パワーエックスEVチャージステーションとPowerXアプリ(超急速充電網) PowerX Charge Station / PowerX App
パワーエックスが2022年10月に始めた電気自動車 (EV) の超急速充電網と、予約・充電・決済を行う PowerX アプリ。充電所には自社の Hypercharger を置く。一般利用は1キロワット時 (kWh) あたり65円 (税込み) からで1回30分まで。月1,050円の会員サービス PowerX First は45円からで、最大75分を3日前から予約できる。アプリで探せる充電所は2026年11月7日時点で107か所。
詳細解説
- サービスの開始
- パワーエックスは2022年10月、EV の利用者向けの充電サービス「PowerX Charge Station」の提供を始めた。 contents.xj-storage.jp
- 事業の形
- パワーエックスは自社の拠点を運営するほか、フランチャイズ (FC) の拠点の運営を受託する。2025年12月31日時点の自社の充電拠点は38か所 (充電の設備の帳簿価額5億4,000万円)。 contents.xj-storage.jp
- 拠点の数 (アプリ)
- PowerX アプリで探せる充電所は、2026年11月7日時点で33都道府県の107か所 (東京都16・大阪府13・千葉県12・愛知県8など)。BMW・MINI の販売店とメルセデス・ベンツの充電拠点を含む。 power-x.jp
- 拠点の数 (一般に開いていない拠点を含む)
- パワーエックスは Hypercharger の導入案内で、急速充電の拠点を158か所 (2026年5月時点、一般に開いていない拠点を含む) と案内する。 power-x.jp
- 拡大の予定 (アプリの案内)
- PowerX アプリの案内は「2026年内 200ヶ所拡大予定」と表示する (予定は予告なく変わることがあると注記)。 power-x.jp
- 過去の拡大計画
- パワーエックスは2024年10月17日、2025年末までに全国300か所以上へ広げる計画を示した。 power-x.jp
- PowerX First (会員)
- パワーエックスは2024年11月18日、会費制のサービス PowerX First を始めた。2024年1月末から行った無料充電のキャンペーン「Try! PowerX」の利用者の声をもとに設計し、キャンペーンは2024年11月17日に終えた。 power-x.jp
- 立地
- 複合商業ビル、空港、コンビニ、道の駅の駐車場などに置く。電池容量が大きく急速充電の需要が高い輸入車の販売店や、バス・タクシーなど商用車の利用が見込める場所を中心に広げる。 contents.xj-storage.jp
- 道の駅
- パワーエックスは全国道の駅連絡会と2024年4月1日に協定を結び、5月から2年間で27の道の駅に Hypercharger を置いて、移動の途中で充電する (経路充電) 需要を確かめる社会実験を始めると4月9日に発表した。2024年11月15日には、7月から設置を始め、2025年度末までに27か所に整える計画とした。2026年11月7日時点でアプリで探せる道の駅は18か所で、27か所への設置の完了や実験の結果は発表されていない。 power-x.jp
- メルセデス・ベンツの充電拠点
- パワーエックスは、メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本から今後2年間で25拠点・100口の開発と運営を受託したと2024年10月23日に発表した。第1号の「Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園」を2025年7月8日に開いた。他ブランドの EV は PowerX アプリで1kWh あたり100円 (税込み) で1回30分まで使え、予約はできない。 power-x.jp
- プレミアム・チャージング・アライアンスとの相互利用
- パワーエックスは2026年7月9日、ポルシェ・アウディ・フォルクスワーゲンの EV の所有者向けの充電サービス「プレミアム・チャージング・アライアンス (PCA)」の会員に、約50拠点を開放した。PCA のアプリで追加の登録なしに使える。他社の充電サービスの会員を受け入れるのは初めてだとパワーエックスは発表した。 power-x.jp
- 高電圧の充電への対応
- パワーエックスは2026年9月16日、東京・有明の livedoor URBAN SPORTS PARK を最大240キロワット (kW)・1,000ボルトに改修した。2026年末までに約20拠点へ広げる予定とする。2026年11月7日時点で高電圧の充電に対応したのは有明と道の駅いちかわの2か所。 power-x.jp
- マンション向けのサービス
- パワーエックスは2024年7月16日、大規模な集合住宅の共用部に超急速充電器を置き、住民専用に運用する「PowerX チャージステーション for レジデンス」を始めた。第1弾は森ビルが運営する六本木ヒルズレジデンスで、Hypercharger Compact 1台を566戸の住民が使う。最大150kW、従量課金で、一般の利用はできない。 power-x.jp
- 時間貸駐車場の実証
- パワーエックスは2024年8月26日から、パーク24とタイムズ24と組み、タイムズ JCHO 大阪病院に Hypercharger を置いて充電サービスの実証を始めた。 power-x.jp
🏭 製造工場
この製品を作る工場と、それぞれの役割。会社の発表・有価証券報告書・官公庁の資料で確かめた拠点だけを載せた。
| 工場 | 所在地 | 役割 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|
| 該当しない (サービス) | 充電サービスで、製造する工場はない。充電所に置く Hypercharger は岡山県玉野市の Power Base で造る。 | contents.xj-storage.jp |
⚙️ 技術・仕組み
どう動くか。方式・構造・制御・材料を、会社の技術資料と特許・論文で確かめた範囲で書いた。
- アプリ
- 地図から充電所を選び、空いている時間を探して予約する。着いたら QR コードで充電を始め、停止もアプリで行う。支払いは事前に登録したクレジットカードで自動で決済する。アプリは自社開発。 power-x.jp
- 充電の出力
- 法人プランの案内は全ての充電所を150kW と表示し、アプリの案内は最大出力を120kW に制限した充電所が一部あると注記する。2026年9月から高電圧の改修で最大240kW にした拠点があり、2026年11月7日時点で2か所 (充電所の一覧の表示)。 power-x.jp
- 電源の選択
- 利用者は再エネ100%、再エネ比率70%、系統電力から電源を選んで充電できる。蓄電池に太陽光などの電力をためておき、再エネ100%で充電できるとパワーエックスは説明する。 contents.xj-storage.jp
- 絞り込み
- アプリでは都道府県・充電速度 (240kW)・駐車料金 (無料・優待・有料)・PowerX First の適用で充電所を絞り込める。高電圧に対応した拠点はアプリで最大充電速度「240kW」と表示される。 power-x.jp
主要諸元
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| 一般利用の料金 | 1kWh あたり65円 (税込み) から。会費なし | power-x.jp |
| 一般利用の枠 | 1回30分まで。アプリのページは当日30分前から予約できると案内し、PowerX First のページは一般利用を予約不可とする | power-x.jp |
| PowerX First の会費 | 月払い1,050円 (税込み)、年払い1万800円 (税込み、月あたり900円) | power-x.jp |
| PowerX First の料金 | 1kWh あたり45円 (税込み) から。開始時は Economy 45円・Regular 50円・Premium 55円で、一般利用より20円安い。対象の充電所に限る | power-x.jp |
| PowerX First の枠 | 最大75分、3日前から予約 (一部の充電所を除く) | power-x.jp |
| PowerX First の契約 | 月払いは1か月、年払いは1年で自動更新。解約手数料はない。年払いの途中解約の返金はない | power-x.jp |
| PCA 会員の料金 (相互利用) | 月額会員は1kWh あたり65円、都度会員は95円 (PCA の料金体系)、1回60分まで | power-x.jp |
| メルセデス・ベンツの充電拠点 | PowerX アプリからは1kWh あたり100円 (税込み) で、PowerX First の割引の対象外。メルセデス・ベンツの EV の所有者は MB.CHARGE Public で94.6円 (税込み) | power-x.jp |
| アプリで探せる充電所 (2026年11月7日時点) | 107か所 (33都道府県)。うち高電圧の充電に対応したのは2か所 | power-x.jp |
🔩 各部品と部品メーカー
部品は諸元表と発表で存在を確かめたものを並べ、メーカーは会社か部品メーカーの発表、有価証券報告書、分解調査の報道で供給元を確かめられたときだけ社名を書いた。確かめられない部品は「公表されていない」。載っていない会社は「関与していない」ではなく「公表資料で確かめられていない」。確度 A は会社の一次資料、B は報道。
| 部品 | 品名・型式 | メーカー | 銘柄 | 国・製造拠点 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 充電設備 | 蓄電池型の超急速EV充電器 Hypercharger (Standard・Compact など) パワーエックスは東証グロース上場 (銘柄コード485A)。 |
パワーエックス | — | 日本 Power Base (岡山県玉野市) |
パワーエックスは自社でも Hypercharger を置いて充電所を運営する (有価証券報告書)。 A |
| アプリ | PowerX アプリ (iPhone・Android) | パワーエックス 自社開発 |
— | 日本 | 自社開発 (有価証券報告書)。 A |
| 決済 | クレジットカードなどの決済サービス | パワーエックスが認めた決済サービスの事業者 名前は公表されていない |
— | 公表されていない | 特定商取引法に基づく表記による。 A |
🔗 部品製造サプライチェーン
材料から部品・組み立て・販売までを、上流から下流の順に並べた。
- 1設備自社製の Hypercharger を設置する。企業: パワーエックス
- 2設置の場所商業施設・道の駅・自動車販売店などの施設の所有者と組む。駐車料金などの施設の利用料は、充電の料金とは別に施設の管理者に払う。企業: 全国道の駅連絡会、三菱地所グループ、BMW・MINI の販売店ほか
- 3他社の充電網との相互利用PCA の会員に約50拠点を開放した。メルセデス・ベンツの充電拠点は MB.CHARGE Public と PowerX アプリの両方で使える。企業: プレミアム・チャージング・アライアンス、メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本
🏗️ 製造ライン
工場の中でこの製品がどう作られるか。工程の順に、ラインの構成・設備・自動化・検査・生産能力を、会社の発表と工場見学の記録で確かめた範囲で書いた。
- 1拠点の開設パワーエックスは候補地の選定から開設・運営まで一貫して担う (メルセデス・ベンツとの提携の例)。日数は公表されていない。設備・企業: パワーエックス
💴 販売価格
| 型番・グレード | 税込価格 (円) | 時点 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 一般利用 | 1kWh あたり65円から、会費なし | 2026-11-07 | power-x.jp |
| PowerX First (月払い) | 会費は月1,050円、充電は1kWh あたり45円から | 2026-11-07 | power-x.jp |
| PowerX First (年払い) | 会費は年1万800円 (月あたり900円)、充電は1kWh あたり45円から | 2026-11-07 | power-x.jp |
| Mercedes-Benz Charging Hub (PowerX アプリ) | 1kWh あたり100円 | 2025-07-08 | power-x.jp |
| PCA 会員の相互利用 | 月額会員は1kWh あたり65円、都度会員は95円 (税込みかの表示はない) | 2026-07-09 | power-x.jp |
| マンション向け (for レジデンス) | 公表されていない (従量課金) | 2024-07-17 | power-x.jp |
🛒 購入方法
| 経路 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| アプリの登録 | PowerX アプリを入れて会員になり、クレジットカードを登録する。PowerX First はアプリの中で申し込み、90日間の無料体験がある。 | power-x.jp |
| PCA のアプリ | PCA の会員は PCA のアプリから対象の約50拠点を選んで使う。 | power-x.jp |
| 法人 | 社用車向けには EV充電法人プラン (法人あての一括請求) がある。 | power-x.jp |
🛠️ アフターサービス・保守サービス
| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 問い合わせ | 問い合わせはサポートページと EVチャージステーション事業部の窓口 (support-evcs@power-x.jp) で受け付ける。 | power-x.jp |
| 設備の改修 | パワーエックスは既設の Hypercharger を充電ケーブル・コネクターとソフトウエアの改修で高電圧に対応させ、2026年末までに約20拠点に広げる予定とする。 | power-x.jp |
🌏 海外輸出
| 仕向け地 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 国内のみ | 充電所はすべて国内にあり、海外での運営は発表されていない。 | power-x.jp |
📈 販売の実績
| 期間 | 指標 | 値 | 単位 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年1〜12月 | EV充電事業 (EVCS 事業) の売上高 (機器の販売を含む) | 11 | 億円 | 充電サービスだけの売上は開示されていない。セグメント損失は4億2,400万円。 | contents.xj-storage.jp |
| 2025年1〜12月 | 自社の充電拠点の設備の取得 | 7 | 億円 | 有価証券報告書の有形固定資産等明細表 (パワーエックス単体) の当期増加額。同じ表で、自社の充電拠点の設備の減損損失は1億7,500万円。営業赤字が続く見込みのため減損したとパワーエックスは説明する。 | contents.xj-storage.jp |
| 2026年1〜6月 | EV充電事業 (EVCS 事業) の売上高 (機器の販売を含む) | 3 | 億円 | 前年同期比14.0%減。 | contents.xj-storage.jp |
💰 金額
| 項目 | 値 | 備考 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 自社の充電拠点 (38か所) の設備の帳簿価額 (2025年12月31日) | 5億4,000万円 | contents.xj-storage.jp | |
| 自社の充電拠点の設備の減損損失 (2025年12月期、有形固定資産等明細表) | 1億7,500万円 | contents.xj-storage.jp |
解析 — 部品・製造・販売の特徴
パワーエックスの充電網は、自社の Hypercharger を置いて運営する充電所で、利用料と会費で稼ぐ。ただ、充電の利用料で利益は出ていない。2023年12月期から2025年12月期まで毎期、自社の拠点の設備で減損を計上しており、2025年12月期は1億7,500万円だった。営業赤字が続く見込みのためとパワーエックスは説明する。
拠点の数は数え方で違う。自社の拠点は38か所 (2025年末)、アプリで探せるのは107か所 (2026年11月) である。Hypercharger の導入案内は、非公共を含む急速充電の拠点を158か所 (2026年5月) とする。2025年末までに300か所以上とした計画には届いていない。2026年7月に PCA の会員へ約50拠点を開放し、9月から高電圧の改修を始めた。メルセデス・ベンツから受託した25拠点・100口のうち、アプリに載る専用の拠点は5か所である。
公表されていないこと
- 充電サービスだけの売上・利用の回数・会員の数は公表されていない。
- アプリで探せる107か所のうち、自社の拠点・FC の拠点・販売店など他社の拠点の内訳は示されていない。
- PowerX First の Regular・Premium の料金が開始時のままかは、2026年11月の案内では示されていない。
- 道の駅27か所への設置を終えたか、社会実験の結果は発表されていない。
- マンション向けのサービスの2件目以降の導入は発表されていない。
出所
- PowerX App (パワーエックス) (2026-11-07)
- PowerX First (EV充電メンバーシップ) (2026-11-07)
- 超急速EV充電ステーション一覧 (2026-11-07)
- 超急速EV充電ステーション一覧 (別URL) (2026-11-07)
- 特定商取引法に基づく表記 (充電サービス) (2026-11-07)
- 新サービス『PowerX First』でEV充電がさらに快適でお得に (2024-10-17)
- 「プレミアム チャージング アライアンス」会員向けにEVチャージステーションを開放 (2026-07-09)
- EVチャージステーションが高電圧充電に対応 (2026-09-16)
- レジデンス物件向けの超急速EV充電サービスを開始 (2024-07-17)
- 道の駅におけるEV経路充電インフラの整備に向けて全国道の駅連絡会と協定を締結 (2024-04-09)
- 道の駅7拠点でEVチャージステーションを順次開設 (2025-10-31)
- メルセデス・ベンツと充電ネットワーク整備で包括的業務提携を開始 (2024-10-23)
- メルセデス・ベンツとの提携によるEV充電ネットワークの第一号拠点を開設 (2025-07-08)
- 時間貸駐車場における超急速EV充電サービス提供に向けた実証実験開始 (2024-08-23)
- Hypercharger ソリューション (導入の案内) (2026-11-07)
- 超急速EV充電法人プラン (2026-11-07)
- 有価証券報告書 第5期 (2025年12月期) (2026-03-25)
- 半期報告書 第6期中 (2026年1〜6月) (2026-08-13)
- 道の駅や高速道路への経路充電インフラ整備を加速 (2024-11-15)
出所との照合日: 2026年11月7日。数字は出所の書類のまま。株価・時価総額は扱わない。
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