📦 製品の詳細 製造装置

アドバンテストT2000・T2000 AiR2X(SoCテストシステム) T2000 / T2000 AiR2X SoC Test System

少量多品種のSoC半導体向けに、測定モジュールを組み替えて構成を変えるテストシステム。最小13スロットの空冷機から、最大8,192チャンネルを増設できる52スロットの液冷機まである。2025年12月11日に発表した空冷の T2000 AiR2X は、搭載できる測定モジュール数を従来の T2000 AiR の2倍にし、設置面積は同じ。T6500・T7700 など旧機種からの置き換えを狙う。車載・産業機器・民生向けの成熟した世代の半導体が主な対象。価格は公表していない。

🏢 アドバンテスト の企業ページ

詳細解説

製品の区分
SoCテストシステム。製品サイトは「フレキシブル・プラットフォーム」と呼び、デジタル、高性能アナログ、電源とアナログ・デジタル混在信号、画像取り込みの各モジュールを用途に応じて組み替える advantest.com
T2000 AiR2X の発表
2025年12月11日発表。既存の T2000 と完全互換で、空冷と低消費電力のまま搭載できる測定モジュール数が T2000 AiR の2倍。最大12の測定モジュール、最大320Vの車載向けDC試験に対応。2025年12月中に一般出荷を始める予定と発表 advantest.com
対象デバイス
産業用マイコン (MCU)、民生向け特定用途半導体 (ASIC)、車載・モバイル向け電池監視 IC、パワーアナログ半導体など (AiR2X の初期評価で確認と会社発表)。CMOS イメージセンサー用の 4.8Gbps 画像取り込みにも対応 advantest.com
市場での位置
2026年3月期のSoCテストシステム売上のうち車載・産業機器・民生・ディスプレイドライバー向けは約5%。有価証券報告書は、成熟した世代の半導体 (車載・産業機器など) 向けのテスター需要が軟調に推移したとする advantest.com

🏭 製造工場

この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。

工場所在地役割備考出所
群馬工場群馬県邑楽郡邑楽町有価証券報告書の「主要な設備の状況」で唯一「製造設備」と区分される国内拠点。テストシステム事業とサービス他の両方に属し、従業員349人 (2026年3月31日現在)。どの機種をここで造るかは公表されていないadvantest.com
外部委託先 (EMS)公表されていない統合報告書2026によると、品種が少なく数量が多い製品や、組み込む基板に応じて仕様を変えられる製品は EMS (電子機器受託製造サービス) の提携企業に生産を全面委託し、少量で構造が複雑な製品は自社で造る併用方式 (アドバンテストは「ハイブリッド生産」と呼ぶ)。委託先の社名と所在地は公表されていないadvantest.com
アドバンテスト・コリア (天安)韓国忠清南道天安市有価証券報告書は「製造設備等」と区分。テストシステム事業とサービス他に属し、従業員278人 (2026年3月31日現在)。関係会社の状況では「テストシステム等の製造・販売支援」。機種別の内訳は公表されていないadvantest.com
群馬R&Dセンタ群馬県邑楽郡明和町開発設備。従業員1,212人 (2026年3月31日現在)、土地19万5,617平方メートル。統合報告書はドイツのボブリンゲンと並ぶ主要開発拠点と位置づけるadvantest.com

⚙️ 技術・仕組み

どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。

モジュール構造
必要な機能をモジュール単位で組み替える。13スロットの空冷機から52スロットの液冷機まで同じアーキテクチャ advantest.com
マルチサイトコントローラー
同時測定するデバイスが増えても処理の待ち時間が増えない方式で、多数個同時測定の効率を高める (会社説明) advantest.com
マルチセッション
最大8人のエンジニアが1台に同時にログインし、独立してデバッグできる advantest.com
ソフトウエア
Windows を基本 OS とし、Rapid Development Kit (RDK) で開発環境を簡略化。オフラインのエミュレーター、波形ツール、シュムー図 (動作余裕の図、Shmoo)、パターンエディターを備える advantest.com

主要諸元

項目値出所
スロット数最小13スロット (空冷) 〜 最大52スロット (液冷)advantest.com
デジタルチャンネル最大8,192チャンネルadvantest.com
T2000 AiR2X最大12測定モジュール、最大320V の DC 試験、RECT550 パフォーマンスボードadvantest.com
画像取り込み4.8Gbps (CMOS イメージセンサー試験)advantest.com

🔩 各部品と部品メーカー

部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。

部品品名・型式メーカー銘柄国・製造拠点根拠
測定モジュール 1.6GDME・8GDM・DPS192A・GPWGD・PMU32E など アドバンテスト 6857 日本
公表されていない
製品ページ A
筐体 (空冷・液冷) 13〜52スロット アドバンテスト 6857 日本
公表されていない (EMS 委託と自社製造の併用)
製品ページと統合報告書 A
パフォーマンスボード RECT550 (AiR2X) アドバンテスト 6857 日本
公表されていない
発表文 A
制御用 PC と OS Windows
PC 本体の供給元は非開示
マイクロソフト
OS
— 米国 製品ページが Windows を基本 OS と記載 A

🔗 部品製造サプライチェーン

材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。

  1. 1製造
    ボード構成で変えられる製品は EMS に全面委託し、少量で複雑な製品は自社製造 (統合報告書)。T2000 がどちらかは公表されていない
    企業: EMS 提携企業・アドバンテスト
  2. 2販売
    親会社と海外販売子会社
    企業: アドバンテスト各社
  3. 3ユーザー会議
    VOICE は V93000 と T2000 のユーザーと提携先の国際会議
    企業: 顧客各社

🏗️ 製造ライン

工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。

  1. 1製造
    どの工場で造るかは公表されていない。有価証券報告書は生産を親会社と複数の外部委託企業が担当するとする
    設備・企業: 群馬工場・EMS

💴 販売価格

型番・グレード税込価格 (円)時点出所
T2000 / T2000 AiR2X (構成により異なる)公表していない。見積もり (相対取引)2026-11-01advantest.com

🛒 購入方法

経路内容出所
直販 (国内と韓国・中国の一部)有価証券報告書によると、販売は主に親会社が国内と一部の海外顧客 (韓国・中国など) を担当するadvantest.com
海外販売子会社その他の海外顧客は アドバンテスト・アメリカ (米カリフォルニア州)、アドバンテスト・ヨーロッパ (ドイツ)、アドバンテスト台湾 (台湾新竹)、アドバンテスト・シンガポール などが担当するadvantest.com
リース顧客に半導体テストシステムを1〜3年のオペレーティング・リースで貸し出す契約がある。契約はすべて解約不能advantest.com
認定中古子会社のアドバンテスト プリオウンド ソリューションズが、使わなくなった装置を買い取り、メーカーの技術者が仕様変更・動作確認・ライセンス切り替えをして再販するadvantest.com

🛠️ アフターサービス・保守サービス

項目内容出所
保守契約 (カスタマ・サービス契約)専任エンジニアの技術支援、モジュール交換、ソフトウエア更新、校正、予防保守を含む支援パッケージ。必要なときに届くスペア部品や現地での支援を追加でき、対応可能時間の拡大や応答の迅速化のオプションもある。保証の年限は公表されていないadvantest.com
校正・スペア・ソフトウエア更新校正サービス、交換修理、顧客先にスペアボードを常備する仕組み、ソフトウエア更新を提供するadvantest.com
遠隔保守 (ADVANTEST CONNECT+)半導体業界で使われる安全な遠隔接続の規格 secureWISE を使ったオンライン支援。xR (仮想現実・拡張現実の総称) を使うデジタル支援と遠隔操作に対応するadvantest.com
コールセンター日本 (0120-588-872) のほか米国・中国・欧州・シンガポール・韓国・台湾などに窓口を置くadvantest.com

🌏 海外輸出

仕向け地内容出所
海外全般2026年3月期の海外売上比率は97.8%。地域別の売上高は日本251億円、日本以外のアジア1兆359億円、米州445億円、欧州231億円。アジアの伸びは台湾でのSoC半導体用試験装置の販売が主因と有価証券報告書は説明するadvantest.com
輸出管理輸出管理の最高責任者は代表取締役兼経営執行役員社長。米国の輸出管理規則 (EAR) の域外適用に備え、特定顧客との取引では米国原産品目の含有率と直接製品規制の該当を確認し、用途に懸念があれば確約書を取る運用。製品分野ごとの一覧ページに該当・非該当判定書の発行窓口があるadvantest.com
展示T2000 AiR2X は2025年12月の SEMICON Japan (東京ビッグサイト) に出展advantest.com

📈 販売の実績

期間指標値単位備考出所
2026年3月期SoCテストシステム売上のうち車載・産業機器・民生・ディスプレイドライバー向けの比率約5%5%刻みの概数。T2000 単体の売上は非開示advantest.com

💰 金額

項目値備考出所
T2000 AiR2X の測定モジュール数T2000 AiR の2倍 (設置面積は同じ)advantest.com

解析 — 部品・製造・販売の特徴

T2000 は V93000 の陰に隠れがちだが、車載・産業機器向けの成熟した世代の半導体を少量多品種で試験する顧客に向けた機種だ。2026年3月期はこの分野のテスター需要が軟調で、SoCテストシステム売上に占める比率は約5%にとどまった。

2025年12月の T2000 AiR2X は、空冷のまま設置面積あたりの測定モジュール数を2倍にした。生産終了が近い T6500・T7700 からの置き換えを狙う。アドバンテストは空冷の SoC テスターが世界中で広く稼働していると説明しており、その更新需要を狙う。

T2000 単体の売上と生産台数は開示されず、製造拠点も公表されていない。2027年3月期予想では車載・産業・民生向けの比率が約10%に戻る見通しで、この分野の回復が T2000 の販売を左右する。

公表されていないこと

  • T2000 の売上高・出荷台数
  • 製造拠点 (自社か EMS か)
  • T2000 AiR2X の一般出荷が予定どおり2025年12月に始まったか
  • 販売価格

出所

  1. T2000 製品ページ (2026-11-01)
  2. T2000 AiR2X 発表 (2025-12-11)
  3. 有価証券報告書 第84期 (2026年3月期) (2026-06-26)
  4. 2026年度第2四半期 決算説明会資料 (2026-10-28)
  5. 統合報告書2026 (2026-10-16)
  6. VOICE 2026 開催報告 (2026-06-24)
  7. 保守契約のページ (2026-11-01)
  8. 輸出管理のページ (2026-11-01)

出所との照合日: 2026年11月1日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。

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🧰 ツール・特集の入口

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