ホンダとミシックが共同開発するニューロモーフィック型の車載半導体(SoC) Neuromorphic automotive SoC (Honda R&D and Mythic)
ホンダの研究開発子会社、本田技術研究所が米ミシックと共同開発する車載用の半導体 (SoC)。メモリーの中でアナログの計算を行う技術 (CiM) で、計算とメモリーの間のデータの移動を減らし、AI処理の性能と電力効率を高める。ホンダは2026年2月4日に共同開発する計画を発表した。ホンダはミシックに出資しているが、額は公表されていない。
詳細解説
- 発表
- ホンダは2026年2月4日、本田技術研究所がミシック (本社・米テキサス州オースティン) と、ソフトウエアで機能を決める車 (SDV) 向けのSoCを共同開発する計画を発表した。 global.honda
- 狙い
- 自動運転などに使うAIの計算性能と電力効率を高める技術を確立する。人の脳の働きにならうニューロモーフィック型のSoCを研究する。 global.honda
- 出資
- ホンダは、投資の枠組み「Honda Xcelerator Ventures」を通じてミシックの資金調達に加わり、出資したと発表した。ミシックはこの調達で1億2,500万ドルを集めた (会社発表)。ホンダの出資額は公表されていない。 xcelerator.hondainnovations…
- 実用化の時期
- ホンダは試作と量産の時期を公表していない。 global.honda
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 製造工場 | 公表されていない | 研究開発の段階で、どこで造るかは公表されていない。 | global.honda |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- アナログのメモリー内計算 (CiM)
- メモリーと計算の回路を一体にし、メモリーの中で直接計算する。データの移動に伴う電力を大きく減らす。 global.honda
- デジタル計算との違い
- 従来のデジタル計算は、処理装置とメモリーの間で計算とデータの転送を繰り返す。CiMはその転送による遅れと電力をなくす狙いだ。ホンダはデジタル計算の研究も続ける。 global.honda
- ミシックのAI処理装置 (APU)
- AIモデルの重みをフラッシュメモリーに置き、その場でアナログの計算を行う。ミシックは消費電力あたりの性能が一般的なGPU (画像処理半導体) の最大100倍と主張する (会社主張)。 xcelerator.hondainnovations…
- 本田技術研究所の役割
- 独自のAIモデルの設計と電子制御ユニット (ECU) の研究開発で得た知見を生かし、ミシックの技術をSoCのAI計算機能に組み込む。 global.honda
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 方式 | アナログのメモリー内計算 (CiM)・ニューロモーフィック型 | global.honda |
| 性能の目標 | 公表されていない | global.honda |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| アナログ計算の技術 | アナログのメモリー内計算 (CiM)・APU ミシックは未上場 |
ミシック 米国 |
— | 米国 公表されていない |
ホンダの2026年2月4日の発表 A |
| AIモデルとECUの設計 | ホンダ独自のAIモデル 本田技研工業の子会社 |
本田技術研究所 | 7267 | 日本 該当しない |
ホンダの2026年2月4日の発表 A |
| 前工程の受託製造 | 公表されていない | 公表されていない | — | 公表されていない 公表されていない |
ホンダもミシックも製造の委託先を公表していない A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1共同開発本田技術研究所とミシックが共同開発する。企業: 本田技術研究所・ミシック
- 2出資ホンダ・イノベーションズが運営するHonda Xcelerator Venturesが出資した。企業: ホンダ・イノベーションズ
- 3ミシックの車載事業の拡大ミシックは2026年1月、車載のAI処理半導体を手がける独ビデアンティスを買収したと発表した。企業: ミシック・ビデアンティス
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1試作と量産研究開発の段階で、試作と量産の工程は公表されていない。設備・企業: 公表されていない
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| ニューロモーフィック型SoC | 公表されていない (研究開発の段階) | 2026-11-08 | global.honda |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| ホンダの車への搭載 | 次世代のSDVへの搭載を目指す。外部への販売は公表されていない。 | global.honda |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 供給と保守 | 研究開発の段階で、供給の期間と保守の扱いは公表されていない。 | global.honda |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 公表されていない | 搭載車の仕向け地と輸出管理の扱いは公表されていない。 | global.honda |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年12月 | ミシックの資金調達額 | 1億2,500万 | ドル | ミシックの発表。ホンダの出資額は公表されていない | xcelerator.hondainnovations… |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| ホンダの出資額 | 公表されていない | global.honda |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
ホンダは車載のAI処理の半導体を、ルネサスとミシックの2社と別々に開発している。ルネサスとはデジタル方式の中央の電子制御ユニット (ECU) 向けのSoCを手がける。ミシックとは、メモリーの中でアナログの計算をするSoCを研究する。本田技術研究所は独自のAIモデルの設計の知見を生かし、ミシックの技術をSoCに組み込む。ミシックはこの方式の消費電力あたりの性能を、一般的な画像処理半導体 (GPU) の最大100倍と主張する。ただし車での実測値はまだ出ていない。ミシックは2026年1月に独ビデアンティスを買収し、車載の事業を広げた。ホンダは出資額と持ち分、性能の目標値、製造の委託先を公表していない。2つの半導体をどう使い分けるかも説明していない。
公表されていないこと
- ホンダの出資額と持ち分
- 性能の目標値
- 試作と量産の時期
- 製造の委託先
- ルネサスと共同開発するSoCとの関係
出所
- Honda Co-developing Automobile SoC with U.S.-based Mythic (2026-02-04)
- Honda Xcelerator Ventures Announces Strategic Investment in Mythic (2025-12)
- ミシック 会社サイト (2026-11-08)
出所との照合日: 2026年11月8日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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