ディスコ アフターサービス・部品供給・研修サービス DISCO After-sales Service / Parts Supply & Repair / Training Service / Recycling
ディスコ製の精密加工装置の導入後を支えるサービス。装置のメンテナンス、部品供給と部品の修理、装置改善情報 (CSMDC) の提供を行う。顧客の技術者向けの装置オペレーション・メンテナンス研修は研修時間の約90%が実習だ。使用済み装置の解体リサイクル、リースと中古品売買も会社の事業内容に掲げる。海外では米国・シンガポール・ドイツ・中国・台湾・韓国の6子会社が販売と保守点検を担い、韓国・台湾・中国・シンガポール・ベトナムに研修センターを置く。部品・保守を含む「その他」の売上高は679億5,500万円 (2026年3月期)。料金と保証の年限は公表していない。
詳細解説
- サービスの区分
- 会社概要の事業内容「2. 精密加工装置のメンテナンスサービス」「3. オペレーションやメンテナンスの研修サービス」「4. 解体リサイクル事業」「5. リースおよび中古品売買」。有価証券報告書は装置・消耗品・アプリケーション技術と並ぶ4つ目の要素に「導入後の安定稼働を支えるアフターサービス」を置く disco.co.jp
- 歴史
- 1983年に保守を担う株式会社ディスコ技研 (後のディスコ エンジニアリング サービス) を設立し、1985年に保守・サービス業務を移管。2005年1月に吸収合併して本体に戻した disco.co.jp
- カスタマーサポート
- 製品サイトの「サポート」にアフターサービス、カスタマーサポート、部品供給/部品の修理、使用済み製品リサイクルサービス、トラブルシューティング (装置・ツール)、用語辞典、装置改善情報 (CSMDC)、安全データシート (SDS)、検査表検索、証明書・判定書、生産終了装置情報、フロン排出抑制法対象製品を掲載 disco.co.jp
- 研修サービス
- 実務経験豊富な講師が販売した装置の研修を行う。研修時間の約90%を実習に使い、少人数で実施。受講対象はディスコ製装置を購入して使用している顧客。コース構成とトレーニングマニュアル、受講料・時間、研修設備のページがある。eラーニング・動画配信サービスも提供 disco.co.jp
- 工場見学つきセミナー
- ブレードの基礎やダイサのオプションを紹介する座学セミナーと桑畑工場の装置製造現場の見学ツアーを組み合わせた新コース (13:00〜16:00) disco.co.jp
- 海外の研修センター
- 韓国・台湾・中国・シンガポール・ベトナム disco.co.jp
- リサイクル
- 2004年3月策定のグリーンプロダクトガイドラインで3R (発生抑制・再使用・再資源化) を定義し、顧客が使い終えた装置を解体・リサイクルするサービスを行う。使用済みブレード・ホイール・パッケージのリサイクルサービスは終了 disco.co.jp
- 災害時の対応
- 2026年7月の熊本地震で、熊本地域の顧客に対し九州支店を起点に広島など国内複数拠点から応援要員を派遣する体制を整えたと発表。メンテナンス部品も通常どおり出荷 disco.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 本社・R&Dセンター | 東京都大田区大森北2-13-11 | 販売業務設備・研究開発設備。研修センターと国内営業部の拠点 | disco.co.jp | |
| 国内営業拠点 | 大阪支店・九州支店 (熊本県上益城郡益城町、免震構造)・仙台支店 | 顧客向けの営業とアフターサービス。九州支店は2018年に新社屋へ移転 | disco.co.jp | |
| 海外販売子会社 | 米国 (DISCO HI-TEC AMERICA、販売業務設備の帳簿価額64億800万円・従業員261人)、ドイツ (EUROPE、66億100万円・127人)、シンガポール (30億6,900万円・123人)、中国・台湾・韓国 | ディスコ製装置の販売と保守点検 (有価証券報告書の事業内容)。中国法人は東莞・成都・重慶・蘇州・天津・武漢・厦門・西安・紹興などに支店 | disco.co.jp | |
| 部品の在庫拠点 | 千葉県・広島県 (詳しい所在地は非公表) | メンテナンス部品 (消耗部品・定期交換部品) を2か所で在庫し、営業日17時までの申込で原則当日出荷。災害リスクに備えた2拠点体制 | disco.co.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 部品の内製
- 装置の主要部品を戦略的に内製し、製造設備やITシステムも可能な限り内製する方針。スピンドルやチャックテーブルのモーターは自社開発・製造で、加工品質に影響しない部分は購入品も使う (会社サイト) disco.co.jp
- 遠隔監視
- 2018年にスマートフォンなどによる精密加工装置の監視・制御システムを開発 (社史)。提供形態は公表されていない disco.co.jp
- 装置改善情報 (CSMDC)
- 顧客の装置改善情報と有用な改善情報を製品サイトで提供 disco.co.jp
- 校正
- 桑畑工場内の桑畑試験所が校正機関の国際規格ISO/IEC 17025:2017の認定を取得 (2025年5月15日認定、6月2日発表) disco.co.jp
- 事業継続
- 代表執行役社長を議長とする事業継続マネジメント (BCM) 委員会とBCMの専門部署を置き、本社と各生産拠点を免震構造にして全装置・ツールを免震棟で生産する体制。2012年に事業継続マネジメントシステムISO 22301を本社と広島事業所で取得 (日本初、会社主張) disco.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 研修の実習比率 | 研修時間の約90% (会社サイト) | disco.co.jp |
| 研修の対象 | ディスコ製装置を購入して使用している顧客 | disco.co.jp |
| 海外研修センター | 5か所 (韓国・台湾・中国・シンガポール・ベトナム) | disco.co.jp |
| 海外販売子会社 | 6社 (米国・シンガポール・ドイツ・中国・台湾・韓国)。韓国は議決権90%、他は100% | disco.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| メンテナンス部品 | 装置の補修部品 (型番は公表されていない) 千葉県と広島県の2か所に在庫。部品の修理 (リペア) の納期はチャックテーブル2か月・スピンドル3か月・基板2か月、有償の貸出スピンドルもある |
ディスコが供給 製造元は公表されていない。主要部品は内製、加工品質に影響しない部分は購入品も使用 |
6146 | 日本 公表されていない |
会社サイト「部品供給/部品リペア」が、品質管理を通ったメンテナンス部品 (消耗部品・定期交換部品) を千葉県と広島県の2か所で在庫し、営業日の午後5時までの申込で原則当日出荷すると記す。会社サイト「内製モータのご紹介」は、加工品質に影響しない部分では購入品を組み合わせて使うと記す B |
| 消耗品 (ブレード・ホイール) | 精密加工ツール | ディスコ | 6146 | 日本 呉工場・桑畑工場 |
有価証券報告書の精密加工ツール生産設備 A |
| レーザー発振器 (補修・再生) | 公表されていない | 公表されていない | — | ディスコは第三者によるレーザー発振器の再生について注意文書を公開。純正供給元は非開示 A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1保守体制国内は本社と3支店、海外は6子会社と代理店が保守点検。中国は複数の支店網企業: ディスコ・DISCO HI-TEC 各社
- 2主要部品の製造装置の主要部品は内製し、子会社ダイイチコンポーネンツが電動機・電源装置・自動制御機器を造る企業: ディスコ・ダイイチコンポーネンツ
- 3部品供給メンテナンス部品は千葉県と広島県の在庫拠点から出荷し、営業日17時までの申込で原則当日出荷企業: ディスコ
- 4第三者の再生品第三者による再生処理 (レーザーヘッドの再生を含む) についてディスコが注意喚起の文書を公開企業: ディスコ
- 5顧客満足度の測定CS (顧客満足度) 調査を定期的に実施し、DISCO VISION 2030の達成状況の確認に使う企業: ディスコ
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1保守・部品メンテナンスサービスと部品供給・部品の修理を提供。災害時は国内複数拠点から応援要員を派遣設備・企業: ディスコ 本社・支店・海外子会社
- 2研修少人数・実習中心の研修を本社の研修センターと海外5か所で実施。コース一覧と研修時間は会社サイトに掲載。受講料は問い合わせ設備・企業: ディスコ 研修センター
- 3解体リサイクル使用済み装置を解体・リサイクル。取り外した部品の扱いをFAQで案内設備・企業: ディスコ
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| メンテナンス・部品・部品の修理 | 公表されていない。見積もり | 2026-11-01 | disco.co.jp |
| 研修 | 公表されていない。機種・コースごとに問い合わせ (受講料は研修開始5営業日前までに支払い)。研修時間は1日研修9:30〜17:30、半日研修9:30〜14:00か13:00〜16:30 | 2026-11-01 | disco.co.jp |
| リース・中古品 | 公表していない | 2026-11-01 | disco.co.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 研修の申し込み | 研修お申込みフォームから。受講対象はディスコ製装置を購入して使用している顧客 | disco.co.jp |
| 保守・部品の依頼 | 営業本部 国内営業部の問い合わせフォームか近くの営業拠点。海外は各子会社 | disco.co.jp |
| リース・中古品 | 会社の事業内容にリースと中古品売買。古物営業法に基づく表示を会社サイトに掲載 | disco.co.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| カスタマーエンジニア | 独自の社内資格認定制度を持つカスタマーエンジニア (CE) が対応。装置1台ごとの作業記録をマシンカルテとして管理し、機種と製造番号から製造以降の情報を把握する | disco.co.jp |
| フィールドサポート | 装置立ち上げ、出張修理、装置移設 (立ち下げから据え付け・立ち上げまで、海外移設を含む)、定期点検、改良提案、災害時サポートの6種 | disco.co.jp |
| 部品供給と修理 | 部品は千葉県と広島県の2か所で在庫し、営業日17時までの申込で原則当日出荷。Web見積 (24時間、在庫数・写真・修理可否の確認) と進捗確認 (納期・配送状況・ブレードの成績検査書) を無償提供。修理の納期はチャックテーブル2か月・スピンドル3か月・基板2か月 | disco.co.jp |
| 保証 | 保証の年限は公表されていない。製品使用に対する補償ポリシーとプロセス対応に関するポリシーを会社サイトに掲載 | disco.co.jp |
| 情報提供 | 取扱説明書のダウンロード (要ログイン)、装置改善情報 (CSMDC)、SDS、検査表検索、証明書・判定書、生産終了装置情報 | disco.co.jp |
| 製品セキュリティ | 製品の脆弱性開示ポリシーとクラウドサービスの利用に関するポリシーを公開 | disco.co.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 海外の保守拠点 | 米国 (サンノゼほか地域オフィス)、中国 (上海本社と支店網)、韓国、マレーシア (クアラルンプール・ペナン・イポー・マラッカ)、フィリピン、シンガポール、台湾 (新竹・台中・台南・高雄)、タイ、ベトナム (ハノイ支店)、インド、ドイツ、フランス、英国、モロッコ | disco.co.jp |
| 海外研修 | 韓国・台湾・中国・シンガポール・ベトナムの研修センター | disco.co.jp |
| 部品の輸出管理 | 2026年8月にディスコは新たな輸出規制の対象になったとの情報を否定し、製品の供給とサービスの提供を続けると発表 | disco.co.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | その他 (部品・保守サービス等) の売上高 | 679億5,500万円 | 円 | 前期579億1,700万円。決算説明資料の製品群別売上高では「部品」と「その他」を分けて図示 | disco.co.jp |
| 2026年7〜9月 | その他の出荷額構成比 | 14 | % | 前四半期比-2%、前年同期比+26% | disco.co.jp |
| 2026年10〜12月 (予想) | その他の出荷額の前四半期比 | -10 | % | 会社の概算見通し | disco.co.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 海外販売子会社の売上高 | DISCO HI-TEC CHINA 1,260億1,900万円、TAIWAN 1,036億7,300万円、SINGAPORE 548億1,900万円 (2026年3月期) | disco.co.jp | |
| 海外販売子会社の設備 | 米国64億800万円 (従業員261人)、ドイツ66億100万円 (127人)、シンガポール30億6,900万円 (123人) (2026年3月末) | disco.co.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
部品と保守を含む「その他」の売上高は679億5,500万円 (2026年3月期) で、消耗品の精密加工ツール949億7,600万円と並ぶ装置以外の売上だ。装置の稼働台数が積み上がるほど部品と保守の需要は増え、レーザーソーだけでも累計4,000台が市場にある。有価証券報告書が導入後の安定稼働を4要素の一つに置くのは、この売上を装置販売の続きとして設計しているからだ。補修部品はディスコが千葉県と広島県の2拠点から供給し、第三者による再生品には注意文書で線を引く。海外6子会社が販売と保守を兼ね、中国法人は売上高1,260億円で6社のうち最大で、支店網も最も広い。研修の受講はディスコ製装置の購入者に限る (会社サイト)。保証年限と料金は公表されない。
公表されていないこと
- 保守契約・部品・研修の料金と保証年限
- 部品と保守サービスそれぞれの売上高 (開示は「その他」の合計)
- リース・中古品売買の規模
- 遠隔監視システムの提供形態と料金
- 海外研修センターの所在地と規模
出所
- サポート (ディスコ) (2026-11-01)
- 研修サービス (ディスコ) (2026-11-01)
- 使用済み製品リサイクルサービス (ディスコ) (2026-11-01)
- 会社概要 (ディスコ) (2026-11-01)
- 拠点情報・アクセス (ディスコ) (2026-11-01)
- 有価証券報告書 第87期 (2026-06-16)
- 2026年度 第2四半期 決算説明資料 (2026-10-22)
- 令和8年熊本地震による、当社拠点および操業への影響について (2026-07-30)
- ISO/IEC17025:2017 認定取得 (2025-06-02)
- レーザー発振器の再生に関する注意 (ディスコ) (2026-11-01)
- 社史 (ディスコ) (2026-11-01)
- 当社に関する不正確な情報について (第二報) (2026-08-04)
- 部品供給/部品リペア (ディスコ) (2026-11-01)
- カスタマーサポート (ディスコ) (2026-11-01)
- 研修サービス 受講料・時間 (ディスコ) (2026-11-01)
- 内製モータのご紹介 (ディスコ) (2026-11-01)
出所との照合日: 2026年11月1日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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