📦 製品の詳細 製造装置

アドバンテスト7038・7038 STR(システムレベルテスト装置) 7038 / 7038 STR System Level Test and Burn-in Platform

半導体を最終製品と同じ条件で動かして不良を見つけるシステムレベルテスト (SLT) とバーンインの装置。米カリフォルニア州の子会社 アドバンテスト・テスト・ソリューションズ が設計・販売する。7038 は最大720個同時・毎時5,000個の全自動機。2025年9月発表の 7038 STR は1ラック構成で1デバイスあたり最大1.4kW の液冷に対応し、最大48個を非同期で試験する。テスト管理ソフトは ActivATE。価格は構成で異なり公表していない。

🏢 アドバンテスト の企業ページ

詳細解説

製品の区分
システムレベル・テストシステム。統合報告書は、デバイス単体の試験で良品でも最終製品に組むと不具合が出る例が増え、最終製品と同じ環境で試験して見つけられる不良の範囲を広げる装置と説明する advantest.com
7038
大規模量産向け。高速搬送のハンドラーがデバイスをインターフェースボードに載せ、テストラックへ搬送し、挿抜まで自動で行う。最大720個同時、毎時5,000個 (会社発表) advantest.com
7038 STR (Single Test Rack)
2025年9月18日発表。中規模量産向けの1ラック構成。1サイトあたり最大1.4kW の液冷、最大48個同時の非同期試験、試験時間10分で毎時最大300個。発表時点で販売開始済み advantest.com
7038 SST
ハンドラーを持たない1スロットの小型機。少量試験、返品・故障デバッグ、新製品立ち上げ用 advantest.com
ActivATE / ActivATE360
テスト管理ソフト。統合開発環境、テストシーケンサー、デバイスマネージャーで構成し、最大36本のプログラムを同時実行。C・C#・Java・Python で記述できる advantest.com
担当会社
アドバンテスト・テスト・ソリューションズ (アドバンテスト・テスト・ソリューションズ) (米カリフォルニア州、資本金250万ドル) がシステムレベルテスト製品等の設計・販売を担当する。執行役員ジョナサン・シンスキーが ATS 事業部門の責任者 advantest.com

🏭 製造工場

この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。

工場所在地役割備考出所
アドバンテスト・テスト・ソリューションズ (アドバンテスト・テスト・ソリューションズ)米国カリフォルニア州 (都市は公表されていない)有価証券報告書の関係会社の状況で「システムレベルテスト製品等の設計・販売」。サービスのページは電気・機械・ソフトウエア設計から製品製造、品質試験までを社内で行うとする。工場の所在地は公表されていないadvantest.com
外部委託先 (EMS)公表されていない統合報告書2026によると、品種が少なく数量が多い製品や、組み込む基板に応じて仕様を変えられる製品は EMS (電子機器受託製造サービス) の提携企業に生産を全面委託し、少量で構造が複雑な製品は自社で造る併用方式 (アドバンテストは「ハイブリッド生産」と呼ぶ)。委託先の社名と所在地は公表されていないadvantest.com

⚙️ 技術・仕組み

どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。

アクティブ温度制御 (ATC)
チャンバー全体でなく、デバイスごとにアクティブ・サーマル・インターポーザー (ATI) をパッケージに直接つけ、サイトごとの空冷または液冷と PID (比例・積分・微分) 制御で温度を保つ。7038 STR は1デバイス1.4kW の液体チラーを備え、1秒未満で加熱・冷却を切り替える advantest.com
構造テストとの相関
高速 I/O を使ったスキャン試験と内蔵自己試験 (LBIST・MBIST) をシステムレベルで実行でき、V93000 の Link Scale で試験した結果と相関を取れる advantest.com
モジュール化
PoP (パッケージ・オン・パッケージ) の両面接触試験、室温から高温までの温度試験などを構成で選ぶ advantest.com
研究開発
有価証券報告書は、半導体とモジュールのシステムレベルテスト技術・手法と、高速 SoC バーンイン・システムの開発を挙げる advantest.com

主要諸元

項目値出所
7038最大720個同時、毎時5,000個、JEDEC 規格トレイの入出力advantest.com
7038 STR最大48個同時非同期、1サイト最大1.4kW (液冷)、試験時間10分で毎時最大300個advantest.com
空冷の上限従来の空冷は1デバイスあたり約100W (発表文)advantest.com
ActivATE最大36本のプログラム同時実行、C・C#・Java・Python、STDF 出力、稼働データ 1GB/時advantest.com

🔩 各部品と部品メーカー

部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。

部品品名・型式メーカー銘柄国・製造拠点根拠
ハンドラー (ピック&プレース) 7038 内蔵の高速搬送ハンドラー アドバンテスト・テスト・ソリューションズ 6857 米国
公表されていない
製品ページ A
アクティブ・サーマル・インターポーザー (ATI) サイトごとの温度制御 アドバンテスト・テスト・ソリューションズ 6857 米国
公表されていない
製品ページ A
液体チラー 1デバイス1.4kW 対応 (7038 STR) 公表されていない — 発表文は機能のみ記載 A
ソケットインターフェースボード (SIB)・ソケット デバイスごとの SIB とソケット 公表されていない
グループの AIS がソケットを製造
— 発表文に SIB・ソケットの記載。供給元の明示はない A
テスト管理ソフト ActivATE / ActivATE360 (.NET) アドバンテスト・テスト・ソリューションズ 6857 米国 製品ページ A

🔗 部品製造サプライチェーン

材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。

  1. 1設計・製造
    ATS が電気・機械・ソフトウエア設計、製造、品質試験を社内で行うとサービスのページは説明する
    企業: アドバンテスト・テスト・ソリューションズ
  2. 2移行の一括請負
    顧客のアプリケーションボードを 7038 のソケットインターフェースボード (SIB) へ移す作業をアドバンテストが請け負う
    企業: アドバンテスト・テスト・ソリューションズ
  3. 3対象デバイス
    アプリケーションプロセッサー、CPU、ベースバンド、マイコン (MCU)。民生・モバイル・車載・高性能コンピューティング (HPC)・AI
    企業: 顧客各社 (社名非公表)

🏗️ 製造ライン

工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。

  1. 1製造
    ATS が社内で製造するが、工場の所在地と生産能力は公表されていない
    設備・企業: アドバンテスト・テスト・ソリューションズ

💴 販売価格

型番・グレード税込価格 (円)時点出所
7038 STR公表していない。発表文は「価格はスロット構成、スロットごとのサイト数、制御要件により異なる」とする2026-11-01advantest.com
7038 / 7038 SST公表していない。見積もり (相対取引)2026-11-01advantest.com

🛒 購入方法

経路内容出所
直販 (国内と韓国・中国の一部)有価証券報告書によると、販売は主に親会社が国内と一部の海外顧客 (韓国・中国など) を担当するadvantest.com
海外販売子会社その他の海外顧客は アドバンテスト・アメリカ (米カリフォルニア州)、アドバンテスト・ヨーロッパ (ドイツ)、アドバンテスト台湾 (台湾新竹)、アドバンテスト・シンガポール などが担当するadvantest.com
リース顧客に半導体テストシステムを1〜3年のオペレーティング・リースで貸し出す契約がある。契約はすべて解約不能advantest.com
認定中古子会社のアドバンテスト プリオウンド ソリューションズが、使わなくなった装置を買い取り、メーカーの技術者が仕様変更・動作確認・ライセンス切り替えをして再販するadvantest.com
サービス付き導入ATS がテスト戦略、ハードウエア設計、ソケット選定、ソフトウエア統合、設置、継続支援までを提供するadvantest.com

🛠️ アフターサービス・保守サービス

項目内容出所
保守契約 (カスタマ・サービス契約)専任エンジニアの技術支援、モジュール交換、ソフトウエア更新、校正、予防保守を含む支援パッケージ。必要なときに届くスペア部品や現地での支援を追加でき、対応可能時間の拡大や応答の迅速化のオプションもある。保証の年限は公表されていないadvantest.com
校正・スペア・ソフトウエア更新校正サービス、交換修理、顧客先にスペアボードを常備する仕組み、ソフトウエア更新を提供するadvantest.com
遠隔保守 (ADVANTEST CONNECT+)半導体業界で使われる安全な遠隔接続の規格 secureWISE を使ったオンライン支援。xR (仮想現実・拡張現実の総称) を使うデジタル支援と遠隔操作に対応するadvantest.com
コールセンター日本 (0120-588-872) のほか米国・中国・欧州・シンガポール・韓国・台湾などに窓口を置くadvantest.com
ActivATE のトレーニング初めての利用者も1日の研修で操作できると製品ページは説明するadvantest.com

🌏 海外輸出

仕向け地内容出所
海外全般2026年3月期の海外売上比率は97.8%。地域別の売上高は日本251億円、日本以外のアジア1兆359億円、米州445億円、欧州231億円。アジアの伸びは台湾でのSoC半導体用試験装置の販売が主因と有価証券報告書は説明するadvantest.com
輸出管理輸出管理の最高責任者は代表取締役兼経営執行役員社長。米国の輸出管理規則 (EAR) の域外適用に備え、特定顧客との取引では米国原産品目の含有率と直接製品規制の該当を確認し、用途に懸念があれば確約書を取る運用。製品分野ごとの一覧ページに該当・非該当判定書の発行窓口があるadvantest.com
米国からの展示・販売7038 STR は2025年9月の International Test Conference (米サンディエゴ) で紹介advantest.com

📈 販売の実績

期間指標値単位備考出所
2026年3月期その他システム (ハンドラー・デバイスインターフェース・システムレベルテスト) の売上高805億円システムレベルテスト単体は非開示advantest.com

💰 金額

項目値備考出所
7038 STR の熱処理能力1サイトあたり最大1.4kW (液冷)。空冷は約100Wadvantest.com

解析 — 部品・製造・販売の特徴

システムレベルテストは、ATE (自動試験装置) で良品と判定した半導体を、最終製品と同じ動かし方でもう一度ふるいにかける工程だ。AI 向け半導体の複雑化で単体試験だけでは不良を捕らえきれず、アドバンテストは 7038 を使ってこの工程に入っている。

2025年9月の 7038 STR は、1デバイス1.4kW の液冷でサーバー向けや車載の高消費電力デバイスに対応した。従来の空冷では約100W が限界だったと発表文は書く。V93000 の Link Scale と試験結果の相関を取れるため、ATE とシステムレベルテストの間で試験項目を移し替えられる。

売上はその他システムに含まれ、単体の数字は分からない。設計・製造を担当する米子会社 ATS の工場所在地も公表されていない。

公表されていないこと

  • システムレベルテスト装置の売上高・出荷台数
  • ATS の製造拠点と生産能力
  • ソケット・液体チラーの供給元
  • 販売価格

出所

  1. システムレベル・テストシステムのページ (2026-11-01)
  2. 7038 製品ページ (2026-11-01)
  3. 7038 STR 製品ページ (2026-11-01)
  4. 7038 STR 発表 (2025-09-18)
  5. 7038 SST のページ (2026-11-01)
  6. ActivATE のページ (2026-11-01)
  7. ATS サービスのページ (2026-11-01)
  8. 有価証券報告書 第84期 (2026年3月期) (2026-06-26)
  9. 統合報告書2026 (2026-10-16)
  10. 取締役・執行役員 (2026-07-31)

出所との照合日: 2026年11月1日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。

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