DMPのAI向けIPコア(ZIA DV700・A3000 V2・ZIA ISP) ZIA DV700 / ZIA A3000 V2 / ZIA ISP IP cores
ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)がAIの推論とカメラの画像処理のために設計した回路の設計資産(IPコア)。AI演算回路(NPU)のZIA DV700シリーズと、4ビット浮動小数点(FP4)にも対応するZIA A3000 V2がある。カメラ向けの画像信号処理回路ZIA ISPも持つ。半導体メーカーや機器メーカーに使用を許諾する。
詳細解説
- ZIA DV700
- 現場の機器(エッジ)向けのAIプロセッサーIPとして2017年4月28日に開発を発表した。DV720は2019年5月、DV740は2020年7月に提供を始めた dmprof.com
- ZIA A3000 V2
- 次世代のNPU IPとして2024年11月に提供を始めた dmprof.com
- 後継
- A3000 V2の後継の次世代NPU IPを開発中で、国内外の大手複数社が評価している(2026年3月期) dmprof.com
- ZIA ISP
- AIカメラ向けの小型の画像信号処理回路(ISP)。2020年7月に提供を始め、2021年6月にソニーのイメージセンサーIMX390のHDR(明暗差の大きい場面を写す機能)に対応した dmprof.com
- 採用例(テレビ)
- ZIA DV720がTVS REGZAの液晶テレビ「レグザ」の新製品2シリーズに採用された(2022年5月発表) dmprof.com
- 採用例(産業機器)
- アムニモの産業用IoT機器にZIA DV720が採用された(2020年10月) dmprof.com
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| なし(回路の設計資産) | 東京都中野区(設計拠点) | 回路と開発環境の設計。チップの製造はライセンス先が行う | dmprof.com |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- DV700の精度
- 演算器が16ビット浮動小数点(FP16)を標準で扱い、パソコンやクラウドで学習したモデルを再学習せずに使える dmprof.com
- DV700の開発環境
- Caffe、Keras、TensorFlowとONNX形式に対応するソフトウエア開発キット(SDK)とツールをIPと一緒に提供する dmprof.com
- A3000 V2の混合精度
- DMP独自の混合精度の演算器で、整数のINT4・INT8と浮動小数点のFP4・FP8・FP16を扱い、精度と速度を両立させる dmprof.com
- A3000 V2の多コア
- 複数のコアでそれぞれ別のAIモデルを同時に動かせる。層ごとの性能と精度の劣化を調べる独自の解析ツールを付ける dmprof.com
- ZIA ISPの処理
- モザイク除去、欠陥画素の補正、拡大縮小、明暗差の圧縮(トーンマッピング)、ガンマ補正、ホワイトバランス・露出・ゲインの自動調整 dmprof.com
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| ZIA DV740 | 最大1,000個の積和演算器(1ギガヘルツで2TOPS)、チップ上のメモリー512キロバイト〜4メガバイト、重みの8ビット圧縮 | dmprof.com |
| ZIA A3000 V2の性能 | 40TOPS以上(1TOPSは毎秒1兆回の演算)。1コア当たり96〜2,048個の積和演算器 | dmprof.com |
| ZIA A3000 V2の面積(会社発表) | 同じ水準のNPUと比べ面積を約50%減らした | dmprof.com |
| ZIA ISPの入力 | MIPI CSI-2、UHD 3840×2160・毎秒60コマ。IMX390との組み合わせで120デシベルのHDR | dmprof.com |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1ライセンス評価ライセンス、正規ライセンス、量産時のロイヤルティーの順で収益が生じる企業: ディジタルメディアプロフェッショナル
- 2自社チップNPUの技術はDi1に、DV720は書き換え可能な半導体(FPGA)のモジュールZIA C3に載る企業: ディジタルメディアプロフェッショナル
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1製造回路の設計資産のため製造ラインは持たない設備・企業: ライセンス先
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 各IPコアのライセンス | 公表されていない(個別の見積もり) | 2026-11-07 | dmprof.com |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 直接の契約 | 問い合わせのうえライセンス契約を結ぶ | dmprof.com |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 保守 | 保守契約に基づきIPコアを保守する | dmprof.com |
| 開発環境の公開 | DV700のSDKとツールの詳細をGitHubで公開している | dmprof.com |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 海外 | 次世代NPU IPを国内外の大手が評価中。海外のライセンス先と輸出管理の扱いは公表されていない | dmprof.com |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | IPコアライセンス事業の売上高(AI・GPUの合計) | 1億3,900万円。AI半導体向けIPの新規ライセンス収入を含む | 円 | AI IP単独の額は開示されていない | dmprof.com |
| 2026年4〜6月 | IPコアライセンス事業の売上高 | 2,200万円(前年同期2,700万円) | 円 | dmprof.com |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 研究開発費(2026年3月期、全社) | 5億4,300万円 | dmprof.com |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
AIのIPはDMPがGPUの次に育てた設計資産で、自社チップDi1の中身にもなっている。A3000 V2はコアの数と演算器の数で40TOPS以上まで構成でき、4TOPSのDi1より大きな性能の要求にもライセンスで応じられる。2026年3月期にはAI半導体向けの新規ライセンス収入を計上したが、IPコアライセンス事業全体でも1億3,900万円で、額は小さい。後継の次世代NPU IPは国内外の大手複数社が評価中で、採用が決まればロイヤルティーは顧客の出荷台数に応じて数年続く。ZIA ISPとIMX390の組み合わせで、DMPはセンサーからの画像処理と推論の回路をそろえた。レグザへの採用は、AI向けのIPがテレビの画質処理に使われ、量産品に入った実績だ。
公表されていないこと
- AI IP単独の売上高とライセンス先
- 次世代NPU IPの名称・性能・提供時期
出所
- ZIA DV700シリーズ 製品ページ (2026-11-07)
- ZIA A3000 V2 製品ページ (2026-11-07)
- ZIA A3000 V2 リリースのニュースリリース (2024-11-05)
- ZIA ISP 製品ページ (2026-11-07)
- ZIA DV720のレグザ採用 (2022-05-17)
- 有価証券報告書(第24期) (2026-06-22)
- 事業計画及び成長可能性に関する事項 (2026-06-22)
- 2027年3月期第1四半期決算補足説明資料 (2026-08-12)
出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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