東京エレクトロンPrexa・Precio(ウエハープローバ) Prexa / Prexa MS / Prexa SDP / Precio XL / Precio octo / Cellcia / WDF 12DP+ (Wafer Probers)
ウエハー上のチップに探針を当てて電気特性を測るテスト工程の装置。最新のPrexa は300mm対応で平面方向 (XY) の位置決め精度は±1.5〜1.8µm。メモリー向けのPrexa MS は最大1,000kgの荷重で、全チップに一度に探針を当てる一括コンタクトを行う。切り出した後のチップ (個片化デバイス) を測るPrexa SDP を2026年4月に発売した。東京エレクトロン テクノロジーソリューションズが開発・製造する。東京エレクトロンは先端ロジック向けで「圧倒的シェア」を持つと説明する (会社発表)。2027年3月期の売上は1,000億円を大きく超え、出荷台数は前年比約60%増える見込みだ (会社予想)。価格は公表していない。
詳細解説
- 製品の区分
- 全自動ウエハープローバ (Prexa・Prexa MS・Precio XL・Precio octo)、個片化デバイスプローバ (Prexa SDP)、ウエハー一括テストシステム (Cellcia)、ダイシングフレームプローバ (WDF 12DP+)、プローバネットワーク (PN-300・N-PAF) tel.co.jp
- Prexa
- 新プラットフォームの300mm対応プローバ。最新の光学系と新アルゴリズムで作業者の介入 (エラーアシスト)を減らし、セットアップを自動化。探針の針先とプローブマークの高速検査を持つ。先端パッケージの良品保証済みチップ (KGD) のテストに向ける tel.co.jp
- Prexa MS
- 先端DRAMなどメモリー向け。オプションで最大1,000kgの荷重に対応し、高発熱デバイスの吸熱制御でウエハー全面の全チップに一度に探針を当てる一括コンタクトを行う tel.co.jp
- Prexa SDP
- 切り出した後のチップ (個片化デバイス、2×2〜100×100mm) をウエハープローバ並みの精度で測る装置。高発熱デバイス向けの温度制御を持ち、2026年4月に先端ロジック向けに発売。東京エレクトロンはデバイスプローバをプローバ市場の約10〜15%に当たる新領域と位置づける tel.co.jp
- Cellcia・WDF
- Cellcia は12または25の独立セルを多段に積み、メモリーのウエハー一括テストとウエハーレベルのバーンイン (高温で通電し初期不良を取り除く試験)を行う。WDF 12DP+ はウエハーと300mmダイシングフレームをチェンジキットなしで搬送し、ダイシング後の良品保証 (KGD) テストを行う tel.co.jp
- 事業上の位置
- ウエハープローバは2026年3月期の新規装置売上の5%。東京エレクトロンは先端ロジック向けで「圧倒的シェア」「専有」と説明し (会社発表)、2027年3月期の売上は1,000億円を大きく超える見通し、装置出荷台数は前年比約60%増の見込み (2026年10月30日) tel.co.jp
- シリコンフォトニクス
- 光と電気の統合テストをウエハーレベルで行う技術で量産採用認定 (POR)を獲得し、量産拡大 (2026年10月30日) tel.co.jp
- 市場データ
- 2026年4月の決算説明会は、カナダの調査会社テックインサイツ (TechInsights) の2026年4月のデータを基に会社が作成したウエハープローバのシェア図を示す。東京エレクトロンはシェアの数字を説明していない tel.co.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ | 山梨県韮崎市 (本社・穂坂事業所)、岩手県奥州市 (東北事業所) | グループ会社一覧は「テストシステムの開発・製造」を受け持つとする。どの事業所で造るかは公表されていない | tel.co.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- 仕組み
- ウエハーをチャックに吸着し、XYステージで移動してプローブカードの探針をチップの電極に当て、テスターで電気特性を測る。XY精度に加え、ソフトコンタクトのためのZ軸制御、テスト中の温度制御を行う tel.co.jp
- ステージ
- Prexa・Precio XL はリニアモーターステージ、旧機種はボールねじ。Cellcia は真空コンタクト方式 tel.co.jp
- 針痕検査・自動調整
- 高速針痕検査 TELPADS-I、プローブカードの平行度自動調整 Auto Leveling、最適コンタクト順序を算出するソフト CoSMOz (Precio XL) tel.co.jp
- 吸熱・温度制御
- 高発熱デバイスのテストで熱を吸収し温度を保つ制御。Prexa SDP は吸熱性能を高めた新モデルの評価が進む (2026年7月30日) tel.co.jp
- ネットワーク
- PN-300 はデータベースでプローバのデータを管理し、N-PAF はTCP/IPで遠隔操作と稼働管理 (SEMI E10準拠) を行う tel.co.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 対応ウエハー | Prexa・Prexa MS 300mm (200mmはオプション)、Prexa SDP 2×2〜100×100mmの個片、Precio XL 200/300mm、Precio octo 150/200mm、Cellcia 300mm、WDF 12DP+ 200/300mm・300mmダイシングフレーム | tel.co.jp |
| XY位置決め精度 | Prexa ±1.5 (オプション)/±1.8µm、Prexa MS ±0.8µm、Prexa SDP ±1.5µm、Precio XL ±1.8µm、Cellcia ±5.0µm | tel.co.jp |
| プロービング荷重 | Prexa 300/450kg、Prexa MS 600/1,000kg、Prexa SDP 500kg、Precio XL 200/300kg、Cellcia 200kg | tel.co.jp |
| セル数 (Cellcia) | 12または25 | tel.co.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1部品調達供給元は公表されていない企業: 公表されていない
- 2組立・販売東京エレクトロン テクノロジーソリューションズが製造し、東京エレクトロン本体が仕入れて販売企業: 東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ
- 3テスター・プローブカードとの組み合わせプローバはテスターとプローブカードと組み合わせて使う。組み合わせ先のメーカーは公表されていない企業: 公表されていない
- 4据え付け・保守国内は東京エレクトロンFE、海外は各国の販売・サービス子会社企業: 東京エレクトロンFE ほか
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1組立東京エレクトロン テクノロジーソリューションズの事業所で組み立てる。事業所と工程の詳細は公表されていない設備・企業: 東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ
- 2出荷台数2027年3月期の装置出荷台数は前年比約60%増の見込み。東京エレクトロンは「さらなる増産に努める」とする (2026年10月30日)。台数の絶対値は公表されていない設備・企業: 東京エレクトロン
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| Prexa・Precio・Cellcia・WDF 全機種 | 公表していない。見積もり | 2026-11-01 | tel.co.jp |
🛒 購入方法
🛠️ アフターサービス・保守サービス
🌏 海外輸出
📈 販売の実績
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| デバイスプローバの対象市場 (会社説明) | プローバ市場の約10〜15% | tel.co.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
プローバは新規装置売上の5%と小さいが、AI向けの画像処理半導体 (GPU) や広帯域メモリー (HBM) でテスト工数が増えている。2027年3月期は売上1,000億円超・出荷台数約60%増と、会社の製品群で最も伸び率が高い。東京エレクトロンは先端ロジック向けで「圧倒的シェア」を持つと説明する (会社発表)。切り出した後のチップを測るPrexa SDP で後工程テストに領域を広げ、シリコンフォトニクスの光・電気統合テストでも採用が決まった。東京エレクトロンはデバイスプローバをプローバ市場の約10〜15%にあたる新領域と位置づける (会社説明)。製造は山梨・岩手の東京エレクトロン テクノロジーソリューションズが受け持ち、東京エレクトロンは事業所と台数を公表していない。東京エレクトロンは「さらなる増産に努める」と述べた。東京エレクトロンはウエハープローバ全体のシェアの数字を公表していない。2027年3月期の装置出荷台数は前年比約60%増の見込みで、東京エレクトロンは吸熱性能を高めた新モデルの評価を進めている。
公表されていないこと
- 機種別の販売台数・価格
- ウエハープローバの世界シェアの数字 (東京エレクトロンは公表していない)
- 製造する事業所
- リニアモーターステージ・光学系など主要部品の供給元
出所
- テスト Prexa シリーズ 製品ページ (2026-11-01)
- テスト Precio シリーズ 製品ページ (2026-11-01)
- テスト Cellcia シリーズ 製品ページ (2026-11-01)
- テスト WDF シリーズ 製品ページ (2026-11-01)
- 製品一覧 (2026-11-01)
- 第63期 有価証券報告書 (2026-06-22)
- 2026年3月期 決算説明会 書き起こし (2026-04-30)
- 2027年3月期 第1四半期 決算説明会 書き起こし (2026-07-30)
- 2027年3月期 第2四半期 決算説明会 書き起こし (2026-10-30)
- Integrated Report 2026 Data Section (2026-09-15)
- グループ会社 (2026-11-01)
- エンジニアリングサービス (2026-11-01)
出所との照合日: 2026年11月1日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
東京エレクトロン のほかの製品
🧰 ツール・特集の入口
一次データで動く 14 本 — 銘柄の絞り込み・供給網・比較・一次データの台帳・解説・規制レンズ (すべて無料)