蓄電事業DB / 系統用蓄電所

系統用蓄電所に名前が出る上場企業 — 稼働中設備の蓄電容量ランキング

電力会社の送電網に直接つないだ大型の蓄電池 (系統用蓄電所) のうち、稼働中の設備に一次ソースで名前が出てくる上場企業を、 蓄電容量の企業別合算が多い順に並べた台帳です。家庭用・自家消費用は対象外。 合同事業は出資者・事業者それぞれに設備全量を計上し、容量が非公表の設備は合算に入れていません。 2026年9月6日時点・計41社。

41上場企業 (社)
1,076.9合算に含めた容量 (MWh・37社)
68稼働案件 (件・延べ)
5* 事前告知ベース (社)
7非公表分あり・容量非公表 (社)

先に用語を2つ

受電開始 (系統連系) — 蓄電所を送電網につないで、電気を受けられる状態にすること。設備の完成と市場での取引開始は別の段階
需給調整市場 — 蓄電所が調整力 (一次調整力など) を提供して収益を得る電力市場。JALCO の開示はここを「主な収益源」と書き、卸電力市場と容量市場を「補完的な収益機会」としている
受電したことと、市場で売り始めたことは別の段階です。「稼働開始」という見出しを見たら、本文のどこが過去形か (建った話か、つないだ話か、市場で売り始めた話か) を探すと段階が分かります。

ランキング (稼働中設備の蓄電容量・企業別合算)

証券コードは日本関連銘柄レーダーへ。*=運転開始が事業者の事前告知ベース、+非公表分=合算に含めない設備あり、約=会社の公表値が概数。容量非公表の4社は末尾。
順位企業 (証券コード)稼働蓄電容量 (合算)収録
1 オリックス (8591) * 事前告知 稼働1件
113MWh
蓄電事業DB →
1 関西電力 (9503) * 事前告知 稼働1件
113MWh
蓄電事業DB →
3 ENEOSホールディングス (5020) 稼働1件
88MWh
蓄電事業DB →
4 サーラコーポレーション (2734) 稼働2件
77.12MWh
蓄電事業DB →
5 東邦ガス (9533) * 事前告知 稼働1件
69.6MWh
蓄電事業DB →
6 出光興産 (5019) 稼働1件
48MWh
蓄電事業DB →
6 長瀬産業 (8012) 稼働1件
48MWh
蓄電事業DB →
6 レノバ (9519) 稼働2件
48MWh+非公表分
蓄電事業DB →
9 東京センチュリー (8439) 稼働3件
39.546MWh
蓄電事業DB →
10 四国電力 (9507) 稼働1件
35.8MWh
蓄電事業DB →
11 ヒューリック (3003) 稼働4件
32MWh
蓄電事業DB →
12 大阪ガス (9532) 稼働2件
31MWh
蓄電事業DB →
13 みずほリース (8425) 稼働4件
30.32MWh
蓄電事業DB →
14 ミツウロコグループホールディングス (8131) 稼働4件
27.808MWh
蓄電事業DB →
15 リミックスポイント (3825) 稼働3件
24.438MWh
蓄電事業DB →
16 JALCOホールディングス (6625) 8/31 開示 稼働3件
24MWh
蓄電事業DB →
16 ポート (7047) 稼働3件
約24MWh
蓄電事業DB →
18 伊藤忠商事 (8001) 稼働1件
23MWh
蓄電事業DB →
18 住友商事 (8053) * 事前告知 稼働2件
23MWh+非公表分
蓄電事業DB →
20 東北電力 (9506) 稼働3件
22.32MWh
蓄電事業DB →
21 JFEホールディングス (5411) 稼働2件
16.4MWh
蓄電事業DB →
22 NTT (9432) 稼働2件
12.426MWh
蓄電事業DB →
23 豊田通商 (8015) 稼働2件
約9.68MWh
蓄電事業DB →
24 fantasista (1783) 稼働1件
8.14MWh
蓄電事業DB →
24 GreenBee (3913) 稼働1件
8.14MWh
蓄電事業DB →
26 Birdman (7063) 稼働1件
8.128MWh
蓄電事業DB →
26 イーレックス (9517) 稼働1件
8.128MWh
蓄電事業DB →
28 ADワークスグループ (2982) * 事前告知 8/31 開示 稼働2件
約8MWh+非公表分
蓄電事業DB →
28 環境フレンドリーホールディングス (3777) 稼働1件
8MWh
蓄電事業DB →
28 クラダシ (5884) 稼働1件
約8MWh
蓄電事業DB →
28 丸紅 (8002) 稼働1件
8MWh
蓄電事業DB →
32 芙蓉総合リース (8424) 稼働1件
7.834MWh
蓄電事業DB →
33 石油資源開発 (1662) 稼働1件
約6MWh
蓄電事業DB →
34 KDDI (9433) 稼働1件
5.608MWh
蓄電事業DB →
35 三菱商事 (8058) 稼働1件
4.2MWh
蓄電事業DB →
35 九州電力 (9508) 稼働1件
4.2MWh
蓄電事業DB →
37 東急建設 (1720) 稼働1件
4.064MWh
蓄電事業DB →
クラフティア (1959) 稼働1件 容量非公表
多摩川ホールディングス (6838) 8/31 開示 稼働1件 容量非公表
シーラホールディングス (8887) 稼働1件 容量非公表 蓄電事業DB →
JR九州 (9142) 稼働1件 容量非公表 蓄電事業DB →

8月31日の3社開示を読む — 同じ「動き出した」でも3社3様

8月31日、3社が系統用蓄電所の開示を出した。見出しはどれも「動き出した」だが、中身は3社3様 — 数字が乗るか (JALCO)、*が付くか (ADワークス)、容量が非公表になるか (多摩川HD)。差を作っているのは設備の大きさではなく、開示の書き方のほう。次に「稼働開始」という見出しを見たら、本文のどこが過去形か — 建った話か、つないだ話か、市場で売り始めた話か — を探すと段階が分かる。

多摩川ホールディングス (6838) 稼働中 (容量非公表)

東証スタンダード・2026年8月31日開示
福岡県みやま市瀬高町の系統用蓄電所。引渡し完了と運転開始が同日 (2026年8月31日) の過去形。出力約2MW、容量は「約8MW」と MWh ではない単位で記載され、5月の取得公表時も同じ表記だったため容量は計上せず非公表扱い。連系日は2026年7月1日。需給調整市場は手続き・審査中

ADワークスグループ (2982) 設備は完成、市場はこれから (*)

東証プライム・2026年8月31日開示
熊本県益城町の第2号「ADW熊本益城町蓄電所」(約2MW/約8MWh) が2026年8月31日に竣工・引渡し。本連系と試運転は完了。卸電力市場での運用を「速やかに」開始し、需給調整市場は2026年11月末頃を目途。累計取得目標を10か所から15か所へ拡大

JALCOホールディングス (6625) 需給調整市場で取引開始 (数字が乗る)

東証スタンダード・2026年8月31日開示
島根県雲南市の高圧系統用蓄電所を取得し、関与する系統用蓄電所は11件・合計約90MWh。需給調整市場での取引開始は3件で、愛知県知多郡阿久比町と三重県志摩市 (受電開始2026年4月) が新たに市場へ。案件一覧を「契約済」「建設中」「受電開始」「需給調整市場取引開始」の4段階で開示し、栃木県小山市 (受電2026年2月) は「受電開始」のまま — 受電の順と市場参入の順は一致しない
開示の要旨 (台帳の該当行に付した注記・全文)

JALCOホールディングス (6625)

2026年8月31日、島根県雲南市の高圧系統用蓄電所を取得し、グループが保有・契約・出資で関与する系統用蓄電所は11件、全体容量は合計約90MWhと開示。同日現在で需給調整市場での取引開始は3件で、愛知県知多郡阿久比町と三重県志摩市の蓄電所 (受電開始はいずれも2026年4月) も取引を開始。案件一覧はステータスを「契約済」「建設中」「受電開始」「需給調整市場取引開始」の4段階に区分し、最後の段階を「需給調整市場への入札その他の電力市場における取引を開始し、蓄電所として商業運転を行っている段階」と定義。栃木県小山市は2026年2月に受電済みだが「受電開始」の区分にとどまる (受電が後の阿久比・志摩が先に市場へ入った)。台帳には市場取引開始分の24MWhのみ計上

ADワークスグループ (2982)

2026年8月31日、子会社エー・ディー・ワークスが熊本県益城町で開発した系統用蓄電所の第2号「ADW熊本益城町蓄電所」(出力約2MW/容量約8MWh) が竣工し引渡しを受けたと発表。電力系統への本連系と試運転は完了済みで、卸電力市場での運用を開始し、需給調整市場への参入は2026年11月末頃を目途としている。第1号の稼働状況を受け、累計取得目標を10か所から15か所へ拡大。設備は完成、市場はこれから — 台帳では*印

多摩川ホールディングス (6838)

2026年8月31日、子会社の多摩川エナジーが取得を進めていた福岡県みやま市瀬高町の系統用蓄電所について、同日付で引渡しが完了し同日運転を開始したと開示 (過去形のため稼働中に計上)。開示は蓄電池出力約2MW・蓄電池容量「約8MW」と記載し (MWh ではなく MW 表記。2026年5月の取得公表時も同じ)、連系日2026年7月1日、運転開始日と引渡日2026年8月31日。需給調整市場は参入に必要な手続き・審査を進め早期の稼働を目指す段階。容量の単位が確定できないため台帳では容量非公表扱い

数え方と出典

※ 稼働中 = 商業運転・電力市場での取引開始を一次ソースで確認できたもの (*印を除く。受電開始・系統連系のみは含まない)
※ 共同事業の蓄電所は、出資者・事業者に設備全量を計上 (按分なし。設計施工・機器供給のみは計上せず)
※ 容量が非公表・一次ソースで確認できない設備は合算に含まず (「+非公表分」「容量非公表」表記)。約 = 会社の公表値が概数
※ 件数は事業案件ベース (複数サイトを束ねた案件を含む)。系統直結の大規模蓄電池のみ。家庭用・自家消費用は対象外
※ * = 運転開始は事業者の事前告知ベース (開始後の「開始した」発表は未確認)
※ 各設備の出典 (各社開示・報道) は台帳作成者のリプライ参照。本サイトでは 8月31日の 3 社開示を要旨として併記
集計: 蓄電池おじさん調べ (各社開示・報道の一次ソースを手集計。オーナー提供・2026-09-06)。本サイトは台帳の値を改変せず掲載し、8月31日の3社開示 (多摩川ホールディングス・ADワークスグループ・JALCOホールディングス) は開示本文の要旨を併記した。個別設備の裏取りは各社の適時開示・報道による。
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