。

公表されていないこと

  • ライセンス先の社名と件数・金額
  • 次世代エンジンの性能の数値
  • 国土交通省の現場試行の結果

出所

  1. ZIA SV 製品ページ (2026-11-07)
  2. Di1 製品ページ (2026-11-07)
  3. Di1発表のニュースリリース (2025-05-19)
  4. 国土交通省中国地方整備局の現場試行に採用 (2024-11-20)
  5. 有価証券報告書(第24期) (2026-06-22)
  6. 事業計画及び成長可能性に関する事項 (2026-06-22)
  7. Di1 Development Kit 受注開始のニュースリリース (2025-09-22)
  8. 2026年3月期第2四半期決算説明会の書き起こし (2025-11-13)
  9. ZIA SVの販売提供開始のお知らせ (2022-11-28)

出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。

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